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【よくわかるポケモン解説】エビワラー編

 今回のポケモン解説はエビワラーです。

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目次

[:contents] 


基本データ


全国図鑑  No.107
分類    パンチポケモン
英語名   Hitmonchan
タイプ   かくとう
種族値   H50 A105 79 C35 D110 S76
高さ    1.4m
重さ    50.2kg
特性    するどいめ / てつのこぶし / せいしんりょく(隠れ特性)
性別比   ♂100%
卵グループ ひとがた


進化


バルキー →(Lv20)→ サワムラー(攻撃>防御)

バルキー →(Lv20)→ エビワラー(攻撃<防御)

バルキー →(Lv20)→ カポエラー(攻撃=防御)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッドポケットモンスターX
プロボクサーの たましいが のりうつっている。パンチのスピードは しんかんせんよりも はやい。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
なんにも してない ようでも みえない スピードで パンチを だしまくってるから きを つけろ。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
ねじりこむような パンチこうげき! コンクリートのかべが ドリルじょうに けずられて やがて あなが あく。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
くうきをも きりさく パンチ。だが 3ぷんかん こうげきすると ひとやすみ したくなるらしい。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバー
くうきを きりさく パンチ。かすっただけで やけどに なるほど パンチの スピードは はやいのだ。

ポケットモンスタークリスタルバージョン
どんな しゅるいの パンチでも いりょくを たかめるため ひねりながら うちこんでいく。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
せかいチャンピオンを めざしていた ボクサーの たましいが やどったと いわれる エビワラーは ふくつの せいしんで ぜったいに へこたれない。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ポケットモンスターブラック・ホワイトポケットモンスターブラック2、ホワイト2、ポケットモンスターX
うでを ねじりながら くりだす パンチは コンクリートも ふんさい。3ぷん たたかうと ひとやすみする。


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー,フェアリー

等倍
ほのお,みず,くさ,でんき,はがね,ドラゴン,ノーマル,ゴースト,じめん,こおり,どく,かくとう

1/2
むし,いわ,あく

1/4
なし

無効
なし


容姿


 ボクサーをモデルにした細身の人型ポケモン。両手はボクシンググローブで覆われている。 
 初代のグラフィックは、拳をものすごく強調した特徴的なもので、見ようによっては甲羅を背負っているようにも見える。 
 名前の由来は、実在の元フライ級世界チャンピオンの海老原博幸(えびはら ひろゆき)。そのためか、エビワラーの「おもさ」もフライ級に相当する。 


概要


 『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)に登場したポケモン。 
 初代は無進化だったが、第2世代で進化前バルキーが追加された。進化する時「ぼうぎょ」が「こうげき」より高いとエビワラーに進化する。そのため、実戦で使うには防御に無駄に努力値を振ったあとに木の実などでリセットする必要がある。 
 プロボクサーの魂が宿っているポケモン。繰り出されるパンチは、新幹線より早い。
 また、ひねりながら出されるパンチは、コンクリートの壁も粉砕する程の破壊力を持っている。対のサワムラーと描かれることが多い。 


ゲームのエビワラー

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能力


 パラメーター的には攻撃・特防が優れている以外はやや平均的。ぼうぎょ・とくぼうはそれなりだがHPが極端に低いため、耐久には難がある。 
 対のサワムラーと比べると、物理耐久では勝っている分攻撃と素早さでは劣っている。しかし物理耐久はどちらも脆いので意味はない。


特性


 「てつのこぶし」はパンチ技を1.2倍で打つことができる。「ちからもち」や「かたいつめ」の完全劣化である
 「するどいめ」は相手の回避率を無視して攻撃できる。攻撃が必中になるわけではないので注意。
 隠れ特性は「せいしんりょく」。相手に怯まされなくなる。


オススメ技


物理技


とびひざげり
タイプ かくとう
威力  130(195)
命中  90
備考  外したとき反動HP1/2

インファイト
タイプ かくとう
威力  120(180)
命中  100
備考  自分防御・特防↓

きあいパンチ
タイプ かくとう
威力  150(225)
命中  100
備考  集中が途切れると不発

スカイアッパー
タイプ かくとう
威力  85(127)
命中  90

ドレインパンチ
タイプ かくとう
威力  75(112)
命中  100
備考  HP吸収

ローキック
タイプ かくとう
威力  65(97)
命中  100
備考  相手素早さ↓100%

グロウパンチ
タイプ かくとう
威力  40(60)
命中  100
備考  自分攻撃↑100%

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75
命中  100
備考  相手凍り10%

かみなりパンチ
タイプ でんき
威力  75
命中  100
備考  相手麻痺10%

ほのおのパンチ
タイプ ほのお
威力  75 
命中  100
備考  相手火傷10%

カウンター
タイプ かくとう
効果  相手の物理攻撃を倍返し
命中  100
備考  優先度-5

マッハパンチ
タイプ かくとう
威力  40(60)
命中  100 
備考  優先度+1

バレットパンチ
タイプ はがね
威力  40
命中  100
備考  優先度+1

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2

ねこだまし
タイプ ノーマル
威力  40
命中  100
備考  優先度+3。相手怯み100%


変化技


どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどくにする 
命中  90

ビルドアップ
タイプ かくとう
効果  自分攻撃・防御↑

こうそくいどう
タイプ エスパー
効果  自分素早さ↑↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/2消費してみがわりを生み出す


