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【よくわかるポケモン解説】フシギバナ編

 今回のポケモン解説はフシギバナです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.003
分類    たねポケモン
タイプ   くさ/どく
種族値   H80 A82 B83 C100 D100 S80
高さ    2.0m
重さ    100.0kg
特性    しんりょく / ようりょくそ(隠れ)
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/植物

 

進化

 

フシギダネ → フシギソウ(Lv.16) → フシギバナ(Lv.32) 


メガシンカ

 

フシギバナ → メガフシギバナ (フシギバナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ファイアレッド
はなから うっとりする かおりが ただよい たたかうものの きもちを なだめてしまう。

ポケットモンスター青リーフグリーン
たいようエネルギーを えいようにして おおきなハナが ひらく。ひなたに ひきよせられるように いどうする。

ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
せなかに はえた おおきな ハナは たいようの ひかりを きゅうしゅうし エネルギーに へんかん できる。

ポケットモンスター金ハートゴールド、X
おおきな はなびらを ひろげ たいようの ひかりを あびていると からだに げんきが みなぎっていく。

ポケットモンスター銀ソウルシルバー
あびた たいようの ひかりを エネルギーに へんかんできるので なつの ほうが つよくなる。

ポケットモンスタークリスタル
たいようの ひかりをあびて からだが あたたまってくると はなびら から ここちよくなる かおりが ただよう。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド、オメガルビーアルファサファイア
じゅうぶんな えいようと たいようの ひかりが はなの いろを あざやかに すると いわれる。はなの かおりは ひとの こころを いやす。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2、Y
あめの ふった よくじつは せなかの はなの かおりが つよまる。かおりに さそわれ ポケモンが あつまる。

ポケモンレンジャー
おおきい タネを ふきだし そこから はえた きょだいな ツタで ぼうがいしてくる!

耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー,ほのお,こおり

等倍
ノーマル,ゴースト,はがね,じめん,いわ,ドラゴン,あく,どく,むし

1/2
でんき,かくとう,みず,フェアリー

1/4
くさ

無効
なし

 

容姿


 フシギダネフシギソウの体の表面には緑の不規則な形の模様があったが、フシギバナに進化すると皮膚と同じ色のイボができる。目も三角目から半目に変わった。 

 フシギソウだった頃のつぼみが成長し、大きな花が咲いた。 その花から漂う香りは、戦うものの気持ちをなだめる効果がある。 葉っぱも大きくなり、そのうち1枚が頭の上に覆い被さっている。

 

概要


 『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場したポケモン。 『緑』及びリメイク版である『リーフグリーン』のパッケージポケモンを務めている。 
 日光に引き寄せられるように日陰から日向へ移動する。フシギソウの頃までは二本足で立つこともできたが、ここまで大きくなると殆ど立てない。 
 走り方は四足獣ような描写をされる事が多かったが、ピカブイではカエルのようなモーションに変更されている。 
 『ダイヤモンド・パール』から、メスは花の中心からめしべのようなものが出たグラフィックになっている。 
 花を含めた高さは2.0mとカントー御三家の中では最大の大きさに成長するが、一部のゲームやメディアなどではリザードンカメックスより小さく描かれることもある。 
 なお、トロピウスとは高さ・重さが全く同じ。また、XYでメガシンカした姿メガフシギバナが登場した。 


ゲーム上での特徴

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 フシギソウがレベル32になると進化する。カントー御三家の中では最終進化が一番早い。 なお、近作では進化直後に「はなびらのまい」を習得できる。 第6世代ではメガシンカを獲得した。

 

能力


 「とくこう」「とくぼう」の種族値が高く、他の能力もバランスが良い。「すばやさ」も鈍重そうな外見に反して遅くない。

 

特性

 

 「しんりょく」はHPが1/3以下の時に草タイプの技の威力が1.5倍になる。
 隠れ特性は「ようりょくそ」。晴れ下で素早さが二倍になる。 
 登場した第5世代当時はBW発売前に発売された雑誌の特典としてランダムで手に入るという鬼畜そのものの入手難易度だったが、第6世代で「フレンドサファリ」に出てくる為大幅に改善された。

 

