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【よくわかるポケモン解説】ベトベトン(アローラのすがた)編

 今回のポケモン解説はベトベトン(アローラのすがた)です。

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 目次


基本データ


全国図鑑  No.089
分類    ヘドロポケモン
英語名   Muk
タイプ   どく あく
種族値   H105 A105 B75 C65 D100 S50
高さ    1.0m
重さ    52.0kg
特性    どくしゅ / くいしんぼう / かがくのちから(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ ふていけい


進化


ベトベター(RF) → ベトベトン(RF)(Lv.38)

 

図鑑説明


ポケットモンスターサン
やたら あざやかな からだの いろは くらった ゴミが たいないで つねに かがくへんかを おこしているから。

ポケットモンスタームーン
いがいに おとなしく なつくが エサの ゴミを ずっと あげていないと いえの かぐを こわして くらいだす

ポケットモンスターウルトラサン
たいないにある どくの しゅるいは 100いじょう。どくと どくの かがくはんのうが いのちの みなもと。

ポケットモンスターウルトラムーン
キバや ツメに みえるのは どくその けっしょう。 ふれるだけで どくに おかされるので ちかづくのは きけん。


耐性


4倍
なし

2倍
じめん

等倍
ほのお,みず,でんき,フェアリー,ドラゴン,いわ,ひこう,はがね,むし,こおり,ノーマル,かくとう 

1/2
くさ,どく,ゴースト,あく

1/4
なし

無効
エスパー


容姿


 紫色の体色から油膜めいたカラフルな体へと変化し、黒い隈取りに鋭い目つき、体中に付いている白い結晶体が特徴的。 


概要


 ポケモンSMから登場する、アローラ地方の環境で姿と性質を変化させたベトベトンのリージョンフォーム。 
 人口増加の影響でアローラ地方のゴミ問題が深刻化してしまい、問題解決のために海外から連れてこられた従来のベトベトンがそのゴミを主食としていくうちに、姿が変化した。 
 現在はゴミ処理場に多数生息し、アローラ地方中から出たゴミは全て彼らが平らげているという、ある意味現地の美しい自然と消費文明の両立を維持している立役者といっても過言ではない。 
 あらゆる点で原種のベトベトンの上位互換である生物となっている。図鑑説明によると、工場から垂れ流される廃液を主食とした原種は近年環境の整備に伴い数を減らしているようで、いずれ全てのベトベトンがこちらの姿へと変わってゆくだろうと言われている。 
 また、似たような境遇のダストダスも彼らに追い回されているのだとか。一方、常にゴミを食い続けていないとエネルギーが維持できないという燃費の悪い面もあり、基本的に食うのは無機物だが、地面に落ちたパンケーキ等の有機物も平気で食べる。
 空腹を感じると暴れ、周りの家具などを壊して食べ始めてしまうらしい。アローラのゴミ処理場で働く人間は、彼らの食欲を上手くコントロールする手腕が不可欠なのだとか。 
 本来のベトベトンは工業廃棄物等の汚染物質やヘドロという高濃度の毒素を栄養素としていたポケモンなので、ただの家庭ゴミは質量こそあるものの肝心の「毒素」が足りていないのかもしれない。
 それ故に原種と違い毒を体内で濃縮して外に出さずにして少しでも足りていない「毒素」を保っているのかもしれない。 


毒素


 食べ続けた多種多様なゴミや人工物は、体内で100種以上の有害な毒素として蓄積。それらが絶えず繰り返している化学反応が生きる為のエネルギーとなっている。 
 その為、体内には常に新しい毒素が生み出されており、体中の結晶体も体内で強まり続けた毒性が固まって作られた物である。触れるだけでも死に至る凶悪なもので、分解方法は解明されていない。
 これを牙や爪のように使って攻撃するが、割と簡単に剥がれて散らばるらしく、非常に危険。 
 体内に毒素を凝縮するという性質上、近付いても悪臭はしないらしい(特性からも「あくしゅう」が無くなっている)。あくタイプが追加されているが、気質はむしろ従来のベトベトンより大人しく、実際ゲーム内でもアローラ地方のあちこちで人や他のポケモンと共存しているベトベターを確認できる。 


