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【よくわかるポケモン解説】サワムラー編

 今回のポケモン解説はサワムラーです。

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目次 

 


基本データ


全国図鑑  No.106
分類    キックポケモン
英語名   Hitmonlee
タイプ   かくとう
種族値   H50 A120 B53 C35 D110 S87
高さ    1.5m
重さ    49.8kg
特性    じゅうなん / すてみ / かるわざ(隠れ特性)
性別比   ♂100%
卵グループ 人型


進化


バルキー →(Lv20)→ サワムラー(攻撃>防御)

バルキー →(Lv20)→ エビワラー(攻撃<防御)

バルキー →(Lv20)→ カポエラー(攻撃=防御)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッドポケットモンスターX
あしが じゆうに のびちぢみして とおく はなれている ばあいでも あいてを けりあげることが できる。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
いそいで はしるとき だんだん あしが のびていって ものすごい おおまたに なって すすむ。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
キックがあたる しゅんかん! あしのウラが ダイヤモンドのように かたくなって あいてを はかいする。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
みごとな バランスかんかく。どんな しせいでも れんぞくでキックを はなてる すごい やつ。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバーポケットモンスターY
れんぞくで キックを はなつうちに りょうあしは どんどん のびて にげだそうとする あいても けれる。

ポケットモンスタークリスタルバージョン
じゆうじざいに のびる あしで あらゆる けりわざを つかいこなす。べつめい キックのおに。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
じざいに のびちぢみする あしで きょうれつな キックを はなち あいてを けりたおす。たたかいの あと つかれた あしを もみほぐす。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ
あしが 2ばいの ながさに のびる。はじめて たたかう あいては その まあいの ひろさに おどろく。


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー,フェアリー

等倍
ほのお,みず,くさ,でんき,はがね,ドラゴン,ノーマル,ゴースト,じめん,こおり,どく,かくとう

1/2
むし,いわ,あく

1/4
なし

無効
なし


容姿


 人型をしたポケモン。人型と言っても顔と胴体が一体化した形で、鼻や口に当たる部分は見当たらない。 
 手足の関節はバネの様になっているが、螺旋状ではない。足にしっかりとした鋭いツメが生えているが、特にこれといって利用する話はない。 名前の由来は、実在の元キックボクサーの沢村忠(さわむら ただし)。 


概要


 『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)に登場したポケモンバルキーから進化するポケモンの一体。進化する時「こうげき」が「ぼうぎょ」より高いとサワムラーに進化する。 
 自由自在に伸びる足であらゆる蹴り技を使用するポケモン。別名キックの鬼。足は実に2倍の長さまで伸びて、初めて戦う相手はその間合いの広さに驚いてしまう。だが、走っているうちにだんだんと足が伸びていき、ものすごく大股になる。 
 連続でキックを放つうちに、両足はどんどん伸びて、逃げる相手も蹴る事が出来る。ただ伸びるだけでなく、蹴る瞬間に足の裏がダイヤモンドの様に硬くなり、相手を破壊する。その上で戦いが終わった後に、足を揉みほぐすといったケアも行うそうだ。


ゲームのサワムラー

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シナリオでは


 初代ではかくとうどうじょうの師範に勝利するとエビワラーとの選択で1体のみ手に入れることができた。


能力


 「こうげき」が非常に優れており、バルキー進化系の中では最も高い。また、「すばやさ」のほうもヘラクロスドクロッグを抜ける程度にはある。
 反面耐久力は"紙"と言われる程壊滅的で、「HP」も他のバルキー進化系と同様に、低過ぎる宿命を負っている。 


特性


 「すてみ」は『アフロブレイク』『ウッドハンマー』『じごくぐるま』『すてみタックル』『とっしん』『とびげり』『とびひざげり』『もろはのずつき』『フレアドライブ』『ブレイブバード』『ボルテッカー』『ワイルドボルト』の威力が1.2倍になる。
 「じゅうなん」はマヒ状態にならなくなる。
 隠れ特性は「かるわざ」。道具を消費したあとに素早さが二倍になる。一度引っ込めると能力上昇はリセット。

 

オススメ技


物理技


とびひざげり
タイプ かくとう
威力  130(195)
命中  90
備考  外すとHP1/2

インファイト
タイプ かくとう
威力  120(180)
命中  100
備考  自分防御・特防↓

きしかいせい
タイプ かくとう
威力  20~200(30~300)
命中  100
備考  HP量で威力変動

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所率+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

