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【よくわかるポケモン解説】ミュウツー編

 今回のポケモン解説はミュウツーです。

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目次

 

 

基本データ

 

全国図鑑  No.150
分類    いでんしポケモン
タイプ   エスパー
種族値   H106 A110 B90 C154 D90 S130
高さ    2.0m
重さ    122.0kg
特性    プレッシャー / きんちょうかん(隠れ特性)
性別比   ふめい
卵グループ タマゴ未発見

 

メガシンカ

 

ミュウツー → メガミュウツーX(ミュウツナイトXを所持)orメガミュウツーY(ミュウツナイトYを所持)

 

図鑑解説

 

赤・緑、FR
研究のために遺伝子をどんどん組み換えていった結果 凶暴なポケモンになった。

青、LG、X
一人の科学者が何年も恐ろしい遺伝子研究を続けた結果 誕生した。

ピカチュウ
ミュウの遺伝子とほとんど同じ。だが大きさも性格も恐ろしいほど違っている。

金、HG
極限まで戦闘能力を高められたため目の前の敵を倒すことしか考えなくなった。

銀、SS
戦いで力を最大限に出せるように普段は少しも動かずエネルギーをためている。クリスタル戦いのためだけに生み出され今はどこかの洞窟深くで眠っているといわれる。

RSE、ORAS、ポケGO
遺伝子操作によって作られたポケモン。人間の科学力で身体は作れても優しい心を作ることはできなかった。

DPt、BW、BW2、Y
ミュウの遺伝子を組み換えて生み出された。ポケモンで一番凶暴な心をもつという。

 

耐性


4倍
なし

2倍
あく,ゴースト,むし

等倍
ほのお,くさ,みず,でんき,じめん,いわ,こおり,はがね,ひこう,フェアリー,ドラゴン,どく,ノーマル

1/2
かくとう,エスパー,

1/4
なし

無効
なし

 

容姿


 二足歩行の尻尾を有する人型に近いが、体色は白で無毛、四肢は細長く、宇宙人じみた容姿であり、他の第1世代組(No.001~149)とは一線を画するデザイン。 
 二足歩行のポケモンとしては長身の部類であり、オノノクスサザンドラより20cm高く、バンギラスとタイ。 
 モデルはギーグ(MOTHER1版)であると言われていたりもしたが、グラフィッカーの杉森建が2011年1月26日午後8:21分にツイッターに書き込み否定した。 


概要


 『ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ』(第1世代)に初登場したポケモン。 
 名前の由来は恐らく「ミュウ(ミュータント<mutant>:英語で突然変異)+ツー(two:英語で2)」 
 150番であり、ゲーム中に入手可能なポケモンとしては最終ナンバーとなる。(もともとはデータのみの存在であり、後に公式配布された151番ミュウが存在し、非正規ではバグで現れる152番「けつばん」などがあるにはある) 
 グレンタウンにて、ポケモンの遺伝子に関する研究を行っていたとある科学者によって、ミュウの子供に遺伝子改造を施す形で生み出されたが、あまりの凶暴さ(生まれつき凶暴な性格だったのか、遺伝子改造による副作用のようなものだったのかは不明。図鑑の説明文を読む限りでは後者の方が有力か)からやがて生み出した科学者にも手がつけられなくなり、遂には暴走。ポケモン屋敷を半壊させて姿をくらませ、その後はハナダの洞窟に潜伏しており、さながらそこの主であるかの様に奥の広間で佇んでいる。 
 桁外れの性能を持つ所謂禁止級伝説なのであるが、後の作品のポケモンが古代に神として崇められていたりする文字通りの「伝説のポケモン」なのに対し、こちらは純粋に現代の科学力で秘密裏に作り出された人造生物という異色の経歴を持っている。 
 初期の時は「とくこう」が群を抜いて高かったが、BW2で登場したホワイトキュレムに「とくこう」を抜かれ、「とくこう」歴代3位に下がってしまった。
 ポケナガではケンシンの(ランク2)ベストリンク。 


ゲームのミュウツー

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 ポケモン屋敷で発見されたとある科学者の遺した日記には、以下のことが書かれている。 

にっき 7がつ5か 
ここは みなみアメリカの ギアナ 
ジャングルの おくちで 
しんしゅの ポケモンを はっけん 

にっき 7がつ10か 
しんはっけんの ポケモンを 
わたしは ミュウと なづけた 

にっき 2がつ6か 
ミュウが こどもを うむ 
うまれた ばかりの ジュニアを 
ミュウツーと よぶことに…… 

にっき 9がつ1にち 
ポケモン ミュウツーは つよすぎる 
ダメだ…… 
わたしの てには おえない! 


 この日記には、ミュウツーはミュウが産んだ子供と書かれている。一方、図鑑では、ミュウツーは一人の科学者がミュウの遺伝子を組み替えて作りだしたとある。 
 両方を事実と仮定するならば、科学者の手によって遺伝子操作された子を人工的に妊娠させられ、それによって生まれたジュニアに対してミュウツーと名づけられたということになるだろうか。 
 いずれにせよ、半年の間の研究で何があったのかについては記載されている部分が現状ではほとんどない。ただしポケモン屋敷の日記を見る限り、誕生した日は間違いなく2月6日である。 
 その後も、興味を示してかミュウツーを生んだ科学者の弟子らが屋敷を訪れたりと、残された研究施設の残骸から究極のポケモン誕生の秘密を探ろうとする研究員が絶えない。 

 

入手方法

 

 初代、第3世代、第4世代にてエンディング後にハナダの洞窟への進入が可能になり、最深部にて捕獲可能。 
 X・Yにおいても登場し、「ポケモンのむら」の奥に存在する「ななしのどうくつ」にただ一匹佇んでいる。こちらもエンディング後に進入可能になり、入ってすぐにその姿を確認することができる。なお、ブロックルーチンによりこの個体は色違いにはなり得ない。戦闘後、メガシンカに必要なミュウツナイトを拾うことができる。 


対戦のミュウツー

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能力


 性能は非常に強力。まず「とくこう」の種族値154は前述した通り全ポケモン中3位、「すばやさ」、「HP」も高い数値を誇る。 
 特に「すばやさ」は種族値130と並のポケモンだけでなく、伝説ポケモン中でも上位ランクに位置し、伝説戦でも先手を取り優位に立ち回ることが可能。 
 今となってはほぼオマケだが「こうげき」も並のアタッカーレベルで高く、第4世代では「じばく」を用いた戦法も存在した。 

 

特性


 「プレッシャー」は技を受けた時、技のPPを2減らす。/レベルの高い野生のポケモンと出会いやすくなる。
 隠れ特性は「きんちょうかん」。すべての相手は『きのみ』を使用できなくなる。

 

オススメ技

 

特殊技


サイコブレイク
タイプ エスパー
威力  100(150)
命中  100-専
備考  ダメージ相手の防御に依存 Zワザ化で特殊計算

はどうだん
タイプ かくとう
威力  80
命中  必中

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%

ふぶき
タイプ こおり
威力  110
命中  70
備考  相手氷10%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手氷10%

