【よくわかるポケモン解説】ガーメイル編
目次
基本データ
全国図鑑 No.414
分類 ミノガポケモン
英語名 Mothim
タイプ むし ひこう
種族値 H70 A94 B50 C94 D50 S66
高さ 0.9m
重さ 23.3kg
特性 むしのしらせ / いろめがね(隠れ特性)
性別比 ♂100.0%
卵グループ むし
進化
ミノムッチ→ ミノマダム(Lv20♀のみ)orガーメイル(Lv20♂のみ)
図鑑説明
ポケットモンスターダイヤモンド
はなの ミツが だいすき。 ミツハニーの あつめた ミツを よこどりして たべてしまう。
ポケットモンスターパール
きまった すみかを もたない。 こうぶつの はなの ミツを さがして のやまを こえて とびつづける。
ポケットモンスタープラチナ、ポケットモンスターブラック・ホワイト、ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
はなのミツが だいすきだが じぶんでは あつめず ミツハニーから よこどり ばかりを かんがえている。
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
よなか かっぱつに とびまわり ねむっている ミツハニーの す から ミツを うばって にげる。
耐性
4倍
いわ
2倍
ほのお,でんき,こおり,ひこう
等倍
ドラゴン,ゴースト,どく,あく,ノーマル,はがね,エスパー,フェアリー,みず
1/2
むし
1/4
くさ,かくとう
無効
じめん
モチーフ
現実に存在するミノガ同様、外見的に雄が蛾で雌が蓑虫である。また、ミツバチから蜜を奪うのはミノガではなく、クロメンガタスズメである。
実は、成虫のミノガは口が無く、幼虫の頃に貯めた栄養分の分だけ生きられる。ミノガ以外にもフユシャクなど、雌は翅を持たない種類がいくつか存在する。
名前の由来は蛾+メイル(male)で相方の蓑(ミノ)+マダムと対になっている。また、ミツを奪う記述ばかりなので、ガメるとかけている可能性もある。
概要
初出は第4世代(『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』)。ミツハニーから蜜を奪うことばかり考えているポケモン。進化の都合上、雄の個体しかいない。
♀の方のミノマダムはミノに応じて3形態もいるのに対して、こちらはどのミノから進化させても同じガーメイルになるのがやや寂しい。
対戦のガーメイル
能力
高めの攻撃と特攻である。逆に耐久力は紙。素早さも大して高くない。
同複合タイプにはポジション争いが激化しているので、メガヤンマやストライクなどの下位互換と化しやすい。
特性
「むしのしらせ」はHPが1/3以下の時、『むし』タイプの技の威力が1.5倍になる。
隠れ特性は「いろめがね」。効果が今一つの場合にダメージが倍になるというもの。つまり、1/2→等倍。1/4→1/2となる。
オススメ技
特殊技
むしのさざめき
タイプ むし
威力 90(135)
命中 100
備考 相手特防↓10%。みがわり貫通
エアスラッシュ
タイプ ひこう
威力 75(112)
命中 95
備考 相手怯み30%
サイコキネシス
タイプ エスパー
威力 90
命中 100
備考 相手特防↓10%
エナジーボール
タイプ くさ
威力 90
命中 100
備考 相手特防↓10%
ギガドレイン
タイプ くさ
威力 75
命中 100
備考 HP吸収
シャドーボール
タイプ ゴースト
威力 80
命中 100
備考 相手特防↓20%
エレキネット
タイプ でんき
威力 55
命中 95
備考 相手素早↓100%
めざめるパワー
候補タイプ ほのお,こおり,じめん
威力 60
命中 100
物理技
とびかかる
タイプ むし
威力 80(120)
命中 100
備考 相手攻撃↓100%
とんぼがえり
タイプ むし
威力 70(105)
命中 100
備考 攻撃後自分交代
アクロバット
タイプ ひこう
威力 55(82)/110(165)
命中 100
変化技
ちょうのまい
タイプ むし
効果 自分特攻・特防・素早さ↑
おいかぜ
タイプ ひこう
効果 3ターン味方の素早さ2倍
はねやすめ
タイプ ひこう
効果 HP1/2回復技
備考 先制で耐性が変化
スキルスワップ
タイプ エスパー
効果 特性を交換する
みがわり
タイプ ノーマル
効果 HP1/4消費してみがわりを生み出す
テンプレート型
蝶舞アタッカー型
特性:いろめがね
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/Zクリスタル
確定技:ちょうのまい/むしのさざめき
