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【よくわかるポケモン解説】メガフシギバナ編

 今回のポケモン解説はメガフシギバナです。

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目次

 


基本データ


全国図鑑  No.003
分類    たねポケモン
タイプ   くさ/どく 
種族値   H80 A100 B123 C122 D120 S80
高さ    2.4m
重さ    155.5kg
特性    あついしぼう
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/植物


進化


フシギダネ → フシギソウ(Lv.16) → フシギバナ(Lv.32)  


メガシンカ


フシギバナ → メガフシギバナ (フシギバナイトを所持)

 

図鑑説明

 

ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
メガシンカして さらに おおきく せいちょうした はなを ささえるため あしこしも たくましく なったのだ。


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー

等倍
ほのお,こおり,じめん,ドラゴン,はがね,いわ,どく,むし,ゴースト,あく,ノーマル 

1/2
フェアリー,でんき,みず,かくとう

1/4
くさ

無効
なし


概要


 たねポケモンフシギバナメガシンカした姿。 
 メガシンカしたことにより巨大化した花を支える為に、足腰がさらに頑強なものに変化している。 
 頭部と尻の部分に新しい花が咲き、背中の花が巨大化してつるを巻いたヤシのような形に変化し、同時に葉っぱの数も増えているなど、フシギバナの面影を残しつつ、メガシンカによる強化を意識した姿となっている。 


対戦のメガフシギバナ

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能力


 メガシンカにより特に防御が大きく上昇し、攻撃・特攻・特防がこれに追従する形で強化される。その代わり、カントー御三家メガシンカ共通の特徴として素早さはそのままである。 
 これにより耐久型の能力になったが、特攻も十分高いのでアタッカーも十分こなせる。 

 

特性

 

 「あついしぼう」に変化。 ほのおタイプとこおりタイプの技を半減する。これのお陰で弱点が擬似的に減る。一見フシギバナらしくない特性だが、恐らく花の「子房」と脂肪をかけたのだと思われる。 
 事実上そのままの威力で受ける弱点はひこう・エスパーのみとなる。 元々フシギバナは耐久向けの技を多く習得できる傾向にあり、能力・特性との相性が抜群である。 
 また防御面そのものが上昇している為、防御特化すればこだわりハチマキを持ったファイアローの「ブレイブバード」すら耐え抜ける。 
 半端な攻撃では弱点を突いても落とせない程の耐久はそれだけで脅威である。 
 その為かXY発売直後からその数を着実に増やし、要対策ポケモンとして名を挙げる事に成功している。 

 

オススメ技


特殊技


ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  毒30%

ギガドレイン
タイプ くさ
威力  75(112)
命中  100
備考  相手HP吸収

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

リーフストーム
タイプ くさ
威力  130(195)
命中  90
備考  自分特攻↓↓

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,こおり,じめん
威力    60
命中    100


物理技


パワーウィップ
タイプ くさ
威力  120(180)
命中  85

はなふぶき
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  全体攻撃

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100
備考  だいちのちからは覚えない

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  道具を奪う


変化技


こうごうせい
タイプ くさ
効果  HP1/2回復

やどりぎのタネ
タイプ くさ
効果  徐々に相手の体力を奪う
命中  90

ねむりごな
タイプ くさ
効果  相手を眠らせる
命中  75

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどくにする
命中  必中

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる


テンプレート型


特性:ようりょくそ→あついしぼう
持ち物:フシギバナイト

物理受け型 

性格:ずぶとい
努力値:HB252ベース
確定技:こうごうせい
優先技:やどりぎのタネorギガドレイン(両立可)/ヘドロばくだん/めざめるパワー(炎)
攻撃技:じしん/はたきおとす
変化技:ねむりごな/ほえる/どくどく/まもる/みがわり

特殊受け型 

性格:おだやか
努力値:HD252ベース
確定技:こうごうせい/ヘドロばくだん
優先技:やどりぎのタネorギガドレイン(両立可)
攻撃技:めざめるパワー(炎)/じしん/はたきおとす
変化技:ほえる/まもる/みがわり/ねむりごな/どくどく

特殊アタッカー型 

性格:ひかえめorおくびょう
努力値:HC252ベース
確定技:ヘドロばくだん/ギガドレインorエナジーボールorリーフストーム
優先技:めざめるパワー(炎)
攻撃技:じしん/はたきおとす
変化技:こうごうせい/ねむりごな/やどりぎのタネ/ほえる/どくどく/みがわり

物理アタッカー型 

性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HA252ベース
確定技:パワーウィップorはなふぶき/じしん
優先技:つるぎのまいorのろい
攻撃技:ヘドロばくだん/はたきおとす
変化技:こうごうせい/ねむりごな/やどりぎのタネ/ほえる

 

フシギバナ 


注意すべき点


 弱点2つの優秀な耐性と高い耐久力、豊富な変化技を持ち、対策が非常に難しい。相性有利なポケモンにもサブウェポンや妨害技が刺さるため、安易に後出しできない。
 型も物理受け・特殊受け・アタッカーと幅広く、やどりぎのタネギガドレインで確定数が変動する恐れも。


対策方法


 一致技は通りが悪く、ねむりごなもぼうじんゴーグルなどで無効化できる。
 しかしこちらからの有効打が無いと、やどりぎのタネやこうごうせいで受け切られてしまう。弱点技のほか、一撃必殺技やちょうはつもあると良い。


