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ポケモンについて様々なことを解説しています

【ポケモンGO】ライチュウってどうなの?

 ライチュウの最強技や最適な組み合わせ、個体値・CP、ライチュウの巣や入手方法などを掲載しています。ポケモンGOのジムやレイドバトルでライチュウを使う時の参考にしてください。

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目次


ライチュウとは


図鑑説明
電気袋に電気が溜まりすぎたときは尻尾を地面につけて放電する。巣の近くには地面に焼け焦げがある。

図鑑   No.26
カテゴリ ねずみポケモン
高さ   0.8m
重さ   30.0kg
相棒アメ 1km,ピカチュウのアメ
色違い  体の色が濃い


入手


 ライチュウは野生で出現しにくいので、ピカチュウを進化させるほうが早い。
 なお、ピカチュウは定期的に入れ替わるポケモンの巣で大量に出現するので、そこでゲットするのがオススメ。
 ピチューからピカチュウへ進化させるにはピカチュウのアメが25個、ピカチュウからライチュウへは50個必要。


ステータス


タイプ1 でんき
タイプ2 なし
天候1  雨
天候2  なし
MAX CP 2182CP
HP    155
攻撃   193
防御   151
合計   499


タイプ相性(弱点・耐性)


2.56倍
なし

1.6倍
じめん

0.625倍
でんき,ひこう,はがね

0.391倍
なし

0.244倍
なし


ライチュウの評価


でんき技でみずタイプを圧倒できる

 通常とゲージのどちらでもでんきタイプの技を覚えるので、みずタイプやひこうタイプに有利を取りやすい。
 耐性が多くやっかいなはがねタイプにもダメージが通り、逆にはがね技はダメージを軽減できるため有利に戦える。

弱点が少ない

 でんきの単タイプなので、弱点がじめんタイプのみ。しかし、じめんタイプには攻防両面で不利。
 ジムバトルに挑む際は、じめんに抜群のとれるくさタイプやみずタイプのポケモンと組ませるとよい。特にギャラドスはお互いの弱点を補完できるため相性抜群。


ライチュウが覚える技


※は現在覚えない技(レガシー技)


ノーマル技


ジム/レイドバトル時


スパーク
威力 6
DPS 8.57
EPS 12.86

ボルトチェンジ
威力 20
DPS 8.7
EPS 10.87

でんきショック ※
威力 5
DPS 8.33
EPS 13.33


トレーナーバトル時


スパーク
威力 4
DPT 2
EPS 4

ボルトチェンジ
威力 12
DPT 2.4
EPS 2

でんきショック ※
威力 3
DPT 1.5
EPS 4.5


スペシャル技


ジム/レイドバトル時


かわらわり
威力  40
DPS  25
ゲージ 3

ワイルドボルト
威力  90
DPS  34.62
ゲージ 2

かみなりパンチ
威力  45
DPS  25
ゲージ 3

かみなり ※
威力  100
DPS  41.67
ゲージ 1


トレーナーバトル時


かわらわり
威力 40
DPE 1.14
消費 35

ワイルドボルト
威力 90
DPE 1.8
消費 50

かみなりパンチ
威力 55
DPE 1.38
消費 40
かみなり ※1001.6760


ライチュウのおすすめ技組み合わせ


攻撃


ボルトチェンジ×ワイルドボルト

 タイプ一致技で威力の高い技を採用した構成。ライチュウは耐久性能が低いので、一撃の威力を高めることで、短期決戦をしやすくなる。


防衛


ボルトチェンジ×かわらわり

 かわらわりを採用することでいわタイプなどに強くなれる。じめんタイプにはいわタイプが付いてるポケモンも多いので、防衛力が上がる。


ライチュウが活躍するジム・レイドポケモン


ラプラス

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 でんき技で効率よくダメージを与えることができる。かわらわりも有効打にできる。

シャワーズ

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 でんき技が効果的で、大ダメージを与えやすい。

パルシェン

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 高い攻撃を活かすことで、安定したダメージを出すことが可能。


ライチュウの倒し方・対策おすすめポケモン


ゴローニャ

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 タイプ一致のじめんわざで大ダメージを与えることができる。

サイドン

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 じめんタイプでも入手しやすく、対策役としてピッタリ。

ドンファン

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 じめんの単タイプにより、被ダメージを抑えることができる。耐久力もあり、持久戦にも持ち込める。

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 以上です。ありがとうございました。

【よくわかるポケモン解説】スカタンク編

 今回のポケモン解説はスカタンクです。

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目次

 

基本データ


全国図鑑  No.435
分類    スカンクポケモン
英語名   Skuntank
タイプ   どく あく
種族値   H103 A93 B67 C71 D61 S84
高さ    1.0m
重さ    38.0kg
特性    あくしゅう / ゆうばく / するどいめ(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ りくじょう


進化


スカンプー → スカタンク(Lv34)

 

図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド
しっぽの さきから ひどい においの えきたいを とばして こうげきする。ひきょりは 50メートルいじょう。

ポケットモンスターパール
しっぽから くさい しるを とばす。おなかで じゅくせいさせる じかんが ながいほど においが ひどくなる。

ポケットモンスタープラチナ
しっぽの さきから ひどい においの えきたいを とばして こうげきするが うえから ねらわれると とまどう。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
しっぽの さきから くさい においの えきたいを とばして こうげき。 れんしゃすると においは よわまる。


耐性


4倍
なし

2倍
じめん

等倍
ほのお,みず,でんき,いわ,むし,フェアリー,かくとう,ドラゴン,こおり,ノーマル,はがね,ひこう

1/2
くさ,ゴースト,どく,あく

1/4
なし

無効
エスパー


容姿


 スカンクポケモンスカンプーが進化したポケモン。巨大になった尻尾を背中に載せていて立派なリーゼントみたいな見た目に変化した。


概要


 尻尾の先から激臭の液体を噴射することができる。体内で臭い液体を熟成させることができ、熟成した時間が長いほど、臭さが強烈になっていく。
 XYでのモーションでもとくしゅわざなどを発動するとき説明に書いてあった通り尻尾の先から発射する姿を見ることができる。
 鳴き声が「派手な放屁の音」そのものであり、なかなかインパクトが強い。ギンガ団のジュピターのエースポケモンでもある。


ゲームのスカタンク

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 スカンプーを進化させる他にも、221番道路などに出現することがあるが、どちらの場合でも「ダイヤモンド」でしか入手できない。
 ギンガ団の幹部・ジュピターの切り札。序盤で彼女がくり出すスカタンクはLv20(プラチナではLv23)と通常のプレイでありえないレベルとなっている。


対戦のスカタンク

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能力


 弱点が地面一つだけで能力値もバランスがよく使い勝手は良い。


特性


 「あくしゅう」は攻撃したとき1割で相手を怯めせる。
 「ゆうばく」は接触技で倒されたとき、相手にダメージを与える。 
 隠れ特性は「するどいめ」。相手の回避率を無視して攻撃できる。 


オススメ技


物理技


ふいうち
タイプ あく
威力  70(105)
命中  100
備考  優先度+1先制技

かみくだく
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手防御↓20%

じごくづき
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手の音技封じる

おいうち
タイプ あく
威力  40(60)/80(120)
命中  100
備考  相手交代で威力倍増

どくづき
タイプ どく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手毒30%

じゃれつく
タイプ フェアリー
威力  90
命中  90
備考  相手攻撃↓10%

イカサマ
タイプ あく
威力  95(142)
命中  100
備考  相手の攻撃でダメージ計算

フェイント
タイプ ノーマル
依存  30
命中  100
備考  優先度+2先制技

だいばくはつ
タイプ ノーマル
威力  250
命中  100
備考  使用後自分瀕死


特殊技


だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%

バークアウト
タイプ あく
威力  55(82)
命中  95
備考  相手特攻↓100%

アシッドボム
タイプ どく
威力  40(60)
命中  100
備考  相手特防↓↓100%


変化技


どくどく
タイプ どく
効果  相手を猛毒状態にする
命中  必中

いばる
タイプ ノーマル
効果  相手を混乱させる
命中  85
備考  相手攻撃↑↑

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる
命中  必中
備考  まもる・みがわり貫通

おきみやげ
タイプ あく
効果  自分瀕死・相手攻撃特攻↓↓
命中  100

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す


Zワザ


アシッドポイズンデリート
元の技 どくづき
威力  160(240)
元の技 ヘドロばくだん
威力  175(262)
元の技 ゲップ
威力  190(285)

ブラックホールイクリプス
元の技 ふいうち
威力  140(210)
元の技 イカサマ
威力  175(262)

Zおきみやげ
元の技 おきみやげ
効果  Zパワーで後続のHP全回復

ダイナミックフルフレイム
元の技 だいもんじ
威力  185


テンプレート型


対特殊役割遂行型(物理型) 

特性:あくしゅう/ゆうばく
性格:いじっぱり/ゆうかん/さみしがり
努力値:AD252
持ち物:とつげきチョッキ/くろいヘドロ
優先技:ふいうち/おいうち/かみくだく
攻撃技:どくづき/じゃれつく/フェイント/だいもんじ
補助技:ちょうはつ/どくどく/みがわり/だいばくはつ

対特殊役割遂行型(特殊型) 

特性:あくしゅう/ゆうばく
性格:ひかえめ/れいせい/おっとり
努力値:CD252
持ち物:とつげきチョッキ/くろいヘドロ
優先技:バークアウトorあくのはどう/ふいうち
攻撃技:ヘドロばくだんorベノムショック/だいもんじ/シャドーボール/アシッドボム/フェイント
補助技:ちょうはつ/どくどく/みがわり/だいばくはつ


スカタンク 


注意すべき点


 毒・悪の複合タイプにより、弱点が地面のみ。一致技の等倍範囲も広い。特殊技では弱点が突きにくいことや、毒・ミラーコート無効の耐性も相まって
 並程度の火力の特殊アタッカーにとって辛い相手である。かといって物理アタッカーで相手をするとイカサマで返り討ちにされる恐れもある。
 散り際にもだいばくはつやおきみやげ、特性ゆうばくがあり、最後の最後まで仕事をされる危険がある。


対策方法


 素の攻撃性能や技の威力は控えめなので、毒・悪・炎に耐性のある物理アタッカーで攻める。じしんで弱点を突くのが最も有効。非接触技なのでゆうばくも発動しない。
 確率が低いとはいえ、あくしゅう+ふいうち(フェイント)で怯まされる危険性があるのは留意しておくこと。


ライバルとの比較

 

 同じ「どく/あく」タイプのドラピオンと比べると、攻撃はほぼ同等であり、スカタンクはHPや特攻が高いのに対し、ドラピオンは耐久性が高い。素早さでも僅かに劣っているが、決して低い値ではない。


スカタンクの歴史


第四世代


 一致技を中心とした耐久アタッカーとして育てるとドラピオンの劣化になってしまったため、ドラピオンの覚えないだいばくはつやだいもんじで差別化する必要があった。
 それでも、当時はドータクンクレセリアUMAトリオなどのエスパータイプには強気に出ることができた。
 特にだいもんじドータクンドータクンはふゆう型が主流のため)に対して役割遂行を果たすことができ、だいばくはつでクレセリアにそれなりのダメージを与えることができた。


第五世代


 イカサマ、アシッドボム、ベノムショック、つめとぎなどを獲得。あくしゅうにひるみ効果が追加されて強化となったが、より高頻度で発動できるゆうばくの方が優秀であったことには変わりはなかった。隠れ特性としてするどいめを獲得。


