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【よくわかるポケモン解説】ドラピオン編

 今回のポケモン解説はドラピオンです。

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目次

 


基本データ


全国図鑑  No.452
分類    ばけさそりポケモン
英語名   Drapion
タイプ   どく あく
種族値   H70 A90 B110 C60 D75 S95
高さ    1.3m
重さ    61.5kg
特性    カブトアーマー / スナイパー / するどいめ(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ 虫 / 水中3


進化


スコルピ → ドラピオン(Lv40)

 

図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド、X、アルファサファイア
りょううでの ツメは じどうしゃを スクラップ にする はかいりょく。 ツメの さきから どくを だす。

ポケットモンスターパール
ぜんしんが がんじょうな こうらで おおわれている。 あたまが 180ど かいてん するので しかくが ない。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
もうどくを つかわなくても じまんの ちからで あいてを バラバラにする がんじょうな からだの もちぬし。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
さばくを おうだんする ひとや ポケモンを おそうため ひとびとは あくま として おそれている。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2、Y、オメガルビー
じまんの パワーで あいてを ばらばらに できるのに さらに もうどくで とどめを さすのだ。


耐性


4倍
なし

2倍
じめん

等倍
ほのお,みず,でんき,いわ,むし,フェアリー,かくとう,ドラゴン,こおり,ノーマル,はがね,ひこう

1/2
くさ,ゴースト,どく,あく

1/4
なし

無効
エスパー


初公開


 『ダイヤモンド・パール』の発売前に一足早く公開された。お披露目の当時はグライガーの進化した姿かとも思われた。 

 

容姿


 サソリをモチーフとしているが、実際のサソリは頭胸部と腹部がくびれずに繋がっているのに対し、こちらは上半身と下半身が独立し、長く伸びた蛇腹状の関節で繋がるという独特の構造を持つ。
 名前の由来はドラゴン+scorpion(サソリ)またはドラキュラ伯爵+scorpion(サソリ)からか。 


概要


 スコルピの進化系。両腕は自動車をたやすくスクラップにするほどの破壊力を有し、更に爪の先から猛毒を出して追撃する。 
 前進が固い甲羅で覆われているほか、首は180度回転するので後ろに回り込まれた際も対抗できる。砂漠を通りかかったポケモンや人間を襲うため、悪魔の異名で恐れられている。 


ゲームのドラピオン

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 シナリオでは四天王のリョウが切り札として使用してくる。彼はむしタイプの使い手だが、ドラピオンはむしタイプでない。
 覚えている技は「こおりのキバ」「つばめがえし」「シザークロス」「クロスポイズン」。リョウのドラピオンも地面対策として「こおりのキバ」を持っているため、地面タイプだけのポケモンだと危険。
 氷等倍で飛行技半減、しかも毒無効な「はがね・じめん」タイプのハガネールで挑むといいだろう。
 第4世代では正規データでノモセ大湿原にて日替わりで進化レベル未満のドラピオン(レベル20台)を入手できる。
 これは同世代ドクロッグにも同じことが言え、BW以降の世代に移送が可能。他の世代でも似た事例が確認されている。


対戦のドラピオン

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能力


 種族値は平均的。個々の種族値は特別高いわけはなく、目立った短所も長所もない。特殊耐久はやや低め。 
 「とくこう」が低く「こうげき」が高いため基本的には物理アタッカーとなる。 


特性


 「カブトアーマー」は相手の攻撃が急所に当たらなくなる。
 「スナイパー」は自分の攻撃が急所に当たった際のダメージが上昇する。
 隠れ特性は「するどいめ」。相手の回避率を無視して攻撃できる。 


オススメ技


物理技


どくづき
タイプ どく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手毒30%

クロスポイズン
タイプ どく
威力  70(105)
命中  100
備考  急所ランク+1。相手毒10%

はたきおとす
タイプ あく
威力  65(97)→97(145)
命中  100
備考  相手道具排除

かみくだく
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手防御↓20%

つじぎり
タイプ あく
威力  70(105)
命中  100
備考  急所ランク+1

おいうち
タイプ あく
威力  40(60)→80(120)
命中  100
備考  相手交代で威力倍増

どろぼう
タイプ あく
威力  60(90)
命中  100
備考  相手の道具奪取

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  壁破壊

まとわりつく
タイプ むし
威力  20
命中  100
備考  拘束ダメ 

ほのおのキバ
タイプ ほのお
威力  65
命中  95
備考  相手火傷10%。怯み10%

こおりのキバ
タイプ こおり
威力  65
命中  95
備考  相手凍り10%。怯み10%


変化技


つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  自分攻撃↑↑

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

どくびし
タイプ どく
効果  相手フィールドにどくびしを撒く

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  必中

ふきとばし
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる
命中  必中
備考  まもる・みがわり貫通