欠点


 補助技はくさ技が多く、第6世代ではくさタイプに粉無効の能力が追加されたという事である。勿論メガフシギバナにとっても利点ではあるものの、同時にくさタイプの相手がしづらいという事でもある。 
 一応「ヘドロばくだん」で対応できるのだが、「ぼうだん」持ちのブリガロンにはそれすら効かず手詰まりになってしまう。このため、対策として「めざめるパワー」(ほのおタイプ)を覚えさせる場合も。 
 そしてメガフシギバナにとって最大の難敵はメガフシギバナ本人である。くさ技はまともに通らず、耐久上昇のせいで「ヘドロばくだん」も言うほど通らず、くさ対策の「めざめるパワー」(ほのおタイプ)も特性で通らないとお互いに決定打が無くなるのである。 
 お互いに特防特化すると最早終わりが見えなくなる。そのため、強力な耐性を持ちつつも手詰まりになる可能性も備えている、バランスの良いメガシンカと言えるだろう。 

 

フシギバナの歴史

 
第六世代


XY期

 メガシンカを獲得。防御と特防が向上した上特性があついしぼうとなり弱点が実質2タイプとなったこともあり、耐久力が大きく向上した。
 新タイプであるフェアリータイプ対策としても非常に有用。ねむりごなが弱体化したが、フシギバナは優秀な補助技を他にも持ち合わせている上、はがねタイプへの対応へ少しでも貢献したいのであればめざめるパワーやじしんも覚えるので、あまり気にせず利用出来るのもメリット。
 くさの仕様変更によってキノコのほうしを無効化することができるようになり、メガシンカによって上がった特攻からのヘドロばくだんキノガッサを返り討ちにできるようになった。
 レート戦X・Yリーグではシングルバトルでの使用率が殆どのシーズンで15位以内を記録しており、シーズン1では8位となっていた。

ORAS

 ORASリーグでは、ORASに優秀なメガシンカポケモンが多数登場したこともあってか、数シーズンほど使用率ベスト30入りした程度である。
 この世代での技構成に関して、X・Yリーグではギガドレインフシギバナへの搭載率2位を記録するシーズンがざらであった。
 ORASリーグ初期にはフシギバナが流行していたためゲッコウガにじんつうりきを覚えさせてメタを張るケースも見られた。
 以降のシーズンではゲッコウガの採用技ベスト10選外であった神通力がシーズン7だけに限ってベスト10に入っていたことからも、如何にその頃メガフシギバナが流行していたかが分かるだろう。
 同時にこれはレート上位を目指すならこのように対策を張る必要があるという表れでもあった。


第七世代


SM期

 引き続きメガシンカ後での活躍が多い。カプ・テテフを除くカプへの対処が可能な点が評価され、使用率は前世代と比べ向上した。
 この世代ではテッカグヤを突破するためにほのおタイプのめざめるパワーを搭載するケースが増え、フシギバナにめざめるパワーを搭載する率も4位以内を記録するシーズンがSMリーグではざらであった。
 晴パの要因として見ると、コータスというメガシンカ枠を食い合わない上に素早さの種族値20と天候合戦に強く、さらに物理耐久にも優れてサイクルを回すのに適した相棒を手に入れ、フシギバナのこうごうせいの運用性もひでり戦略の強化によって向上した。
 この世代になると、ダウンロード対策をしつつ総合耐久を高め、なおかつ火力を確保するために防御の個体値が28から29の個体を使い、HPに努力値を236、特攻に252、特防に20振る型が成立した。
 SMリーグシングルバトルではシーズン2からシーズン4の間使用率30位以内を記録した。

USUM期

 ゲーム内でのメガストーンや準伝説の入手が可能であるため、それらの普及に伴ってフシギバナはパーティパワーに押されて相対数を減らし、ベスト30とは縁が無くなった。
 単体運用よりもテッカグヤヒードランとの相性補完、テッカグヤやどりぎのタネ、メガフシギバナギガドレイン、こうごうせい、ヒードランのたべのこしと回復手段に事欠かない性質、高種族値による耐久性能を活かした「バナドランカグヤ」がメガフシギバナ入りの構築としては主流化。じだんだを教え技で習得した。

大会実績

 WCS2019(GSダブル)サンシリーズ(メガシンカゲンシカイキZワザなし)ではグラードンカイオーガの攻撃をある程度安定して受けることができる上に味方のグラードンのひでりでようりょくそを発動できることから、主流ポケモンの1体となった。
 WCS2018(全国ダブル)シニアカテゴリベスト4のパーティに入っていた。
 そのフシギバナヘドロばくだんギガドレインやどりぎのタネ、まもるという技構成であり、やどりぎのタネで交代を誘いつつ相手が居座れば回復するというコンセプトであったと思われる。

ピカブイでは

 道具、特性無しの66シングルで行われるピカブイの対戦では、まともなひこうウエポン自体がほぼ存在しないソフトの中で攻撃性と持久力を両立した耐久型としての地位を築き上げた。ただし、相棒ピカチュウのふわふわフォールには注意。


アニメのメガフシギバナ

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 最強メガシンカAct.Ⅳにて、メガシンカ十人抜きの先鋒、やたらキャラの濃いじゅくがえり風のトレーナーの手持ちとして登場。 
 特性のあついしぼうでアランのメガリザードンXの炎技を封じ、さらに毒で苦しめるが、ドラゴンタイプの力技の前に敗れる。

 

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 以上です。これで紹介を終えます。