【よくわかるポケモン解説】オニシズクモ編
目次
基本データ
全国図鑑 No.752
分類 すいほうポケモン
英語名 Araquanid
タイプ みず むし
種族値 H68 A70 B92 C50 D132 S42
高さ 1.8m
重さ 82.0kg
特性 すいほう / ちょすい(隠れ特性)
性別比 ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ 虫 / 水中1
進化
図鑑説明
ポケットモンスターサン
とうぶの すいほうで ヘッドバット。 ちいさなポケモンで あれば そのまま すいほうに とりこまれ おぼれしぬ。
ポケットモンスタームーン
みかけに よらず めんどうみが いい。 よわく ちいさな なかまを みつけると すいほうの なかに いれて まもる。
ポケットモンスターウルトラサン
ふだんは みずのなかで すごす。 まんぷくの とき しとめた えものは あたまの すいほうに しまっておく。
ポケットモンスターウルトラムーン
だいじなものを すいほうに しまう しゅうせいがある。 ちゅういしないと トレーナーも しまおうとしてくるぞ。
耐性
4倍
なし
2倍
でんき,ひこう,いわ
等倍
くさ,ほのお,エスパー,あく,ドラゴン,ゴースト,どく,むし,ノーマル,フェアリー
1/2
みず,こおり,かくとう,じめん,はがね
1/4
なし
無効
なし
容姿
進化前同様ミズグモのような姿をしている。進化前に比べクモらしい体つきになり、サイズもかなり大きくなった。
高さ1.8mと虫タイプではかなりの大きさであり、実際トレーナーと並ぶとその異様なデカさが目立つ。
シズクモの様に足で水泡を支える事は無くなり、代わりに足の関節部が水泡で包まれている。名前の由来は「シズク(滴)+オニグモ(鬼蜘蛛)」と思われる。
概要
『サン・ムーン』にて初登場した、シズクモの進化形。 普段は水の中で過ごし、地上での呼吸用に頭部を水で包む所は変わっていない。
戦いでは水泡に包まれた頭でヘッドバットすることを得意としており、身体の小さいポケモンならばそのまま取り込まれて溺死することもある。
その一方で面倒見がよく、弱く小さな仲間を見つけると水泡の中に入れて守る他、満腹のとき仕留めた獲物もそこに仕舞っておく。
このように大事なものを水泡に仕舞う習性があり、信頼関係を築いたトレーナーも注意しないと水泡に入れようとしてくるようだ
ゲームのオニシズクモ
『サン・ムーン』
当初は系統全体が昼にしか出現しないという仕様もあり、しばらく存在に気付かなかったプレイヤーも多数。中には殿堂入り後にようやく存在を知った者もいるとか。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』
ヨワシに代わり、オニシズクモがぬしポケモンとして登場。
バトル開始の直前までは「むれたすがた」のヨワシが登場するかのような雰囲気を醸し出すが、いざヨワシが飛び出そうとする寸前で、後方から巨大なオニシズクモの影が迫り、ヨワシを押し退ける形で水中から登場する。
そのため、「今作でもスイレンの試練はヨワシと戦う事になるだろう」と思っていた多くのプレイヤー達を驚かせた。
性能
高さ3.1m、体重217.5kgにまで巨大化しており、「けたぐり」と「くさむすび」の威力が上がるものの、「フリーフォール」が無効になる。あのテッカグヤのヘビーボンバーも威力100に下げてしまう。
元々半減な上他のポケモンのヘビーボンバーならもっと威力が低くなるのでフェアリーの引き先としてとても有効。
デメリットはねばねばネットが使えないことくらいで実戦での使用にも十分堪えうる。最大のセールスポイントであるフリーフォール耐性はダブルバトルで特に有用であり、それ買われてか世界大会でも採用された実績も持つ。
攻略
ぬしヨワシ戦と同様、フィールドには常に雨が降っている。加えて「すいほう」による補正もあり「あわ」が威力120にまで膨れ上がる。
