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【よくわかるポケモン解説】スリーパー編

 今回のポケモン解説はスリーパーです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.097
分類    さいみんポケモン
英語名   Hypno
タイプ   エスパー
種族値   H85 A73 B70 C73 D115 S67
高さ    1.6m
重さ    75.6kg
特性    ふみん / よちむ / せいしんりょく(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ ひとがた


進化


スリープ → スリーパー(Lv26)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッドポケットモンスターX
ふりこのようなものを もちあるく。 こどもに さいみんじゅつを かけて どこかへ つれさるじけんが あった。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
あいてと めが あったときに さいみんじゅつなど かずかずの ちょうのうりょくを つかうという。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
うっかり であったときは めを そらさないと きけん。 てに もった ふりこで ねむらされてしまう。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
とても おなかが  すいてると であった にんげんを  むりやり ねむらせ ユメを  たべてしまう。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバー
どんなときでも もっている ふりこを きまったリズムで ゆらしている。 ちかよると なぜか ねむくなる。

ポケットモンスター  クリスタルバージョン
てにもった ふりこの ゆれが おおきいほど さいみんじゅつの ききめは  ながくなる。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
てに もっている ふりこの うごきと かがやきが あいてを ふかい さいみんじょうたいに おとす。 えものを さがしながら ふりこを みがいている。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ポケットモンスターブラック・ホワイトポケットモンスター
ふりこを めのまえで ゆらされると たったいま めざめたばかりの ひとも 3びょうごには ねむってしまう。

ポケットモンスターサン
ひじょうに きけんな ポケモンだが あんみんを もとめる ひとびとには きゅうせいしゅと よばれている。

ポケットモンスタームーン
であったものを とりあえず ねむらせ そのユメを あじみ。 いいユメを みていたら そのまま つれさる。

ポケットモンスターウルトラサン
アローラに くらす スリーパーの ターゲットは おもに ネッコアラ。 ひとは あまり ひがいに あわない。

ポケットモンスターウルトラムーン
よるに ねむれない ひとの ために びょういんで おいしゃさんの てつだいをする スリーパーも いる。


耐性


4倍
なし

2倍
あく,ゴースト,むし

等倍
ほのお,くさ,みず,でんき,じめん,いわ,こおり,はがね,ひこう,フェアリー,ドラゴン,どく,ノーマル

1/2
かくとう,エスパー,

1/4
なし

無効
なし


容姿


 進化前のスリープ同様、夢を喰らうといわれる空想の動物「貘」がモチーフ。しかし実際の顔立ちは獏よりもトロールなどに近く、進化前とは全く異なる印象を受ける。 
 怪しい目付きをしていて、常に振り子を持ち歩いている。首の回りには白い毛が襟巻きのように生えていて、♀の方が長いという特徴がある。色違いは全身ピンク。 


概要


 図鑑説明にやたらと書いてある通り、さいみんじゅつを得意とするポケモン。出会った者をとりあえず眠らせ、夢を味見し、美味しかったら連れ去るという物騒な生態を持つポケモン。 
 みんなのポケモン牧場では周囲のポケモン達が眠ってしまう様子が見られる。ただし、ポケモンの中で最も強力な催眠術を操るのはカラマネロである。スリーパー涙目。 


対戦のスリーパー

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能力


 特防が高い耐久寄りのポケモン。HPと防御も、全体的にフィジカルが低いエスパータイプの中ではそこそこ高い方。 
 種族値的には攻撃も特攻も同じ73なので、火力不足感こそ否めないものの、一応物理技も特殊技も使いこなすことができる。


特性


 「よちむ」は相手の持っている技からある程度型を予測できる。また特性の発動順から相手のすばやさが分かることも。
 「ふみん」は眠らなくなる。催眠技を持つ相手に安全に後出しできるが、ほぼ上位互換である特性「マジックミラー」を持つエーフィやネイティオがいる。
 隠れ特性は「せいしんりょく」。怯まなくなる。相性は悪くない。

 