第六世代


『XY』期

 するどいめに回避率のランク補正を無視する効果が追加された。新たにゲップとじゃれつくを獲得し、技範囲と火力が補強された。どくタイプの仕様変更によってどくどくが必中となったのも強化点。
 新タイプのフェアリータイプに対しては、どくタイプが攻防ともに強く、あくタイプが攻防ともに弱い。よって、被弾は等倍、攻撃はどくで攻めれば抜群ということでスカタンクの方が優勢と言えるだろう。
 フェアリータイプ単独のポケモンがブルーとグランブルを除いてじしんを覚えないこともあって、対策のされにくいフェアリーメタとして注目するプレイヤーもいたが、第四世代から変わらず採用率は伸びなかった。
 PGLレーティングバトル統計データによると、世代初期のシーズンははがねメタのだいもんじが主流となっていた。シーズン9からシーズン13にかけてはじゃれつくが比較的流行した。

ORAS』期

 ちょうはつやいばるで起点を作りつつどくづきやイカサマで攻め、攻め手を欠いたらどくどくで打開する構成が主体となった。
 イカサマが流行したのは、メガシンカポケモンの高い攻撃の種族値に対してただ乗りするため。
 性格は火力を出すためのいじっぱりが中心であり、持ち物はフルアタック構成と相性の良いとつげきチョッキや持久戦に強いくろいヘドロが好まれた。このようなことから耐久アタッカーとしての運用が中心であったと見られる。
 単体では微妙な立場であったが、メガリザードンXとの相性補完に優れたネンドールネンドールとの相性補完が良いスカタンクによる「リザスカドール」構築が世代終期に成立した。
 これは、こだわりスカーフを持たせたスカタンクゴツゴツメットを持たせたネンドールでサイクルを回しつつ起点を作り、メガリザードンXで制圧する、というコンセプトである。この構築において、スカタンクは先手でかみくだくを放ったりゲンガーをメタったりおきみやげで妨害したりする。
 ネンドールはじしんを始めとする物理技の威力、げんしのちからやれいとうビームのような特殊技の攻撃範囲を活かして環境のポケモンに対応しつつ、こうそくスピンでステルスロックに対処。


第七世代


 ふいうちをレベルアップ技として覚えるようになり、第四世代の教え技という高いハードルが撤廃された格好となった。このように実戦用のスカタンクを育成する難易度が格段と下がった。
 一方で、Zワザの登場によって等倍でも安心できないシチュエーションが激増。スカタンク自体一致物理の通常攻撃手段の火力に恵まれない都合上Zワザを自分では有効活用しづらい点も祟り、第六世代よりは立場が悪くなった。単体構成に大きな変更点はなし。


ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ

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 『時の探検隊・闇の探検隊』ではズバットドガースを率いてチーム「ドクローズ」を結成し、主人公の邪魔をしてくる。


アニメのスカタンク

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 DP編第97話で、ギンガ団女性幹部ジュピターのポケモンとして登場。第126話では、ウブカタのポケモンとして登場。

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】サーナイト編

 今回のポケモン解説はサーナイトです。 

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目次



基本データ



全国図鑑  No.282
分類    ほうようポケモン

英語名   Gardevoir

タイプ   エスパー /フェアリー: (第6世代より)
種族値   H68 A65 B65 C125 D115 S80
高さ    1.6m
重さ    48.4kg
特性    シンクロ / トレース / テレパシー(隠れ特性
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 不定


進化



ラルトス → キルリア → サーナイト/ エルレイド(「めざめいし」を使う・♂限定) 


メガシンカ



サーナイトメガサーナイトサーナイトナイトを所持) 

 

図鑑説明


ポケットモンスターファイアレッドポケットモンスターリーフグリーン
みらいを よちする ちからを もつ。トレーナーを まもる ときに さいだい パワーを はっきする。

ポケットモンスタールビー
みらいを よちする のうりょくで トレーナーの きけんを さっちしたとき さいだい パワーの サイコエネルギーを つかうと いわれている。

ポケットモンスターサファイア
サイコパワーで くうかんを ねじまげ ちいさな ブラックホールを つくりだす ちからを もつ。いのちがけで トレーナーを まもる ポケモン

ポケットモンスターエメラルド
サイコパワーで からだを ささえているため じゅうりょくを かんじていない らしい。トレーナーを まもる ために いのちを かける。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール
いのちがけで しんらいする トレーナーを まもろうとする。みらいを よちする ちからを もつ。

ポケットモンスタープラチナ
トレーナーを まもるためなら サイコパワーを つかいきり ちいさな ブラックホールを つくりだす。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
こころの かよいあった トレーナーを まもるとき さいだい パワーの サイコエネルギーが はっきされる。 


耐性


4倍
なし

2倍
はがね、ゴースト、どく

等倍
じめん、いわ、こおり、あく、でんき、くさ、みず、ほのお、むし、フェアリー、ひこう、ノーマル 

1/2
エスパー

1/4
かくとう

無効
ドラゴン


容姿


 人間に近い容姿をしたポケモン。色違いは緑の部分が綺麗な青に、赤い瞳孔と突起の部分がオレンジになる。
 緑色の髪の様なものを頭部に有し、胸元からは白いロングドレスの様なもので覆われている。胸部には胸から背中を貫通する赤色の特徴的な器官が存在する。 
 この器官は横から見るとハートマークになっており、ラルトスキルリアにも同様の器官が体の一部にみられる。 
 細く白い脚があるが、グラフィックではスカートの様な部分に隠れているため、基本的には見えない。技を出すときのモーションなどでちらちらと見え隠れする他、図鑑で下から見ると存在が確認できる。 
 非常に見えにくいが口が存在する。公式イラストには描かれていない上、第5世代までドット絵にも描かれていなかったが、スピンオフ作品や3Dモデル活用作品(バトレボなど)、第6世代以降のグラフィックで確認できる。よくエルフ耳属性としても描かれているが、顔の横にある白い突起部分が耳かどうかは不明。 

 

モチーフ

 

 図鑑による生態から「守護精霊」のようなものではないかと思われる。精霊は本来実体を持たないのでタマゴグループが「不定形」である説明もつき、フェアリータイプは精霊の要素も含むのでこのタイプが付けられたのも納得が行く。 
 ゴーストタイプではないのは思念体としての性格が強い(未来を予知してトレーナーを守る)からだろうか。体つきのモチーフは社交ダンスのドレス衣装から取られていると思われる。 

 

概要

 
 初登場は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)。 
 心の通い合ったトレーナのためなら己が命をも厭わないポケモン。空間だって捻じ曲げる。図鑑説明ではそのような忠誠心の強さが語られるが、野生における生態はまったく書かれていない。 
 また、ラルトス時代には明るい感情を察知した際に人間に近寄ってくるとあり、キルリア時代で明るい感情からサイコパワーのエネルギーを得ている。
 これら図鑑説明と進化前の生態から、サーナイトは「明るい感情をたくさん浴びて信頼を築き上げたパートナーの元で進化し、今までの恩返しとして信頼できるパートナーを守るポケモン」と解釈することができるだろう。  
 良く言えば人間社会に適応した進化をしたといえる。逆に言うと人間への依存度が極めて高い。エルレイド含め、進化系統全てで野生での生態がよく分かっていないのも珍しい。  


ゲームのサーナイト

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 これほどまでになつき進化が似合うポケモンもそうはいないにも関わらず、進化方法は至って普通のレベルアップ。 
 どう見ても人型なのに、タマゴグループは「人型」ではなく「不定形」。そのため、ゴーストタイプを除くとマタドガスベトベトンなどかなりのゲテモノ食いになってしまったりする。 


『DP』


 ♂♀共に存在するが、デザインゆえ育成の場合は♀を粘る人が多かった。しかし♂のキルリアから進化するエルレイドが登場したため、「サーナイト=♀」のイメージはさらに強まった。 


『XY』


 フェアリータイプが追加。しかしタマゴグループに「妖精」は加わっていない。ちなみに、フーディンと同じくサイコパワーで体を支えており、同時に重力を感じていないらしい。 
 さらにエルレイドを差し置いてメガシンカを体得。エルレイドの方はどうなるんだと不安がった人も多かったが、後にエルレイドも1年遅れながらメガシンカを体得し、お揃いとなった。 

 

ミツルとサーナイト

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 『ルビー・サファイア・エメラルド』の作品中では実質的なライバルであるミツルが初めて出会ったポケモンラルトスであったため、そのまま彼の実質的な切り札となっているなどRSEでも扱いが大きめのポケモンでもある。 
 なお、ミツルのサーナイトは♂である。加えて『オメガルビーアルファサファイア』では最終進化形がエルレイドになっている。 

 

対戦のサーナイト

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能力


 ひ弱だったラルトスキルリアに比べ大幅に能力が伸び、一気に頼もしいポケモンへと成長した。 
 「とくこう」と「とくぼう」に優れているが、「すばやさ」が中途のためそのままアタッカーとして使用するとフーディンやエーフィなど他のエスパーに一歩劣ってしまう。一応上記2匹には覚えられない「10まんボルト」が使えるため完全な劣化にはならないが。 
 しかし、「さいみんじゅつ」「おにび」「でんじは」「あまえる」「みちづれ」「アンコール」「トリックルーム」「サイドチェンジ」「ちょうはつ」など補助技が選択に迷うほど豊富にあるので、十分に補うことが可能。 

 

特性

 

 「シンクロ」「トレース」「テレパシー」であり、いずれも優れている。 
 シングルダブル問わず「トレース」が便利だが、ダブルではメガシンカしない場合「テレパシー」の採用も多い。 
 「シンクロ」は専らポケモン厳選用とみなされ、「すばやさ」を調整し「おきみやげ」「いやしのねがい」で退場することで厳選のサポートができる。

 

フェアリータイプの追加


 当初はエスパータイプのみだったが、第6世代から「フェアリータイプ」が追加された。 
 これにより、今まで弱点であったむしタイプやあくタイプを等倍に持ち込み、得意なかくとうタイプに至っては1/4にまでダメージを軽減させることが可能となった。 
 加えて、今まで悩まされてきたドラゴンタイプの高火力技を無効化することもできるようになった。 
 逆に弱点としてどくタイプとはがねタイプが加わったが、どくタイプに関してはあくとの複合でなければエスパー技で対抗できる。 さらにはメガシンカも獲得し、それまでとは比べ物にならないくらいに強くなった。 
 また、フェアリータイプが加わったことにより、最高威力の技が「サイコキネシス(90)」から新たに習得した「ムーンフォース(95)」に変わった。 
 この「ムーンフォース」と「マジカルシャイン」「サイコキネシス」「サイコショック」という一致技をベースに、豊富な変化技、優秀な特性、更にはメガ進化といった数多くの選択肢を駆使することにより、パーティに応じて器用に戦い方を変えられるユーティリティプレイヤーとしての地位を築いている。 

 

オススメ技


特殊技


ムーンフォース
タイプ フェアリー
威力  95(142)
命中  100
備考  相手特攻↓30%

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

サイコショック
タイプ エスパー
威力  80(120)
命中  100

アシストパワー
タイプ エスパー
威力  20(30)~
命中  100

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90 
命中  100
備考  相手特防↓10%

くさむすび
タイプ くさ
威力  20~120
命中  100
備考  相手が100.0kg以上ならエナジーボール超え

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%。ダブルだと相手全体攻撃

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,じめん
威力    60
命中    100  


物理技


かげうち
タイプ ゴースト
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技


変化技


でんじは
タイプ でんき
効果  相手をマヒ状態にする
命中  90

おにび
タイプ ほのお
効果  相手をやけど状態にする
命中  85

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技使用を封じる
命中  100

アンコール
タイプ ノーマル
効果  同じ技を繰り返し使わせる
命中  100

かなしばり
タイプ エスパー
効果  直前の技を封じる
命中  100

みちづれ
タイプ ゴースト
効果  相手を道連れにする

リフレクター
タイプ エスパー
効果  味方の物理耐久を強化

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  味方の特殊耐久を強化

めいそう
タイプ エスパー
効果  自分特攻・特防↑

ねがいごと
タイプ エスパー
効果  回復

いやしのねがい
タイプ エスパー
効果  自分を生け贄に後続を全回復

おきみやげ
タイプ あく
効果  自分を生け贄に相手の攻撃・特攻↓↓
備考  Zワザ化で後続のHP全回復

ふういん
タイプ エスパー
効果  相手の技を封じる
備考  ダブル向き

トリック
タイプ エスパー
効果  持ち物を交換する
命中  100

トリックルーム
タイプ エスパー
効果  素早さ関係の逆転


テンプレート型


スカーフ型 

特性:トレース
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ムーンフォース/サイコショックorサイコキネシス
優先技:きあいだま
選択技:めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/エナジーボール/トリック/みちづれ

