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【よくわかるポケモン解説】メガヤンマ編

 今回のポケモン解説はメガヤンマです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.469
分類    オニトンボポケモン
英語名   Yanmega
タイプ   むし ひこう
種族値   H86 A76 B86 C116 D56 S95
高さ    1.9m
重さ    51.5kg
特性    かそく / いろめがね / おみとおし(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ むし


進化


ヤンヤンマメガヤンマ(原始の力を覚えてレベルアップ)


図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド・パール
はばたいたときの しょうげきはで あいての からだの うちがわに ちめいてきな ダメージを あたえる。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
あごの ちからは けたはずれ。 こうそくで とんで すれちがいざまに あいてを かみちぎるのが とくい。

ポケットモンスターハートゴールド
6ほんの あしで おとなを かかえて らくらくと とぶ ことが できる。しっぽの はねで バランスを とる。

ポケットモンスターソウルシルバー
はばたく ちからが とても つよく ちからづよく とびたつ ときは まわりの たいぼくを なぎたおす。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
こうそくで とんで すれちがった あいての くびを いっしゅんで かみちぎる たたかいかたを このむ。


耐性


4倍
いわ

2倍
ほのお,でんき,こおり,ひこう

等倍
ドラゴン,ゴースト,どく,あく,ノーマル,はがね,エスパー,フェアリー,みず

1/2
むし

1/4
くさ,かくとう

無効
じめん


容姿


 緑色の体色に赤い眼光をしている。背中に4枚、尻尾に2枚の羽があり、背中の三つの大きなトサカらしきものが特徴的である。
 進化前の可愛らしいトンボの様な容姿から一転して、リアルな昆虫の様な容姿になった。進化したと言うよりは、より原始的な昆虫の姿に先祖返りした姿。色違いは緑色の体色が青色に変化する。
 名前の由来は、おそらくメガネウラ(古代の生息していたトンボの一種)とヤンマ(トンボ目不均翅亜目ヤンマ科の昆虫の総称)。


概要


 『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)に登場したポケモンはばいた時の衝撃波は凄まじく、周りの大木をなぎ倒す程あり、その力強いはばたきによって大人を楽々と持って運ぶ事も可能となった。
 また進化した事でアゴは強靭になり、高速飛行してすれ違い様に対象物をかみちぎる事を得意とする様になった。これら設定はまるで特撮の怪獣の様である。
 そもそも、進化前のヤンヤンマがむしタイプのカテゴリーを増やす為だけのポケモンでしかなかったはずが、まさかの進化を遂げた事で、ファンを驚かせた。
 しかもかなりの高性能なポケモンに進化した為に二重のショックを受けたファンも少なくない。


元ネタ?

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 映画『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』に登場する怪獣化したメガニューラと見比べるとかなり似ている。
 メガニューラ自体が、太古の時代に実在した、史上最大最強の飛行蟲メガネウラをモデルにしてはいるのだが。


ゲームのメガヤンマ

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 ヤンヤンマが「げんしのちから」を覚えた状態でLvアップした時に進化する。
 『プラチナ』においてはシンオウ地方の四天王であるリョウが使用する新たなポケモンとなった。
 ちなみに特殊寄りの能力だが、倒した時に獲得できる努力値は「こうげき」である。
 第6世代からメガシンカの要素が登場したが、「メガヤンマはヤンマがメガシンカしたものではないし、メガヤンマメガシンカするとしたらメガメガヤンマになるのか?」など話題は尽きない。


対戦のメガヤンマ

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能力


 HP・特攻はむしタイプの中でもトップクラス。他の能力も全体的に底上げされているが、実は素早さのみ1も変化していない。
 耐久面は期待できる程度にはあるものの、弱点はメジャーどころなので油断は禁物。


特性


 「かそく」は毎ターンごとに素早さが一段階ずつ上がる。
 「いろめがね」は効果が今一つの場合にダメージが倍になるというもの。つまり、1/2→等倍。1/4→1/2となる。
 隠れ特性は「おみとおし」。場に出たとき相手の持ち物がわかる。


オススメ技


特殊技


むしのさざめき
タイプ むし
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%。みがわり貫通

エアスラッシュ
タイプ ひこう
威力  75(112)
命中  95
備考  相手怯み30%

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90
命中  100
備考  相手特防↓10%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