オススメ技


物理技


しねんのずつき
タイプ エスパー
威力  80(120)
命中  90
備考  相手怯み20%

サイコカッター
タイプ エスパー
威力  70(105)
命中  100
備考  急所ランク+1。非接触

けたぐり
タイプ かくとう
威力  20~120
命中  100

ドレインパンチ
タイプ かくとう
威力  75 
命中  100
備考  相手HP吸収1/2

ほのおのパンチ
タイプ ほのお
威力  75
命中  100
備考  相手火傷10%

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75 
命中  100
備考  相手凍り10%

かみなりパンチ
タイプ でんき
威力  75
命中  100
備考  相手麻痺10%

イカサマ
タイプ あく
威力  95
命中  100
備考  相手の攻撃でダメージ計算


特殊技


サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

サイコショック
タイプ エスパー
威力  80(120)
命中  100
備考  相手の防御でダメージ計算

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

マジカルシャイン
タイプ フェアリー
威力  80
命中  100
備考  ダブルだと相手2体攻撃

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

くさむすび
タイプ くさ
威力  20~120
命中  100

めざめるパワー
候補タイプ こおり,ほのお
威力    60
命中    100


変化技


でんじは
タイプ でんき
効果  相手をマヒにする
命中  90

さいみんじゅつ
タイプ エスパー
効果  相手を眠らせる
命中  60

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  直前の技を封じる
命中  100

すりかえ
タイプ あく
効果  持ち物を交換
命中  100

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  味方の特殊耐久を強化

リフレクター
タイプ エスパー
効果  味方の物理耐久を強化

わるだくみ
タイプ あく
効果  特攻↑↑

めいそう 
タイプ エスパー
効果  特攻・特防↑

バリアー
タイプ エスパー
効果  防御↑↑

ねむる 
タイプ エスパー 
効果  HP・状態異常全回復。眠り状態になる 


テンプレート型


スカーフすりかえ型 

特殊 

特性:ふみん
性格:おくびょう
努力値:CS252 or HS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:すりかえ(トリック)/サイコキネシスorサイコショック/変化技(さいみんじゅつorめいそうorでんじは)
選択攻撃技:きあいだま/くさむすび/シャドーボール/シグナルビーム/めざめるパワー
選択変化技:かなしばり/さいみんじゅつ/めいそう/ちょうはつ/でんじは

物理 

特性:ふみん
性格:ようき
努力値:AS252 orHS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:すりかえ(トリック)/変化技(さいみんじゅつorでんじは)
選択物理技:きあいパンチorけたぐり/れいとうパンチ/かみなりパンチ/しねんのずつきorサイコカッター
選択変化技:かなしばり/さいみんじゅつ/ちょうはつ/でんじは

耐久サポート型 

性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:ひかりのねんど
確定技:サイコキネシス
選択技:シャドーボール/でんじは/さいみんじゅつ/リフレクター/ひかりのかべ/ちょうはつ/かなしばり

まひるみ型 

性格:いじっぱりorしんちょう
努力値:H・A・D調整
持ち物:オボンのみ/ラムのみ/たべのこし
確定技:でんじは/しねんのずつきorずつき
選択攻撃技:ローキックorドレインパンチ/ほのおのパンチ/れいとうパンチ/かみなりパンチ
選択変化技:いばる/みがわり/じこあんじ/マジックコート


対スリーパー 


注意すべき点


 特殊耐久が高く、さいみんじゅつ、トリック、かなしばり、でんじはなど豊富な補助技を持つ。


対策方法


 補助技が豊富で決定力も低いのでちょうはつやみがわりが有効。ただ最速でスカーフトリックをされるとこちらが縛られてしまう可能性もある。スカーフでも抜かれないポケモンで対応すると安定する。


現在の評価


 ポテンシャルは優秀なのだが、いかんせんエスパータイプには強力なライバルが星の数ほど存在するためそちらに席を奪われがち。  
 USUMシングルレートシーズン8における採用率は無・最終進化系のエスパータイプ中最低(480位)で、あのアンノーン(467位)すら下回っていた。 