サポート型 

特性:トレースorシンクロ
性格:ずぶとい/おくびょう/おだやか
努力値:H252 BorS252
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ/オボンのみ
優先技:おきみやげorみちづれ
攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/ムーンフォース/こごえるかぜ
変化技:ひかりのかべ/リフレクター/ちょうはつ/でんじは/おにび/アンコール/かなしばり/しんぴのまもり/トリックルーム/いやしのねがい

 

サーナイト 


注意すべき点


 メガシンカ時のフェアリースキンハイパーボイスが脅威。高威力・無効タイプ無し・みがわり貫通・全体攻撃とあって非常に受けづらい。
 各種サブウェポンやサイコショック・ちょうはつ等による役割破壊も厄介。
 メガシンカ前も特殊方面に優れ、こだわりスカーフでの奇襲・耐久特化でのサポートに注意。トレースでこちらの強特性を利用されることもある。


対策方法


 どの型でも安定するポケモンは少ないが、はがねタイプが攻防ともに比較的安全。きあいだまやめざめるパワーで4倍弱点を突かれないポケモンならなおよい。
 ハッサムメタグロスギルガルド等の先制技持ちはこだわりスカーフにも強い。メガストーンやZクリスタルを持たせておけば、こだわりトリックにも対処できる。 

 

欠点

 

1,はがねタイプ

 

 フェアリーが追加されてもなおはがねタイプへの対抗策が脆弱なこと。 
 単純に弱点なだけでなく、サーナイトの両主力技を半減させられるため天敵中の天敵。はがねの弱点を突けるエルレイドとはまさに対照的である。 
 対抗策は命中率が不安定な「きあいだま」程度しかない。このため、「めざめるパワー」をほのお、かくとう、じめんにしようとするトレーナーも多いが、ほのおやかくとうではすばやさ個体値を31にできない、かといってじめんだと一部の相手に等倍になってしまう。 (この点については第7世代で「Zワザ」や「ぎんのおうかん」が登場し多少改善されている) 

 

2,耐久力


 「HP」「ぼうぎょ」「すばやさ」が高くなく、努力値を振る場合どれか1~2つが犠牲になりやすい。サーナイト個体値努力値調整が難しいと言われる所以はここにある。 
 技の面では、これだけ器用なポケモンでありながら自分のHPを回復する手段が「ドレインキッス」「ねがいごと」「ねむる」しかなく、「じこさいせい」など確実かつ即座に回復できる手段がないことが欠点。 
 また「じゅうりょくを かんじていない らしい」という図鑑説明が悪い方に反映されたのか、エルレイド共々エスパータイプでありながら何故か「じゅうりょく」を覚えられない。ダブルバトルの適性が高い分非常に歯痒い。 

 

3,カプ・テテフ

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 『サン・ムーン』では強力な同タイプであるカプ・テテフが登場しただけでなく、差別化要素である状態異常や「みちづれ」が弱体化し、更にはメガシンカも特性が弱体化と、かなり苦しい立場に立たされている。フェアリー対策ではがねタイプが跋扈しているのも痛い。 
 『USUM』では差別化要素の1つだった「サイドチェンジ」が教え技化され広く配られた上にカプ・テテフも習得も。    
 それでもメガシンカの強さは健在で、「トリックルーム」などの補助技の差でどうにか勝負できるのでまだまだ不遇とは言いきれない。実際メガシンカ形態(メガサーナイト)はどうにかダブルで一線級の力を保っている。 
 普通に戦っているだけではなかなか勝てない、トレーナーの裁量次第で強くも弱くもなるという点で文字通り「トレーナーとの信頼が試される」ポケモンと言える。

 

サーナイトの歴史


第三世代


 ルビー・サファイア発売時点ではポリゴン系統が未解禁であったため、サーナイト系統がトレースを持つポケモンとしては唯一の存在であった。タマゴ技としては既におきみやげ、みちづれ、おにび、くろいまなざしなどを覚え、この時点でも補助技には困らなかった。
 特におきみやげ使いとしてはラティオスに次いで2位の素早さの種族値であり、あちらがおきみやげを使うことが当時殆ど無かったことを考えると実質的に最速のおきみやげ使いであった。
 しかしアタッカーとしてはフーディンとの差別化が難しく、フーディンが覚えない10まんボルトで差別化する必要があった。エメラルドではほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチ、いわゆる「三色パンチ」を獲得。
 FR・LGでキルリアの時にわざおもいだしでしか覚えられないマジカルリーフがある。バトルタワーなどでサーナイトがいきなりマジカルリーフを出してくる事があり、一時不正と思われた事もある。
 この世代のシングルバトルで使用するなら技構成はサイコキネシス、めいそう、10まんボルト、おにびが無難。性格はバシャーモフシギバナなどのみがわり使いと素早さの種族値が同じであることを考慮しておくびょうがメインにされた。


第四世代


『DP』期

 攻撃技が個別に物理と特殊に分化されるように仕様変更されたことに伴い三色パンチが実用外に。かわりにエナジーボールという新たなサブウエポンを得て、他に先制技のかげうち、起点として強力なアンコールなど、技の強化に恵まれた。
 ダイヤモンド・パールではねむりの強化によってさいみんじゅつとゆめくいによる耐久型の運用も現実的になった。

『プラチナ』以降

 ねむりやさいみんじゅつの仕様が弱体化するも、元々補助技に恵まれていたサーナイトにとってこれは痛手にはならなかった。プラチナの教え技としてトリックを覚え、HGSSでは教え技としていたみわけを、タマゴ技としてアンコールをそれぞれ獲得。
 これにより、こだわりスカーフの効果で先手でトリックを打って相手の行動を押し付けたこだわりスカーフで阻害するいわゆる「スカーフトリック」や、いたみわけを主軸とした耐久型が生まれた。おきみやげ使いとしてはより素早いユクシーが登場している。
 世代末期のバトレボ環境ではこごえるかぜとアンコールで起点を作り、時にみちづれで1:1交換に持ち込む型が主流化。


第五世代


 アシストパワーの獲得によりめいそうで積む戦略が強化された。しかしこの世代に登場したウルガモスアイアントを始めとする強力な新規のむしタイプに苦戦する場面が増え、相対的には弱体化。
 特にウルガモスに関してはおにびが効かない、始動役としての役割を遂行している間にちょうのまいを積まれるなど逆に起点を作られるなど、かなり不利な対面であると言える。
 隠れ特性としてはテレパシーを獲得した。隠れ特性による環境全体の強化に伴いトレースでのただ乗り戦略には磨きがかかった。


第六世代


『XY』期

シングルバトル

 タイプにフェアリーを追加され、さらにメガシンカを獲得したことで一線級のポケモンとなった。レーティングではシーズン13を除いて使用率ベスト30入りを果たしており、主に20位台を推移していた。
 基本的な技構成はムーンフォースハイパーボイスサイコキネシスサイコショックであることがうかがえる。
 メガシンカによる特殊アタッカーとしての運用が主流であったことも分かるが、一方でこだわりスカーフを持たせてメガシンカをあえてせずに戦うことも少なくなかった。

ダブルバトル

 世代後半から10位前後が定位置になるなど勢いを増し、最高位はシーズン15の8位。

ORAS』期

シングルバトル

 第六世代のソフト単体での通常入手が解禁されたクレセリアスイクンといった準伝説に手を焼くためかシングルバトルではシーズン7を除いてベスト30入りしていなかった。

ダブルバトル

 隠れ特性テレパシーがランドロスガブリアスとの並びと相性が良いことが周知になったためかシーズン11以降勢いを増し、最高位はシーズン17の7位。
 ハイパーボイス、まもる、トリックルームサイコキネシスが主流となり、ゴウカザルズルズキンが同時採用ポケモンの上位になることが多かった。
 トリパとしてモロバレルを有効活用しつつ、いざとなればゴウカザルズルズキンなど相性補完に優れるポケモンでサイクルを回したり対面で戦ったりと柔軟な運用が可能であった。

大会実績

 WCS2014(全国図鑑ダブルバトル)マスターカテゴリ優勝者で韓国のプレイヤーであるパク・セジュンがこだわりスカーフ型のサーナイトを優勝メンバーとした。
 そのサーナイトは一致メインウエポンで攻めるタイプだが、不意の局面で使用するためという名目を持たせつつもいわゆる「おしゃれ枠」としていばるも覚えていた(同大会ではいばるの使用機会はなし)。


第七世代


『SM』期

シングルバトル

 カプやミミッキュの登場によってドラゴンメタとしての需要は比較的落ち込む。特にフェアリータイプの特殊型としてはカプ・テテフアシレーヌにポジションを奪われ、使用率ベスト30にすっかり入らなくなった。

ダブルバトル

 カプのフィールド戦略の流行やペリッパーの登場による雨パの再燃により、主力特性のトレースの不確定性から場に出た時点では仕事をするとは限らないサーナイトは結果的に需要を落とした。
 Zワザの登場もあって物理耐久の脆さが浮き彫りになり、サーナイトナイトを持たせてエースとして運用するよりもきあいのタスキこだわりスカーフで行動保証を得るパターンが比較的多くなった。


『USUM』期


シングルバトル

 過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のバトルとして行われたシーズン16スペシャルレートでは使用率7位を記録。
 カプ・テテフが使用不能なレギュレーションでこの活躍ということは、如何にシングルバトルのエスパー枠としてカプ・テテフに押されていたかが間接的にうかがえる。

ダブルバトル

 いかくが解禁されたガオガエンとの技範囲補完を活かした「サナガエン」構築が定着。これに加えてサンダーのおいかぜで上から動いてよし、相手のおいかぜに乗じて自身のトリックルームで下から動いてよしと、柔軟性は抜群。
 いかく持ちとしてれいじゅうランドロスをプラスした「サナガエンランド」構築もざら。ただ、使用率ベスト10常連のメタグロスには明確に不利が付き、実際サーナイトを倒したポケモン3位以内にメタグロスが入るシーズンがざらである。
 それでも使用率1位の常連となったガオガエンと2位が定位置となったランドロスに関してはいかくが実質無効である上にその2体程度の特防ではフェアリースキン込みのハイパーボイスで結構なダメージが入るため、環境的には強力であることに変わりがない。
 ちなみにひかえめメガサーナイトフェアリースキン込みのハイパーボイスは、HPに努力値を全振りして特防に4振ったいじっぱりガオガエンに対して、ダブルバトルの威力分散込みで90.6%の高乱数2発。
 不利なポケモンで受けることが常のダブルバトルでは特定のポケモンに対する調整が無意味になるケースも多く、そのためHP振りのガオガエンとかち合う場面が少なくない。
 いざとなった時に下からトリックルーム状態で動けるようにひかえめで素早さ無振りにするケースも少なくない。また、不利な物理に強気に出られるようにHPと防御に厚く振るのも基本。


ポケモンGO』での特徴

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捕まえやすさ

 