オススメ技


特殊技


ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  毒30%

ギガドレイン
タイプ くさ
威力  75(112)
命中  100
備考  相手HP吸収

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

リーフストーム
タイプ くさ
威力  130(195)
命中  90
備考  自分特攻↓↓

ソーラービーム
タイプ くさ
威力  120(180)
命中  100
備考  溜め技

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,こおり,じめん
威力    60
命中    100


物理技


パワーウィップ
タイプ くさ
威力  120(180)
命中  85

はなふぶき
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  全体攻撃

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100
備考  だいちのちからは覚えない

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  道具を奪う


変化技


こうごうせい
タイプ くさ
効果  HP1/2回復

やどりぎのタネ
タイプ くさ
効果  徐々に相手の体力を奪う
命中  90

ねむりごな
タイプ くさ
効果  相手を眠らせる
命中  75

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどくにする
命中  必中

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる


テンプレート型


ようりょくそ型 

特性:ようりょくそ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/Zクリスタル
確定技:ソーラービームorエナジーボール/ヘドロばくだん
攻撃技:じしん/めざめるパワー(炎/氷)
補助技:せいちょう/ねむりごな/にほんばれ

くろいヘドロ耐久型 

性格:ずぶとい/おだやか
特性:ようりょくそ/しんりょく
努力値:HBorHD252ベースで調整
持ち物:くろいヘドロ
確定技:やどりぎのタネ
優先技:みがわり
攻撃技:ギガドレイン/ヘドロばくだん/めざめるパワー(炎)
変化技:ねむりごな/どくどく/こうごうせい/まもる

欠点


 技の命中率にやや不安が残るのが最大の弱点。特に「ねむりごな」「やどりぎのタネ」が外れた後の隙はカバーしにくい。  
 また、くさ/どく両方が通りにくいはがねタイプの対処がしづらいのも難点。「やどりぎのタネ」も通らないナットレイは天敵と言える。「めざめるパワー」炎を粘るか、そうでなければ大人しく引くのがよい。 

 

フシギバナ

 

注意すべき点


 弱点2つの優秀な耐性と高い耐久力、豊富な変化技を持ち、対策が非常に難しい。相性有利なポケモンにもサブウェポンや妨害技が刺さるため、安易に後出しできない。
 型も物理受け・特殊受け・アタッカーと幅広く、やどりぎのタネギガドレインで確定数が変動する恐れも。


対策方法


 一致技は通りが悪く、ねむりごなもぼうじんゴーグルなどで無効化できる。
 しかしこちらからの有効打が無いと、やどりぎのタネやこうごうせいで受け切られてしまう。弱点技のほか、一撃必殺技やちょうはつもあると良い。

 

フシギバナの歴史


第一世代


 他の御三家の種族値合計が第二世代基準で言うと実質510であったのに対してフシギバナだけは525であった。
 やどりぎのタネ+どくどくのコンボで持久戦をこなせるポケモンとして注目があつまり、急所確定のはっぱカッターという火力もあった。
 やどりぎのタネ+どくどくのコンボの存在は公式の攻略本でも触れてある。しかし、弱点の都合上こおりタイプとエスパータイプが全盛の第一世代環境では脆さも目立った。ニンテンドウカップ'97の決勝進出者15人中1人が使用するなどの実績を残している。


第二世代


 天敵だったこおりタイプとエスパータイプが弱体化により減少するも、今度はほのおタイプが増える。フシギバナ自身ははっぱカッターの弱体化の煽りを受け、どくどく+やどりぎのタネのバグも修正。
 持久戦をこなせたポケモンとして当時名前が挙がった同じ御三家のメガニウムと比べると、どくタイプを持っていることで当時トップメタの一角を誇っていたガラガラを受け切れない、つるぎのまいを持つあちらと異なり決定力を欠きやすいという点で分が悪かった。
 しかし、特攻、特防の分離による弱体化などはされず、更に、やどりぎのタネの回復量の倍増、ギガドレイン及びこうごうせいの習得など、耐久面は更に向上した。苦手なほのおタイプも強くしてしまうが、にほんばれからソーラービームという戦法も可能に。

後年では

 第二世代の仕様が周知となって耐久型の方が合理的であることさらに浸透したVC版第二世代オフ会環境では、ミラーマッチが多い中でどくどくが効かない点からメガニウムと差別化可能になった。
 ガラガラ自体研究が進んだVC版期には徹底的にメタを張られている影響で選出が減少したため、じしんを等倍で受けてしまう点はそれほどネックにならなかった。