かみなり
タイプ でんき
威力  110
命中  70
備考  相手麻痺30%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

シャドーボール 
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100 
備考  相手特防↓20%


物理技


じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所率+1

アイアンテール
タイプ はがね
威力  100
命中  75
備考  相手防御↓30%


変化技


めいそう
タイプ エスパー
効果  特攻・特防↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

じこさいせい
タイプ ノーマル
効果  回復

トリック
タイプ エスパー
効果  相手と道具を交換する
命中  100

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  相手の技を封じる
命中  100

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊防御を上げる

リフレクター
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊防御を上げる


テンプレート型


基本型 

性格:おくびょう
努力値:C252 S252 HP4 or CS調整残り耐久
持ち物:いのちのたま/Zクリスタル/プレート/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/ラムのみ/半減実
確定技:サイコブレイク
選択攻撃技:きあいだまorはどうだん/シャドーボール/かみなりor10まんボルト/ふぶきorれいとうビーム/かえんほうしゃorだいもんじ
選択補助技:めいそう/おにび/どくどく/みがわり/ちょうはつ/かなしばり/ひかりのかべ/リフレクター/トリック

 

壁貼りサポート型 

性格:おくびょう/ようき
努力値:A252orC252 S252
持ち物:ひかりのねんど/だっしゅつボタン
確定技:ひかりのかべorリフレクター(両立可)
選択肢:サイコブレイク/じばく/はどうだん/だいもんじ/れいとうビーム/でんじは/おにび/ちょうはつ/しんぴのまもり

 

ミュウツー 


注意すべき点


 習得する技の範囲が非常に広い。素早さ・特攻が高い上、型の多さもあって初見では何をしてくるのか判別がつかないことが多い。
 2種のメガシンカはどちらも強力であり、初手対面では迂闊に交代するとパーティが崩壊する恐れがある。Zクリスタルによって安易に受けを出せないのも強みで、後出しからは対処しにくい。


対策方法


低耐久を突いて上から叩く

 最も安全かつ効果的な方法。だが、サイコフィールドの存在によりアルセウス等、強力な先制技を持つポケモンカプ・テテフ等が手持ちに入ってると撃ちづらく対策として機能しない事も。スカーフカイオーガのしおふきなどで一撃で倒すことができればかなり楽に処理できる。

有利タイプで選出を縛る

 ミュウツーが一撃で倒せるポケモンは少ない。選出段階から縛ってやるのも手。イベルタルは主力であるエスパー技を無効化してかつそれなりの耐久力があるので最も安定した対策と言える。
 ただしふいうちは威力低下で確定で倒せない。はたきおとすはZクリスタル持ちには耐えられるのでイカサマか特殊悪技が安定。レイジングジオフリーズによる役割破壊も怖いのでなるべく対面処理が望ましい。
 同じく対面前提ならメガレックウザ対策も兼ねるミミッキュも非常に有効。


ミュウツーの歴史


第一世代


種族値

  合計種族値は、第二世代以降のシステムで換算すると実質744。アルセウスの720も凌ぐ強力なポケモンであり、ゲームバランスを崩壊させていた。
 HP種族値106・「とくぼう」種族値154は現行システムのルギア、ホウオウと同等。さらに火力と「すばやさ」が上回っていること、当時の最高クラスの恵まれた技を覚えることを考えると、いかに初代のミュウツーが恐ろしい存在であったか分かる。 

豊富な技

 ふぶきや10まんボルトだいもんじ等の攻撃手段も多彩。はかいこうせんやじばくによるエスパータイプの突破まで自在であった。
 特に特殊の種族値154は異常な強力さであり、レベル100であれば仮に個体値が0であっても特殊が333を超える。ドわすれ2回で特殊がカウントストップ(999)した。

活躍

 無制限対戦ではフーディンの上位互換。フーディンに当てはまる強みがそのままミュウツーにも当てはまる。このような理由から戦略がどうこう関係なく『とりあえず入れておく』のが定石であった。 
 その強さを買われ、『ポケモンスタジアム2』ではCMに「やっぱりミュウツーよね!」という台詞が使われた。更にゲーム中には「ミュウツーをたおせ!」(こちら6匹VSミュウツー1匹)まで登場した。 


第二世代


弱体化要素

 エスパータイプに強いあくタイプ・はがねタイプの登場。「とくこう」「とくぼう」の分離(「とくぼう」が実質154→90にダウン)。ふぶき、ドわすれの弱体化といった煽りを受ける。初代の壊れ性能は若干落ち着いた。

活躍

 それでも依然ステータスは高く、最強のポケモンであった。あく対策はじごくぐるまで実現可能。はがねもだいもんじで突破できたからだ。
 バトルタワーの高階層では無制限に使用できたので、ミラーマッチ対策としてシャドーボールが採用されることが多かった。
 獲得経験値220なため、トレーナーハウスでじばくのみを覚えたミュウツーを相手に設定しておくと簡単に経験値が稼げる。これを「自爆ミュウツー道場」と呼ぶ。ダメージを防ぐためにまもるを覚えさせるとよい。


第三世代


 強力なあく・はがねが登場。禁止級伝説には特性「あめふらし」の圧倒的火力を誇る伝説ポケモンカイオーガが登場。
 また、「とくこう」種族値1位の座も新たに登場したデオキシスのアタックフォルムに明け渡すこととなる。 依然最強クラスではあるもののかつて程の圧倒的な立場ではなくなってしまった。
 ところが、豊富なサブウエポンで活躍できた。めいそうの取得により突破力が復活。FRLG期には互換切りの影響で消滅していたじばくをXDの教え技でを習得。


第四世代


 物理特殊分化によるあくタイプ技の強化、先制技の普及、アイテム「こだわりスカーフ」の登場、ギラティナダークライの追加。これらの点で弱体化した。
 せっかく「すばやさ」が高くても迂闊に動くと先手を取られて倒されかねない事態に見舞われたのだ。 
 技威力のインフレも影響した。高威力技が次々増え、伝説以外のポケモンですら次々と威力100~150の技を手にする中、ミュウツーは一致技最大威力が「サイコキネシス」(威力90)。火力でゴリ押しするスタイルからの脱却を余儀なくされた。 
 様々な変化技を習得。だが他の伝説ポケモンが火力偏重なのと比べると今一つインパクトに欠け、伝説の中では中堅クラスに落ちてしまった。 

大会実績

 GSダブルではユキノオーのゆきふらしを活かしてユキノオーと共にふぶきを連発することをコンセプトとした「ノオツー」が発祥し、WCS2010環境の主流となった。


第五世代


専用技

 「サイコブレイク」を習得。 威力は「サイコキネシス」を上回る100で、特殊技だがダメージ計算時に相手の「とくぼう」ではなく「ぼうぎょ」で計算を行う。
 いわば強化版「サイコショック」であり、火力の底上げに加え、特殊アタッカーの宿命であった「ハピで止まります」が少なくなった。
 禁止級のポケモンは「とくぼう」より「ぼうぎょ」が低いポケモンが多く、同じ威力の特殊技よりも「サイコブレイク」の方がより大きなダメージを与えることができる。  