 2017年12月9日、第3世代本格解禁と共に実装された。 
 原作のレアさから想像つくだろうが、初期形態ラルトスは出現しにくく、現状(2018年7月現在)巣も存在しない上に現在タマゴからも孵らなくなってしまったため、進化・育成に必要なアメ集めが非常に困難という困った特徴がある。 
 ただし天候ブーストがかかれば若干だが出現しやすくなるようで、他のレアに比べれば見つけやすい。天候ブーストも比較的起きやすい「曇り」なのが救い(もう1つは「強風」)。 
 また期間は限られるが進化前のキルリアがレイドボスに選ばれている。アメを集めつつ能力の高い個体を厳選するのも手。 育成難易度が高い分、手に入れた時の喜びは一入だろう。 
 ちなみに、第3世代の多くの最終進化形と共通する仕様としてサーナイト自身は野生で出現しない。 

 

Pokémon GO Safari Zone in YOKOSUKA


 2018年8月末~9月初頭に行われた『Pokémon GO Safari Zone in YOKOSUKA』(通称『横須賀GO』)において、ラルトスを一定数ゲットすることでリワードとしてサーナイトが手に入る特別なフィールドリサーチがあり、現状そこでのみ直接手に入れることができた。 

 

残される可能性


 なお、冒頭でも書かれている通り、ラルトス系列はオスにのみ将来的にもう1つ別の進化先が追加されることになる。
 高個体値のオスを手に入れてしまい、即戦力とするためにサーナイトに進化させるべきか、はたまた将来のことを考えて進化させずに温存しておくかで非常に悩んでいるという方も多いであろう。 


性能


 最大の特徴としてそれまでのフェアリータイプを大きく上回るCPの持ち主であり、攻撃力が特に高い。サーナイトはHPがかなり低く(ブースター程度しかない)、耐久面が不安定であることから、きちんと相手の行動を見極めて攻撃していかないとあっという間に倒されてしまうので注意が必要だ。 
 とはいえ、現状フェアリー最強なことに間違いはなく、その火力は目を見張るものがある。 
 ドラゴンとかくとうを両方半減できる数少ない存在でもあり、ジムやレイドバトルでの活躍も十分見込める。 

 

使える技


 技ではゲージ技に半分ゲージで威力100という便利なフェアリー技「マジカルシャイン」を備え、フェアリータイプ中最高火力を実現する。 
 それ以外の2つ「サイコキネシス」「シャドーボール」は他のエスパータイプも覚えるので、できるなら「マジカルシャイン」にしておきたいところ。 
 ただし、「シャドーボール」はミュウツーや同族を始めとした対エスパーに便利で、フーディンなどと異なり防御力が高いのが魅力。相手によってはこちらを採用してもよいだろう。 
 一方、通常技には難があり、「ねんりき」と「チャージビーム」の2択だが前者は発動が遅く、耐久に不安が残るのに回避が難しいという癖が強過ぎる性能。後者はタイプ不一致。せめて「しねんのずつき」か「サイコカッター」でもあれば……


防衛用としては

 

 耐久面こそ低いものの相性面で非常に優れた働きを見せ、かくとうが半減されるためカビゴンハピナスなどかくとう弱点のメンバーの後ろに控えることで討伐に複数匹持ち出させる(=薬の消費を多くさせる)ことができ、更にドラゴン軍団のゴリ押しも許さない。 
 かのミュウツーですら相手が「シャドーボール」を覚えているとおいそれと手を出せないほど。バンギラスも技こそ軽減されないが相手の「マジカルシャイン」の威力はハピナスの何倍も上なので直撃を受ければ返り討ちに遭いかねない。 
 どくタイプのポケモンも通常技とゲージ技のエスパー技で弱点を突かれてしまう上、他のゲージ技も等倍で受けてしまうため、ゲージ技の応酬に持ち込まれると強引に押し切られてしまうことも。最も有利なのはアローラベトベトンだがフレンドのタマゴ限定ゆえにレア度が高い。 
 このように防衛用に配置しただけで攻略難易度をうんと上げることができる優れた性能を持つ。 

 

対策方法


 サーナイトと最も安定して勝負ができるのはボスゴドラで、持ち前の耐久力の高さと両一致技を軽減するタイプ相性で相手のゲージ技を受け止めつつ、高威力のはがね技で一気に畳みかけることで割と簡単に仕留めることができる。 
 とはいえ、通常技が「ドラゴンテール」の場合ほとんど効かないので技厳選が必要なのがネックか。 


ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ


 『救助隊』『探検隊』の2作品で扱いの大きいポケモン。 『探検隊』では強さと美貌を兼ね備えた探検隊「チャームズ」の一員。「強く賢く美しく」の「賢く」担当。『超ポケダン』では上記「チャームズ」のサーナイトとして登場している。 


ポッ拳POKKENTOURNAMENT』での特徴

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 アーケードゲームの対戦格闘である『ポッ拳POKKENTOURNAMENT』ではプレイヤーキャラとして参戦。
 女性らしい仕草と動きで目を奪われそうになるが、「めいそう」を軸に遠距離戦を展開するテクニカルタイプ。共鳴バーストではメガシンカしてメガサーナイトとなり、各種性能が強化される。
 必殺技であるバーストアタックは相手をブラックホールに巻き込んだ後、「マジカルリーフ」が舞う中、空中から一斉に光弾を放つ「フェアリーテンペスト」。 
 余談だが、相手もサーナイトを使用した場合、2Pカラーとして緑色の部分が赤いサーナイトとなる(色違いとは違うカラーリングとなる)。 


スマブラ』シリーズでの特徴

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 『X』と『for』の2作品でモンスターボールの中から出て来るお助けキャラとして登場。 「リフレクター」を放ち、範囲内にいれば敵の投擲道具を跳ね返してくれる。 


主な使用ポケモントレーナー

 

 

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】ドクロッグ編

 今回のポケモン解説はドクロッグです。

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目次 


基本データ


全国図鑑  No.454
分類    どくづきポケモン
英語名   Toxicroak
タイプ   どくかくとう
種族値   H83 A106 B65 C86 D65 S85
高さ    1.3m
重さ    44.4kg
特性    きけんよち / かんそうはだ / どくしゅ(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ ひとがた


進化


グレッグル →  ドクロッグ(Lv37)

 

図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド
こぶしの トゲからは かすりきずでも いのちを おとすほどの もうどくを ぶんぴつしている。

ポケットモンスターパール
どくぶくろで つくられた もうどくは うでの くだを とおって こぶしの トゲに おくられるのだ。

ポケットモンスタープラチナ
のどもとに どくぶくろを もつ。 のどを ならすと たまった どくは ねりこまれ きょうりょくになる。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
やわらかい からだで あいての こうげきを かわしながら ふところに とびこみ どくの トゲを つきさす


耐性


4倍
エスパー

2倍
じめん,ひこう,

等倍
ほのお,みず,でんき,ゴースト,はがね,ノーマル,フェアリー,ドラゴン,こおり

1/2
くさ,かくとう,どく,あく,いわ

1/4
むし

無効
なし


概要


 初登場は『DP』。グレッグルの進化形。名前の由来は「毒」と「フロッグ(蛙)」だろう。ギンガ団幹部、サターンの切り札。


対戦のドクロッグ

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タイプ


 「どく・かくとう」という唯一の組み合わせを持つ。エスパーには四倍ダメージを受けるが、対策として「ふいうち」を自力で覚えられる。
 ルカリオコバルオンと同じ様に、等倍ではあるがフェアリーに強いかくとうタイプでもある。耐性も六つと多めで、かくとうタイプといわタイプのどちらも半減できるという長所がある。


能力


 攻撃は高いが他の能力は並み程度。HPはやや高いものの防御と特防の低さが足を引っ張っている。
 特攻も低くなく、悪巧みも使えるため特殊型も可能。ただし物理に比べると技レパートリーはあまり豊富ではない。


特性


 「かんそうはだ」は水を無効化し1/4回復する。さらに雨状態に炎の威力を軽減し毎ターン少しずつ回復する。
 「きけんよち」は相手が自分に効果抜群の技を所持していると分かる
 隠れ特性は「どくしゅ」。接触技を当てた時、3割の確率で相手を毒にする特性。どくづきを採用する場合、約5割の確率で相手を毒状態にできる。


オススメ技


物理技


クロスチョップ
タイプ かくとう
威力  100(150)
命中  80
備考  急所ランク+1

ドレインパンチ
タイプ かくとう
威力  75(112)
命中  100
備考  HP吸収

けたぐり
タイプ かくとう
威力  20~120(30~180)
命中  100

きあいパンチ
タイプ かくとう
威力  150(225)
命中  100
備考  優先度-3

どくづき
タイプ どく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手毒30%

ダストシュート
タイプ どく
威力  120(180)
命中  80
備考  相手毒30%

はたきおとす
タイプ あく
威力  65/97
命中  100
備考  相手道具排除

ふいうち
タイプ あく
威力  70
命中  100
備考  優先度+1先制技

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75
命中  100
備考  相手凍り10%

かみなりパンチ 
タイプ でんき
威力  75
命中  100
備考  相手麻痺10%

バレットパンチ
タイプ はがね
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2先制技

ねこだまし
タイプ ノーマル
威力  40
命中  100
備考  優先度+3先制技。相手怯み100%

カウンター
タイプ かくとう
効果  物理技を倍返し
命中  100
備考  優先度-5


特殊技


ゲップ
タイプ どく
威力  120(180)
命中  90
備考  きのみ消費後消費使用可能

ヘドロウェーブ
タイプ どく
威力  95(142)
命中  100
備考  相手毒10%。ダブルでは周囲全体攻撃

ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  相手毒30%

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120(180)
命中  70
備考  相手特防↓10%

あくのはどう
タイプ あく
威力  80
命中  100
備考  相手怯み20%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早↓100%

しんくうは
タイプ かくとう
威力  40(60)
命中  100
備考  優先度+1先制技


変化技


ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す

つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  自分攻撃↑↑

ビルドアップ
タイプ かくとう
効果  自分攻撃・防御↑

わるだくみ 
タイプ あく
効果  自分特攻↑↑

どくどく
タイプ どく
効果  相手を猛毒状態にする
命中  必中


テンプレート型


物理アタッカー型 

特性:かんそうはだ
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252ベースで調整
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/きあいのタスキ/Zクリスタル
確定技:ドレインパンチorクロスチョップorけたぐり/ダストシュートоrどくづき
攻撃技:じしん/れいとうパンチ/かみなりパンチ/ストーンエッジ/はたきおとす/カウンター/ねこだまし/ふいうち/バレットパンチ/フェイント
変化技:みがわり/ちょうはつ/ビルドアップorつるぎのまい

積みドレパン型 

特性:かんそうはだ
性格:しんちょう/わんぱく
努力値:HDベースまたはHBベース
持ち物:くろいヘドロ/オボンのみ
確定技:ドレインパンチ/つるぎのまいоrビルドアップ
優先技(先制技):ふいうち/バレットパンチ/フェイント
攻撃技:どくづき/れいとうパンチ/ストーンエッジ
変化技:みがわり/ちょうはつ/どくどく/まもる/ねごと


ドクロッグ 


注意すべき点


 格闘だがフェアリー等倍、かんそうはだにより水無効など耐性が独特。攻撃範囲を補うサブウェポン、種族値を補う先制技・積み技が豊富。


対策方法


 耐久が低く、じめん技が弱点であるためパーティ単位で倒せないということはあまりない。ふいうち・はたきおとすで仕事をされないように立ち回りたい。
 ゴーストタイプならタイプ一致技で弱点をつかれず基本的には有利に戦える。ギルガルドは一致技の両方を無効にでき、ゲンガーも相性面で有利なうえにおにびを入れることができる。ただし、前述の通り悪技の所持率は高いため過信は禁物。