テンプレート型


物理基本型 

特性:てつのこぶし
性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 残りHPor素早さ252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/とつげきチョッキ
確定技:インファイトorとびひざげり
選択技:バレットパンチ/マッハパンチ/ねこだまし/れいとうパンチ/ほのおのパンチ/かみなりパンチ/ストーンエッジ/がんせきふうじ/じしん/カウンター/フェイント

ドレイン型 

特性:てつのこぶし
性格:いじっぱり
努力値:攻撃252 HPor素早さ252
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ドレインパンチ/れいとうパンチ/かみなりパンチ/バレットパンチorマッハパンチ
選択技:ほのおのパンチ/ストーンエッジ/がんせきふうじ

高速移動型 

特性:てつのこぶし
性格:いじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ調整 残りHP
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/オボンのみ/ラムのみ
確定技:こうそくいどう
候補技1:インファイトorとびひざげりorドレインパンチ
候補技2:かみなりパンチ/れいとうパンチ/ストーンエッジorいわなだれ
候補技3:ほのおのパンチ/じしん

【ダブル】せいしんりょく基本型 

特性:せいしんりょく
性格:いじっぱり/ようき
努力値:HA/ASベースで調整
持ち物:たつじんのおび/とつげきチョッキ/半減実 など
確定技:インファイト/ねこだまし
選択肢:ほのおのパンチ/かみなりパンチ/れいとうパンチ/いわなだれorストーンエッジ/フェイント/ファストガード など


エビワラー 


注意すべき点


 サブウェポンが豊富で攻撃範囲はかなり広い。三色パンチ、ドレインパンチマッハパンチ等は特性の影響で種族値以上に火力が出る。


対策方法


 耐久も速さも平凡なのでエスパーやゴーストで上から殴るのが手っ取り早い。おにびや一般的な格闘受けも有効。ブルンゲル、ヤドラン、サマヨールなど。


ふいうちの謎


 エビワラーバルキー族で唯一ふいうちを覚えない。理由としては、ふいうちの英名はSucker Punchなので、英語圏の方々が特性てつのこぶしで強化されると誤解することを避けるためではないかと推測されている。


エビワラーの歴史


第一世代


 この頃は、かくとうタイプの技を自力で習得出来なかった。 一方で、ほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチの3種類(いわゆる三色パンチ)をすべて使える唯一のポケモンであった。
 ところが、特殊の数値が35しかないのでまるで使い物にならなかった。実質的な合計種族380は第三世代から第六世代におけるエネコロロと同値の低さ。
 特殊が低いため、等倍の特殊技であっさりと沈んだ。まともなかくとうタイプの技がじごくぐるま程度しかなく、攻撃も素早さもサワムラーに劣るため、アタッカーとしてもサワムラー以下であった。
 物理のサブウェポンもノーマルタイプしかなかったため、ゲンガーを出されれば泣き寝入りしかない。
 シナリオでは四天王のシバのポケモンが使用するが、技構成がこれでもかという酷さ。その弱さと言えば、進化前を除けばイワークメタモン程度しか有利な相手がいないというほどであった。


第二世代


 特防が110と劇的にアップ。新たに先制技としてマッハパンチを習得した。タマゴわざでとびひざげりを覚えるようになるなど、格段に強化された。めざめるパワーをゴーストタイプにすれば、相手のゴーストタイプで詰むことは無くなった。
 しかし、ばくれつパンチやじごくぐるまなど使い勝手の悪いかくとうタイプの技が多いのは相変わらずであり、めざめるパワーでかくとうタイプを狙うと仕様上個体値が低いもので我慢するしかないので、実用化には程遠い。


第三世代


 メインウェポンとしてきあいパンチ、スカイアッパー、リベンジなどを獲得。他にもいわなだれやじしん、ビルドアップなど強力な技を一気に習得できるようになった。
 とはいえ、チャーレムヘラクロスバシャーモなど、エビワラーより強力なかくとうポケモンはいくらでもおり、相変わらず環境とは縁がなかった。


