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【よくわかるポケモン解説】へラクロス編

 今回のポケモン解説はヘラクロスです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.214
分類    1ぽんヅノ
タイプ   むし/かくとう
種族値   H80 A125 B75 C40 D95 S85
高さ    1.5m
重さ    54.0kg
特性    むしのしらせ/こんじょう/じしんかじょう(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ むし


メガシンカ


 ヘラクロス→メガヘラクロス(ヘラクロスナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスター金リーフグリーンハートゴールド、X
じまんのツノを あいての おなかの したに ねじこみ いっきに もちあげ ぶんなげてしまう ちからもち。

ポケットモンスター銀ファイアレッドソウルシルバー
ふだんは とても おとなしいが ミツをすうのを じゃまする やつは ツノを つかって おいはらう。

ポケットモンスタークリスタル、Y
ものすごい かいりきの もちぬし。じぶんの たいじゅうの 100ばいの おもさでも らくに ぶんなげる。

ポケットモンスタールビーオメガルビー

いっちょくせんに てきの ふところに もぐりこみ たくましい ツノで すくいあげ なげとばす。たいぼくも ねこそぎ たおす ほどの パワーだ。

ポケットモンスターサファイアアルファサファイア
てあしの するどい ツメが じめんや じゅもくに ふかく くいこむので じまんの ツノで あいてを なげとばす とき おもいっきり ふんばれるのだ。

ポケットモンスターエメラルド
あまい じゅえきを もとめて もりに あつまる。てつの ように かたい ひふに おおわれている。じまんの ツノで あいてを なげとばす。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール
こうぶつの じゅえきを もとめて もりに あつまる。たくましい ツノで あいてを ぶんなげる ちからもち。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
あまいミツが だいすきで ひとりじめ するため じまんのツノを つかって あいてを ぶんなげる。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
どんなに おもい あいてでも じまんの ツノを つかい じめんごと とおくまで ほうりなげてしまう。

ポケットモンスターウルトラサン
ふといツノが じまん。 アローラでは クワガノンが さいだいの ライバルで しょっちゅう ケンカを している。

ポケットモンスターウルトラムーン
あまいミツを もとめ もりの なかを さがしまわる。 かいりきは じまんだが とぶのは あまり とくいでは ない。


耐性


4倍
ひこう

2倍
ほのお,エスパー,フェアリー

等倍
みず,どく,はがね,ノーマル,ドラゴン,ゴースト,こおり,いわ,でんき

1/2
くさ,かくとう,じめん,むし,あく

1/4
なし

無効
なし


概要


 『金銀』から登場したカブトムシのような外見をしたポケモン。ふだんは温厚だが、縄張意識が強く入ってきたものに容赦しない。 
 へラクロスという名前だが、ヘラクレスオオカブトではなく日本のカブトムシがモデル。体の色といい模様といいスクール水着っぽいという指摘もある。ちなみに♀だと角の先がハート型になっている。 
 図鑑が主に角に集約されてるためこれといった記述は無いが背中に翅があり、ちゃんと空も飛べる。そのためアニメではどっしりと構える外見に反して意外とスピーディに空中戦もこなす。 
 USUMによると、アローラ地方ではクワガノンと勢力争いをする一方でカイロスとは「なぜか」結構仲良しであるらしい。 


対戦のヘラクロス

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能力


 攻撃に特化したむしタイプの中では最強クラスのポケモン。ステータスにほとんど無駄がなく、ぼうぎょととくこう以外全て平均以上。とくぼうも高めなので、特殊面においては弱点を突かれても耐えてしまうことも。 


特性


 「むしのしらせ」はHPが1/3以下の時、『むし』タイプの技の威力が1.5倍になる。
 「こんじょう」は状態異常のときに攻撃力が上昇する。やけどの際も低下しない。最も採用率が高い。
 隠れ特性は「じしんかじょう」。自分の技で相手を倒すと、『こうげき』ランクが1段階上がる。

 