ドクロッグの歴史


第四世代


 威力ないし奇襲性の高い攻撃技、攻撃技の一貫性、起点技、先制攻撃技などのおかげで、器用な立ち回り方ができた。当時は、シングルバトルでは クロスチョップ、ダストシュート、こごえるかぜ、ちょうはつが、ダブルバトルではねこだまし、ちょうはつ、てだすけ、いかりのまえばが好まれた。
 クレセリアUMAトリオに対し、いのちのたまを持たせたいじっぱりドクロッグの場合、防御無補正で無振りのアグノムねこだましとふいうちで確定で一方的に倒すことがでた。そうでなくともねこだましでダメージを与えて交代先に繋げることが可能。
 対戦面で相手を選ぶが嫌らしい立ち回り方ができる点も然ることながら、進化前のグレッグルの孵化歩数が2805歩なので、厳選は非常に楽であった。
 プラチナからはダストシュートを教え技として習得可能。HGSSでカウンターをタマゴ技として獲得。

大会実績

WCS2009

 優勝パーティの1体にも輝いており、雨パのアンチパーティと組まれたこのパーティでは、相手の用意した雨にエンペルトでただ乗りしつつエンペルトドクロッグのじめんの一貫性を活かしてボーマンダへの交代を安定させる「ドクロエンぺ」が特筆された。
 WCS2009優勝のドクロッグは、個体値がHP30、攻撃27、防御11、特攻22、特防26、素早さ31でめざめるパワー(じめん)70の、エメラルドループでソフト起動から1分55秒でエンカウントすると生成される乱数ポケモンであるラティオス、いわゆる「1分55秒ラティオス」を基準にした調整であった。

WCS2010

 禁止伝説級を使用できるGSルールというフォーマットで行われたではカイオーガが出場可能であったため、需要に拍車がかかった。GSダブルではパルキアとのコンビ「ドクロパル」で活躍し、ひたすらパルキアなみのりを打ってドクロッグかんそうはだで回復するという運用法が各地の大会で実際に行われた。この「ドクロパル」はカイオーガとルンパッパのコンビ「オーガルンパ」にとって最悪の対面であり、「ドクロパル」は彼らにほぼ何もさせなかった。


第五世代


 フェイントの仕様変更による実用化が技面での主な変更点。この世代ではローブシン聖剣士などのより攻撃的なポケモンが増えてダメージレースが加速した。そのため、これらのポケモンの前で火力も搦め手も中途半端な面が目立つようになった。
 ただ、エルフーンナットレイサザンドラなどのように比較的有利を取れるポケモンが環境で活躍しており、この点は追い風であった。一方かんそうはだ型があめふらしニョロトノを軸とした雨パに刺さり、ニョロトノを味方につけた「トノロッグ」構築にすると耐久型が安定した。
 かくとう枠を争うという意味で目の上のたん瘤になるローブシンは、メインのかくとう半減、三色パンチ等倍と、受け出しから殴り合ってある程度有利に立ち回れる相手であり、どくしゅ+どくづきでどく状態を引けばドクロッグ側が有利になる。
 前世代の「ドクロエンぺ」は流動的かつ群雄割拠のダブルバトル環境では調整がピンポイントであることが祟って廃れていった。それでも、この世代に成立したトリプルバトルでは雨パ、なみのりパが主流であったため、それらに耐性のあるポケモンとしてそこそこ使用された。


第六世代


 フェアリータイプの登場によってそれまで邪魔であったどくタイプが攻撃面で生きるようになった。ダストシュートの命中率上方修正も強化。しかし環境にファイアローが登場し、生半可なかくとうタイプポケモンとして駆逐された。
 ファイアローに対しては素早さのラインの関係上優先度で並ぶ手段であるふいうちでは対処不能であり、せいぜいきあいのタスキからのカウンターで奇襲が決まれば良い方であった(ファイアローの持ち物の主流はこだわりハチマキなので、カウンター1発で落とせるケースもそこそこあった)。あめふらしの仕様変更による弱体化もあって、「トノロッグ」による耐久型も戦術として消滅した。
 PGLレーティングバトル統計データからは、ドレインパンチとビルドアップ、くろいヘドロを軸とした耐久型、ふいうち、どくづきを軸としたきあいのタスキアタッカー型が主流であったとうかがえる。性格はアタッカーならいじっぱり、耐久型ならしんちょうがメインであった。


第七世代


『SM』期

 ファイアローは弱体化によって環境から姿を消したが、こだわりスカーフを持たせたカプ・テテフという無理対面が重くのしかかる。さらにそれを意識して環境にスカーフ型が蔓延したため、ドクロッグ程度の素早さではもはやどんなポケモンにでも抜かれかねないほど不安なものになった。
 単純なところでは素早さの種族値40である同世代の苦手ポケモンの1体であるドサイドンだと、最速スカーフ型素早さの実数値151が最速ドクロッグの150を超えるため、如何にドクロッグの素早さが先手を取るのには不安定であるかがうかがえる。
 主戦場の1つであったトリプルバトルの廃止も痛い。シングルバトルにおける単体構成の変化としては、フェアリータイプの普及によってバレットパンチの採用率が第六世代よりも上がっている。

『USUM』期

 シングルバトルではとつげきチョッキ+ドレインパンチによる耐久型が多いことがうかがえる。
 単体では非常に心細くなったが、あめふらしペリッパーの登場によって、かつての相棒であったニョロトノが覚えないペリッパーのとんぼがえりを活かしてあめふらしの発動を繰り返しつつ、2匹の相性補完を活かしてかんそうはだ型の耐久戦法を行うというパーティも成立した。
 あめふらしの再発動にはドクロッグが場を離れる必要があるが、サイクル戦を行っている間に相手の隙を作れば積み技によってやがてかんそうはだの発動を必要としなくなるほど固くなることもある。


ポケモンGO』のドクロッグ

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 2018年12月19日に実装された。


入手


 グレッグルの出現率は低い。天候「くもり」であれば、ドガースのようにビル周辺に出やすいようなので、意識して探してみるのも手。


性能


 最大CPが低いが、通常技に「どくづき」「カウンター」、ゲージ技に「ヘドロばくだん」「ばくれつパンチ」と、タイプ一致の優秀な技を覚えられ、攻撃も高い。
 ジムやレイドではライバルが多く厳しいかもしれないが、スーパーリーグ(CP1500以下)では十分活躍できるだろう。


アニメのドクロッグ

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CV:小西克幸

 DP編第69話で初登場したサターンのポケモン。普通のドクロッグとは違い、かなり大きい上、色違いである。タケシのグレッグルにライバル意識をもたれている。
 これに起因するかは不明だが、アニメ版準拠設定のポケモンキャラクター図鑑では青いカラーリングの通常個体でなく、青緑の色違いが掲載されている事が多い。


使用した技


• あくのはどう
• どくづき
• ヘドロばくだん
• いわくだき


主な使用トレーナー


• サターン/ギンガ団幹部
• アンズ/ジムリーダー
• キョウ/四天王
• スモモ/ジムリーダー(シンオウ)
• ホミカ/ジムリーダー(イッシュ)
• レンブ/四天王
• ゲーチス/プラズマ団ボス
• グズマ/スカル団ボス

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】エレズン編

 今回のポケモン解説はエレズンです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.848
分類    あかごポケモン
英語名   Toxel
タイプ   でんき / どく
種族値   H40 A38 B35 C54 D35 S40
高さ    0.4m
重さ    11.0kg
特性    びびり / せいでんき / ぶきよう(隠れ特性)
性別比   ♂50%:♀50%
卵グループ タマゴみはっけん


進化


エレズン → ストリンダー(LV30)

 

図鑑説明


ポケットモンスターソード
体中の毒袋に溜めた毒素を皮膚から分泌。触るとピリピリと痺れる。

ポケットモンスターシールド
毒素を化学変化させて電気を出す。電力は弱いがビリビリと痺れる。


耐性


4倍
じめん

2倍
エスパー

等倍
ほのお,みず,ゴースト,あく,いわ,ドラゴン,ノーマル,はがね,こおり

1/2
どく,でんき,くさ,むし,かくとう,ひこう,フェアリー

1/4
なし

無効
なし


容姿


 紫の体色で爬虫類の子供のようなポケモン。頭の稲妻模様は感情の変化で形状が変化する。名前の由来も「Electric」(電気)+「poison」(毒)と言うシンプルなもの。


概要


 ポケモン剣盾から初登場。『どく・でんき』という組み合わせは初。赤子ポケモンという分類やタマゴ未発見であることから察しがつくが、いわゆるベイビィポケモン
 立ち上がるとオムツらしきものが確認でき、正しくベイビィポケモンの中のベイビィポケモンとも言うべき存在。
 体に貯めた毒液を皮膚から常に分泌しており、触れると痺れてしまうという。この毒素は体内で化学変化を起こして電撃の燃料にする事も出来る。一度の毒で二度痺れさせる事が出来る便利な能力と言える。


ゲームのエレズン

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入手方法


 5番道路にある預かり屋のポケモンブリーダーからレベル1のエレズンを入手する事が可能。けいけんちアメも同時にくれるので、レベルを上げて手持ちに入れることも可能。
 ちなみに入っているボールはゴージャスボールである。また、わざ思い出しで「ゲップ」を思い出すこともできる。
 きのみを使わせるという条件があるが、タイプ一致な強力な技であるので一考の余地はあると思われる。


▼入手場所


• 7番道路通常
• エンジンリバーサイド

• ハシノマ原っぱ
• ストーンズ原野

• 巨人の帽子に近い草むら
• ナックル丘陵
• 巨人の帽子


▼マックスレイドバトル


• ミロカロ湖・北
• エンジンリバーサイド

• 巨人の鏡池
• ナックル丘陵

• 巨人の帽子
• げきりんの湖


特性


 「びびり」は『ゴースト』『むし』『あく』タイプの技を受けた時、『すばやさ』ランクが1段階上がる。第8世代からは、相手の特性『いかく』で『こうげき』が下がった時にも発動する。
 「せいでんき」は直接攻撃を受けると、30%の確率で相手を『まひ』状態にする。/『でんき』タイプの野生のポケモンと出会いやすくなる。
 隠れ特性は「ぶきよう」。持っている道具の効果が発揮されない。

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】プクリン編

 今回のポケモン解説はプクリンです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.040
分類    ふうせんポケモン
英語名   Wigglytuff
タイプ   ノーマル / フェアリー
種族値   H140 A70 B45 C85 D50 S45
高さ    1.0m
重さ    12.0kg
特性    メロメロボディ / かちき / おみとおし(隠れ特性)
性別比   ♂25.0%:♀75.0%
卵グループ ようせい


進化


ププリン → プリン(なつき) → プクリン(つきのいし)

 

図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッド
キメ こまかく しなやかな たいもうは うっとりするほど。 けがわは こうきゅうひんだ。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーンポケットモンスターY
ボディーに だんりょくせいが あり おこらせると いきを すいこんで どんどん おおきく ふくらむ。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
だんりょくせいに すぐれた からだは おおきく いきを すいこむと どこまでも ふくらんでいく。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールドポケットモンスターX
2ひき よりそいあうと おたがいの けがわが きもちよすぎて はなれられなく なってしまう。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバー
キメこまやかな けがわの もちぬし。 おこらせると どんどん ふくらみ のしかかってくるので ちゅうい。

ポケットモンスター クリスタルバージョン
ふわふわの たいもうに さわると てざわりが とても よいので はなれられなく なってしまう。

ポケットモンスタールビーポケットモンスターオメガルビー、Pokémon GO
おおきな まるい ひとみの ひょうめんには なみだの うすい まくが いつも はっている。 ほこりが ついても すぐに あらい ながされる。

ポケットモンスターサファイアポケットモンスターアルファサファイア
だんりょくせいに すぐれた からだは おおきく いきを すいこむと どこまでも ふくれていく。 ふくらんだ プクリンは ふんわり はねるよ。

