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【よくわかるポケモン解説】パラセクト編

 今回のポケモン解説はパラセクトです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.047
分類    きのこポケモン
英語名   Parasect
タイプ   むし くさ
種族値   H60 A95 B80 C60 D80 S30
高さ    0.3m
重さ    5.4kg
特性    ほうし / かんそうはだ / しめりけ(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ むし/しょくぶつ


進化


パラス → パラセクト(Lv24)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッド
キノコの カサから どくほうしを まきちらす。 しかし ちゅうごくでは このほうしを かんぽうやくに する。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
ムシの からだより おおきくなった キノコの いしで かつどうする。 しめった ばしょを このむという。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
ずっと エキスを すいつづけられ もはや ムシではなく せなかの キノコが かんがえているようだ。

ポケットモンスター金ハートゴールド
くらくて しめった ばしょをこのむ。 それは ムシではなく おおきくなった せなかの キノコの このみなのだ。

ポケットモンスター銀ソウルシルバー
せなかの キノコが そだつほど ばらまかれる キノコのほうしの こうかは きょうりょくになる。

ポケットモンスタークリスタルバージョン
ムシから エキスが すえなくなると せなかのキノコは ムシの タマゴを みつけて ほうしを うえつける。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
パラセクトは しゅうだんで たいぼくの ねもとに くっついて えいようを すいとってしまう。 かれると いっせいに べつの きに いどうする。

ポケットモンスターダイヤモンドポケットモンスタープラチナポケットモンスターブラック2・ホワイト2
からだよりも おおきな キノコが パラセクトを あやつっている。 どくの ほうしを ばらまく。

ポケットモンスターパールポケットモンスターブラック・ホワイト
ムシの からだより おおきくなった キノコの いしで かつどうする。 しめった ばしょを このむという。

ポケットモンスターサン
おおきなキノコが パラセクトを あやつっている。 よく マシェードと なわばりあらそいを している。

ポケットモンスタームーン
キノコの カサから どくのほうしを まきちらす。 ほうしを あつめて せんじると かんぽうやくに なる。


耐性


4倍
ほのお,ひこう

2倍
こおり,どく,むし,いわ

等倍
ドラゴン,ゴースト,あく,ノーマル,はがね,エスパー,フェアリー 

1/2
みず,でんき,かくとう

1/4
くさ,じめん

無効
なし


概要


 初代より登場しているパラスの進化系。野生においては集団で移動し、大木の根元にくっ付いて栄養を枯れるまで吸い取っては別の木に移動するという事を繰り返している模様。 
 もはや完全に害虫だが、一部では背中のキノコや集めた胞子を煎じると良質な漢方薬となるため、重宝されているのだとか。 同じキノコポケモンネマシュ系統とは進化レベル・合計種族値が同じであり、彼らとは縄張りを巡って対立する関係にあるらしい。
 木々を慈しみ育てるマシェードと、搾取し食い荒らすパラセクトという対の構図にもなっている。しかし彼らのホームであるアローラでは、湿気が足りないのか発育もイマイチな模様。 


背中のキノコ


 パラセクトは全身を覆う程に成長しすぎた「とうちゅうかそう」によって思考が完全に乗っ取られてしまい、いまやキノコが本体で、ムシの自我や命は殆ど消えているという嫌な設定がある。
 キノコがもげるともう動かなくなるとの事。パラスの時と違って目が白目を剥いてしまっているのがわかる。
 『ポケモンGO』のグラフィックでも常に体をフラフラと揺すった不安定な立ち方をしており、今にも倒れてしまうのではないかと心配になるほど。更に『超不思議のダンジョン』では、「ボク、キノコ!乗っ取り完了です!」と言っている。 
 背中のキノコは毒の胞子を撒き散らしており、大きく育つほどその効果も強力になる。 暗く湿った場所に好んで移動するのも背中のキノコの好みであり、ムシから栄養が吸えなくなると見限って、違うムシのタマゴを探し胞子を植えつけるのだという。 
 ちなみに、「とうちゅうかそう」とは虫に生えるキノコである冬虫夏草がモデルだが、実際の冬虫夏草は綿棒のような形状のものが多い。 


ゲームのパラセクト

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シナリオでは


 野生ではちいさなキノコを50%・おおきなキノコを5%の確率で所持する。


捕獲要員としては


 基本的に序盤から登場し、また第2世代では「キノコのほうし」がパラス系統かドーブルのみということもあり、捕獲要員と言えばパラセクトと認識している人も少なくないだろう。 
 同じ技構成が出来るキノガッサドーブルと比較した場合、 「キノコのほうし」の習得が20前後と早め、特性「かんそうはだ」で炎に弱くなるが、水を無効に出来る地面のダメージを1/4にまで軽減出来る、隠れ特性「しめりけ」により「じばく」「だいばくはつ」を回避できると言った違いがある。 

 