ゲームのアローラベトベトン

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 シナリオではいかがわしきやしきあたりで使うとどく状態無効とエスパー、ゴーストに一致で弱点を突ける点で活躍してくれる。
 アローラベトベターがタマゴ技としておいうちを覚えるが、これは金・銀で事実上の没データとしてだがカントーベトベターのタマゴ技においうちが含まれていた名残であるといえる。


『ピカブイ』


 セキチクジムに出てくるエリートトレーナーのレンが使ってくる。どくどく、ちいさくなる、まもる、ムーンフォースという本格的な耐久型に近い構成であり、長引かせると面倒なことになる。
 どくポケモンの種類の比率が高いピカブイではシナリオ上でも馴染みの深いポケモン。無制限シングルではメガミュウツーYへの対策としてアローラベトベトンが優秀であり、アローラベトベトンを突破したいがためにメガミュウツーYがじしんを搭載した構成も珍しくない。


対戦のアローラベトベトン

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タイプ


 あくが付いたことにより特殊系のエスパータイプ相手に出しやすくなった。鈍足を生かせる「しっぺがえし」の威力も上がり、更に自力で「はたきおとす」を覚えたことで優秀なダメージソースを確保した。 
 反面、複合タイプになった事で格闘・虫・フェアリー技が等倍で通るようになってしまった。


能力


 素早さは低いものの、その他の能力は中々優秀で、特にHP、攻撃、とくぼうに優れる。 


特性


 「どくしゅ」は相手を毒状態にできる。グロウパンチやちいさくなるとの相性も悪くない。どくづきを採用する場合、約5割の確率で相手を毒状態にできる。
 「くいしんぼう」はHPが4分の1以下になってから使用するきのみなどを半分以下で使用するというもの。「フィラのみ」などと相性が良く、HPが半分以上削れた段階で発動し最大HPの半分を一気に回復させられる。
 隠れ特性は「かがくのちから」。味方のポケモンがひんしになった時にその特性を受け継ぐ。ダブルバトル用。


