【よくわかるポケモン解説】スカタンク編
目次
基本データ
全国図鑑 No.435
分類 スカンクポケモン
英語名 Skuntank
タイプ どく あく
種族値 H103 A93 B67 C71 D61 S84
高さ 1.0m
重さ 38.0kg
特性 あくしゅう / ゆうばく / するどいめ(隠れ特性)
性別比 ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ りくじょう
進化
図鑑説明
ポケットモンスターダイヤモンド
しっぽの さきから ひどい においの えきたいを とばして こうげきする。ひきょりは 50メートルいじょう。
ポケットモンスターパール
しっぽから くさい しるを とばす。おなかで じゅくせいさせる じかんが ながいほど においが ひどくなる。
ポケットモンスタープラチナ
しっぽの さきから ひどい においの えきたいを とばして こうげきするが うえから ねらわれると とまどう。
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
しっぽの さきから くさい においの えきたいを とばして こうげき。 れんしゃすると においは よわまる。
耐性
4倍
なし
2倍
じめん
等倍
ほのお,みず,でんき,いわ,むし,フェアリー,かくとう,ドラゴン,こおり,ノーマル,はがね,ひこう
1/2
くさ,ゴースト,どく,あく
1/4
なし
無効
エスパー
容姿
スカンクポケモンのスカンプーが進化したポケモン。巨大になった尻尾を背中に載せていて立派なリーゼントみたいな見た目に変化した。
概要
尻尾の先から激臭の液体を噴射することができる。体内で臭い液体を熟成させることができ、熟成した時間が長いほど、臭さが強烈になっていく。
XYでのモーションでもとくしゅわざなどを発動するとき説明に書いてあった通り尻尾の先から発射する姿を見ることができる。
鳴き声が「派手な放屁の音」そのものであり、なかなかインパクトが強い。ギンガ団のジュピターのエースポケモンでもある。
ゲームのスカタンク
スカンプーを進化させる他にも、221番道路などに出現することがあるが、どちらの場合でも「ダイヤモンド」でしか入手できない。
ギンガ団の幹部・ジュピターの切り札。序盤で彼女がくり出すスカタンクはLv20(プラチナではLv23)と通常のプレイでありえないレベルとなっている。
対戦のスカタンク
能力
弱点が地面一つだけで能力値もバランスがよく使い勝手は良い。
特性
「あくしゅう」は攻撃したとき1割で相手を怯めせる。
「ゆうばく」は接触技で倒されたとき、相手にダメージを与える。
隠れ特性は「するどいめ」。相手の回避率を無視して攻撃できる。
オススメ技
物理技
ふいうち
タイプ あく
威力 70(105)
命中 100
備考 優先度+1先制技
かみくだく
タイプ あく
威力 80(120)
命中 100
備考 相手防御↓20%
じごくづき
タイプ あく
威力 80(120)
命中 100
備考 相手の音技封じる
おいうち
タイプ あく
威力 40(60)/80(120)
命中 100
備考 相手交代で威力倍増
どくづき
タイプ どく
威力 80(120)
命中 100
備考 相手毒30%
じゃれつく
タイプ フェアリー
威力 90
命中 90
備考 相手攻撃↓10%
イカサマ
タイプ あく
威力 95(142)
命中 100
備考 相手の攻撃でダメージ計算
フェイント
タイプ ノーマル
依存 30
命中 100
備考 優先度+2先制技
だいばくはつ
タイプ ノーマル
威力 250
命中 100
備考 使用後自分瀕死
特殊技
だいもんじ
タイプ ほのお
威力 110
命中 85
備考 相手火傷10%
かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力 90
命中 100
備考 相手火傷10%
バークアウト
タイプ あく
威力 55(82)
命中 95
備考 相手特攻↓100%
アシッドボム
タイプ どく
威力 40(60)
命中 100
備考 相手特防↓↓100%
変化技
どくどく
タイプ どく
効果 相手を猛毒状態にする
命中 必中
いばる
タイプ ノーマル
効果 相手を混乱させる
命中 85
備考 相手攻撃↑↑
ちょうはつ
タイプ あく
効果 相手の変化技を封じる
命中 100
ほえる
タイプ ノーマル
効果 相手を引っ込ませる
命中 必中
備考 まもる・みがわり貫通
おきみやげ
タイプ あく
効果 自分瀕死・相手攻撃特攻↓↓
命中 100
みがわり
タイプ ノーマル
効果 HP1/4消費してみがわりを生み出す
Zワザ
アシッドポイズンデリート
元の技 どくづき
威力 160(240)
元の技 ヘドロばくだん
威力 175(262)
元の技 ゲップ
威力 190(285)
ブラックホールイクリプス
元の技 ふいうち
威力 140(210)
元の技 イカサマ
威力 175(262)
Zおきみやげ
元の技 おきみやげ
効果 Zパワーで後続のHP全回復
ダイナミックフルフレイム
元の技 だいもんじ
威力 185
テンプレート型
対特殊役割遂行型(物理型)
特性:あくしゅう/ゆうばく
性格:いじっぱり/ゆうかん/さみしがり
努力値:AD252
持ち物:とつげきチョッキ/くろいヘドロ
優先技:ふいうち/おいうち/かみくだく
攻撃技:どくづき/じゃれつく/フェイント/だいもんじ