特性

 「プレッシャー」に仕様変更があり、「あめふらし」「ひでり」「ターボブレイズ」「テラボルテージ」「プレッシャー」との効果の発動順が「すばやさ」依存になった。 
 これにより、これらの特性をもつポケモン(すなわち、ほとんどの伝説ポケモン)との「すばやさ」の上下関係がわかり、「こだわりスカーフ」の所持が見破れるようになった。
 これは「こだわりスカーフ」による奇襲に弱いミュウツーにとっては嬉しい仕様だが、こちらの「こだわりスカーフ」の有無もバレる。 

隠れ特性

 「きんちょうかん」を獲得。「すばやさ」に関係なく先に出るため判定に使えない上に、ミュウツーに活かせる技が少ないので、ミュウツー単体で見ると若干噛み合わないように思える。 
 ダブルバトルでは、半減実を封じることで相方の「りゅうせいぐん」や「けたぐり」で相手のドラゴンやバンギラスを確実に仕留めたり、「ラムのみ」「カゴのみ」を封じることで「ダークホール」で2体とも沈黙させたりできるため、かなり強力。 
 当時このミュウツーは「神速のゲノセクト」の映画の際に配布された個体のみだった。

大会実績

 2012年末に行われた伝説解禁ダブルバトル大会「クリスマスカップ」では堂々の使用率1位。 元祖最強の貫禄を見せつけた。 


第六世代


『XY』期

 新システム「メガシンカ」でメガミュウツーX・Yの2形態へ進化する。
 元のスペックが最強クラスなだけに、極めて強力な性能を誇る。フリーバトルではいわゆる「伝説厨」の御用達となる。
 はがねの耐性の仕様変更で以前よりもあく・ゴースト技で弱点を突かれるようになった。サブとして使っていた特殊技の威力が軒並み低下。
 だが、タイプ一致のエスパー技は据え置きになったため、「サイコブレイク」が通る相手であれば問題なく戦えた。

ORAS』期

 GSダブルではゲンシカイキ勢による霰パの死滅、天敵の1つであるイベルタルの強化、メガミュウツーYれいとうビームで確定1発にできないメガレックウザの存在、サイコブレイクやサブウェポンで突破しにくいゲンシグラードンが追加。環境から姿を消し、かつての栄光は崩れ去った。

大会実績

 2016年4月末から5月初頭に開催されたJCS2016予選ではジュニアカテゴリ使用率17位を記録しており、低年齢層受けは依然として良かった。


第七世代


『SM』期

 自身と相性のよいフィールド「サイコフィールド」が登場。一致技強化と共に苦手にしていた先制技を克服する手段を得た。 
 だが、自身が展開できるわけではないので優秀な味方に何とかしてもらう必要がある。 
 また、Zワザによって一度限りだが超火力をぶつけられる。非常に器用なのが功を奏し役割破壊を行いやすくかなり有用。 
 余談だが、体力が0になると、他のポケモンのように倒れこまず、がっくりと片膝をつくという特殊なモーションを取る。最強のポケモンたるものそう簡単には地面に這いつくばらないという意地であろうか。
 初代のバーチャルコンソールから第7世代に送られた個体が一律隠れ特性になることにより、隠れ特性が一般解禁された。 

『USUM』期

 伝説のポケモン幻のポケモン限定戦(80体が出場可能のダブルバトル)として行われたUSUMリーグシーズン13スペシャルバトルでは14位の使用率を記録。
 そこではミュウツーじゅうりょくダークライダークホールを補助する「ダクツー」が一定数使用された。ダークホールが弱体化したこの世代において、ダークホールの有効活用手段がこのように模索されたのであった。

厳選

 連鎖ができない上に1ROMで1体しか出現しないため第六世代以降のソフトの伝説のポケモン並の厳選難易度。ぎんのおうかんで強化できるので極論を言えば攻撃の個体値が0の個体だけを粘れば問題ない。

構築

 コンボ愛好家筋は「おどりこミュウツー」という構築を生み出す。GSダブルのサンシリーズで確認された。先発で囮となるゼルネアスと並べ、ゼルネアスのジオコントロールを警戒させたところでオドリドリに交代し、ミュウツースキルスワップオドリドリのおどりこを受け取り、オドリドリが倒されて出てきたフェローチェちょうのまいミュウツーに移したおどりこを発動する。
 これが非常に弱く、大抵の場合はミュウツーでおどりこを発動した後には手遅れとなってしまう。

大会実績

 2018年9月に開催されたインターネット大会『アンリミテッドトライアル』(GSダブル)では使用率30位と低迷。
 単体では微妙な禁止級伝説になってしまったが、新登場のカプ・テテフのサイコメイカーでエスパー火力を強化する「テテツー」がWCS2019サンシリーズ環境で発祥。
 GSダブルサンシリーズ(メガシンカゲンシカイキZワザなし)ではサイコブレイク、まもる、はどうだんシャドーボールという技構成が一般的であり、持ち物はいのちのたまが、性格はおくびょうがメインであった。
 Zワザメガシンカゲンシカイキがすべて解禁されたJCS2019オンライン予選でも使用率30位に入る健闘を果たした。同大会ではミュウツナイトY型が主流であった。
 JCS2019ライブ大会(GSダブル)のポスターではピカチュウとともにセンターを飾る。この時点でも未だにミュウツーが伝説のポケモンとして象徴的な存在であることがうかがえる。

ピカブイ

 通信対戦の主流が「無制限66シングル」の本作では、基礎スペックで他を圧倒するポケモンとして利用される。しかしトップメタのメガプテラには素早さで及ばないためそれほど環境を荒らしている訳ではない。
 覚醒値に関しては攻撃を最低値付近まで維持しつつアメを中心にして上げると理想の育成済み個体が出来上がる。