ポケットモンスターエメラルド
ごくじょうの けなみを もつ ポケモンプクリンと そいねすると さいこうの ねごこち。 いきを すうと からだが どんどん ふくらむ。

ポケットモンスターダイヤモンド・パールポケットモンスタープラチナポケットモンスターブラック・ホワイト
キメこまやかな たいもうは ごくじょうの はだざわり。 いきを すいこんで ふくらむ。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
きめこまやかな たいもうは てざわりが よすぎて うっかり さわると はなれられなくなる。

ポケットモンスターサン
ふわふわの けは きせつの かわりめに ぬけおちる。 それを ひろいあつめて つむいだ けいとは こうきゅうひん。

ポケットモンスタームーン
いきを すって どんどん ふくらむ。 プクリンどうしは どっちが おおきく ふくらめるか しょうぶ するよ。

ポケットモンスターウルトラサン
だんりょくの ある ボディーと キメこまやかな けがわが にんき。 だきしめて ねると きもちいい。

ポケットモンスターウルトラムーン
おこると おもいっきり いきを すいこみ どんどん ふくらんでいく。 なんと 20ばいに なることもある。


耐性


4倍
なし

2倍
どく,はがね

等倍
ほのお,みず,くさ,でんき,かくとう,いわ,ひこう,じめん,こおり,ノーマル,フェアリー,エスパー

1/2
むし,あく

1/4
なし

無効
ドラゴン,ゴースト


概要


 初登場は第1世代(『ポケットモンスター 赤・緑』)。プリンの進化形。レベルなどに関係なく「つきのいし」を使うことでいつでも進化できる。 
 卵型の体系とウサギのような耳が可愛いポケモンで、その毛並みは極上の肌触りで、体のふわふわとした弾力を伴って大変気持ちが良いらしい。ポケモン赤・緑・青のグラフィックのみ、左右の目の大きさが異なっており、かなり不気味である。


ファンシー系


 なにかとハピナスやピクシーと比較される。対戦面では名ストッパーハピナス、優れた特性をもつピクシーの影に隠れており、第5世代までは完全に格下であった。 
 シナリオ面では初代のみ序盤で入手でき、高いHPを有していることもあって、壁役として運用することができる。
 キャラの面では汚れ担当のギャグキャラのピクシーとヒロインのパートナーに使われるマスコット役のプクリンという面で差別化されていた。


対戦のプクリン

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能力


 防御や特防の低さを高いHPで補っており、耐久力はそこそこ。ノーマルタイプらしく、覚える技は豊富。


特性


 「かちき」は能力を下げられると「とくこう」が2段階上昇する。ダブルバトルでは特性「いかく」が多く、発動機会に恵まれる。

 

オススメ技

 

特殊技


はかいこうせん
タイプ ノーマル
威力  150(225)
命中  90
備考  次ターン行動不能

ハイパーボイス
タイプ ノーマル
威力  90(135)
命中  100
備考  みがわり貫通、ぼうおんに無効

トライアタック
タイプ ノーマル
威力  80(120)
命中  100
備考  相手麻痺/火傷/凍り20%
備考  VC限定

りんしょう
タイプ ノーマル
威力  60(90)→120(180)
命中  100-ダブルでは鈍足を気にせずに高火力を出せる。

マジカルシャイン
タイプ フェアリー
威力  80(120)
命中  100
備考  全体攻撃

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手凍り10%

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%。全体攻撃

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90
命中  100
備考  相手特防↓10%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓10%

くさむすび
タイプ くさ 
威力  20~120
命中  100


物理技


はたきおとす
タイプ あく 
威力  65→97
命中  100
備考  相手持ち物無効化


変化技


でんじは
タイプ でんき
効果  相手を麻痺にする
命中  90

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  相手の技を封じる
命中  100

うたう
タイプ ノーマル
効果  相手を眠らせる
命中  55
備考  みがわり貫通

ほろびのうた
タイプ ノーマル
効果  3ターン後場ポケモン全滅
備考  まもる・みがわり貫通

ステルスロック
タイプ いわ
効果  相手フィールドに岩を撒く

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊耐久を強化

リフレクター
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の物理耐久を強化

じゅうりょく
タイプ エスパー
効果  場のポケモンの命中1.6倍。とびひざげりなどが使用不能

ねがいごと
タイプ ノーマル
効果  次のターンの終了時にHPが最大HPの半分回復する

まもる
タイプ ノーマル
効果  相手の技を防ぐ

たくわえる
タイプ ノーマル
効果  自分防御・特防↑
備考  Z技化で全回復


テンプレート型


特殊アタッカー型 

特性:かちき
性格:ひかえめ
努力値:BC252ベースで調整
持ち物:きあいのタスキ/とつげきチョッキ/オボンのみ/こだわりメガネ/半減実/Zクリスタル
優先技:れいとうビーム/だいもんじorかえんほうしゃ/ハイパーボイス/10まんボルト
選択攻撃技:マジカルシャイン/きあいだま/サイコキネシス/シャドーボール/はかいこうせん
選択変化技:でんじは/ステルスロック/かなしばり/ほろびのうた

先発サポート型 

特性:おみとおし
性格:ずぶといorおだやか/わんぱくorしんちょう
努力値:防御252 特防252
持ち物:オボンのみ/ひかりのねんど/たべのこし/半減実/メンタルハーブ
確定技:でんじは/ステルスロック
選択攻撃技:マジカルシャイン/だいもんじ/はたきおとす
選択変化技:リフレクター/ひかりのかべ/かなしばり/ほろびのうた/マジックコート/ねがいごと

サイクル導入型 

特性:おみとおしorかちき
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:HB252orHD252ベースで調整
持ち物:とつげきチョッキ/オボンのみ/半減実
確定技:マジカルシャイン/だいもんじ
選択攻撃技:ハイパーボイス/10まんボルト/れいとうビーム/はたきおとす
選択変化技:でんじは/かなしばり/ステルスロック/ほろびのうた/ねがいごと/まもる

【ダブル】かちきアタッカー型 

特性:かちき
性格:ひかえめ
努力値:特攻252 素早さ調整 残り耐久
持ち物:とつげきチョッキ/いのちのたま/たつじんのおび/こだわりメガネ/半減実/オボンのみ
確定技:マジカルシャイン
推奨技:ハイパーボイス/まもる
選択攻撃技:ふぶき/こごえるかぜ/シャドーボール/だいもんじ/くさむすび/サイコキネシス/10まんボルト/めざめるパワー地
選択変化技:でんじは

【ダブル】りんしょう型 

特性:おみとおしorかちき
性格:ひかえめ
努力値:特攻252 残り耐久
持ち物:いのちのたま
確定技:りんしょう/まもる
選択攻撃技:ふぶき/ハイパーボイス/マジカルシャイン/シャドーボール/だいもんじ/くさむすび/サイコキネシス/10まんボルト
選択変化技:かなしばり/てだすけ/でんじは


プクリン 


注意すべき点


 おみとおしでこちらの戦術を見極めながらパーティの起点を作ってくる。特に、こだわり持ちが対面してしまうと複数体に麻痺を撒かれる可能性があり非常に厄介である。
 エスパーとゴーストの弱点全てを半減以下に抑えるほか、ドラゴン技の一貫性も同時に潰してしまう。また、かちきにより思わぬ高火力が飛んでくる場合もある。


対策方法


 起点化を防ぐためにこだわり持ちを対面させないか、あるいは選出しない事も考えられる。
 ちょうはつなどで逆に起点にしてしまうのが有効だが、普通に殴ってくる型もある上、みがわりはハイパーボイスで貫通してくる。
 毒技を持つゲンガーや鋼技を持つギルガルドなら、ゴースト技を受けに来られても押し切れる。


課題


 一致技の火力が足りない等の問題もまだ残っている。「ばくおんぱ」よ「ムーンフォース」は習得不可能なため、特殊最大火力は「ハイパーボイス」・「マジカルシャイン」となるからだ。 
 共に範囲攻撃なのでかちきを活かせるダブルトリプルでは重宝される技だが、「かちき」が発動しないとどうしても火力不足に陥りがち。 
 一応、威力100以上のタイプ一致特殊技として、癖のある「りんしょう」と「はかいこうせん」があり、「かちき」が1回でも発動すれば「てきおうりょくポリゴンZを軽く凌ぐ火力を出すことができるため、こちらの採用価値も十分にある。 
 ORASでは同じタイプで耐久に優れたメガタブンネが登場した。プクリンと異なりタイプ一致の回復ソースを持っている。 
 とはいえプクリンは「メガシンカ枠を他に回せる」という利点と優秀な特性があるので差別化は容易。 


プクリンの歴史


第一世代


 火力や耐久力で勝り、習得技もほぼ同じであるピクシーが存在したため活躍の場は少ない。しいて言えばHPが高くて防御が低いのでカウンターのダメージ量が上がりやすい点で差別化可能。


第二世代


 とくしゅの分割によりとくこうが大幅に上昇。ほとんどのノーマルタイプと同様にシャドーボールの獲得を獲得し、エスパーやゴーストポケモンに弱点をつけるようになる。
 鈍足アタッカーとしては猛烈な強化を受けたカビゴンの存在が痛く、上位互換のピクシーもアンコールやつきのひかりの獲得などといった強化を受けたため、対戦においては居場所がなかった。ほろびのうた要員としてもくろいまなざしで足止めできるムウマが適役。


第三世代


 特性メロメロボディを得るも、発動機会が限定的で運頼みであるため強化らしい強化にはならなかった。
 ピクシーが習得できるタマゴうみも習得できない。一方でシナリオでは進化前のプリンのメロメロボディが発動すると手こずることがあった。
 ルビー・サファイア期にはものまねを使用できるのがプクリン系統のみ。また同期においては、デメリット持ちのケッキングを除けばのしかかりで最高火力を出せるポケモンでもあった。


第四世代


 ハイパーボイスの特殊化により使いやすい特殊一致技を得たものの、新たにバクオングが目の上のたんこぶになった。
 同じ特性だったピクシーがマジックガードを獲得、ハピナスがあまえるを獲得し物理受けをこなせるように、トゲチックトゲキッスに進化できるようになるなど、ようせいグループの厚遇の中でもプクリンには強化らしい強化はなし。
 プラチナではピクシーがとっておきを覚えるようになり、その点でも差別化が不可能になった。
 一応、当時入手が面倒であったわざマシン74から覚えるジャイロボールを、進化前のプリンがようせいグループとしては唯一レベルアップで覚えるという、孵化界隈における利点はあった。
 HGSSの教え技でじゅうりょくを獲得したため、シングルバトルの重力パではうたうと合わせて実戦レベルとなった。これに加えてピクシーとの差別化点であるほろびのうたを使えば、差別化しつつ最低限の実戦性能は確保できないことも無かった。


第五世代


 特別な強化はなし。隠れ特性おみとおし個体はポケモンARサーチャー産のププリンから間接的に入手可能だった。
 当時としては比較的容易に入手可能であったが、それでもプリンがフレンドガードとしんかのきせきを獲得したため、ほろびのうたを軸として活躍したプリンの後塵を拝すようになった。