スリーパーの歴史


第一世代


 速攻環境であったため、スターミーやフーディンなどの高速アタッカーに一歩譲った感はあったが、リーグ初期から活躍していたことからかなりの強さの持ち主。
 とくしゅは序列6位で、HPはエスパータイプにしては高い方。それ以外の能力は低めだがHPのおかげで特殊耐久はフーディン以上、物理耐久もスターミー以上で意外と硬かった。
 ちなみに、スリーパーのタイプ一致ゆめくいはフーディンサイコキネシスとほぼ同等の火力。フーディンに対する返しとしてのしかかりを覚えさせるプレイヤーもいた。
 他はちきゅうなげ、カウンターなどとフーディン同様に当時は技のバリエーションが少なく、スターミーやナッシーといった複合タイプ、HPと特殊が高いラッキーなどには手こずった。

大会では

 当時としては分割前による高い特殊攻撃性能、エスパー耐性含む特殊耐久性能、さいみんじゅつによる搦め手、通常フォーマットで唯一一致ゆめくいを使えゲンガー以上の威力を出せることなどから需要はそれなりにあった。
 事実、二ンテンドウカップ'97では決勝進出者15人中2人、ニンテンドウカップ'98では決勝進出者7人中1人が採用するなど大会レベルでの採用実績もある。


第二世代


弱体化要素

 仕様変更による特攻の低下、ねむるとねごとのコンボの流行などによって火力と妨害性能が下がった。
 さらにエスパータイプ弱体化であくタイプ、むし・ゴースト技と弱点を突かれるようになり、第一世代ほどの硬さも感じられなくなってしまう。
 サイコキネシスも弱体化、更にはゆめくいも多くのポケモンが覚えるようになり彼のアイデンティティも失ってしまったと言える(さいみんじゅつとセットで覚えるものは少ないが)。

活路

 この頃からいばる+じこあんじ+攻撃技にシャドーボールなどのコンボを活かした耐久型が考案された。当時はみらいよちがタイプの影響を受けなかったため、安定した攻撃手段として使用されたのだ。
 タマゴわざとしてほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチを覚えたことによって攻撃のバリエーションが増したが、とくこう低下で火力そのものはあまり高くなかった。
 よってエスパーとしては高めの耐久を活かした受けやサポートしかスリーパーが生き残る道は無かったと言える。
 シナリオでは34ばんどうろのスリープがアカネのミルタンクにさいみんじゅつで対処するために多くのプレイヤーに使われた。


第三世代


 特性ふみんを獲得した。これにより自身と同じ眠り技使いに強くなったが、逆にめいそうを積んで能力を上げてからねむるで回復する戦法は使えなくなった。
 また、当時の公式大会ルールでは複数催眠がまだ禁止されていたため、ふみんの恩恵は後の世代と比べて比較的薄い。
 XDではバトンタッチを覚えたスリーパーを入手でき、めいそうを積んでからバトンタッチで他のポケモンにつなげる運用法が可能になった。
 2004年12月から2005年1月の期間、ニューヨークのポケモンセンターではらだいこ個体が配布された(スリーパー系統だが、スリープかスリーパーかは不明)。


第四世代


 新特性よちむの獲得によって第三世代で失ったねむるを絡めた戦法が再度可能になった。わざマシンにみがわりが復活したのでいばると組み合わせることが容易になる。
 わるだくみの獲得によって第一世代を髣髴とさせる火力も生み出すことが可能になり、バトンタッチとのコンボも強化。さいみんじゅつやかなしばりが強化された他、すりかえなどで妨害に徹することもできるようになった。
 特にバトレボ初期には催眠技にこだわるプレイヤー、いわゆる「催眠厨」同士の戦いでふみん型が役に立った。ただしちょうはつの仕様変更は向かい風。


第五世代


 眠り状態の弱体化によってさいみんじゅつから積み技に繋げる技構成はほぼ姿を消し、こだわりスカーフとすりかえのコンボ、でんじはとしねんのずつきによるコンボが主流になっていった。
 ふみん持ちでキノコのほうしが効かず、アンコールでキノコのほうしを打ったキノガッサを起点にできる上に、トリックルームで最速キノガッサに対処できる点から、メタとして一定の需要があった。