ブレイズキック
タイプ ほのお
威力  85
命中  90
備考  急所率+1。相手火傷10%

どくづき
タイプ どく
威力  80
命中  100
備考  相手毒30%

なげつける
タイプ あく
威力  ~130
命中  100
備考  持ち物により威力変動

はたきおとす 
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  相手持ち物排除

おいうち
タイプ あく
威力  40→80
命中  100
備考  相手交換時に威力二倍

ふいうち
タイプ あく
威力  70
命中  100
備考  優先度+1先制技

ねこだまし
タイプ ノーマル 
威力  40
命中  100
備考  優先度+3先制技。相手怯み100%

マッハパンチ
タイプ かくとう
威力  40(60)
命中  100
備考  優先度+1先制技

バレットパンチ
タイプ はがね
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2先制技


変化技


どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  90

こらえる
タイプ ノーマル
効果  攻撃を耐える


テンプレート型


かるわざ型 


ジュエルねこだまし型 

特性:かるわざ
性格:いじっぱり(推奨)orようき
努力値:AS252ベースでH調整
持ち物:ノーマルジュエル
確定技:ねこだまし/とびひざげりorインファイト
優先技:じしん/どくづき
選択攻撃技:ストーンエッジorいわなだれ/ブレイズキック/はたきおとす

なげつける型 

特性:かるわざ
性格:いじっぱりorようき
努力値:HASで調整
持ち物:おうじゃのしるしなど
確定技:ねこだまし/とびひざげりorインファイト
選択攻撃技:ストーンエッジorいわなだれ/じしん/ブレイズキック/はたきおとす

タスキ型 

特性:かるわざ
性格:攻撃↑もしくは素早さ↑
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:きしかいせい
選択攻撃技:ねこだまし/ストーンエッジorいわなだれ/とびひざげり/じしん/ブレイズキック/はたきおとす

こらえる型 

特性:かるわざ
性格:攻撃↑もしくは素早さ↑
努力値:AS252
持ち物:チイラのみ/じゃくてんほけん/混乱実
確定技:こらえる/きしかいせい
選択攻撃技:ねこだまし/ストーンエッジorいわなだれ/とびひざげり/じしん/ブレイズキック/はたきおとす
上記型の変形。タスキ潰しに強く、ASを補強できるが、初手は攻撃できない。


基本アタッカー型 


特性:すてみorじゅうなん
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/こだわりスカーフ/こだわりはちまき
確定技:とびひざげりorインファイト
優先技:じしん/ブレイズキック/先制技
選択技:ストーンエッジ/はたきおとす/どくづき


サワムラー 


注意すべき点


 三つの特性いずれもが強力。メインウェポンのとびひざげりの確定範囲を拡げるすてみ。相手からの麻痺を起点にできるじゅうなん。
 ノーマルジュエルと合わせることでねこだましからの突破力大幅アップを狙えるかるわざ。先制技も多く持つ。


対策方法


 一致弱点を先制で撃てるファイアローとびひざげりに合わせて後出しできるギルガルドが有力。麻痺、火傷といった状態異常にも弱い。


持ち物


 紙耐久を補うタスキ、突破力をさらに上げるいのちのたまやスカーフ、ねこだましとあわせてかるわざを発動できるノーマルジュエル、フィールドとあわせてかるわざを発動できるシード系などがオススメ。


ライバル


 こうげき・すばやさ両方を上回り、夢特性サワムラーと同じ「すてみ」を持つコジョンドというポケモンが存在。
 「すてみ」型として運用すると劣化になりがち。ただし、習得技の違いや特殊耐久の優位性、かるわざ型の存在があるので差別化は容易。


サワムラーの歴史


第一世代


 とびげり、まわしげり、とびひざげりと、3つの専用技を覚えるポケモンとして知られる。とびひざげりは威力が全てのかくとう技中最高であり、失敗時のダメージも計算式のバグのせいかたった1と使い勝手は非常によかった。
 しかし、技範囲は僅かにノーマルとかくとうの2種類のみで。さらにぼうぎょととくしゅが致命的に低く、すばやさもそれほどではなかったため、先手を取られて不一致サイコキネシスや等倍とくしゅ技ですぐに倒されてしまう。
 ぶつり技にも弱いため、環境での活躍どころか実戦投入も難しいポケモンであった。いわゆる「三色パンチ」がほとんど使い物にならなかったエビワラーよりはましだが、結局は五十歩百歩と言わざるを得ない。


第二世代


 とくぼうが35から110と驚異的に上昇。それまで手も足も出なかったゴーストタイプに、めざめるパワーで対抗できるようになった。
 環境ではヘラクロスにその立場を譲ったが、こらえるときしかいせいのコンボも獲得。タマゴわざによって一致先制技であるマッハパンチも習得できた。
 ヨガのポーズを絡めたみがわりときしかいせいのコンボはそこそこの強さを誇った。比較対象のヘラクロスより2高い素早さの種族値によって、いわゆる「こらきし」の使い手としてはヘラクロスの劣化を防ぐことができる。ニンテンドウカップ2000愛知大会2位の実績を残している。


第三世代


 特性じゅうなんを獲得、技はかわらわり、じしん、いわなだれを獲得し、破壊力、攻撃範囲を増す。しかしタイプ一致の火力など決定力を上げる技には恵まれず、とびひざげりのリスク増加により弱体化。
 既存のかくとうポケモンにカイリキー、ヘラクロスがおり、同じくこらえるときしかいせいの使い手であるバシャーモ、キノコのほうしを使うキノガッサ、とくせいヨガパワーを持つチャーレムなど、新規にも強力なかくとうポケモンがいたため立場があまりよくなかった。
 特にチャーレムにはとびひざげりの火力で負けており、サワムラーはすっかりお株を奪われてしまう。