対戦のパラセクト

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能力


 結構バランスの良い配分だが、「こうげき」を除けば全体として低くフシギソウワカシャモ並。


耐性


 むしタイプ&くさタイプの組み合わせが仇となり弱点は非常に多い。特に炎・飛行(第一世代は毒も)は4倍ダメージと痛い事この上ない。
 しかし、逆に耐性も水、電気、地面、格闘、草と悪くない。相性上、水タイプや地面タイプに強みが持てるが、サブウェポンの氷技、岩技が弱点となっているので完全優位とは言えず、やや厳しい。


特性


 「ほうし」は直接攻撃を受けた際に3割の確率で毒・麻痺・眠り状態のいずれかにする。あまりアテにならないが、格闘技を受ける際などに発動する事もある。
 「かんそうはだ」は水を無効化し1/4回復する。さらに雨状態に炎の威力を軽減し毎ターン少しずつ回復する。
 隠れ特性は「しめりけ」。爆発読み交換が出来る。第5世代で爆発が弱体化したので爆発採用率は低い。

 

オススメ技


物理技


きゅうけつ
タイプ むし
威力  80(120)
命中  100
備考  HP吸収

タネばくだん
タイプ くさ
威力  80(120)
命中  100

カウンター
タイプ かくとう
効果  物理技を倍返し
命中  100
備考  優先度-5

じたばた
タイプ ノーマル
威力  20~200
命中  100
備考  HP減るほど威力アップ

おいうち
タイプ あく
威力  40→80
命中  100
備考  交代際に打つと威力2倍

おんがえし
タイプ ノーマル
威力  102
命中  100

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100

つばめがえし
タイプ ひこう
威力  60
命中  必中

はたきおとす
タイプ あく
威力  65(97)
命中  100
備考  道具剥奪


変化技


キノコのほうし
タイプ くさ
効果  相手を眠り状態にする
命中  100

ワイドガード
タイプ いわ
効果  全体攻撃を防げる
備考  ダブル用

いかりのこな
タイプ むし
効果  攻撃を自分に集中させる

やどりぎのタネ
タイプ くさ
効果  毎ターンHP吸収
命中  90

アロマセラピー
タイプ くさ
効果  自分も含めて状態異常を回復

こうごうせい
タイプ くさ
効果  HP1/2回復技

まもる
タイプ ノーマル
効果  攻撃を防ぐ

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  味方の特防強化

つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  攻撃↑↑

こうそくいどう
タイプ エスパー
効果  素早さ↑↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す


テンプレート型


【シングル】特殊流し型 

特性:かんそうはだ
性格:しんちょう
努力値:H252 D252をベースに調整
持ち物:たべのこし
確定技:キノコのほうし/やどりぎのタネ
優先技:きゅうけつ/みがわり
選択攻撃技:タネばくだん/つばめがえし
選択補助技:まもる

【シングル】物理アタッカー型 

特性:かんそうはだ
性格:いじっぱりようき
努力値:攻撃252 HPor素早さ252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:キノコのほうし
選択攻撃技:タネばくだん/きゅうけつ/つばめがえし/クロスポイズン/おんがえしorじたばた
選択変化技:こうそくいどう/カウンター/つるぎのまい

【シングル】無限型 

特性:かんそうはだ
性格:ようき
努力値:素早さ252 HP調整 余り攻撃 
持ち物:たべのこし
確定技:キノコのほうし/みがわり/こうそくいどうorつるぎのまい
選択技:きゅうけつ/タネばくだん/おんがえし/やどりぎのタネ

【ダブル】サポート型 

特性:かんそうはだ
性格:しんちょう/なまいき
努力値:H252 B252 or D252をベースに調整
持ち物:メンタルハーブ/きあいのタスキ
優先技:いかりのこな/キノコのほうし/ワイドガード
選択攻撃技:タネばくだん/きゅうけつ/はたきおとす
選択補助技:まもる/アロマセラピー


パラセクト 


注意すべき点


 キノコのほうしだけでなく、特性「かんそうはだ」により水に対して繰り出されることが多い。素は鈍足だが、サポートが豊富。


対策方法


 パーティ全体とプレイングで、パラセクトに仕事をさせないようにしていきたい。
 草タイプ、特性ぼうじんもしくはふみんのポケモンぼうじんゴーグルを持たせる、初手でちょうはつ、みがわりなどはキノコのほうしが通用しない。
 またみがわりも音技、特にむしのさざめきなら抜群を取れる。鈍足で火力も高くないのでラムのみ持ちのポケモンでもだいたい対処可能。
 タスキカウンターを狙ってくる場合もあるので物理で攻める場合は頭に入れておくとよい。


パラセクトの歴史


第一世代


 当時としては攻撃、特殊が共に高かったが、急所率の計算式の関係上きりさくが腐り、他には有効な攻撃技がこれと言って無かった。
 4倍弱点であるほのおタイプの層が無視できるほどに薄かったことを差し引いても、当時全盛にあったこおりタイプに弱いなど耐久力に不安があった。
 それでも、ルール整備すら追いついていなかった1996年の公式戦の体を取った対戦では、パラセクトやゲンガーで相手のパーティを全てねむり状態にするという、現在の感覚では出鱈目極まる戦略も披露された。