第三世代


 ヘドロばくだんを獲得し、くさタイプ同士の対決で強くなった。
 世代末期の2006年に行われた当時最大級の全国規模のオフ会「コランダムカップ2006」決勝大会優勝メンバーの1体に輝いている。


第四世代


 ねむりの仕様変更、リーフストームエナジーボールの追加、ヘドロばくだんの特殊化などにより強化を受ける。
 しかしこの世代のくさ御三家共通の弱点であるゴウカザルムクホーク、グレイシアという高火力アタッカーが目の上のたんこぶとなり、環境ではそれほど活躍しなかった。


第五世代


 せいちょうの仕様変更、ひでりの一般解禁、隠れ特性ようりょくその解禁等によって、晴れパで爆発力を見せるようになり、環境でも警戒が必要になるに至った。
 ねむりの経過ターン数が交代によってリセットされるこの世代の仕様を活かした、ねむりごな+ほえるといういわゆる「催眠吠える」が成立。どくびしの導入化が進む中、「催眠吠える」に加えてどくびしの除去を行える汎用性の高いポケモンとしての地位を築き上げた。
 一方、砂パではくさの一貫性を消したりバンギラスのかくとう4倍弱点を補ったりするための相性補完要因として使用された。
 BW終期にはひでりキュウコンクレセリアの晴パコンビ「キュウコンクレセ」にプラスされるポケモンの1体として名を上げた。


第六世代


XY期

 メガシンカを獲得。防御と特防が向上した上特性があついしぼうとなり弱点が実質2タイプとなったこともあり、耐久力が大きく向上した。
 新タイプであるフェアリータイプ対策としても非常に有用。ねむりごなが弱体化したが、フシギバナは優秀な補助技を他にも持ち合わせている上、はがねタイプへの対応へ少しでも貢献したいのであればめざめるパワーやじしんも覚えるので、あまり気にせず利用出来るのもメリット。
 くさの仕様変更によってキノコのほうしを無効化することができるようになり、メガシンカによって上がった特攻からのヘドロばくだんキノガッサを返り討ちにできるようになった。
 レート戦X・Yリーグではシングルバトルでの使用率が殆どのシーズンで15位以内を記録しており、シーズン1では8位となっていた。

ORAS

 優秀なメガシンカポケモンが多数登場したこともあってか、数シーズンほど使用率ベスト30入りした程度である。この世代での技構成に関して、X・Yリーグではギガドレインフシギバナへの搭載率2位を記録するシーズンがざらであった。
 ORASリーグ初期にはフシギバナが流行していたためゲッコウガにじんつうりきを覚えさせてメタを張るケースも見られた。
 以降のシーズンではゲッコウガの採用技ベスト10選外であった神通力がシーズン7だけに限ってベスト10に入っていたことからも、如何にその頃メガフシギバナが流行していたかが分かるだろう。
 同時にこれはレート上位を目指すならこのように対策を張る必要があるという表れでもあった。


第七世代


SM期

 引き続きメガシンカ後での活躍が多い。カプ・テテフを除くカプへの対処が可能な点が評価され、使用率は前世代と比べ向上した。
 この世代ではテッカグヤを突破するためにほのおタイプのめざめるパワーを搭載するケースが増え、フシギバナにめざめるパワーを搭載する率も4位以内を記録するシーズンがSMリーグではざらであった。
 晴パの要因として見ると、コータスというメガシンカ枠を食い合わない上に素早さの種族値20と天候合戦に強く、さらに物理耐久にも優れてサイクルを回すのに適した相棒を手に入れ、フシギバナのこうごうせいの運用性もひでり戦略の強化によって向上した。
 この世代になると、ダウンロード対策をしつつ総合耐久を高め、なおかつ火力を確保するために防御の個体値が28から29の個体を使い、HPに努力値を236、特攻に252、特防に20振る型が成立した。
 SMリーグシングルバトルではシーズン2からシーズン4の間使用率30位以内を記録した。