こうそくいどう
タイプ エスパー
効果  自分素早さ↑↑

つぼをつく
タイプ ノーマル
効果  ランダムでいずれかの能力を強化
備考  ダブルでは相方にも使用可能
Zワザ 急所ランク+2

まもる
タイプ ノーマル
効果  相手の技を防ぐ

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す

ねむる
タイプ エスパー
効果  HP・状態異常全回復
備考  眠る

ねごと
タイプ ノーマル
効果  睡眠時にランダムで習得技を繰り出す
Zワザ 急所ランク+2


テンプレート型


Zつぼをつく型 

特性:スナイパー
性格:いじっぱり/ようき
努力値:A252 S252or調整 残り耐久
持ち物:ノーマルZ
確定技:クロスポイズン/つじぎり
優先技:つぼをつく
攻撃技:じしん/こおりのキバ/いわなだれ/ほのおのキバ
補助技:どくどく/ちょうはつ/つるぎのまい/みがわり

基本型 

特性:カブトアーマー/するどいめ
性格:ようき/いじっぱり/わんぱく/しんちょう
努力値:HAベースに耐久・素早さ調整
持ち物:とつげきチョッキ/くろいヘドロ/ラムのみ など
確定技:はたきおとす
攻撃技:どくづき/じしん/いわなだれ/がんせきふうじ
補助技:どくどく/ちょうはつ/つるぎのまい/どくびし


ドラピオン 


注意すべき点


 毒無効、弱点が地面のみの優秀な耐性と、カブトアーマーによる安定した耐久性能を持つ。こちらの耐久型にも滅法強く、一致はたきおとすや必中どくどく、高めの素早さからのちょうはつで妨害される。
 一致技の等倍範囲が広く、スナイパー+Zつぼをつくで確定急所を狙うアタッカー型も。


対策方法


 地面技を使うのが最も簡単な対策だが、その際は後続をちゃんと意識すること。高威力の技を覚えないため火力は低く、ある程度耐久のある特殊アタッカーなら等倍技でも押し切れる。
 はたきおとすの搭載率が非常に高いので、受け出すならメガストーンかZクリスタルを持ったポケモン推奨。


ドラピオンの歴史


第四世代


 弱点が少なく耐久性能に優れたが、メインウエポンはシザークロスやつじぎりをメインにするので火力不足に陥りがちであった。
 そのため、当時仕様変更前で威力20とまともな威力が出なかったはたきおとす、通常威力が40で火力としてはやや不安定なおいうちなどをメインとして、通常攻撃手段をじしん以外カットした構成が上級者には好まれた。
 甚だしくは、高い耐久と低くない素早さを活かして、ねむるとねごとのコンボでふきとばしとほえるを先手で一方的に打ち続け、予め他のポケモンで設置しておいたステルスロックによって延々とダメージを与え続けるという、攻撃技自体を一切放棄した昆布戦法特化型も構成された。
 単純に急所に当たりやすいつじぎり、クロスポイズン、積み技を実質リセットできるふきとばしを耐久型対策として使うケースもあり、世代末期のバトレボのような低速環境ではそこそこ刺さった。


第五世代


 起点技の1つとしてバークアウトを獲得。ただ、ドラピオンの特攻ではダメージ面では確定数ずらしになる程度であるため強化としては微妙。当時同時遺伝不可能であったあやしいひかりとおいうちであったが、おいうちがBW2でレベルアップ技化し、両立が可能になった。
 ふうせんの登場によって、唯一の弱点であったじめんタイプをカバー可能に。ただ、この世代の新規としては同タイプにズルズキンが登場しており、攻撃と耐久戦法を両立可能な性能のあちらの方が汎用性が高いため、やや立場が悪くなったか。


第六世代


 フェアリータイプの登場によって対抗馬のズルズキンが4倍弱点を抱えることとなったため、タイプ的に強化を受けたドラピオンズルズキンとは明確な差別化が可能に。
 また、はたきおとすの威力が20から65に上方修正され、メインウエポンとして考慮可能になった。さらに、急所の仕様変更により、ダメージは下がったがスナイパーの発動頻度が上がった。
 このように総合的に見ると大幅強化を受けたのだが、この頃になると素早さの種族値95による交代ループは、種族値の洗練されたポケモンの増加や天候特性の弱体化による天候パの収束に伴う鈍足環境の終焉から、戦術としてはほぼ成立しなくなる。
 起点役としてもメガシンカの登場によってたとえ等倍であろうと役割破壊される恐れが大きくなった。メガシンカ系統の高火力アタッカーに対しては特化型でも確定2発で仕留められるので、ごり押しされると役割遂行がままならない場合もあった。