オススメ技


物理技


かみくだく
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手防御↓20%

はたきおとす
タイプ あく
威力  65(97)/97(145)
命中  100
備考  道具排除

しっぺがえし 
タイプ あく
威力  50(75)/100(150)
命中  100
備考  後攻で威力2倍

おいうち
タイプ あく
威力  40(60)/80(120)
命中  100

ダストシュート
タイプ どく
威力  120(180)
命中  80
備考  相手毒30%。非接触

どくづき
タイプ どく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手毒30%

どくどくのキバ
タイプ どく
威力  50(75)
命中  100
備考  相手猛毒50%

かげうち
タイプ ゴースト
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技

ほのおのパンチ
タイプ ほのお
威力  75
命中  100
備考  相手火傷10%

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75
命中  100
備考  相手氷10%

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  壁破壊

グロウパンチ
タイプ かくとう
威力  40
命中  100
備考  自分攻撃↑100%

だいばくはつ
タイプ ノーマル
威力  250
命中  100
備考  使用後自分瀕死


特殊技


あくのはどう
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手怯み20%

バークアウト
タイプ あく
威力  55(82)
命中  95
備考  相手特攻↓100%。みがわり貫通の全体攻撃

ヘドロウェーブ
タイプ どく
威力  95(142)
命中  100
備考  相手毒10%。ダブルでは周囲全体攻撃

ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  相手毒30%

ゲップ
タイプ どく
威力  120(180)
命中  90
備考  きのみ消費後使用可能

アシッドボム
タイプ どく
威力  40(60)
命中  100
備考  相手特防↓↓100%

クリアスモッグ
タイプ どく
威力  50(75)
命中  必中
備考  相手能力変化解除

だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%

まとわりつく
タイプ むし
威力  20
命中  100
備考  拘束ダメ


変化技


どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  必中

まもる
タイプ ノーマル
効果  攻撃を防ぐ

リサイクル
タイプ ノーマル
効果  消費した持ち物を回収
備考  教え技orゴンベのLv技

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  相手の技を封じる
命中  100

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す

ちいさくなる
タイプ ノーマル
効果  回避率↑↑

のろい
タイプ ゴースト
効果  自分攻撃・防御↑ 素早さ↓

とける
タイプ どく
効果  防御↑↑

たくわえる
タイプ ノーマル
効果  防御・特防↑
備考  3回までしか積めない

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

ねむる
タイプ エスパー
効果  HP・状態異常全回復
備考  眠り状態になる

おきみやげ
タイプ あく
効果  自分瀕死、相手攻撃・特攻↓↓
命中  100


テンプレート型


物理アタッカー型 

特性:どくしゅ/くいしんぼう
性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HA252ベースにBDS調整
持ち物:とつげきチョッキ/混乱実(くいしんぼう)/くろいヘドロ/ふうせん/オボンのみ/ラムのみ/シュカのみ/こだわりハチマキ/いのちのたま
確定技:かみくだくorはたきおとす/ダストシュートorどくづき
優先技:かげうち
選択攻撃技:おいうち/かわらわり/ほのおのパンチ/だいもんじ/れいとうパンチ/ストーンエッジ/だいばくはつ/クリアスモッグ
選択補助技:どくどく/ちいさくなる/おきみやげ/ちょうはつ/リサイクル

ちいさくなる積み型 

特性:くいしんぼう(推奨)/どくしゅ
性格:わんぱく/しんちょう/のんき/なまいき
努力値:HBDS調整
持ち物:くろいヘドロ/カゴのみ/混乱実(くいしんぼう)
確定技:ちいさくなる/はたきおとすorかみくだく
優先技:リサイクル/みがわり/まもる
攻撃技:どくづき/かげうち/まとわりつく/かわらわりorきあいだま/ほのおのパンチorかえんほうしゃorだいもんじ
補助技:かなしばり/どくどく/のろい/ちょうはつ/ねむる

特殊受け型 

特性:くいしんぼう
性格:しんちょうorなまいきorおだやか
努力値:火力調整 残りHD
持ち物:フィラのみ系
確定技:リサイクル
物理技:はたきおとす/どくづき/どくどくのキバ/ほのおのパンチ/かわらわりorグロウパンチ/かげうち/だいばくはつ
特殊技:バークアウト/クリアスモッグ/まとわりつく/かえんほうしゃorだいもんじ
補助技:みがわり/ちいさくなる/どくどく/ちょうはつ/おきみやげ

[ダブル]かがくのちからムラっけ型 

特性:かがくのちから
性格:わんぱくorしんちょうorなまいき
努力値:HBD調整
持ち物:くろいヘドロ
確定技:まもる
優先技:ちいさくなるorたくわえる(両採用可)
攻撃技:はたきおとす/どくづき/まとわりつく
補助技:みがわり/どくどく/ねむる


ベトベトンアローラのすがた) 


注意すべき点


 高い特殊耐久と弱点1つの優秀な耐性を持ち、とつげきチョッキや回復きのみの採用率が高い。はたきおとす込みで数多くの特殊アタッカーを受けきれるほか、どくしゅによるスリップダメージもあるので長期戦に強い。
 ちいさくなる等の積み技の起点にされやすく、対処が遅れると複数回積まれてしまう。一致技・サブ技ともに追加効果に優れたものが多く、先制技のかげうちや必中どくどくなど注意すべき技が多い。クリアスモッグで積み技も牽制される。