アニメのミュウツー


ミュウツーの逆襲

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 劇場版アニメ「ミュウツーの逆襲」や一部のノベライズでは主役級を張っている。CVは、映画版(「ミュウツーの逆襲」)、アニメ版(「我ハココニ在リ」)、ともに市村正親が担当した。
 ちなみに幼少時代の声優はドラマCD(ミュウツーの誕生)では瀧本富士子が、映画版(ミュウツーの逆襲・完全版)では森久保祥太郎が担当していた。アニメ作品の『ポケットモンスター』としてはニャースを除いて初めて人語を操ることができるポケモンとして登場。 
 原作の悲劇的な出自にアレンジを加えられ、ロケット団の最強のポケモンをつくるという研究の成果として、ミュウのまつ毛の化石より採取された遺伝子から培養されたクローン生命体という設定。 
 また、その研究の中心人物であるフジ博士には、クローン技術を研究することで亡くなった娘のアイを蘇らせるという目的があった。なお、ロケット団に使役されていた頃は自分の力を制御するための拘束具を身に着けていた。 
 培養液の中でのアイツー(アイのクローン)や他のクローンポケモン達との悲劇的な経験に加え、誕生した自分を兵器として利用する人間の身勝手さに辟易し、遂に人間すべてを不信するに至ったミュウツーは、ロケット団を抜け出して文字通り人間への逆襲を画策した。 
 一方で、図鑑説明にあるような凶暴な性格は本作では描かれず、極めて理知的かつ理性的だが、それ故に人間に強い憎しみを抱き、自分の生命体としての在り方に苦悩し、答えのない自問自答を繰り返している虚無感と哀愁を漂わせる姿が描かれている。完全版では、幼個体での回想シーンなどが追加されていた。幼個体の姿は成体と身体的な特徴は何も変わらないが、身長が低く顔も幼い。 


ミュウツー! 我ハココニ在リ


 劇場版の正当な続編で、劇場版と同じ個体が再登場する。 
 『ミュウツーの逆襲』の際に生み出したクローンポケモン達と一緒に、ミュウツーはピュアーズロックという山の頂上に住んでいた。 
 そこでサトシ一行やロケット団の面々と再会する。一度はサカキに囚われるが、サトシ達の協力もありロケット団を撃退。 
 心に抱えていたものが全て吹っ切れたのか、コピーたちを世界に旅立たせてから自らも旅立ち、とある大都会で「謎のポケモン」という都市伝説となり語り継がれる。 


『戦慄のミラージュポケモン』のミュウツー


 ドクター・ユングの開発したバトルシステム「ミラージュシステム」から作り出されたミラージュポケモンとして登場。 
 ピカチュウがこれまで戦った伝説のポケモンの記憶をデータ化され、更にオーキド博士の全ポケモンのネットワーク(ホウエンまで)により「我ハココに在リ」に登場したミュウツーを筆頭候補に挙げられ全ての技を使える最強のミラージュポケモン。 
 ある意味新たに作り上げられたミュウツーで、逆襲・我ココの個体とは別物である。オリジナルの記憶は残っておらず、性格も声も違う(性格はほとんど無いようなものであるが)。 
 データ上の存在のため、体の一部を作り変えることが可能。劇中ではEXEなロックマンよろしく左手をレックウザの顔にしてはかいこうせんの発射口にした。 
 また体表に様々なポケモンの顔を浮かび上がらせてさまざまな攻撃を一斉発射し、サトシ一同のポケモンを一網打尽にした。 
 ついでに肉弾戦も滅法強く、カイリューをステゴロでギタギタにしたシーンはある意味必見。 
 加えてミラージュポケモンはタイプ相性も操作可能なので耐性面でも敵無し。はっきり言って天井知らずの強さを誇るバケモンである。 
 しかし、最後はミラージュミュウに動きを封じられ、ピカチュウのまだ公式データにはなかった技「ボルテッカー」の前に敗れ去った。 


神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』のミュウツー


CV 高島礼子

 こちらも『ミュウツーの逆襲』のものとは別個体。 声もあってか女性的で柔和な印象のミュウツーである。 
 かつて、とある研究所で研究材料として造り出され実験体とされていたが、やがてその施設を壊滅させて逃亡し、途中傷で倒れていたところをポケモン達に救われたことから、優しさなどを知るようになった。 
 そのことからポケモンに対しては素直な優しさを見せる。一方で人間に対しては、当初は憎しみこそ抱いていなかったものの、欲の為に生み出されて実験体扱いされた経験から不信感を示し、ややそっけない態度を取っていた。 
 自身と同じく人間達によって造り出され、故郷に帰りたがっているゲノセクト達の存在を知ってからは、彼らを救おうとする。
 しかし、自分以上に人間不信かつ排他的なゲノセクト達に敵と見られてしまう。 
 最後は、特に排他的な反応を見せる赤いゲノセクトを宇宙まで連れ出し、自分達が皆地球の一部である事を理解させることで和解した。 
 本作ではメガミュウツーYミュウツーの覚醒した姿として登場している。 
 なお、覚醒の経緯は前日譚となるスペシャルアニメ「ミュウツー ~覚醒への序章~」において描かれている。 


ポケットモンスターTHE ORIGIN』でのミュウツー


 ゲーム「ポケットモンスター赤・緑」を原作とした特別編。今作は「ゲームを忠実に再現」ということで、攻撃的かつ凶暴な性格が前面に押し出されており、言葉は一切話さない。 
 ハナダの洞窟最深部に住まう「見たこともないポケモン」として登場し、捕獲に向かったグリーンを圧倒する。 
 グリーンの話を聞いて捕獲に向かったレッドの手持ちも圧倒し(ゴーストタイプのゲンガーや伝説のポケモンフリーザーすら一撃で倒した)、初代最強の名に恥じない強さを見せつける。 
 使用技は「ねんりき」や「バリアー」のほか、「スピードスター」「じこさいせい」も使用。ちなみにねんりき以外はすべてゲームで覚えているわざである(ゲームではねんりきではなくサイコキネシス)。 
 また、今作ではフジ博士とシオンタウンのフジ老人は同一人物らしいことが示唆されており、「見たこともない姿でエスパータイプの技を使う」という話から、フジ老人はミュウツーではないかと推測している。
 「生きていた」ということから、研究所から逃亡してそのまま行方知れずだったと思われる。 


ポケットモンスターSPECIAL』でのミュウツー


 ロケット団の科学者だったカツラがミュウの一部からバイオの力で作り出したポケモン。 
 念で生み出したスプーン形状の鋭利な武器で戦うことが多い。 
 自分を中心にサイコウェーブで竜巻を作り出し、敵を自分の方へ飲み込んで竜巻根本の圧力でねじ切る大技も使える。 
 だが、念の力の凝縮体がスプーン、拡散状態が竜巻なので、スプーンと竜巻を同時に出すことは出来ない。 
 バリアーで自分の周りを球体に囲って防御、そのまま突撃攻撃する「バリアボール」という技も使えるが、こちらは足場程度の一部分ならば竜巻と併用可能。 


第1章


 このときに誕生した。 培養槽を破って逃げ出し、ハナダの洞窟近くの平原で暴れるが、レッドの協力によってカツラの手に渡る。 
 ミュウツーの体内には、ミュウの細胞サンプル不足による不完全を補うためにカツラの細胞が注入されて溶け込んでおり、またカツラもその時ミュウツーの細胞に右腕を侵食されているので、2人の間には共鳴しあう不思議な絆がある。 