構築


 ゲンガーとは相性補完に優れており、少なくとも両者合わせればすべてを等倍で受けられるため、「ゲンガードラピ」という構築も一部では使用された。
 低耐久のゲンガーにとって厄介なこだわりスカーフとつげきチョッキ、素でゲンガーを上回る俊足の持ち主に、ドラピオンのがんせきふうじやはたきおとすで対処し、ゲンガーがメガシンカで制圧する、という流れである。

PGLレーティングバトル統計データ

 はたきおとす、どくづき、じしん、つじぎりを主流構成としたとつげきチョッキ型、どくづきをクロスポイズンに変更してピントレンズを持たせたスナイパー型、がんせきふうじ、ちょうはつなど、起点技を重視した型などが使用されていることがうかがえる。
 性格は火力を優先したいじっぱりが主流であり、次いで低くない素早さを活かしたようきやとつげきチョッキを前提として両受けをできるようにするためのわんぱくが好まれた。特性は基本的に腐りにくく運ゲーを防止できるカブトアーマーが主流であった。


第七世代


 Zワザの登場によって耐久ベースの起点型としてはますます立場が悪くなった。例えばフェローチェのカクトウZで強化されたとびひざげりは、いじっぱり型でHPの努力値全振り防御4振りのドラピオンを乱数1発で倒せる。
 役割破壊云々を抜きにして、同複合タイプには耐久性能により優れ、特にカプにより強いアローラベトベトンが登場し、より使い勝手の良いアローラベトベトンが同複合タイプの耐久型としてはドラピオンに取って代わった。
 構成に大きな変更点はなし。元々どくどくなどが効かない(ふしょくエンニュートを除いて)ので他のあくタイプに比べるといたずらごころの仕様変更の恩恵はやや弱いか。
 一方、ねごとをノーマルZでZねごとにして打つときゅうしょアップ状態となるため、ねむる+ねごと+スナイパー型が完成したとも言える。ただし、この世代になるとドラピオンの耐久の数値でねむる+ねごとによる耐久型が安定するとは言い切れなくなった。
 第六世代で考慮されていた「ゲンガードラピ」は、ゲンガーが特性ふゆうを失ったため相性補完コンビとしては消滅。
 『USUM』リーグシングルバトルではつぼをつくをノーマルZでZワザ化したスナイパー型が主に使用されている。主流技構成はスナイパー型ならつじぎり、じしん、クロスポイズン、つぼをつくとなる。


ポケモン不思議のダンジョン』シリーズのドラピオン

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 『時の探検隊・闇の探検隊』ではマニューラアーボックと共に盗賊団「チーム・MAD」として登場する。(MAD=M:マニューラ A:アーボック D:ドラピオン)


アニメのドラピオン

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 リョウやポケモンハンターJ、トバリ兄弟等、強いトレーナーが所持していることが多い。 


シンジのドラピオン

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CV:石塚運昇

 DP編第186話で初登場。しかし、第81話では野生のドラピオンをシンジがゲットしようとしたところ、ロケット団やサトシの妨害のために失敗した描写がある。同じ個体を改めて捕まえたのか、まったく別の個体なのかは不明。


活躍


 ポケモンリーグ準々決勝においてシンジの三番手として登場。
 どくびしを用いた戦法でサトシのポケモンを苦しめ、どくびしを避けて戦おうとしたムクホークグライオンをも毒に侵した。結果的にピカチュウ以外は全員毒に侵される。
 ブイゼルムクホークドダイトスを立て続けに倒すという鬼神の如き強さを見せ付け、サトシを大苦戦させた。
 だが、ドラピオン自身は修行から帰ってきたグライオンに倒され、どくびしもゴウカザルの地底からの攻撃により燃やされて消滅した。


Jのドラピオン

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CV:石塚運昇

 DP編第20話で初登場。使用した技はどくばりとクロスポイズン


使用した技


• クロスポイズン
• ミサイルばり
• どくびし
• どくどくのキバ


使用トレーナー


• リョウ / 四天王(シンオウ)
• アンズ / ジムリーダー(カントー) HGSS強化後
• ギーマ / 四天王(イッシュ) 強化後
• ホミカ / ジムリーダー(イッシュ) PWTにて使用
• ゲーチス / プラズマ団 BW2時
• コレア / フレア団
• ポケモンハンターJ
• レイジ
• シンジ

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 以上です。これで紹介を終えます。