オススメ技


物理技


メガホーン
タイプ むし
威力  120(180)
命中  85

インファイト
タイプ かくとう
威力  120(180)
命中  100
備考  自分防御・特防↓

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  相手持ち物喪失

つばめがえし
タイプ ひこう
威力  60
命中  必中

からげんき
タイプ ノーマル
威力  70→140
命中  100

カウンター
タイプ かくとう
効果  相手の攻撃倍返し
命中  100
備考  優先度-5


変化技


みがわり
タイプ ノーマル
効果  体力を消費してみがわりを生み出す

つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  攻撃↑↑

ビルドアップ 
タイプ かくとう
効果  攻撃・防御↑

ねごと
タイプ ノーマル
効果  眠り状態のとき、覚えている技をランダムで繰り出す
備考  こんじょう補正が乗る


テンプレート型


こだわりスカーフ型 

特性:こんじょうorじしんかじょう
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:インファイト/ストーンエッジorいわなだれ
選択技:メガホーン/タネマシンガン/じしん/はたきおとす

きあいのタスキ型 

特性:どれも候補
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:インファイト/ストーンエッジorいわなだれorロックブラスト
優先技:カウンター
選択技:メガホーン/じしん/タネマシンガン/はたきおとす/フェイント/つるぎのまい

こんじょう型 

性格:ようきorいじっぱり
持ち物:かえんだま
努力値:攻撃252 素早さ252
確定技:インファイト/ストーンエッジorロックブラスト
選択技:メガホーン/じしん/はたきおとす/タネマシンガン/からげんき/フェイント/なげつける
補助技:みがわりorまもる/つるぎのまい

こだわりハチマキ型 

特性:こんじょう
性格:いじっぱり/ようき
努力値:攻撃252 耐久・素早さ調整
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:インファイト/ストーンエッジorロックブラスト
選択技:メガホーン/タネマシンガン/はたきおとす/じしん/つばめがえし/ねごと

とつげきチョッキ型 

特性:こんじょう
性格:ようきorいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252orHP252
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:おいうち/インファイト/じしん
選択技:メガホーン/はたきおとす/じしん/ストーンエッジorいわなだれorがんせきふうじorロックブラスト

 

ヘラクロス

 

注意すべき点


 攻撃125からの一致120技2種類。メガシンカ時はスキルリンクでさらに威力125技を複数装備。攻撃範囲も広い。
 こんじょう火傷で超火力、スカーフで上から潰す、メガシンカで高い攻防力、と火力戦闘に向く複数の型がある。弱点は炎以外マイナーで、特殊耐久は最低限あるので不一致だいもんじ程度では落ちないことも。
 素早さは通常85、メガ75と微妙だが、抜き性能向上のために準速や最速が多く、中速ポケモンだと上から潰される事が多い。
 味方からおいかぜやトリックルームを受ける、或いはスカーフ持ちの可能性もあるので高速ポケモンでも安心できない。


対策方法


 デスカーンサマヨール等の弱点を突かれづらい高耐久ゴーストタイプや、いかくグランブルなどが安定する。特にクレセリアトリックルームをした時は上記ポケモンやガラガラ(R)が大安定。
 メガシンカ型はタネマシンガンを持っているためカプ・レヒレ等の水タイプでは受けづらい。ギルガルドはじしん以外は簡単に受けられるが、じしん持ちだとゴースト(ハガネ)Zもしくはじゃくてんほけん込みで反撃しないと押し負ける。


ヘラクロスの歴史


第二世代


 トップメタの一角を支配していた。ニンテンドウカップ2000全国大会では決勝進出者11人中2人が使用していた。
 同大会決勝戦ではこらえるときしかいせいのコンボによってラスト1匹だったヘラクロスがHP1の状態から全抜きし、途中できあいのハチマキを発動して耐えるという大逆転劇が演じられた。
 特防が高いのでエスパータイプの一致技を1回なら耐えられるという長所もある。とはいえ能動的に運用できるかくとうタイプの技がこれと言ってない、サンダーやエアームドの一致で放たれるひこうタイプわざに弱いなど相手を選ぶ面は否めず、使用率自体はそれほど高くなかった。