第六世代


 この世代の初期のレーティングバトルではトリックルームの始動ついでにさいみんじゅつで相手を妨害するポケモンとして利用されていた。中期~後期についてはPGLの公表データからははっきりとした型の傾向は読み取れない。
 せいしんりょく型はメガガルーラねこだましを流せる上に、HPと防御に努力値を極振りで防御に上昇補正が掛かる性格のスリーパーとなるとようきメガガルーラすてみタックルステルスロックのダメージ込みで確定2発に抑えることができるため、トリックルームの始動役としては悪くはなかった。
 実際、PGLレーティングバトル統計データを見ても、ダブルバトルでは物理アタッカーに対してトリックルームを確実に発動できるように特性せいしんりょくで性格がのんきの個体が主流となっていたことが分かる。
 シングルバトルではれいとうパンチやほのおのパンチなどを覚えさせたいじっぱり奇襲型もシーズンによっては使用率が伸びた。


第七世代


 Zワザの登場により、1回だけなら初手から第一世代を髣髴とさせる火力を発揮することが可能になった。
 同じせいしんりょく持ちのトリックルーム展開役として役割が被る上により使い勝手がよいヤレユータンが登場したが、さいみんじゅつ、でんじは、すりかえ、かなしばりなどで差別化可能。
 また、すごいとっくんの登場によって、第三世代からの長大な輸送経路を設けることや過去作解禁の対戦フォーマットを選ぶことはもちろん必要だが、XD産のバトンタッチスリーパーが幾分か実戦投入しやすくなった。
 USUMリーグでは第六世代のようにメガガルーラにおやこあい込みのねこだましを撃ち込まれる機会が激減したため、第六世代にそこそこ見られたせいしんりょく型が死滅した。


連鎖役としての雇用


 対戦では使いづらくなったが、仲間呼び出し連鎖で高個体値メタモンを入手するときに活躍する。
 リサイクルのみを覚えさせたヤブクロンとすりかえを覚えさせたスリーパーによって敵・味方双方がヒメリのみの再利用を繰り返してPP切れを防ぎつつ、連鎖数を伸ばして優秀な個体の捕獲を目指す、という方法が行われるようになった。


ポケモンGO』のスリーパー

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 第一世代のポケモンであるため、サービス開始当初から登場している。 


捕まえやすさ


 一応野生の個体は存在するが、出現率は低いため、基本的にスリープを進化させて入手することになる。 
 そのスリープの出現率も巣を除けばかなり低いのだが、2016年に行われたハロウィンイベントで、大量発生する対象に選ばれたため、ゴース系統やニャースなどと共に町中に大発生していた。
 このため、所持者は意外と多かったりする。 


性能


 原典同様耐久よりになっており、攻撃力はやや低め。本作では耐久性よりも攻撃力の方が重視される上、習得できるワザがフーディンやエーフィ、ミュウツー等とほぼ被ってしまっているため、実質これらの下位互換的な地位に甘んじてしまっている。 
 ならば自慢の耐久面で勝負しようにも、そうなると今度は伝説ポケモンのルギアの存在があまりにも大きい。 
 総じて、攻撃面も耐久面もどっちつかずの非常に中途半端な性能になってしまっており、残念ながら今のところスリーパーの出番はほぼないと言って良い。 
 出現率の低い比較的珍しいポケモンであるため、どちらかと言えばコレクション用のキャラクターとしての側面の方が強いだろう。 


ロリーパー


 以下の要因により、なにかとネタにされがち。ロリコン疑惑が非常に高い。

• 図鑑によると、子供に催眠術をかけてどこかへ連れ去る事件があった

• 『FRLG』で「きのみのもり」に木の実を採りにきていた少女マヨに、野生のスリーパーがストーキングしていた上に襲い掛かった

• アニメ無印27話「スリーパーとポケモンがえり!?」で催眠術の影響で子供が行方不明になる事件が起きた

• 「ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊」で進化前のスリープがルリリを攫った


アニメにおけるスリーパー

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• 無印編第27話で初登場。

• ジョウトリーグではハヅキの手持ちポケモンとして別の個体が登場している。

• サン・ザオボーの手持ちとして登場。声優はサンシャイン池崎

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 以上です。これで紹介を終えます。