第2章


 四天王の野望を止めるためにカツラの手持ちとして戦うことになる。 
 普段は特殊な培養液で満たした培養槽か、同じ液を入れた特別なマスターボールの中に入っている。 
 戦闘では捕獲された時と同様に圧倒的な力を見せつけた。 だが、前述のカツラの右腕に侵食したミュウツー細胞の絆のせいで、ミュウツーがカツラから離れたり3分間以上ボールの外に出て戦ったりするとカツラの身体に負担がかかるため、長期戦が不可能。 
 カツラを心配して自分の意思でマスターボールへ戻ったことも。 


第3章


 カツラがエンテイの炎でミュウツー細胞を焼き消した事により、カツラとの絆は無くなってしまった。
 これによってミュウツーは自由に動けるようになり旅立った。
 絆の跡は、消滅から2年経った後でもミュウツーの感情の起伏に少し反応している。 


第5章


 自分のようなロケット団に利用され苦しむポケモンをこれ以上出さないと誓った彼は、ナナシマでデオキシスを利用し暴虐の限りを尽くすロケット団と戦うためにレッドたちと組んで戦う。 
 テレパシーを送って人と会話する能力を身につけているが、ミュウツー自身はまだ「人間は基本的に信用できない」と考えており、マスターのカツラ以外だと普段は、過去に全力で戦闘または共闘して力を認めたレッドとイエローにしかテレパシーを送ることはない。一人称は「オレ」。 
 ポケスペには珍しくアニメ版の設定を輸入しており、上記の劇場版「ミュウツーの逆襲」よりミュウツーの出生はミュウのまつ毛から作り出された事になっている。 
 同作で登場した「ミュウツーの力をセーブする拘束具」もデザインそのままで使用されたが、此処では「M2バイン」という名前で呼ばれている。
 ミュウツーの念の力を完全に奪って体を徐々に締め付け他のポケモンの力も技も受け付けないという文字通りの「拘束具」であった。 


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでのミュウツー

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概要


 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でもプレイアブルキャラクターとして登場した。 
 隠しキャラクターの1人であるが、その解禁状況が「対戦のべ時間が20時間を超えるor対戦ゲームの試合を700回おこなう」という骨の折れるものであった(もっとも、延べ時間というのはすべてのプレイヤーの合計なので、時間無制限&プレイヤー4人全員を人間操作に設定して対戦画面放置で寝てる間に解禁できた)。 
 CVは後述の「逆襲」と同じく市村正親。星になったときはアニメのイメージからは想像できない拍子抜けした悲鳴が聞ける。 

 

『DX』のイベント戦では


 ミュウツーの他に、ギガクッパガノンドロフと組んで登場する。ミュウツーは遠距離からシャドーボールを撃ってくる妨害がかなり鬱陶しい存在となる。
 他二キャラが近距離メインなのに対し、ミュウツーは遠距離で援護してくるのが特に厄介。ギガクッパが大きすぎて気づきにくいのもポイント。
 かといってミュウツーばかり気に取られてると、超火力のガノンドロフ、そしてギガクッパの餌食となる。このイベント戦をクリアすると終点が解禁される為なんとしてでも倒したい。 

 

その後


 しかし、続編にあたるスマブラXでは、世代交代の流れもあってか、限られた参戦枠をルカリオに譲り、スマブラの舞台から姿を消してしまった。
 国内のみならず、海外で非常に強い人気を獲得していたキャラクターだけに、リストラを惜しむ声が絶えなかった。以後も復活を希望するユーザーが多かったが、その願いもむなしく最新作のスマブラ3DS/WiiUが発売され、いよいよ今回も参戦は絶望的かに思われたが。
 2014年10月24日に、YouTube公式チャンネル、及びニコニコ動画で生放送された「スマブラWiiUがスゴい50の理由」のラストで何と追加コンテンツとしてミュウツーの参戦が決定した。
 スマブラにおいてはドクターマリオに引き続き、一度リストラされたキャラクターが復活した二番目の例となった。 
 今作でのCVは藤原啓治。 
 ちなみに、日本版の参戦ムービーは「ミュウツー参戦!」であるが、海外版の参戦ムービーでは「Mewtwo Strikes Back!」と表示される(『ミュウツーの逆襲』の英題)。 


性能

 

 ゆるやかな動きが特徴で、移動は浮遊によるもの。 
 更にアイテムを念力で持ち上げるという異例のキャラ。 強攻撃や一部の空中攻撃は長い尻尾を使う攻撃が多く、スマッシュ技には暗黒を纏う技が多い。
 復帰性能が非常に高く、距離が長い上、空中の軌道もあいまって妨害もされにくい。 

 

長所


 単発火力に優れ、必殺技のシャドーボールを始め、先端を当てると強い横スマッシュのシャドーブラスト、発生が早く持続長めで、溜める時にかなり滑るため滑り込みに使いやすい連続ヒットの上スマッシュギャラクシーフォース、発生こそ遅いがふっとばしがかなり強く、後隙が非常に少ない為、ガノンドロフの上スマッシュのように釣り出しにも使える下スマッシュのシャドーボムといずれも非常にバースト力が高い技を兼ね備える。 
 また、シャドーボールの存在からありとあらゆる距離でバーストが実用的な為、バーストに関しては文句なしと言った所。 
 そしてスマブラミュウツーを語るに外せないと言ったらやはり個性的で強力な投げ技。 
 相手を浮かした後、小さなシャドーボールを5発放つ、ダメージ蓄積や距離操作、乱闘で使いやすい前投げシャドーマシンガン、超能力で後ろに投げ捨てる強力な後ろ投げサイコスロー、超能力でミュウツーの周りを振り回し上に飛ばす、動作が長いが最強クラスのふっとばし力を持つ上投げワールスロー、超能力の代わりに尻尾で叩きつける、追撃に使いやすく打撃判定のある下投げテイルビートと、投げに関しても文句なしと言える。 

短所

 

 空中技は癖の強い技が多く、使いこなすのが非常に難しい。 
 電撃を纏いながら攻撃する空Nのボディスパークこそ使いやすい(それでも判定が弱いので積極的には使いにくい)が、それ以外は、威力が高く発生が早いが持続も短く範囲の狭い、前方を引っかく空前シャドースクラッチ、発生が遅いしなる尻尾で攻撃する空後エアテイル、打ち上げ追撃用にしては発生が遅い上方向に尻尾を振り回す空上サマーソルトアタック、発生が早めだがタイミングをクリティカル判定の部分を掴みにくい、下方向に蹴りつける空下メテオキックといずれも曲者揃い。
 さらにミュウツーの独特なジャンプの性質が使いにくさをさらに助長させている。しかしこれらを使いこなさないとミュウツーの力はフルに発揮できない。 
 体が大きいためコンボ耐性が低い。 身長の高いキャラの宿命ではあるが、この欠点が後述の最大の欠点をさらに露呈させてしまう。 
 その最大の欠点は浮いているという性質のせいで非常に体重が軽い。どれぐらい軽いかというとプリンの次に軽い。プリンの重量は全キャラ最軽量なので全キャラ中二番目に軽いということになる。
 DXの頃はゲムヲより重かったのでまだマシだったが今回は異常に軽すぎると言える。その為、長身でどっしりとした見た目に反して重い一撃には非常に弱い。 