第四世代


 新規の技としてインファイトねこだまし、ふいうちを獲得。こだわりスカーフの登場によりじゅうなんが役に立つ場面が増え、他にもきあいのタスキやいのちのたまなど耐久力に優れないサワムラーと相性のよいどうぐも増えた。きあいのタスキによってこらえるを必要としなくなった面もある。
 新特性すてみは、とびひざげりが強化されるが、同時に新規習得したインファイトがすてみで強化されたとびひざげりと同じ威力である上に、命中率もそちらの方が高い。そのため結局は、じゅうなんのサワムラーインファイトを使った方がよいという評価に落ち着いた。


第五世代


 とびひざげりの威力が130に、とびげりの威力が100に強化。しかしとびひざげり使いとしては隠れ特性すてみと組み合わせることでさらに高い威力を出せる上に高いすばやさを誇るコジョンド隠れ特性かそくを持ったバシャーモと比べて分が悪かった。
 新しく獲得した特性はかるわざ。ジュエルと組み合わせて高火力を叩き出しながら決して高くないすばやさを強化することが可能に。


第六世代


 多くのかくとうタイプ(他、むしタイプ、くさタイプ)に共通するが、ファイアローの登場によって、たとえかるわざを発動してもはやてのつばさによって優先度+1のブレイブバードで出落ちする恐れが高まる。採用率は低下した。
 PGLレート戦統計データを見ると、ねこだましでノーマルジュエルを消費することで、まとまったダメージを与えつつかるわざを確実に発動する単体構成が一般的であったことがうかがえる。
 当時はまだこだわりスカーフを持たせたフェローチェなど登場していないため、かるわざを発動すれば十分素早さが上がるということで性格はいじっぱりが最大母数を占めていた。


第七世代


 ファイアローはやてのつばさ)の弱体化によって、かるわざによる抜き性能が復活。一方で環境にフェアリータイプが多いため、決してかくとうタイプの技の通りがよいとは言い切れなかった。
 しかしダブルバトルカプ・レヒレとタッグを組ませ、カプ・レヒレのミストメイカーでミストシードの使用を誘発し、かるわざを発動させる「サワレヒレ」が開発されたことで立場が一変し、シーズン6では一時期レート戦ダブルバトル使用率30位以内ランクイン(最終順位は63位)と、苦節20年半にしてようやく環境入りを果たした。
 とはいえ、シングルバトルでは依然として弱い。攻略難易度が低くなってしまいゲーム性が下がるためか、ピカブイではエビワラーと共にカラテおうのタケノリの手持ちから外されており、その2匹はニョロボン1匹に入れ替えられている。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのサワムラー

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 「ニンテンドウオールスター!!大乱闘スマッシュブラザーズ」に相方のエビワラーを差し置いてまさかの出演。
 ふっ飛ばし率が高いのでパーセントが高い状態で当たると危険。しかしスマブラDXではハッサムにポジションを奪われてしまった。


アニメのサワムラー

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ジャイアントのサワムラー


 カントー編第29話で登場。ロケット団に奪われ、彼らの指示でP1グランプリに出場した。タケシのイシツブテ・アノキのエビワラーを倒したが、決勝戦でサトシのオコリザルに破れた。


ジュンのサワムラー


 ダイヤモンド&パールで登場。シンオウリーグではリングマと戦うが、インファイト、メガトンキック、とびひざげりを立て続けにヒットさせても対したダメージを与えられなかった。
 それどころか、ブレイズキックでリングマの特性「こんじょう」を発動させてしまい、逆転負けしている。


その他


• 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲では、ソラオのポケモンとして登場。
• グレンタウンにてシゲルの盛り上げ役として、エレブーとともども何故か芸者風のコスプレで登場している。
• 無印編第166話では、ジロウのポケモンとして登場。
• 無印編第173話では、ツヨシのポケモンとして登場。
• 放送局第2話では、ポケモン最強ブラザーズのブルース・リンのポケモンとして登場。
• AG編第126話では、ゲンキのポケモンとして登場。
• AG編第145話では、ハマグリのポケモンとして登場。
• DP編第160話では、ユウタのポケモンとして登場。
• ORIGINではレッドが使用。サカキのサイホーンと相打ちになる


主な使用ポケモントレーナー


• シバ / 四天王(カントー) or 四天王(ジョウト)
• トウキ(エメラルドの再戦のみ) / ジムリーダー(ホウエン)
• サカキ兄(穴久保版ポケットモンスターの登場人物。この漫画ではサカキは兄弟がいるという設定であり、弟の方はエビワラーを使う。)

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 以上です。これで紹介を終えます。