選択技:エアスラッシュ/サイコキネシス/エナジーボール/シャドーボール/めざめるパワー(炎/氷/地)
対ガーメイル
注意すべき点
特性いろめがねと積み技ちょうのまいにより、数値以上の火力を出せる。むしのさざめきはみがわり貫通、エアスラッシュはひるみの追加効果もあるのが厄介。物理型も存在し、とびかかるで妨害されることも。
対策方法
素の能力は低く、粉系の補助技もないので、特別警戒する必要もない。ちょうのまいを積まれても先制できるカプ・コケコや先制技持ちがいれば楽。ほえる等の流し技も有効。ステルスロックが撒いてあればなお良い。
戦法
自身の低耐久と鈍足を補う方法は3つ。こらえる+カムラの実。きあいのたすき+ちょうのまい。きあいのたすき+おいかぜである。
耐えて反撃するというスタイルが主流である。先制技には滅法弱い。また、こだわりスカーフ+いろめがねというごり押し型も存在する。
ガーメイルの歴史
第四世代
エアスラッシュ、むしのさざめきなどのような一致メインウエポンに恵まれたが、低種族値が足を引っ張りほとんど顧みられなかった。シナリオ中でも使用するトレーナーがほとんどいないため、影の薄い存在であった。
種族値的には特攻を除けば生まれながらにして同複合タイプのストライクの下位互換であったのが痛かった。HGSSでむしくいを獲得。
第五世代
ちょうのまい、アクロバットを習得。ちょうのまいを何度も積めるようにサポートすればエースとして運用することが可能になった。
アクロバットのおかげで有効活用しづらかった攻撃の種族値が活きるようになった。一方、ウルガモスやヒヒダルマなどのほのおタイプの高火力アタッカーの存在が痛かった。
第六世代
むしのさざめきがみがわりを貫通するようになった。同複合タイプの新たな上位互換としてビビヨンが登場。
低種族値で同複合タイプの何匹かのポケモンの下位互換であることなどからレーティングバトルで使用する者はほとんどおらず、XYリーグではあまりの統計データ不足に全17シーズン中3シーズンにおいて完全に使用実績に関するデータが非表示となっていた。
需要を伸ばした技は、むしのさざめき、ちょうのまい、サイコキネシス、とんぼがえりであり、性格は素早さが出て特殊アタッカー型に一致するおくびょうが好まれた。
性格については、持ち物に関しては低耐久を補える上にむしのしらせの補正が乗ったむしのさざめきで奇襲ができるようきあいのタスキを選択するプレイヤーが多かった。
きあいのタスキとのシナジーを考慮して性格をうっかりやにして特殊耐久をわざと下げるケースがそれなりにあったこともPGLレーティングバトル統計データからうかがうことができる。
第七世代
『SM』期
とびかかるを習得。元々特殊アタッカーとしての運用がメインであるため噛み合わないとも言える一方、まともに戦ってはガーメイルの場合非常にきついので相手の意表を突きつつ妨害を行う手段としては一考の余地があるとも言える。
この世代になるとメガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さの実数値を参照するようになったことからメガシンカが強化された。その結果1ターンの密度を大切にする風潮が漂い始める。そのため、こだわりスカーフを持たせた奇襲型が需要を伸ばした。
そのかわり、ミミッキュに対してメタを張る連続技(特にロックブラスト)がそのまま刺さることからきあいのタスキ型は廃れていく。
同時にちょうのまいも採用技順位を下げ、空いた枠にめざめるパワーを持たせたタイプが一般化。特性に関してはきあいのタスキによる発動補助を必要としないいろめがねが割合を伸ばした。
『USUM』期
おいかぜ、きりばらい、とびかかる、アクロバットという技構成で、きあいのタスキ+アクロバットを確実に決めるためとステルスロックのダメージ対策を行うためにHP奇数値での最低耐久値に仕上げた、いろめがねにより全ポケモンに等倍以上を取れる起点型の差別化構成が成立した。
『ポケモンGO』のガーメイル
2019年5月18日に実装された。進化前ミノムッチが激レアになってしまったため、このポケモンに進化することすらかなりの苦行。
一応ミノマダムと異なり進化はどの♂でもよいため、揃えること自体はあちらより楽。性能も原作譲りのため、どちらかと言えばコレクション向けだろうか。
アニメのガーメイル
ダイヤモンドパール30話でモミのポケモンのミノムッチが進化して登場。声優は川上とも子(ミノムッチ)と小西克幸(ガーメイル)。
技はまもる、サイケこうせん、たいあたり、めざめるパワー、更に本来は覚えないちょうおんぱを使用。
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以上です。これで紹介を終えます。