ギガドレイン
タイプ くさ
威力  75
命中  100
備考  HP吸収

ソーラービーム
タイプ くさ
威力  120
命中  100
備考  溜め攻撃

げんしのちから
タイプ いわ
威力  60
命中  100
備考  自分全能力↑10%

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,こおり,じめん,でんき
威力    60
命中    100


物理技


とんぼがえり
タイプ むし
威力  70(105)
命中  100
備考  攻撃後自分交代

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2先制技


変化技


さいみんじゅつ
タイプ エスパー
効果  相手を眠らせる
命中  60

おいかぜ
タイプ ひこう
効果  3ターン味方の素早さ2倍

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す

ふきとばし
タイプ ひこう
効果  相手を引っ込ませる

まもる
タイプ ノーマル
効果  相手の技を防ぐ

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す


Zワザ


ぜったいほしょくかいてんざん
元の技 むしのさざめき
威力  175(262)

ファイナルダイブクラッシュ
元の技 エアスラッシュ
威力  140(210)

ブルームシャインエクストラ
元の技 ソーラービーム
威力  190

マキシマムサイブレイカー
元の技 サイコキネシス
威力  175

むげんあんやへのいざない
元の技 シャドーボール
威力  160

ワールズエンドフォール
元の技 げんしのちから
威力  120


テンプレート型


かそく型 

特性:かそく
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 S252or調整 残り耐久
持ち物:Zクリスタル/きあいのタスキ/いのちのたま
確定技:まもるorみきり/エアスラッシュ
攻撃技:むしのさざめき/シャドーボール/めざめるパワー(炎or氷or地)/サイコキネシス/ギガドレイン/ソーラービーム/げんしのちから/とんぼがえり/フェイント
補助技:みがわり/さいみんじゅつ

いろめがね型 

特性:いろめがね
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりメガネ/Zクリスタル/いのちのたま/こだわりスカーフ
確定技:むしのさざめき/エアスラッシュ
優先技:シャドーボール
選択技:めざめるパワー(炎or氷or地) /とんぼがえり/ギガドレイン/げんしのちから/サイコキネシス


メガヤンマ 


注意すべき点


 特性「かそく」により、すばやさの高い相手を抜き去る。初手まもる読みでみがわりを張っても、むしのさざめきに貫通される。
 エアスラッシュのひるみで強引に突破される恐れも。


対策方法


 先制技、特にはやてのつばさファイアローブレイブバードや、ルガルガンまひるのすがた)のアクセルロック。
 火力を上げる積み技は無く、一致技は鋼タイプなら両方半減。耐久も並程度で弱点も突きやすい。岩が4倍なので、ステルスロックで半分削れる。がんせきふうじも大ダメージを与えつつかそくを相殺できる。


メガヤンマの歴史


第四世代


シングルバトル

 かそくを活かして上からさいみんじゅつで相手を妨害できるポケモンとして環境でも使用されていた。当時はねむりの仕様が眠らせる側に非常に有利に設定されていたため、実質最速のさいみんじゅつ使いというだけでも十分強力であった。プラチナでさいみんじゅつが仕様変更され、弱体化。

ダブルバトル

 ようきメタグロスのてだすけ込みのコメットパンチを無振りでも確定2発にできるという低くない物理耐久に注目された。
 こだわりメガネを持たせたおくびょう個体がむしのさざめきを打てば、HPに努力値を全振りして特防に4振りしたメタグロスを確定2発。これはメガヤンマの耐久と火力ならメタグロスを基本的に対面から倒せる計算になる。

大会実績

 WCS2009マスターカテゴリ準優勝のメンバーに入っていた実績を持っている。同大会決勝戦1本目ではむしのさざめきで攻める様子を見せていた。

後年

 2015年頃のバトレボオフ会環境においてはドータクンクロバット、ゲンガー、メガヤンマの4体がさいみんじゅつ使いの代表として名を馳せ、「催眠四天王」という俗称が生まれた。


第五世代


シングルバトル

 ねむりの仕様変更によって第四世代のプラチナ期よりもさらに弱体化。そして「公式完全ぼうけんクリアガイド」のシリアルナンバーを用いて隠れ特性のかそくを持ったアチャモを入手することができるようになってからは立場が一変。
 バシャーモから上から叩かれることもあり得る立場となった。フェイントの仕様変更によってみきりを行っても襷潰しをされるようになった。

ダブルバトル

 単体では微妙な存在になりつつあったが、この世代に登場したサザンドラと、この世代でも相変わらずのトップメタであるメタグロスとを組み合わせた「サザングロスヤンマ」という相性補完トリオが一定数使われた。
 このトリオはどの2匹を取っても相性補完が良いため、攻めの軸にすると中々の使い勝手を発揮した。