そのほか、くさタイプ対策として「オーロラビーム」や「きゅうけつ」を覚えており、安易にくさタイプのポケモンを出すと非常に危険(後者の技に至っては体力の回復もされてしまう)。
でんきタイプの技で攻撃しても、持ち物のソクノのみの効果で一度限りだがダメージを半減され、そのまま反撃してくる点には注意が必要。
仲間として呼び出されるシズクモやアメモースも、「ねばねばネット」でこちらの素早さを下げてくるなど非常に厄介。
特にアメモースは「しびれごな」でこちらを麻痺状態にしてきたり、「おいかぜ」で自身とオニシズクモの素早さを上げてきたりと迷惑極まりないため、できる限り速攻で倒しに行く必要があるだろう。
対戦のオニシズクモ
能力
防御面に優れ、特に高い特防の持ち主。しかしHPは低く鈍足であり、火力に関する数値はかなり不安を抱えている。
特性
「すいほう」はみず技の威力が2倍になる。足りない火力はこれで補える。また、本来等倍のほのおタイプを半減できるため、実質的に耐性が増える。そして火傷も無効になる。隠れ特性は「ちょすい」。みずタイプの技を受けたとき最大HPの1/4回復する。
オススメ技
物理技
アクアブレイク
タイプ みず
威力 85(127)
命中 100
備考 相手防御↓20%
たきのぼり
タイプ みず
威力 80(120)
命中 100
備考 相手怯み20%
きゅうけつ
タイプ むし
威力 80(120)
命中 100
備考 HP吸収
とびかかる
タイプ むし
威力 80(120)
命中 100
備考 相手攻撃↓100%
どくづき
タイプ どく
威力 80
命中 100
備考 相手毒30%
かみくだく
タイプ あく
威力 80
命中 100
備考 相手防御↓20%
特殊技
ねっとう
タイプ みず
威力 80(120)
命中 100
備考 相手火傷30%
なみのり
タイプ みず
威力 90(135)
命中 100
まとわりつく
タイプ むし
威力 20(30)
命中 100
備考 拘束ダメ
ふぶき
タイプ こおり
威力 110
命中 70
備考 相手凍り10%
こごえるかぜ
タイプ こおり
威力 55
命中 95
備考 相手素早さ↓100%
ミラーコート
タイプ エスパー
効果 相手の特殊技を倍返し
命中 100
備考 優先度-5
変化技
なかまづくり
タイプ ノーマル
効果 相手を自分と同じ特性にする
命中 100
備考 ダブル用
ワイドガード
タイプ いわ
効果 全体攻撃技を防げる
備考 ダブル用
ねばねばネット
タイプ むし
効果 場に出た相手の素早さを下げる
備考 飛行タイプやふゆうには効果なし
どくどく
タイプ どく
効果 相手を猛毒状態にする
命中 90
みずびたし
タイプ みず
効果 相手をみずタイプにする
命中 100
パワーシェア
タイプ エスパー
効果 攻撃と特攻の実数値を交換する
たくわえる
タイプ ノーマル
効果 自分防御・特防↑
備考 三回まで使用化。Zワザ化でHP全回復
あまごい
タイプ みず
効果 5ターン雨を降らせる
ねむる
タイプ エスパー
効果 HP・状態異常全回復
備考 眠り状態になる
ねごと
タイプ ノーマル
効果 睡眠時に自分の技をランダムで繰り出す
みがわり
タイプ ノーマル
効果 HP1/4消費してみがわりを生み出す
アクアリング
タイプ みず
効果 HPを毎ターン回復
Zワザ
スーパーアクアトルネード
元の技 アクアブレイク
威力 160(240)
元の技 なみのり
威力 175(262)
レイジングジオフリーズ
元の技 ふぶき
威力 185
元の技 れいとうビーム
威力 175
テンプレート型
物理アタッカー型
特性:すいほう
性格:いじっぱり/ゆうかん(トリル用)
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:こだわりハチマキ/ミズZ/オボンのみ/とつげきチョッキ/しんぴのしずく/たべのこし
確定技:アクアブレイク