USUM期

 ゲーム内でのメガストーンや準伝説の入手が可能であるため、それらの普及に伴ってフシギバナはパーティパワーに押されて相対数を減らし、ベスト30とは縁が無くなった。
 単体運用よりもテッカグヤヒードランとの相性補完、テッカグヤやどりぎのタネ、メガフシギバナギガドレイン、こうごうせい、ヒードランのたべのこしと回復手段に事欠かない性質、高種族値による耐久性能を活かした「バナドランカグヤ」がメガフシギバナ入りの構築としては主流化。じだんだを教え技で習得した。

大会実績

 WCS2019(GSダブル)サンシリーズ(メガシンカゲンシカイキZワザなし)ではグラードンカイオーガの攻撃をある程度安定して受けることができる上に味方のグラードンのひでりでようりょくそを発動できることから、主流ポケモンの1体となった。
 WCS2018(全国ダブル)シニアカテゴリベスト4のパーティに入っていた。
 そのフシギバナヘドロばくだんギガドレインやどりぎのタネ、まもるという技構成であり、やどりぎのタネで交代を誘いつつ相手が居座れば回復するというコンセプトであったと思われる。

ピカブイでは

 道具、特性無しの66シングルで行われるピカブイの対戦では、まともなひこうウエポン自体がほぼ存在しないソフトの中で攻撃性と持久力を両立した耐久型としての地位を築き上げた。ただし、相棒ピカチュウのふわふわフォールには注意。


外伝作品での扱い


ポケスペフシギバナ 

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 NNは「フッシー」。主人公レッドの手持ち。 性別はオスで、性格は大人しい。
 フシギバナへはシルフカンパニーでのロケット団との最終決戦で最後の三鳥との一騎打ち直前で進化した。 
 この時点ですでにグリーンのヒトカゲリザードン、ブルーのゼニガメカメックスに進化していた為、オーキド研究所のカントー御三家では一番遅い進化となった。 

 

大乱闘スマッシュブラザーズ

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 初代とDXに登場。初代ではヤマブキシティステージのシルフカンパニーの屋上の倉庫から登場し、「はっぱカッター」を使用する。
 DXではアイテムのモンスターボールから登場。「じしん」で周囲の相手を攻撃する。  
 なお、DXが発売された当時(『金・銀』時代)フシギバナは「じしん」を覚えられなかったが、これが反映されてか第3世代以降「じしん」を覚えられるようになった。 

 

ピカチュウげんきでちゅう

 

 スオウかいがんに、公式設定の「たかさ:2.0m」とはかけ離れた巨体のフシギバナが登場。イカ割りゲームの結果に応じてアイテムをくれる。 


ポケモンGOフシギバナ

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  フシギダネが最初に捕まえられるポケモンの1体に選ばれており、野生のフシギダネの出現率もそれなりにある。 
 だが捕まえにくい上に進化にアメが合計125個必要なので、入手には結構時間がかかる。 下記レイドバトルも活かして捕まえたい。 

 

性能


 ここでもバランスが良いくさタイプのアタッカーで、くさ・どく複合では最高のCPを持つ。 
 通常技はどちらでも強く(強いて言うなら「つるのムチ」の方が使いやすいか)、ゲージ技は「ソーラービーム」が特にオススメ。  
 くさタイプにはCPがより高いナッシーがいるが、向こうはエスパー複合なので弱点が多く、さらにこちらはゲージ回収に便利なつるのムチを習得できることなどで住み分けは十分可能。 ただし入手難易度はナッシーの方が低い。 

 

レイドボス


 2017年6月23日~11月4日まではレイドボスとしても登場しているが、ランクは一般最高の★★★★。生半可なポケモン達では壊滅してしまうので注意。 
 ただ優先度はあまり高くなくナッシーが★★なのもあってレイドの人気は今一つ。 
 2017年11月5日以降は進化前のフシギソウにレイドボスの地位を譲り渡し、その役割を終えることとなった。 

 

コミュニティ・デイ


 2018年3月25日に3時間限定で実施された「コミュニティ・デイ」では、この期間内にフシギソウから進化させた個体が「ハードプラント」という専用のゲージ技を覚えることができた。 
 この「ハードプラント」は、1/2ゲージ技でありながら、威力100というトチ狂った火力を誇る技だ。
 これにより、フシギバナは驚異的なゲージ回収性能とゲージ技の連射性能を併せ持つ、くさタイプでも最強クラスのアタッカーへと一気に変貌を遂げることとなった。 


主な使用トレーナー

 


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以上です。これで紹介を終えます。