じたばたヘラクロス

 この世代でヘラクロスにじたばたを遺伝させる場合、コイキングタッツーゼニガメチコリータ→パラス→ヘラクロスと繋いでいかなければならない。
 しかし、そうまでして覚えさせてもきしかいせいの劣化なので実質的にじたばた個体は観賞用として作成されるにとどまった。

後年では

 2010年代に入ってからのオフ会環境では前述の「こらきし」による爆発力から見せ球としての性質が強くなった。ただ、上級者筋の分析では低速ポケモンでないと刺さりにくいとされている。


第三世代


 特性としてむしのしらせとこんじょうを獲得。技はかわらわりと、FRLGでつるぎのまいいわなだれを、それぞれ習得。当時トップメタを支配していたカビゴンと、そのタッグ候補となるミロカロススイクンに有利なので、一気に使用率が向上する。
 マタドガスボーマンダ、ゲンガーあたりが天敵であったが、それらのポケモンでギリギリ止められるという程度なので、その3匹はヘラクロスに本来の役割を阻害されて努力値配分や技構成が歪められることがあった。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中1人が使用していた。


後年では


 オフ会ダブルバトル環境では、あまりにもヘラクロスが強力であるためひこうタイプの役割破壊が蔓延していく。
 2010年代後半になるとコミュニティにもよるがこのゆびとまれヘラクロスを保護する必要性が生まれた。


第四世代


 こんじょうの実用化、ストーンエッジインファイトの獲得により、攻撃性能がさらに増した。先制技としてはしんくうはを習得。
 一方で、ムクホークトゲキッスなど、環境に強力なひこうタイプのポケモンが現われたため注意が必要であった。既存のポケモンではクロバットが強化されたのもネック。
 また、クレセリアUMAトリオなど新規のエスパータイプにかち合うときつい部分もあり、きあいのタスキで行動保証を得るなどの方法によって何とかして倒される前にメガホーンで攻め切る必要があった。
 後述の通り、先制技の普及によりきしかいせいの有用性が低下。WCS2010(GSダブル)奈良県予選準優勝の実績を残している。


第五世代


 フェイントの仕様変更により、しんくうは以外の先制技を獲得した。しかしボルトロスなどの強力なひこうタイプが登場したことによって相対的には弱体化。タイプや種族値の関係上ヘラクロスを受け切れるデスカーンなども要注意であった。
 また、ローブシンがかくとう枠としてこの世代では鉄板であり、同じく環境でよく使われていたウルガモスも自身と同じくむしであったことから、単純にガチパにおいて枠を取りづらかった面もある。
 隠れ特性としてじしんかじょうを獲得。かえんだまのスリップダメージで削れたローブシンを起点にしてひたすらインファイトを撃てば、1:2交換に持ち込むことは比較的容易であった。
 ただ、ローブシンがトップメタであった影響でゴーストタイプで露骨に流しにかかられることがざらであったため、ゴーストタイプへの有効打としてつじぎりは必須レベルであった。


第六世代


『XY』期

 メガシンカを獲得するも、ファイアローギルガルドなどトップメタを支配するポケモンの中に天敵が目立った。しかし相手によっては強いという点に変わりはなかった。
 メガシンカですばやさが低まることを逆手に、トリックルームにしておくことでよりすばやさの高いポケモンを返り討ちにする戦法が使えるようになった。トリパとしてはクレセリアとの組み合わせが主流であった。
 シングルバトルではシーズン2からシーズン5、シーズン7、シーズン9、シーズン13からシーズン15に使用率ベスト30入りを果たした。最高使用率はXYリーグシーズン3シングルバトルの16位であった。

ORAS』期

 この世代の主流技構成はミサイルばり、タネマシンガン、ロックブラスト、インファイトであり、性格はいじっぱりがメイン。
 シングルバトルではシーズン11からシーズン14までベスト30入りした。
 単体でも強化を受けたが、4体のメガシンカポケモンの内1体を選出して、そのメガシンカポケモンで全抜きを狙う「4メガ」という採用先を得たのも大きい。
 メガヘラクロスの場合は連続攻撃技と攻撃の種族値が全抜きに適しており、自分のダメージはクレセリアみかづきのまいハピナスのいやしのねがいで回復できるので、後手アタッカーであり攻撃を受けやすい点はある程度なら問題ない。