第六世代


『XY』期

 ファイアローの登場によってどれだけかそくで積んでも上からブレイブバードで叩かれるようになった。交代によるねむりのターンリセットもなくなったため、さいみんじゅつも第五世代と比べてさらに弱体化。
 しかしねむり依存の戦略はすでに消えていたのでこれは弱体化とは言い切れない。音の技にみがわりを貫通する効果が生まれた一方でフェアリータイプが登場したため、むしのさざめきの運用性はこの世代では一長一短である。
 PGLレーティングバトル統計データからは、シングルバトルではテンプレ技構成としてはエアスラッシュむしのさざめき、げんしのちからorめざめるパワー、まもるorみきりが成立しており、さいみんじゅつは廃れていたことが分かる。
 性格は火力が出やすいひかえめが中心であり、持ち物は同じく火力を出すためのいのちのたまが主流であった。

ORAS』期

 漫然と使うとやはりファイアローが重いが、シングルバトルではヘラクロスクレセリアヒードランのトリオに対してエアスラッシュむしのさざめき、めざめるパワー(じめん)で役割を遂行できる点から利用されることもあった。
 シングルバトルシーズン13で瞬間最高レート2013を達成した構築は、メガライボルトをエースに、ゴツゴツメットギャラドスとつげきチョッキマンムーを受けに、こだわりスカーフヒヒダルマやいのちのたまメガヤンマ、こだわりメガネエルフーンを役割破壊にそれぞれ据えたものであった。
 メガシンカが一般解禁されたバシャーモが重いため、きあいのタスキ型が中心となったが、それ以外の点では単体構成はXYリーグと変わらなかった。


第七世代


 Zワザの登場によって火力の底上げが図られ、Zワザ型もそこそこ見られるようになった。ファイアローが弱体化によって環境から姿を消したのも追い風。
 一方、環境においてこだわりスカーフが蔓延したため、メガヤンマが素早さのランク補正を1段階上げた程度では抜けないケースが激増。
 新たなむしタイプのアタッカーとしてはより攻撃性の高い複合タイプで素の素早さが高いアブリボンが登場しており、この点でも向かい風が吹いた。

大会実績

 2018年2月に行われたシンオウ図鑑限定戦の『バトル オブ シンオウ』ではジュニアカテゴリ21位の使用率を記録。
 JCS2018(全国ダブル)ライブ大会マスターカテゴリではスイスドロー落ちだがメガヤンマとラッキーがエントリーされたパーティが報告されている。メガヤンマは同大会出場者中1人が使用。


アニメのメガヤンマ

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CV:古島清孝

 ムサシがDP編第80話で手に入れたポケモン。ややエコーがかかった野太い鳴き声が特徴。ムサシ初のひこうタイプ。
 男性声優が演じているが、性別はメスである。DP編第142話でトゲピーのメロメロが効かなかったため判明した。
 ムサシもこのときにはじめてメガヤンマがメスだと気づき、メガヤンマは照れていた。


ゲット

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 DP80話にて新人トレーナーのタイセイがゲットしようとしたのを横取りして入手。ヤンヤンマは一旦はデリバード便でサカキに贈られるが、既に大量発生したヤンヤンマをゲットしていたために不要と判断され、翌日ムサシたちの元へ返された。
 しかし、自分たちの戦力として使えとサカキが気遣ったと勘違いしたため、ムサシたちには大事にされている。ゲットした時からげんしのちからを覚えていたため、同話でメガヤンマに進化した。


活躍

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 ドクケイルの後任として主にコンテストの主力要員として活躍。当初はコンテストに慣れていなかったことやムサシの演技が飽きられていたことなどもあって苦戦を強いられていたが、DP102話のカワラケ大会での優勝を機に少しずつ優秀な演技を披露していくようになる。
 また、ドクケイル同様バトルの実力も申し分なく、サトシ達のポケモンと互角に戦うことが多かった。BWではロケット団の本部に保管されレギュラーから外れた。


使用した技


• げんしのちから
• でんこうせっか
• ソニックブーム
• つばさでうつ
• ぎんいろのかぜ
• はがねのつばさ


主な使用トレーナー


• リョウ/四天王(シンオウ)
• ムサシ/アニポケ
• ツクシ/ジムリーダー(ジョウト)

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 以上です。これで紹介を終えます。