 

戦法


 基本的な動きは、常にシャドーボールを溜めて様子を伺いつつ、近づいてきたらシャドーボールを投げるもしくはガードでキャンセルし、掴みで追撃を狙ったり、発生の早い下強→空前のようにコンボを繋げたり、空Nで上から差し込む、場外に追い出してその優秀な空中機動で追撃をしたりする事が主な立ち回り。
 リーチが長く連射性能の高い下強のアンダースラップがとにかく使いやすいので、やや使いにくい弱攻撃の代わりにこれを振っていきながらプレッシャーをかけていきたい。
 ダッシュ攻撃のダークトーチも使いやすいのでこれも不意打ち気味に使える。変則的な行動も可能で、下スマによる釣り出しやかなしばり、ねんりき等、相手の行動を制限させたり心理戦を強要する技も兼ね備えるのでこれらも使っていきたい。 
 しかし、ふとした事であっという間に逆転されてしまう事も多く、特に速いキャラが苦手なので苦戦する事も多い。
 上述の身長の高さとそれに釣り合わない体重を持つ為常に慎重な立ち回りが要求される超上級者向けのファイター。 
 その分逆転出来る技もあるので、ガンガン攻めるよりはダメージを蓄積させつつ機会を伺って一撃を叩き込む方が良いだろう。 


必殺技


B:シャドーボール
両手のひらを向い合せ構えつつエネルギーを溜めた後、上下に揺れながら前進する球を放つ。
シールドを押せばキャンセルが可能だが、最大まで溜まっても自動でキャンセルされない。 

 ミュウツーの要と言える技。溜めないとほぼ全く吹っ飛ばないが、最大まで溜まると25%のダメージと圧倒的なふっとばし力を持つ。
 その上特殊な軌道のおかげでジャストガードしにくい。ふっとばしで言えば全キャラ最強と言っても過言ではない。溜めないシャドーボールもマリオやルイージファイアボール並みの連射速度がある為使いやすい。 
 しかし、空中で使うと反動でものすごい勢いで後退する。その為崖外で使うと反動で自滅という事もしばしば。
 だが、この反動を利用して滑り込み上スマッシュに利用したり、相手の技を回避する、反転Bを使い復帰に利用する事にも利用可能。
 また、シールド削り能力も高く、ジャスガを除き二発当てれば確定でガードクラッシュする。これらを上手く使いこなせれば牽制、撃墜、接近、回避、復帰、シールド削りのあらゆる場面で使える万能技に化ける。 
 欠点はこの高すぎる威力のせいで反射合戦になると不利になりやすい事である。自身の反射技のねんりきの発生が遅いのもあるが、軽すぎる体重のせいで相手に二回返されると0%からでも大抵バーストしてしまう(逆もまた然り)。
 また、シールド削り能力の高さのせいでジャストガードしないとシールドが割れる。故に反射持ちには不意打ち以外使いにくい。 

横B:ねんりき 
前方に念力を出して相手を浮かび上がらせ地面に落下させる。
また、飛び道具反射技でもある。DXの頃は何故か攻撃判定を奪えなかったが、forでは反射技として機能するようになった。 

 相手を浮かび上がらせる効果は一見強いように見えるが、動作が長いせいで地上では当てても反確。
 よって地上では反射技として使用するのがベスト。だが発生が遅いので信頼は出来ない。 
 空中なら反確を貰う事は少なく、空中ジャンプが残ってれば空前がヒットしやすいので、当てにくい事を除けば貴重な空中掴み技として利用可能。 
 だが、この技の最大の価値は空中で使うと連続使用一回目だけ自身も浮かび上がる事が可能である事だろう。
 マリオのスーパーマントと違い空中制動が落ちない為正真正銘復帰技として使える。この技の存在価値がこれにあると言われる事も。 
 ちなみになんでサイコキネシスじゃないのかと言われる事もあるが、掴み技の名前がサイコキネシスなのでこうなったと思われる 

上B:テレポート 
その場から消えた後指定した方向に腕を組みながら出現する技。攻撃性能は無い完全な復帰技。

 

 空中で出現するとしばらく水平に飛び、その後しりもち落下となる。
 好きな方向、ある程度好きな距離で復帰出来るのでかなり自由度が高い。相手の攻撃をかわすのにも使えるので用途は多い。
 テレポート持ち恒例の崖キャンセルも健在。着地狩りに弱いミュウツーだが、相手の反対に入力したりすることで誤魔化す事も可能。 

下B:かなしばり 

 眼の色が一瞬緑に光り、光線を出し相手を混乱させる技。正面の相手にしか効果が無い。
 空中の相手に撃つと少し吹っ飛ぶのみで混乱は起きない。また、相手が最後に使った技を使えさせなくする効果も無い。 
 かなり特殊な技。判定が一瞬で後隙も大きいので使いにくいが、当てればフルホールドスマッシュが当てれたりするのでワンチャン目的で使うのが基本。主に突進してくる相手に向かって撃つと効果的。 
 また、実戦での難易度は高いが踏みつけジャンプから即座にかなしばりを当てるコンボもある。 
 ちなみに飛び道具なのでむらびとのしまうでしまわれ、そして取り出されて混乱させてくる。むらびとを相手する時は注意。 

最後の切りふだサイコブレイク 


 メガミュウツーYメガシンカした後すぐに、巨大な念力の詰まった貫通性の球を放つ。
 当たると相手は拘束され、脳内に対して物理的と思われる電撃らしき衝撃を相手に叩きつけ、ふっとばす。球が消える、もしくはヒットが終わるとすぐにメガシンカが解除される。 
 メガシンカとは言うが、内容的にはロックマンスペシャルとほぼ変わらない一発系の飛び道具。球のスピードは速めで大きいので、少しジャンプしながら撃つと当たりやすい。  
 ちなみに見た目に反し切り札にしてはあまりふっとばしは強くない。よって大量撃墜を狙うにはそこそこダメージが溜まってる事が必要となる。

 

その他

 

 登場演出は闇の中からワープして出てくるという演出。DXの頃には存在しなかった。 
 アピールは、上アピールがDXと同じく笑いながら高速回転する物、横アピールが闇のオーラを纏い気合を高める物、下アピールがこちらに向かって手から闇のオーラを光らせながら突き出す物がある。 
 勝利ポーズは、上入力が腕を組み、背中を向いてこちらに振り向く。「私はなぜここにいるのか...」「Hum...」 
 左入力は下アピールのように闇のオーラを手から光らせ突き出す物。「私は負ける訳にはいかない...」「Haaaaaa...!!!」 
 右入力は空中で一回転した後、闇のオーラを体から出す。「愚かな...!」「Hahahahahahahaha...」 
 ちなみにDXの頃は空中で一回転した後気合を入れるような動作をしていた。 
 日本版はセリフを喋り、DXでもお馴染みのセリフを話す。ただし、上入力以外はDXとセリフの順番が入れ替わってる。 
 海外版はセリフを一切喋らない。その為DXの頃と違い別に収録したと思われる声が使われている。
 上入力以外はforで使われなかったDXの勝利ボイスを意識した声を出す。海外版の勝利ポーズの声優は不明。 
 スマブラSPでも引き続き参戦。ポケモン勢では最初に登場し、逆襲繋がりでメタナイトと同時に紹介された。