対策方法


 等倍火力はそこまで高くないためある程度の耐久があるポケモンなら受け出しは可能。メガルカリオメガクチートならメイン技に耐性がありクリアスモッグも効かないので、技構成次第では後出しから積み起点にできる。
 地面弱点かつ物理耐久は並程度なので、じしんが最も有効。ガブリアス等で上から速攻。はたきおとすに注意。
 耐性5タイプ以外は等倍で通り、ちいさくなる型に対してもテッカグヤのヘビーボンバーやZワザなら高威力かつ必中で大ダメージを与えられる。
 くいしんぼう耐久型は回復が任意発動でないため、カプ・コケコクラスの火力なら特殊アタッカーでも通常技+Z技で突破できる。
 とつげきチョッキ持ちのアタッカーの場合と対処法が異なるため、使用技やダメージ量などから早めに型を特定して対処したい。


アローラベトベトンの歴史


第七世代


『SM』期

 リージョンフォーム獲得によりメジャーポケモンとなった。特性くいしんぼうの獲得もあり、特にダブルバトルでの使用が大幅に増え、シーズン1ではリーグレート戦ダブルバトルの使用率15位にランクインしている。
 同レート戦WCSではシーズン4で使用率11位、シーズン5で使用率16位を記録している。この世代のダブルバトルにおけるアローラベトベトンははたきおとす、まもる、かげうち、どくづきという技構築が主流であり、ポリゴン2との並びでトリックルーム下において力を発揮する。

『USUM』期

ダブルバトル

 ドーブルこのゆびとまれやいのちがけで退場することでアローラベトベトンのかがくのちからを発動してムラっけをコピーする「ドーブルべトン」がアローラベトベトン入りの構築として主流化。
 
シングルバトル

 はたきおとす、どくづき、ほのおのパンチ、かげうちという技構成にしてとつげきチョッキかくろいヘドロを持たせたアタッカー型、ほのおのパンチ、かげうちのわくをのろい、リサイクルに替えてフィラのみを持たせた耐久型がアローラベトベトンの主流。
 性格はしんちょう、いじっぱりがメインだが、ヤドランと組ませてトリックルーム状態で上から動くためのゆうかん、なまいきも使われる。
 ヤドランで物理を受け、アローラベトベトンで特殊を受け、メガボーマンダでフィニッシュする構築が一定数使われるようになった。


ポケモンGO』のアローラベトベトン

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 2018年6月22日のフレンド機能の追加と併せて解禁された、アローラポケモン第1弾の1匹として登場。 


入手


 野生の個体は存在せず、進化前のアローラベトベターを進化させることでのみ入手が可能。孵化率がやや低いのがネックだが、コンスタントに7kmタマゴを孵化させていればいつの間にか結構な数のベトベターが手元にいることも。 


性能


 通常のベトベトン自体がどくタイプの中では結構強力な部類に入るポケモンだったが、このアローラベトベトンもそれに負けず劣らずの非常に優秀な性能を誇る。
 あくタイプが追加され、2つのタイプが上手いこと弱点をカバーし合うおかげで、苦手とするタイプがじめんタイプしか存在せず、元の耐久性の高さも相俟って、ジム防衛用のポケモンとしてはかなりの性能を誇る。
 特に、それまで弱点だったエスパーわざを軽減できるようになったという点は大きく、ミュウツーサーナイトといった強力なエスパータイプにを、技の組み合わせによっては返り討ちにできることも。 
 ただし、原種とは異なり格闘わざを軽減することは出来ないので、ハピナスカビゴンの討伐ついでにカイリキーを始めとした格闘タイプのゴリ押しを許してしまいやすいため、その点に関しては注意した方がいいだろう。 
 ジム防衛のみならず、アタッカーとしても割と優秀で、現状、ボスゴドラ共々サーナイトを相手に比較的有利に戦える対抗馬の1体に数えられている。 
 いずれにせよ、攻めてよし、守ってよしの逸材なので、もしも運よく高個体値の個体を手に入れることができたら、育成を検討してみてもいいだろう。 


使用トレーナー


• プルメリ / スカル団幹部
• アクロマ / 元プラズマ団

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 以上です。これで紹介を終えます。