第四世代


 新たな主力技としてインファイトを獲得し、三色パンチも物理化により実戦レベルになった。
 これによって豊富なサブウェポンや先制技を持つ物理アタッカーとしてそれなりに戦えるようになったが、かくとうタイプゴウカザルチャーレムなどがいて層が厚い。
 新たな特性としててつのこぶしを獲得。しかし、特性で強化されたスカイアッパーよりインファイトの方が高い。
 かくとうのひとがたグループの中ではカイリキーやハリテヤマルカリオにタマゴわざを覚えさせるために利用されることはあった。
 プラチナではサワムラーカポエラーと異なり唯一ふいうちを覚えられなかった。クレセリアUMAトリオなど新規のエスパータイプに対しても、自慢の特防で攻撃を耐えたところで攻め手がないので勝てない。
 とはいえ特殊耐久の高さは他のかくとうとの差別化点であり、こだわりハチマキを持たせてひたすらドレインパンチを撃つ型が好事家筋によって使われた。しかし、なぜかこの世代ではてつのこぶしがドレインパンチに適応されない。


第五世代


 とびひざげりの威力強化によって火力が向上した。「ドレインパンチ」が威力75に上がり、「てつのこぶし」の適用範囲に加わったため、上述の型が大きく強化。
 手にした隠れ特性はせいしんりょく。エビワラーはフェイントやねこだましなどダブルバトル向けの技が使えるため、同環境のトリパで使われることがたまにあった。
 しかし、根性+高耐久のローブシン、一致悪技で止まり難いズルズキン、第4世代以前からでも格闘耐性+高特殊耐久のエルレイド、水無効+雨で回復のドクロッグなどのライバルが次から次へと台頭し、再び埋もれていく事態に。 
 とくにローブシンは、ドレインパンチ要因としてエビワラーよりも適任。ブラック2・ホワイト2ローブシンが三色パンチやてつのこぶしを獲得してからは差別化も困難になった。
 新規にテラキオンなどのライバルが登場したことも向かい風。
 共に特殊耐久完全特化という前提では一応ローブシンとは特殊耐久指数で僅かに差別化可能なので、この点からビルドアップ+ドレインパンチによる耐久型として運用する愛好家筋も存在した。


第六世代


 ファイアローの登場によってかくとうタイプポケモンの例によって益々弱体化。ORASメガボーマンダが解禁されたのも痛い。同じかくとうタイプとしてもメガバシャーモの存在が目の上のたんこぶであった。
 エビワラー自体趣味色の強いポケモンであるためか、PGL統計を見ても分かる通りマッハパンチバレットパンチなどの先制技はエビワラーの技構築においてはそれほど優先度が高くない。


第七世代


 ファイアローは弱体化により環境から姿を消したが、この世代ではカプやミミッキュが邪魔になった。特性が単調なスペックなので、対となるサワムラーのようなワンチャンスも得られていない。
 USUMリーグシングルバトルシーズン10などは、余りの統計データ不足により採用技ランキング上位10種類が埋まり切らず、わずか6種類しか表示されない事態となっている。
 採用率3位タイの技の採用率が66.7%、5位タイの技の採用率が33.3%と、低く見積もれば統計データ集計範囲内の使用者がわずか3人程度という悲惨な状況となった。
 ピカブイではサワムラーと共にかくとうどうじょうのカラテおうのタケノリの手持ちから外されており、その2匹はニョロボン1匹に入れ替えられている。


ポケットモンスターSPECIAL』におけるエビワラー


クリスタルのエビワラー


ニックネーム エビぴょん
性別     ♂
特性     てつのこぶし
性格     いじっぱり
おや     クリスタル


概要


 初登場は第117話。個性はきがつよい。こぶしに星のシールが付いている。第6章ではカラぴょんと共に一時的にエメラルドの手持ちになっていた。第9章ではクリスタルの手持ちに加わっている。


レベル


• Lv53 (第10巻)(第11巻)(第12巻)
• Lv54 (第15巻)
• Lv78 (第42巻)


使用した技


• スカイアッパー
• ほのおのパンチ
• マッハパンチ
• メガトンパンチ
• バレットパンチ 


『穴久保版ポケットモンスター』では

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 ギエピーにエビフライにされたのは最早伝説。他のエピソードでは、別個体がサワムラーとの格闘技対決を行うはずだったのが、サワムラーが減量失敗して激太りしてしまったため、計量チェックを逃れるためにサワムラーのバックにいたロケット団、およびロケット団に買収されたピッピの手で自身もまた激太りさせられる羽目に。 
 結局格闘技対決だったはずが、百貫デブ同士の相撲対決になってしまった。 


アニメにおけるエビワラー

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• 無印編第29話が初登場。アノキのポケモン
• 無印編第71話では、シバのポケモンとして登場。
• 無印編第90話では、ポケモンショーのポケモンとして登場。
• 無印編第233話では、ノブヒコのポケモンとして登場。
• 無印編第273話では、ポケモン最強ブラザーズのブルース・チャンのポケモンとして登場。
• AG編第145話では、キョウタロウのポケモンとして登場。

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 以上です。これで解説を終えます。