第七世代


『SM』期

 カプの登場などフェアリータイプが普及したが、メガヘラクロスについてはミミッキュをタネマシンガンなどで対面から倒せる可能性があるポケモンとして、逆に第六世代より人気が高まっている。

『USUM』期

 レディバのタマゴ技にカウンターが追加。直接の遺伝元としては唯一レベルアップでカウンターを覚える点でも重宝されるようになった。 USUMでじごくづきを教え技で習得した。前世代と比べて単体構成に大きな変化はない。
 過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のシングルバトルとして行われたシーズン16スペシャルレートでは使用率12位を記録。
 同レート1位のアシレーヌにタネマシンガンが、4位のジバコイルインファイトが、6位のクレセリアにミサイルばりがそれぞれ刺さった。


アニメのヘラクロス

サトシのヘラクロス

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CV:小西克幸

出会い

 

 初登場は無印編第119話。
 ロケット団の作戦の影響によって、ヘラクロスカイロスが縄張り争いをしていた。だが、サトシ一行らのおかげでロケット団の野望は打ち破られ、争いは沈静化。
 サトシらと行動を共にしていたヘラクロスは、この事でサトシに懐き、森の外までついて行き、最終的に喜んでゲットされた。
 性別は特に説明されていないが、DP編で再登場したときに角の形状はオスのものになっていた。


描写

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 好物は木の蜜。フシギダネの蜜を吸おうとして、つるのムチで追い払われるシーンがよくあった。
 無印編第146話にて、ケンタロスと交換でオーキド研究所へ送られる。後のエピソードでケンタロスを研究所へと戻したが、オーキド博士ヘラクロスの習性を研究したいとして、もう少しの間研究所にとどまらせてほしいとサトシに頼んだ。
 放送局第4話では、他のポケモンたちにヤマトとコサブロウについて話す姿が登場した。DP編第182話にて再登場。またフシギダネの蜜を吸うとともに、さらにはオーキド博士の頭まで吸おうとして怒らせてしまう。


バトル


 無印編第120話では、ドンファンと、無印編第140話ではハッサムなどといった強敵とも互角に戦うパワフルなポケモン

ジョウトリーグ

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 シロガネ大会1回戦のシゲルとの対戦で使用。
 相性の不利を乗り越えてブーバーを撃破するも、カメックスに敗れた。
 このとき、フィールドの岩影に隠れてハイドロポンプを防ごうとするへラクロスがとても可愛い(結果は岩ごと吹っ飛ばされて戦闘不能)。

バトルフロンティア

 AG編第164話では、ウコンとの対戦で使用。ボールから出るやいなや、ウコンのフシギバナの蜜を吸いに行った。フシギバナと健闘したものの、ソーラービームに敗れる。

シンオウリーグ

 DP編第183話でナオシとのバトルで使用。
 ナオシのコロトックとのバトルでは、うたうで眠らされるが、新しく覚えた「ねごと」によって、コロトックのれんぞくぎりを避け続け、新技のきあいパンチでカウンターした。
 起きた後もコロトックと激しいバトルを続け、メガホーンとつのでつくのコンボによって勝利した。
 バトル後は、サトシの頭を「吸う」ことで愛情を示した。
 DP編第189話では、スズラン大会準決勝、タクトとのバトルの一番手として登場。
 はかいこうせんダークライれいとうビームを相殺させる。つのでつくで攻撃しようとしたが、ダークホールで眠らされた。ねごとでメガホーンを使ったものの、ゆめくいに敗れる。


別れ


 サトシがジョウトから戻り、ホウエン地方へと旅立つときに、また研究所に残された。特に感動的なシーンというわけではない。


使用した技


 現在使える技は、つのでつく・メガホーン・きあいパンチ・ねごと・はかいこうせん。過去には、こらえる・たいあたり・とっしん・にらみつける・みだれづきも使用した。


主な使用ポケモントレーナー

 


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 以上です。これで紹介を終えます。