第二世代


 特殊の分割による特攻の20ダウン、ねむるとねごとのコンボによるキノコのほうしの価値の暴落、当時のくさタイプの多くが獲得した補助技を獲得できなかったことなどから、もともと低かった地位が地に落ちた。
 めざめるパワーのむしは手に入れたが、いわなだれに弱いのでガラガラ受けとしても不適格であった。
 単体性能的にも環境的にも悲惨であったが、この世代からマグカルゴとの相性補完ができるようにはなった。
 対戦では使い物にならなかったが、この世代におけるパラセクト系統はむし/しょくぶつという唯一の複合タマゴグループ持ちとして孵化厳選界隈で活躍した。
 この複合タマゴグループは現在でもパラセクト系統のみが持つ特権であり、この世代ではカウンター、いやなおと、ひかりのかべを主に媒介した。


第三世代


 キノコのほうしを使える上に破壊力、速度の面で上回るキノガッサが登場。この時点では真剣勝負を制する上で使う意義を見出すことがほぼできなくなった。
 まともなむしタイプの技を得られなかったのも向い風。一方、XD産個体はリライブ完了時点でキノコのほうしとみねうちを覚えているため、ゲーム内での捕獲要因としては有用。


第四世代


 シザークロスの獲得によってマトモな火力をに手に入れた。トリックルームの登場によって最速でキノコのほうしを打つ要因として注目されたが、プラチナで眠りが弱体化したのは逆風。
 GSルールでは新しく獲得した特性かんそうはだとの相性が良いカイオーガのタッグが注目された。


第五世代


 実質的な上位互換となるモロバレルの登場。一応トリックルームを主軸としたパーティではモロバレルと2匹体制にできるようになったというメリットが生まれるには生まれたが。


第六世代


 活躍と言えば、2015年10月に行われた、各国で怖いイメージのあるポケモン124体による限定戦『トリック・オア・トリート!?』でマスターカテゴリにおいて25位の使用率を記録した程度。
 この世代ではタマゴ技でワイドガードを習得しており、モロバレルとはこの点で差別化が可能になった。
 PGLレーティングバトル統計データを見ると、キノコのほうしとやどりぎのタネを活かした耐久型が主流であったことがうかがえる。性格はしんちょうが好まれていた。


第七世代


 比較的パラセクトが居座りやすい状況を作れるトリプルバトルの廃止は、種族値インフレについて行けないパラセクトにとって泣きっ面に蜂である。
 きゅうけつの威力が上方修正されたことは追い風ではあるが、タイプが不遇で居座り性能が高くないパラセクトにとっては強化として微々たるものである。
 USUMの発売から久しく、参加人口が1109人という過疎状態のSMリーグシーズン13ダブルバトルではモロバレルの代用として需要があり、使用率25位を記録。


ポケモン不思議のダンジョン 』シリーズのパラセクト

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『赤・青の救助隊』

 

 今作最難関ダンジョン「きよらかな もり」の深層に出現。部屋全体効果+命中率100%の「キノコのほうし」で眠らせ、近づいてきたところを「きゅうけつ」などの技で襲いかかってくる。 
 さらにパラセクト自体の他のステータスもありえないほど高水準。あのリザードンのねっぷう(2.25倍)を悠々と耐え、返しのきゅうけつで耐性(0.81倍)やフルドーピングの上から30を優に越すダメージを与えてくる。 
 他のポケモンと連携されるとさらにどうしようもないうえ、不用意に攻撃すると特性「ほうし」によりこちらを状態異常に陥らせる可能性があるため近づかせるのも危険。しかも出現し始めたが最後、ダンジョンクリアまでコイツは出続けるので、厄介なことこの上ない。 

 

その他


 『時・闇の探検隊』ではステータスの大幅な弱体化を受け、敵として出現しても前作ほどの怖さはなくなった。それでも技は優秀である。 
 『超不思議のダンジョン』では今作のレベルリセットダンジョン「ニャンダフルな人生」に登場。 相変わらずキノコのほうしを使ってくる他出現階層が40F前後と過去作と比較して大幅に早まった。 
 能力面も探検隊の頃よりも高めに調整されている上にAIが大幅に強化されており、「流石に救助隊の頃ほどは強くないだろう」と油断していると痛い目に遭う。 


アニメにおけるパラセクト

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• 無印編第44話でキヨミのポケモンとして初登場。パラスから進化した。

• 無印編第65話に登場。

• 無印編第227話に登場。

• 無印編第241話に登場。


ポケットモンスターSPECIAL』におけるパラセクト


クリスタルのパラセクト


ニックネーム パラぴょん
性別     ♀
特性     かんそうはだ
性格     ゆうかん
おや     クリスタル


概要


 初登場は第117話。個性はひるねをよくする。模様の中に星の形をした部分がある。胞子を体内で調合できる。


レベル


• Lv45 (第10巻)
• Lv46 (第11巻)(第12巻)
• Lv47 (第15巻)
• Lv75 (第42巻)


使用した技


• あまいかおり
• ギガドレイン
• キノコのほうし
• ヘドロばくだん

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 以上です。これで紹介を終えます。