ポッ拳でのミュウツー

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 ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENTにおいても、2016年3月発売のWiiU版から参戦。 
 シナリオ中でダークミュウツーを撃破することによってミュウツーに戻り、使用可能になる。 
 同年5月2日からAC版でも使用可能になった。 
 遠近ともに強力な技を持ち、バランスよく攻めることができる。 
 元のイメージに違わず、全体的に高水準でまとまった万能型。 
 反面、ただでさえ共鳴ゲージがたまりにくい上にポケモンわざを使用すると共鳴ゲージを消費してしまうため、共鳴バーストするまで維持するのが大変。 
 共鳴バーストを発動するとメガミュウツーXメガシンカする。 
 バーストアタックは、念力で相手を拘束し超能力を込めた拳の一撃を叩き込む「サイコディザスター」。 
 ゲンガーのバーストアタックと同じくつかみ攻撃となっており、ガードで防ぐことができない。 ただし、攻撃判定の範囲は狭い。 


名探偵ピカチュウでのミュウツー


 先行配信版ではストーリーとは直接関係無いがエンディングに少しだけ登場している。 
 そして3月23日発売のパッケージ版のストーリーに本格的に関わる事が明かされた。担当CVは古谷徹。 


ポケモンGOでのミュウツー

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 2017年8月14日、横浜市で行われた「ポケモンGOスタジアムイベント」で先行登場。 
 先行登場の時点ではレイドバトルやゲットチャレンジの難易度が大幅に抑えられており、実質的に入場者プレゼントのような扱いとなっていた。 
 本格的に登場するようになったのはその翌月からで、2か月間のテストプレイを経て遂に11月からEXレイドの本格実装と併せて正式登場と相成った。 
 実装から長らくの間は、挑戦するためには通常のレイドバトルではなくスポンサージムおよび公園限定で開催される招待制の「EXレイド」に参加する必要があった。  
 逆に言えば、招待状が届けられないといつまでたってもミュウツーと戦闘する機会が訪れないことになるため、世界の各地の公園内およびスポンサージムでEXレイドの挑戦権を得ようとジムで熾烈な争いが繰り広げられることとなった。 
 しかし、2018年9月11日にグロバールチャレンジ達成記念のウルトラボーナスの一環として、同年9月21日~10月23日にかけて遂にミュウツーが通常レイドに登場することが発表された。
 横浜でのイベントで先行実装されてから実に1年2か月目でのことであった。 
 これにより、日時や場所に制約されることなくいつでも好きな場所で手軽にミュウツーと闘うことができるようになり、育成のためのアメ集めや個体厳選も格段に捗るようになった。 
 ただし、習得できる技に変更が加えられ、「はかいこうせん」と「シャドーボール」が習得できなくなる代わりに、新たに「れいとうビーム」「10まんボルト」「かえんほうしゃ」を習得できるようになった。 
 なお、このイベントを最後にミュウツーはレイドボスの座から一度引退し、EXレイドでは次なるボス:デオキシスが登場している。 


性能


 性能は全ポケモン中はもちろん、伝説ポケモンの中でもトップクラス。 
 総合CP値はケッキング、グラードンカイオーガに次いで全ポケモン中第4位の3800~3900台。
 攻撃の種族値デオキシス・アタックフォルムに次いで第2位であり、こうかばつぐんが取れなくとも、わざが等倍以上で通る相手であれば、ある程度は火力によってゴリ押しができてしまう。 
 耐久面も「HP」「ぼうぎょ」が高いために恐ろしくタフで、大技をくらってもちょっとやそっとでは倒れないしぶとさを持つ。 
 こうしたこともあり、現状では同じ禁止級ポケモンであるカイオーガグラードンと並び、実装済みのポケモンの中では最強クラスに位置するとの呼び声も高い。 
 さすがは元祖最強ポケモンの名は伊達ではないといったところか。 
 優秀なのはステータス面だけでない。 
 覚えられるわざも強力なものが揃っており、わざ1はタイプ一致のエスパータイプの技である「ねんりき」と「サイコカッター」の2種類、わざ2は「サイコキネシス」「きあいだま」「れいとうビーム」「10まんボルト」「かえんほうしゃ」とタイプが異なる5種類のラインナップがある(通常、わざ2は3つの中からランダムで選ばれるようになっているのだが、ミュウツーのみ5つになっている)。
 ただ、この関係上わざの厳選が他のポケモンと比べてかなり大変というデメリットもある。希望の技を覚えさせるには相応の数のわざマシンスペシャルを消費することを覚悟しておこう。 
 なお、EXレイドに登場していたころは「シャドーボール」と「はかいこうせん」を覚えられたが、通常レイドで登場した時を境に習得できなくなってしまった。 
 通常技は、威力は低いが連射の利く「サイコカッター」の習得を推奨。 
 ゲージ技は種類によって運用方法が大きく変わってくるため、どれを当たりとするかは人それぞれであるが、どの技であってもきちんと活躍できるという器用万能さは本作でも健在であることに変わりはないと言えるだろう。
 伝説のポケモンなのでジムの防衛には使用できないが、ゲットできればジムの攻略やレイド戦で活躍してくれること間違い無しである。


技解説


シャドーボール

 1/2ゲージ消費に対し威力100と非常に優秀。タイプ相性を考慮しない場合、なんとタイプ一致であるはずの「サイコキネシス」よりもDPSが高くなる。
 技のタイプも相性の影響を受けにくい(ノーマル、あく以外のタイプには軽減されない)ゴーストタイプであり汎用性が高い。
 しかし現状ジムの配置ポケモンの半数以上がノーマルタイプということが多いため、ジム戦にはあまり向かなかったりする。
 レイドバトルだとラティ兄妹に有効な他、同族戦となるミュウツー相手での最適解の一つである。

サイコキネシス

 通常技とゲージ技のタイプが一致する。技の性能こそ控えめであるが、かくとうタイプ・どくタイプ相手に対しては圧倒的な強さを誇る。
 ただし、当然ながらそれ以外のタイプに使用するとなると火力がガタ落ちしてしまうことを覚悟する必要がある。
 ジム戦の場合、シャドーボールよりはマシとはいえ、エスパーを軽減できるポケモンもそれなりにいるので相手を選ぶことに変わりはない。
 レイドバトルではカイリキーレイドをソロで攻略するときの切り札になってくれるだろう。