優先技:きゅうけつorとびかかる/ミラーコート
選択技:ねばねばネット/どくどく/ねっとう/かみくだく/どくづき/れいとうビームorふぶき
特殊アタッカー型
特性:すいほう
性格:ひかえめ/れいせい(トリル用)
努力値:HC252 B4
持ち物:こだわりメガネ/ミズZ/コオリZ/とつげきチョッキ
確定技:なみのり/れいとうビーム
選択技:めざめるパワー/ふぶき/ねっとう/ミラーコート/どくどく
相性考察
ドリュウズなどの鋼/地面ジバコイルなどの電気/鋼すいほうの炎半減込みで互いに弱点となるタイプを半減以下に抑えられる。
特にジバコイルと組むと、ゴースト・悪以外を半減以下にできる。ただし、地面や格闘タイプは岩技の所持率が高いので、受け出しする際は注意が必要。
対オニシズクモ
注意すべき点
専用特性すいほうにより強化される水技が強力。物理アタッカーでありながら火傷無効。種族値自体は防御寄りで、特殊耐久が非常に高い。
ミラーコートで倍返しも可能。鋼タイプとの相性補完に優れ、ダブルではなかまづくり等でサポートに回ることも。
対策方法
火力はすいほうありきのため、水技に耐性があるポケモンなら比較的優位に立てる。いえきやスキルスワップ等で特性を無効化するのも手。
ナットレイやメガフシギバナサブウェポンの虫・毒技も等倍以下に抑えられる。ギャラドスやボーマンダいかくで弱体化させて起点化も狙える。
ただしボーマンダは特殊型の氷技に注意。トリトドンやドクロッグ特性により水技を無効化でき、後続の鋼にも強い。特防が高くミラーコートを覚えるため、悪以外の特殊アタッカーは注意が必要。
オニシズクモの歴史
第七世代
SM期
みずウエポンの素の火力と、マリルリを上回る特殊耐久を持つポケモンとして注目を浴びた。
ダブルバトル
良くも悪くもアクアブレイク一本やりなので、有利なポケモンで攻めることが常であるダブルバトルが主戦場であった。
PGLレーティングバトル統計データからは、アクアブレイク、ワイドガード、まもる、きゅうけつが主流技構成であり、持ち物をミズZにして性格をいじっぱりかゆうかんにした型が一般的であったとうかがえる。
特にヤレユータンのさいはいやトリックルーム、ペリッパーのあめふらしでサポートしつつ、オニシズクモのなみのりで制圧する「ペリヤレシズクモ」はSM期初期のダブルバトルで活躍した。
ところが、それで突破しづらいカビゴン、ポリゴン2、天候を奪取するすなおこしギガイアスが増えると、下火になっていった。
WCS2017期にはアクアブレイクも然ることながら一致むしくいでそれなりのダメージを与えながら相手のきのみに干渉するポケモンとしての個性が出るようになった。
JCS2017オンライン予選ジュニアカテゴリ22位、シニアカテゴリ19位、マスターカテゴリA日程19位、B日程20位、C日程18位、D日程24位、E日程19位の使用率を記録。
USUM期
教え技はこごえるかぜ、てっぺき、ギガドレインを獲得。アタッカーとしての役割が求められるオニシズクモに向いた教え技が与えらず、相対的に弱体化した。
ダブルバトル
WCS2017世界大会シニアカテゴリではベスト8進出者中3人が使用し、優勝の実績も残している。
WCS2018期には低年齢層を中心に需要があり、JCS2018オンライン予選ジュニアカテゴリ26位、シニアカテゴリ30位の使用率を記録。WCS2018シニアカテゴリ優勝者は、情報アドバンテージの観点で上級者同士の対戦には不向きとされていたぬしオニシズクモを採用していた。
シングルバトル
シーズン11からねごと型が伸び始める。シーズン13になるとみずの攻撃技を確実に出したいがために技をねっとう、ねごと、なみのりの3つに絞った型が需要を伸ばした。
アニメにおけるオニシズクモ
SM編第71話で初登場。
主な使用トレーナー
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以上です。これで紹介を終えます。