補助技:ちょうはつ/どくどく/みがわり/だいばくはつ
対特殊役割遂行型(特殊型)
特性:あくしゅう/ゆうばく
性格:ひかえめ/れいせい/おっとり
努力値:CD252
持ち物:とつげきチョッキ/くろいヘドロ
優先技:バークアウトorあくのはどう/ふいうち
攻撃技:ヘドロばくだんorベノムショック/だいもんじ/シャドーボール/アシッドボム/フェイント
補助技:ちょうはつ/どくどく/みがわり/だいばくはつ
対スカタンク
注意すべき点
毒・悪の複合タイプにより、弱点が地面のみ。一致技の等倍範囲も広い。特殊技では弱点が突きにくいことや、毒・ミラーコート無効の耐性も相まって
並程度の火力の特殊アタッカーにとって辛い相手である。かといって物理アタッカーで相手をするとイカサマで返り討ちにされる恐れもある。
散り際にもだいばくはつやおきみやげ、特性ゆうばくがあり、最後の最後まで仕事をされる危険がある。
対策方法
素の攻撃性能や技の威力は控えめなので、毒・悪・炎に耐性のある物理アタッカーで攻める。じしんで弱点を突くのが最も有効。非接触技なのでゆうばくも発動しない。
確率が低いとはいえ、あくしゅう+ふいうち(フェイント)で怯まされる危険性があるのは留意しておくこと。
ライバルとの比較
同じ「どく/あく」タイプのドラピオンと比べると、攻撃はほぼ同等であり、スカタンクはHPや特攻が高いのに対し、ドラピオンは耐久性が高い。素早さでも僅かに劣っているが、決して低い値ではない。
スカタンクの歴史
第四世代
一致技を中心とした耐久アタッカーとして育てるとドラピオンの劣化になってしまったため、ドラピオンの覚えないだいばくはつやだいもんじで差別化する必要があった。
それでも、当時はドータクン、クレセリア、UMAトリオなどのエスパータイプには強気に出ることができた。
特にだいもんじでドータクン(ドータクンはふゆう型が主流のため)に対して役割遂行を果たすことができ、だいばくはつでクレセリアにそれなりのダメージを与えることができた。
第五世代
イカサマ、アシッドボム、ベノムショック、つめとぎなどを獲得。あくしゅうにひるみ効果が追加されて強化となったが、より高頻度で発動できるゆうばくの方が優秀であったことには変わりはなかった。隠れ特性としてするどいめを獲得。
第六世代
『XY』期
するどいめに回避率のランク補正を無視する効果が追加された。新たにゲップとじゃれつくを獲得し、技範囲と火力が補強された。どくタイプの仕様変更によってどくどくが必中となったのも強化点。
新タイプのフェアリータイプに対しては、どくタイプが攻防ともに強く、あくタイプが攻防ともに弱い。よって、被弾は等倍、攻撃はどくで攻めれば抜群ということでスカタンクの方が優勢と言えるだろう。
フェアリータイプ単独のポケモンがブルーとグランブルを除いてじしんを覚えないこともあって、対策のされにくいフェアリーメタとして注目するプレイヤーもいたが、第四世代から変わらず採用率は伸びなかった。
PGLレーティングバトル統計データによると、世代初期のシーズンははがねメタのだいもんじが主流となっていた。シーズン9からシーズン13にかけてはじゃれつくが比較的流行した。
『ORAS』期
ちょうはつやいばるで起点を作りつつどくづきやイカサマで攻め、攻め手を欠いたらどくどくで打開する構成が主体となった。
イカサマが流行したのは、メガシンカポケモンの高い攻撃の種族値に対してただ乗りするため。
性格は火力を出すためのいじっぱりが中心であり、持ち物はフルアタック構成と相性の良いとつげきチョッキや持久戦に強いくろいヘドロが好まれた。このようなことから耐久アタッカーとしての運用が中心であったと見られる。
単体では微妙な立場であったが、メガリザードンXとの相性補完に優れたネンドール、ネンドールとの相性補完が良いスカタンクによる「リザスカドール」構築が世代終期に成立した。
これは、こだわりスカーフを持たせたスカタンクとゴツゴツメットを持たせたネンドールでサイクルを回しつつ起点を作り、メガリザードンXで制圧する、というコンセプトである。この構築において、スカタンクは先手でかみくだくを放ったりゲンガーをメタったりおきみやげで妨害したりする。
ネンドールはじしんを始めとする物理技の威力、げんしのちからやれいとうビームのような特殊技の攻撃範囲を活かして環境のポケモンに対応しつつ、こうそくスピンでステルスロックに対処。
第七世代
ふいうちをレベルアップ技として覚えるようになり、第四世代の教え技という高いハードルが撤廃された格好となった。このように実戦用のスカタンクを育成する難易度が格段と下がった。
一方で、Zワザの登場によって等倍でも安心できないシチュエーションが激増。スカタンク自体一致物理の通常攻撃手段の火力に恵まれない都合上Zワザを自分では有効活用しづらい点も祟り、第六世代よりは立場が悪くなった。単体構成に大きな変更点はなし。
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ
『時の探検隊・闇の探検隊』ではズバット・ドガースを率いてチーム「ドクローズ」を結成し、主人公の邪魔をしてくる。
アニメのスカタンク
DP編第97話で、ギンガ団女性幹部ジュピターのポケモンとして登場。第126話では、ウブカタのポケモンとして登場。
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以上です。これで紹介を終えます。