第六世代


 特攻種族値の強化に加え、タイプにフェアリーが追加されたため、耐性面でピクシーとの差別化が可能になった。
 特性かちきが追加されたことで特性「いかく」のポケモンが幅を利かせるダブルバトルでの利用もしやすくなる。ほろびのうたがうそなき、ねがいごとなどと同時遺伝できるようになったのも強化点。
 ナットレイを始めとするはがねタイプが重いため、かえんほうしゃなどのほのおタイプの技がレート戦では好まれ、リーグやシーズンによっては威力を優先してかだいもんじかえんほうしゃよりも採用率を伸ばすケースもあった。
 PGL統計を調べるに、初期のシーズンではほろびのうた、でんじは、ステルスロックで起点を作りつつギャラドスキリキザンなどとの相性補完でサイクル戦を有利に進めるタイプが主流であったが、後に攻撃技が主体の技構成に変わっていき他のポケモンとのシナジーに拘泥しないタイプが好まれるようになったと言える。
 WCS2014大韓民国代表選抜戦インターネット予選(カロス図鑑限定ダブルバトル)ジュニアカテゴリ21位の使用率を記録しており、韓国の低年齢層のプレイヤーにはカロスダブルにおける一定水準に達したかちきアタッカーとして認識されていた面がある。


第七世代


『SM』期

 ウイのみなどの回復量の上方修正、ノーマルZの登場などが主な変更点。ただ、プクリン程度の耐久ではよほど厚く耐久に努力値を割かない限りウイのみ込みでも2発耐えを安定して行うことは難しい。
 また、カプやミミッキュの登場などフェアリーが普及した影響でどくのウエポンが対策として導入化されたため、結局は不一致サブウエポンの使い勝手に依存するプクリンはここに来てフェアリーが邪魔に感じられるようになった。

『USUM』期

 いかく二大巨頭のランドロスガオガエンが君臨するようになると、プクリンはいかく中心のパーティに牽制できるようになった。
 上手く行けばかちきアタッカーに対して無警戒なプレイヤーに対して合計4段階特攻のランク補正が上昇したプクリンで役割破壊ができる。
 ランドロスボーマンダなどのこおり4倍弱点のいかく持ちを攻め切るれいとうビームが役立つ。プクリンの主要な攻撃を等倍受けするガオガエンが厄介なら1:1交換と割り切ってはかいこうせんで処理するという手もある。
 単体構成としては、いかくガオガエン解禁後のUSUMリーグダブルバトルであるとZワザ型やこだわりメガネ型など役割破壊に寄せたものが需要を伸ばした。


ポケモン不思議のダンジョン』シリーズのプクリン


おやかたさま

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概要


 『時・闇・空の探検隊』にてギルドの長を務めている。その後『超ポケダン』にも出演を果たし、メンバーとして使用も可能。 
 彼のギルドには多くの弟子がおり、「おやかたさま」と呼ばれ慕われている。探検隊シリーズでは主人公やパートナーも彼のもとにお世話になる。アニメ版では小林ゆう声優を担当した。 


特徴


 わがままな性格でで好物(セカイイチ)がないと大声で泣き叫ぶ(部屋が爆発するほど)など、子供っぽい面が目立つ。一方で、時折思慮深い一面を見せることも。 
 特技は目を開けたまま寝ること。蓄財に余念がなく、弟子がこなした依頼の成功報酬9割をピンハネしたり、朝礼時の標語など、一見するとブラック企業に思えなくもない。 
 チャームズやレイダーズなど名だたる探検隊と知り合いでもある。「ともだち、ともだち~♪」や「たあーーーーーーーっ!」が口癖。 
 宝物はまもりのオーブという専用道具。プクリンが持っていても効果はないが、これは彼が幼少時に出会ったあるポケモンと最初に見つけたお宝。 
 このポケモンとの出会いが探検隊として活動を始めるきっかけとなったという。


戦闘能力


 一番弟子のペラップ曰く「ようせいのようなおかた」で、とても強そうに見えないが、ドクローズに奇襲されても反撃して倒したりなど、見かけによらず強い。 


あくのだいまおう


 おやかたさま曰わく、神秘の森の奥に潜んでいる。凶暴で誰も関わりたくないと評判のモンスターという設定。
 正体はプクリンとその弟子たちで、主人公とパートナーはギルドの卒業試験のために彼らと戦うことになる。
 数の暴力で攻めつつ、自身は「うたう」で動きを止め、「おうふくビンタ」で体力を根こそぎ奪いにかかってくる。 


『赤・青の救助隊』


 ともだちエリアを扱う不動産屋。客をともだちと呼びつつ、超高額で物件を売りつけてくる。


ポケモンカード』のプクリン

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 ポケモンカードゲームシリーズではともだちのわという技をひっさげて登場。 
 これは控えポケモンが多ければ多いほど威力が上がるという、どことなくふくろだたきを彷彿とさせる技である。
 比較的少ないコストで発動ができるためなかなか強力で、おかげでこのプクリンはゲーム版(ポケモンカードGB)に登場するキャラのデッキに4枚積みされていたり、漫画版(めざせ!! カードマスター)のライバルのデッキの切り札を務めていたりする。  
 クールな性格として設定されているライバルがともだちのわ持ちのプクリンを駆使して主人公を追い詰めていく様はなかなかシュールである。 


アニメにおけるプクリン

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ポケットモンスターセンターのプクリン

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 XY編ではカントー地方のラッキーやイッシュ地方タブンネのようにポケモンセンターでジョーイの助手を務めている。
 かつてカロス地方で大量発生したフライゴンの暴走をただ1匹で鎮め、その際傷ついたポケモンたちも同じく1匹で治したという逸話かららしい。


その他


• ハーリーのポケモン。→ハーリーのプクリンを参照。
• 無印編第69話で初登場。ヒート南野の撮る映画の女優だった。
• ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊では、ゲーム同様ギルドの親方役で登場。声優は小林ゆう
• 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲では、スイートのポケモンとして登場。


漫画のプクリン


ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』のプクリン


プロフィール


性別:♀
家族:妹


概要


 他のポケモンとは違って人の言葉を喋れない。(例外として、マロンだけはなんとなくわかるらしい)
 性格は天然。世間知らずでいつもお手伝いさんが付いている。ピカチュウ、ピッピ、とは自分がプリンでピチュー、ピィの時からの幼馴染。実家は金持ち。アーボックからのアプローチに全く気づかないと言う鈍感。


ポケットモンスターSPECIAL』のブルーのプクリン


ニックネーム ぷりり
性別     ♀
特性     メロメロボディ
性格     のうてんき
おや     ブルー


概要


 初登場は第16話。ブルーの移動手段。ブルーの幼少時代から所持しており、マスク・ド・チルドレンの頃は共に修行していたが、その頃はニックネームで呼ぶことをマスクオブアイスから禁じられていた。
 身体を風船のように膨らませる事で空を飛んだり、通路を塞いだりなど出来る。第5章ではつきのいしを使い、プクリンに進化する。


進化


プリン → プクリン


レベル


• Lv53(第22話)(第9回ポケモンリーグ終了後~第2章が始まるまでの間の話)
• Lv55(第6巻)
• Lv57(第15巻)
• Lv67(第24巻)


使用した技


• おうふくビンタ
• うたう
• かなしばり
• すてみタックル
• トライアタック
• まるくなる

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】フシギバナ編

 今回のポケモン解説はフシギバナです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.003
分類    たねポケモン
タイプ   くさ/どく
種族値   H80 A82 B83 C100 D100 S80
高さ    2.0m
重さ    100.0kg
特性    しんりょく / ようりょくそ(隠れ)
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/植物

 

進化

 

フシギダネ → フシギソウ(Lv.16) → フシギバナ(Lv.32) 


メガシンカ

 

フシギバナ → メガフシギバナ (フシギバナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ファイアレッド
はなから うっとりする かおりが ただよい たたかうものの きもちを なだめてしまう。

ポケットモンスター青リーフグリーン
たいようエネルギーを えいようにして おおきなハナが ひらく。ひなたに ひきよせられるように いどうする。

ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
せなかに はえた おおきな ハナは たいようの ひかりを きゅうしゅうし エネルギーに へんかん できる。

ポケットモンスター金ハートゴールド、X
おおきな はなびらを ひろげ たいようの ひかりを あびていると からだに げんきが みなぎっていく。

ポケットモンスター銀ソウルシルバー
あびた たいようの ひかりを エネルギーに へんかんできるので なつの ほうが つよくなる。

ポケットモンスタークリスタル
たいようの ひかりをあびて からだが あたたまってくると はなびら から ここちよくなる かおりが ただよう。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド、オメガルビーアルファサファイア
じゅうぶんな えいようと たいようの ひかりが はなの いろを あざやかに すると いわれる。はなの かおりは ひとの こころを いやす。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2、Y
あめの ふった よくじつは せなかの はなの かおりが つよまる。かおりに さそわれ ポケモンが あつまる。

ポケモンレンジャー
おおきい タネを ふきだし そこから はえた きょだいな ツタで ぼうがいしてくる!

耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー,ほのお,こおり

等倍
ノーマル,ゴースト,はがね,じめん,いわ,ドラゴン,あく,どく,むし

1/2
でんき,かくとう,みず,フェアリー

1/4
くさ

無効
なし

 

容姿


 フシギダネフシギソウの体の表面には緑の不規則な形の模様があったが、フシギバナに進化すると皮膚と同じ色のイボができる。目も三角目から半目に変わった。 

 フシギソウだった頃のつぼみが成長し、大きな花が咲いた。 その花から漂う香りは、戦うものの気持ちをなだめる効果がある。 葉っぱも大きくなり、そのうち1枚が頭の上に覆い被さっている。

 

概要


 『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場したポケモン。 『緑』及びリメイク版である『リーフグリーン』のパッケージポケモンを務めている。 
 日光に引き寄せられるように日陰から日向へ移動する。フシギソウの頃までは二本足で立つこともできたが、ここまで大きくなると殆ど立てない。 
 走り方は四足獣ような描写をされる事が多かったが、ピカブイではカエルのようなモーションに変更されている。 
 『ダイヤモンド・パール』から、メスは花の中心からめしべのようなものが出たグラフィックになっている。 
 花を含めた高さは2.0mとカントー御三家の中では最大の大きさに成長するが、一部のゲームやメディアなどではリザードンカメックスより小さく描かれることもある。 
 なお、トロピウスとは高さ・重さが全く同じ。また、XYでメガシンカした姿メガフシギバナが登場した。 


ゲーム上での特徴

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 フシギソウがレベル32になると進化する。カントー御三家の中では最終進化が一番早い。 なお、近作では進化直後に「はなびらのまい」を習得できる。 第6世代ではメガシンカを獲得した。

 

能力


 「とくこう」「とくぼう」の種族値が高く、他の能力もバランスが良い。「すばやさ」も鈍重そうな外見に反して遅くない。

 

特性

 

 「しんりょく」はHPが1/3以下の時に草タイプの技の威力が1.5倍になる。
 隠れ特性は「ようりょくそ」。晴れ下で素早さが二倍になる。 
 登場した第5世代当時はBW発売前に発売された雑誌の特典としてランダムで手に入るという鬼畜そのものの入手難易度だったが、第6世代で「フレンドサファリ」に出てくる為大幅に改善された。

 

オススメ技


特殊技


ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  毒30%

ギガドレイン
タイプ くさ
威力  75(112)
命中  100
備考  相手HP吸収

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

リーフストーム
タイプ くさ
威力  130(195)
命中  90
備考  自分特攻↓↓

ソーラービーム
タイプ くさ
威力  120(180)
命中  100
備考  溜め技

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,こおり,じめん
威力    60
命中    100


物理技


パワーウィップ
タイプ くさ
威力  120(180)
命中  85

はなふぶき
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  全体攻撃

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100
備考  だいちのちからは覚えない

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  道具を奪う


変化技


こうごうせい
タイプ くさ
効果  HP1/2回復

やどりぎのタネ
タイプ くさ
効果  徐々に相手の体力を奪う
命中  90

ねむりごな
タイプ くさ
効果  相手を眠らせる
命中  75

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどくにする
命中  必中

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる


テンプレート型


ようりょくそ型 

特性:ようりょくそ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/Zクリスタル
確定技:ソーラービームorエナジーボール/ヘドロばくだん
攻撃技:じしん/めざめるパワー(炎/氷)
補助技:せいちょう/ねむりごな/にほんばれ