きあいだま

 ノーマルタイプ、いわタイプ、こおりタイプ、はがねタイプへの対抗策となる。
 特にノーマルタイプの常連たちが多いジム戦では一番有用なゲージ技である(かくとう技ならカイリキーがいるのだが、ミュウツーはカイリキーと違い弱点を突かれづらく、元の種族値も高いので単純なゴリ押しならむしろ勝る)。
 レイドバトルにおいても、ゴローニャボスゴドララプラス、レジ系といった、かくとう技を弱点とするボスへの切り札ともなる。
 ただし、フルゲージ技なのでシャドーボールのように連射はできず、さらに発動前後の硬直時間も長めでその間に攻撃を受けるリスクがある。

はかいこうせん

 ダメージこそ高いものの、硬直の長さ、弱点を突けないなどの理由で残念ながらハズレとされることが多い。
 コレクション目的等の理由で残す必要が無いのであれば「わざマシンスペシャル」を使用して他の技に変えてしまいたいところ。

れいとうビーム

 くさタイプ、じめんタイプ、ひこうタイプ、ドラゴンタイプへの対抗策となる。
 特にジム防衛の常連であるカイリューボーマンダの二重弱点を突けるという点は大きく、こおりタイプに強力なアタッカーが殆どいないことも考えると、きあいだまと並んでジム攻略の要となる技である(他にも、くさ・どくの複合とも相性が良いが、これに関しては該当する相手が限られる上、タイプ一致技であるサイコキネシスでも十分事足りるので、やはりドラゴン対策に絞って運用するべきだろう)。
 また、レイドバトルにおいても、今後登場ないしは復刻する伝説ポケモンの中にこおり技を弱点とするポケモンがいるため、活躍の場はそれなりにあると思われる。

10まんボルト 

 みずタイプとひこうタイプへの対抗策となる。しかし、弱点を突けるタイプがこの2つしかない(しかも、でんき技以外にも選択肢がある)ため、汎用性の面では今一歩といったところ。
 とはいえ、でんきタイプには現状強力なポケモンが殆どいないため、でんきタイプのピンチヒッターとして運用することを考えれば、まだ採用の余地はあるかもしれない。
 また、「シャドーボール」以外で対エスパーに対してダメージ効率が最も高いため、今後の対エスパー対策に活用できる可能性はある。

かえんほうしゃ

 くさタイプ、こおりタイプ、むしタイプ、はがねタイプに対する対抗策となる。
 ただし、ほのおタイプには既に強力なアタッカーが多数いることを考えると、わざわざ習得させるメリットは薄く、はかいこうせんほどではないがハズレ扱いされやすい。
 一応、エスパータイプの苦手とするむしタイプやはがねタイプにも対抗できたり、「れいとうビーム」と同様くさ・どくの複合相手に相性が良いという利点はあるが、これらのタイプを相手にするならミュウツーよりも最適なポケモンはいくらでもいるので、やはり微妙と言わざるを得ないだろう。


レイドボス

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 しかし、このような超強力なポケモンを簡単に手に入れられるほど甘くはなく、攻略は困難を極める。 
 まず戦闘力の高さが尋常ではなく、そのCPは何と60540(EXレイド時代はこれよりやや低い49430だった)にも上る。
 現状、総合CP値が60000をオーバーするのはミュウツーのみである。 
 無論1人で倒せないどころか5~6人でもまず不可能。そもそも攻撃力が半端なく高いので、1体の生存時間も非常に短い。
 2桁人数でどうにかといったところ(さすがに最大参加人数の20人が集まれば数の暴力で何とかなるが)。 
 対策としてはエスパー単タイプなのであくタイプ、特にバンギラスで攻略はできるが、上記の通りゲージ技に「きあいだま」が紛れているせいで、これにぶち当たると逆にバンギラスが二重弱点を突かれて返り討ちに遭う。 
 対抗馬としてかくとう技を半減でき一致弱点を突けるゴーストタイプを出したいところだが、現状、実装されているゴーストタイプは耐久か火力のどちらかが低く碌にダメージを与えられない。
 しかも最もCPが高いゲンガーはあろうことかどくタイプとの複合なので逆に一致技である通常技で弱点を突かれてしまう(そもそも耐久性そのものがべらぼうに低いので、きあいだまですら一撃耐えきられるかどうか怪しいものがある)。 
 むしタイプも耐久が低く軽減できても大ダメージを受けてしまう。一応ハッサムカイロスヘラクロスは攻撃力が高いのでそれなりのダメージを与えることはできるか。 
 ならば両方軽減できるエスパータイプを出したいが、こちらも耐久が低めの種族が多い。一応ながらサーナイトフーディンが「シャドーボール」を覚えていれば多少は対抗できるだろうか。
 また、ラティ兄妹はエスパータイプの中では耐久性と攻撃力をある程度両立できていることから、こちらも等倍ダメージを与えられるドラゴン技を覚えさせておけばゴリ押しである程度は対抗できる。 
 そのため何と「ミュウツーレイドの最適解は『シャドーボール』を覚えたミュウツー」という、いつぞやの「メガガルーラ対策の最適解はメガガルーラ」を彷彿とさせる極限状態になっている。 
 もっとも、1/5の確率と割り切ればバンギラスヘルガー、アブソル、ハッサムカイロスヘラクロス等を育てておくだけで事足りる。 
 通常レイドに出現した際には、新たにこおり、でんき、ほのお技を繰り出してくるようになったため、これらへの対抗策も練らなければならくなり、プレイヤーの頭を悩ませることになった。 「きあいだま」への脅威が減ることになったと考えれば好材料ではあるが。 

 

捕獲


 苦労して倒すことができたとしても、最後の関門であるゲットチャレンジが待ち受けている。
 ミュウツーもまた伝説ポケモンの御多分に漏れず、基礎捕獲率が2%と低めであるため、捕獲は困難を極める(ただし、参加の機会の限られるEXレイドでは、捕獲成功率がボーナス一切なしで6%と、他の伝説ポケモンよりも高めに設定されており、カーブボールやグレートorエクセレントを狙い、かつ「きんのズリのみ」を与えれば結構な確率で捕まるえることができた)。 
 ただ、サークルが大きいため比較的エクセレントが狙いやすく、きんのズリのみさえしっかり確保してあれば、伝説ポケモンの中では比較的捕まえやすかったりする。
 それなりの頻度でジャンプするなどしてこちらを攪乱してくるものの、基本的には定位置に鎮座していることが多いため、狙いを定めやすいのもポイントが高い。 

 

備考


 なお、このミュウツーマクドナルドに設置されているジムにて決まった時間(15:00)に出現することがマクドナルド公式twitterで発表されたことから、当該時間、特に都会の駅前ではミュウツーを求めて人がごった返す事態となった。 
 確かに事前に時間が分かっていることはプレイヤーにとっては有り難いことではあるが、落ち着いたかに見えたマナー問題が再燃することとなってしまった。

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 以上です。これで紹介を終えます。