くろいヘドロ耐久型 

性格:ずぶとい/おだやか
特性:ようりょくそ/しんりょく
努力値:HBorHD252ベースで調整
持ち物:くろいヘドロ
確定技:やどりぎのタネ
優先技:みがわり
攻撃技:ギガドレイン/ヘドロばくだん/めざめるパワー(炎)
変化技:ねむりごな/どくどく/こうごうせい/まもる

欠点


 技の命中率にやや不安が残るのが最大の弱点。特に「ねむりごな」「やどりぎのタネ」が外れた後の隙はカバーしにくい。  
 また、くさ/どく両方が通りにくいはがねタイプの対処がしづらいのも難点。「やどりぎのタネ」も通らないナットレイは天敵と言える。「めざめるパワー」炎を粘るか、そうでなければ大人しく引くのがよい。 

 

フシギバナ

 

注意すべき点


 弱点2つの優秀な耐性と高い耐久力、豊富な変化技を持ち、対策が非常に難しい。相性有利なポケモンにもサブウェポンや妨害技が刺さるため、安易に後出しできない。
 型も物理受け・特殊受け・アタッカーと幅広く、やどりぎのタネギガドレインで確定数が変動する恐れも。


対策方法


 一致技は通りが悪く、ねむりごなもぼうじんゴーグルなどで無効化できる。
 しかしこちらからの有効打が無いと、やどりぎのタネやこうごうせいで受け切られてしまう。弱点技のほか、一撃必殺技やちょうはつもあると良い。

 

フシギバナの歴史


第一世代


 他の御三家の種族値合計が第二世代基準で言うと実質510であったのに対してフシギバナだけは525であった。
 やどりぎのタネ+どくどくのコンボで持久戦をこなせるポケモンとして注目があつまり、急所確定のはっぱカッターという火力もあった。
 やどりぎのタネ+どくどくのコンボの存在は公式の攻略本でも触れてある。しかし、弱点の都合上こおりタイプとエスパータイプが全盛の第一世代環境では脆さも目立った。ニンテンドウカップ'97の決勝進出者15人中1人が使用するなどの実績を残している。


第二世代


 天敵だったこおりタイプとエスパータイプが弱体化により減少するも、今度はほのおタイプが増える。フシギバナ自身ははっぱカッターの弱体化の煽りを受け、どくどく+やどりぎのタネのバグも修正。
 持久戦をこなせたポケモンとして当時名前が挙がった同じ御三家のメガニウムと比べると、どくタイプを持っていることで当時トップメタの一角を誇っていたガラガラを受け切れない、つるぎのまいを持つあちらと異なり決定力を欠きやすいという点で分が悪かった。
 しかし、特攻、特防の分離による弱体化などはされず、更に、やどりぎのタネの回復量の倍増、ギガドレイン及びこうごうせいの習得など、耐久面は更に向上した。苦手なほのおタイプも強くしてしまうが、にほんばれからソーラービームという戦法も可能に。

後年では

 第二世代の仕様が周知となって耐久型の方が合理的であることさらに浸透したVC版第二世代オフ会環境では、ミラーマッチが多い中でどくどくが効かない点からメガニウムと差別化可能になった。
 ガラガラ自体研究が進んだVC版期には徹底的にメタを張られている影響で選出が減少したため、じしんを等倍で受けてしまう点はそれほどネックにならなかった。


第三世代


 ヘドロばくだんを獲得し、くさタイプ同士の対決で強くなった。
 世代末期の2006年に行われた当時最大級の全国規模のオフ会「コランダムカップ2006」決勝大会優勝メンバーの1体に輝いている。


第四世代


 ねむりの仕様変更、リーフストームエナジーボールの追加、ヘドロばくだんの特殊化などにより強化を受ける。
 しかしこの世代のくさ御三家共通の弱点であるゴウカザルムクホーク、グレイシアという高火力アタッカーが目の上のたんこぶとなり、環境ではそれほど活躍しなかった。


第五世代


 せいちょうの仕様変更、ひでりの一般解禁、隠れ特性ようりょくその解禁等によって、晴れパで爆発力を見せるようになり、環境でも警戒が必要になるに至った。
 ねむりの経過ターン数が交代によってリセットされるこの世代の仕様を活かした、ねむりごな+ほえるといういわゆる「催眠吠える」が成立。どくびしの導入化が進む中、「催眠吠える」に加えてどくびしの除去を行える汎用性の高いポケモンとしての地位を築き上げた。
 一方、砂パではくさの一貫性を消したりバンギラスのかくとう4倍弱点を補ったりするための相性補完要因として使用された。
 BW終期にはひでりキュウコンクレセリアの晴パコンビ「キュウコンクレセ」にプラスされるポケモンの1体として名を上げた。


第六世代


XY期

 メガシンカを獲得。防御と特防が向上した上特性があついしぼうとなり弱点が実質2タイプとなったこともあり、耐久力が大きく向上した。
 新タイプであるフェアリータイプ対策としても非常に有用。ねむりごなが弱体化したが、フシギバナは優秀な補助技を他にも持ち合わせている上、はがねタイプへの対応へ少しでも貢献したいのであればめざめるパワーやじしんも覚えるので、あまり気にせず利用出来るのもメリット。
 くさの仕様変更によってキノコのほうしを無効化することができるようになり、メガシンカによって上がった特攻からのヘドロばくだんキノガッサを返り討ちにできるようになった。
 レート戦X・Yリーグではシングルバトルでの使用率が殆どのシーズンで15位以内を記録しており、シーズン1では8位となっていた。

ORAS

 優秀なメガシンカポケモンが多数登場したこともあってか、数シーズンほど使用率ベスト30入りした程度である。この世代での技構成に関して、X・Yリーグではギガドレインフシギバナへの搭載率2位を記録するシーズンがざらであった。
 ORASリーグ初期にはフシギバナが流行していたためゲッコウガにじんつうりきを覚えさせてメタを張るケースも見られた。
 以降のシーズンではゲッコウガの採用技ベスト10選外であった神通力がシーズン7だけに限ってベスト10に入っていたことからも、如何にその頃メガフシギバナが流行していたかが分かるだろう。
 同時にこれはレート上位を目指すならこのように対策を張る必要があるという表れでもあった。


第七世代


SM期

 引き続きメガシンカ後での活躍が多い。カプ・テテフを除くカプへの対処が可能な点が評価され、使用率は前世代と比べ向上した。
 この世代ではテッカグヤを突破するためにほのおタイプのめざめるパワーを搭載するケースが増え、フシギバナにめざめるパワーを搭載する率も4位以内を記録するシーズンがSMリーグではざらであった。
 晴パの要因として見ると、コータスというメガシンカ枠を食い合わない上に素早さの種族値20と天候合戦に強く、さらに物理耐久にも優れてサイクルを回すのに適した相棒を手に入れ、フシギバナのこうごうせいの運用性もひでり戦略の強化によって向上した。
 この世代になると、ダウンロード対策をしつつ総合耐久を高め、なおかつ火力を確保するために防御の個体値が28から29の個体を使い、HPに努力値を236、特攻に252、特防に20振る型が成立した。
 SMリーグシングルバトルではシーズン2からシーズン4の間使用率30位以内を記録した。

USUM期

 ゲーム内でのメガストーンや準伝説の入手が可能であるため、それらの普及に伴ってフシギバナはパーティパワーに押されて相対数を減らし、ベスト30とは縁が無くなった。
 単体運用よりもテッカグヤヒードランとの相性補完、テッカグヤやどりぎのタネ、メガフシギバナギガドレイン、こうごうせい、ヒードランのたべのこしと回復手段に事欠かない性質、高種族値による耐久性能を活かした「バナドランカグヤ」がメガフシギバナ入りの構築としては主流化。じだんだを教え技で習得した。

大会実績

 WCS2019(GSダブル)サンシリーズ(メガシンカゲンシカイキZワザなし)ではグラードンカイオーガの攻撃をある程度安定して受けることができる上に味方のグラードンのひでりでようりょくそを発動できることから、主流ポケモンの1体となった。
 WCS2018(全国ダブル)シニアカテゴリベスト4のパーティに入っていた。
 そのフシギバナヘドロばくだんギガドレインやどりぎのタネ、まもるという技構成であり、やどりぎのタネで交代を誘いつつ相手が居座れば回復するというコンセプトであったと思われる。

ピカブイでは

 道具、特性無しの66シングルで行われるピカブイの対戦では、まともなひこうウエポン自体がほぼ存在しないソフトの中で攻撃性と持久力を両立した耐久型としての地位を築き上げた。ただし、相棒ピカチュウのふわふわフォールには注意。


外伝作品での扱い


ポケスペフシギバナ 

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 NNは「フッシー」。主人公レッドの手持ち。 性別はオスで、性格は大人しい。
 フシギバナへはシルフカンパニーでのロケット団との最終決戦で最後の三鳥との一騎打ち直前で進化した。 
 この時点ですでにグリーンのヒトカゲリザードン、ブルーのゼニガメカメックスに進化していた為、オーキド研究所のカントー御三家では一番遅い進化となった。 

 

大乱闘スマッシュブラザーズ

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 初代とDXに登場。初代ではヤマブキシティステージのシルフカンパニーの屋上の倉庫から登場し、「はっぱカッター」を使用する。
 DXではアイテムのモンスターボールから登場。「じしん」で周囲の相手を攻撃する。  
 なお、DXが発売された当時(『金・銀』時代)フシギバナは「じしん」を覚えられなかったが、これが反映されてか第3世代以降「じしん」を覚えられるようになった。 

 

ピカチュウげんきでちゅう

 

 スオウかいがんに、公式設定の「たかさ:2.0m」とはかけ離れた巨体のフシギバナが登場。イカ割りゲームの結果に応じてアイテムをくれる。 


ポケモンGOフシギバナ

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  フシギダネが最初に捕まえられるポケモンの1体に選ばれており、野生のフシギダネの出現率もそれなりにある。 
 だが捕まえにくい上に進化にアメが合計125個必要なので、入手には結構時間がかかる。 下記レイドバトルも活かして捕まえたい。 

 

性能


 ここでもバランスが良いくさタイプのアタッカーで、くさ・どく複合では最高のCPを持つ。 
 通常技はどちらでも強く(強いて言うなら「つるのムチ」の方が使いやすいか)、ゲージ技は「ソーラービーム」が特にオススメ。  
 くさタイプにはCPがより高いナッシーがいるが、向こうはエスパー複合なので弱点が多く、さらにこちらはゲージ回収に便利なつるのムチを習得できることなどで住み分けは十分可能。 ただし入手難易度はナッシーの方が低い。 

 

レイドボス


 2017年6月23日~11月4日まではレイドボスとしても登場しているが、ランクは一般最高の★★★★。生半可なポケモン達では壊滅してしまうので注意。 
 ただ優先度はあまり高くなくナッシーが★★なのもあってレイドの人気は今一つ。 
 2017年11月5日以降は進化前のフシギソウにレイドボスの地位を譲り渡し、その役割を終えることとなった。 

 

コミュニティ・デイ


 2018年3月25日に3時間限定で実施された「コミュニティ・デイ」では、この期間内にフシギソウから進化させた個体が「ハードプラント」という専用のゲージ技を覚えることができた。 
 この「ハードプラント」は、1/2ゲージ技でありながら、威力100というトチ狂った火力を誇る技だ。
 これにより、フシギバナは驚異的なゲージ回収性能とゲージ技の連射性能を併せ持つ、くさタイプでも最強クラスのアタッカーへと一気に変貌を遂げることとなった。 


主な使用トレーナー

 


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以上です。これで紹介を終えます。