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【必見育成論!】最強カバルドンの作り方!

 今回解説する育成論はカバルドンです。
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目次

 

基本データ


全国図鑑  No.450
分類    じゅうりょうポケモン
英語名   Hippowdon
タイプ   じめん
種族値   H108 A112 B118 C68 D72 S47
高さ    2.0m
重さ    300.0kg
特性    すなおこし / すなのちから(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ りくじょう


耐性


4倍
なし

2倍
くさ,みず,こおり

等倍
ほのお,ノーマル,ひこう,ドラゴン,ゴースト,あく,エスパー,かくとう,むし,フェアリー,じめん,はがね

1/2
いわ,どく

1/4
なし

無効
でんき

HBゴツメ


性格  わんぱく(防御↑特攻↓)
特性  すなおこし
努力値 HP:252 / 防御:252 / 特防:4
実数値 215-132-187-x-93-67 
個体値 31-31-31-x-31-31
技構成 じしん / こおりのキバ / あくび / なまける
持ち物 ゴツゴツメット


採用理由


数値受け

 H108/B118の高い物理耐久種族値。弱点が3つのみ、及び4倍弱点が無い。耐性のお陰で電気や岩の一貫性を切れる。相手の物理攻撃に対する数値受けを成立させやすい。

削り

 ゴツメダメ1回+砂嵐の定数ダメ1回が11/48 (=1/4弱) 。これらの定数ダメを与えられる相手に対して遂行速度が速い。

高速再生技

 怠けるを覚えるため、相手の攻撃を多く受けることでゴツメ(砂)ダメを稼いだり、複数回の受け出しをすることができる。

流し / 補助

 欠伸や岩封などの補助技 (補助攻撃技) を扱うことができるため、クッション性能が高い。

地面枠

 電気無効 / 欠伸ループを阻害してくるカプ・コケコに強い。

砂の展開

 メガリザYやRキュウコン等の、天候を利用した火力や補助を妨害できる。技構成


確定技


じしん

 メインウェポン。電気タイプへの遂行技。

• 無振りカプ・コケコ 99.3%~117.2% 乱数1発 (93.8%)

なまける

 回復技。同じく確定。


選択攻撃技


岩石封じ

 S操作及び挑発されたときの起点回避として。

氷のキバ

 ガブリアスを筆頭とした氷4倍勢への遂行能力を高めることができる

• 威嚇非込み171-150メガマンダに51.4%~


選択変化技


欠伸

 自身の起点回避、味方の起点作りとして。

毒毒

 更なる削りと対耐久ミラーとして。

吹き飛ばし

 強引に相手を流したいときや、身代わりに対して有用。

ステルスロック

 サイクル戦になったときにダメージを稼ぎやすく、欠伸とのシナジーもある。


被ダメ


物理耐久


• A233メガバシャーモの跳び膝蹴り 43.2%~50.6% 乱数2発 (2.3%)
• A227メガギャラドスの滝登り 51.1%~61.3% 確定2発


特殊耐久


• C182ヒードランの目覚めるパワー氷 41.8%~49.3% 確定3発
• C222ギルガルド(メガゲンガー)のシャドーボール 50.6%~60% 確定2発


味方について

 カバルドンが耐性を活かせる電気・岩タイプに弱いポケモン、カバが欠伸岩封等で起点を作りやすい中速積みエース等との相性が良い。リザードンなど。


【起点作り】ふぃらるどん


性格  わんぱく(防御↑特攻↓)
特性  すなおこし
努力値 HP:252 / 防御:4 / 特防:252
実数値 215-132-152-x-124-67 
個体値 31-31-31-x-31-31
技構成 じしん / ステルスロック / あくび / ふきとばし
持ち物 フィラのみ


採用理由


安定性と削り性能の高い起点作り

 ステロ欠伸吹き飛ばしを使って削りと起点作りを行う。従来のオボン型とは異なり、1/2回復系の木の実を持たせて総合耐久を上げることで、役割に安定性を持たせることを意識した。

ステロ + 欠伸による起点作り・削り

 ステロを撒いた後に欠伸を連打することで、交代でステロダメを蓄積させるか諦めて眠るかの択を迫ることができる。所謂昆布戦法。
 カバルドンは地面タイプなので、眠りを回避しながら攻撃できるボルトチェンジが効かない。特性で眠りそのものを無効果してくるカプ・コケコに強く出れる。

吹き飛ばしによる起点防止

 不利対面で居座りを許さず、欠伸が呼ぶ身代わりも人形ごと吹き飛ばせる。欠伸とは違い、相手を強制的に流すことができる点がポイント。

砂による削り・妨害

 アローラキュウコンオーロラベール展開の阻害、襷潰しなど。欠伸で流す場合は別だが、基本ステロダメージが入らない相手の先発に対してもスリップダメージを与えることができる。


差別化要素


 通常のステロ撒きポケモンとは、欠伸吹き飛ばしを使えるという点で差別化。ステロ欠伸吹き飛ばし(吠える)を覚えるポケモンとは、 (総合耐久がそれらの中で最も高い・4倍弱点が無い→) 安定性が高いこと、砂による削りと妨害ができることで差別化する。


調整意図


能力値


 HDをベースにし、攻撃をフィラ圏内に留めつつ、かつ努力値が無駄にならない分配。これにより、HBカバを1発で落とせるように調整した特殊攻撃を、丁度フィラ圏内に留め置くことが可能になる。
 フィラを持たせることでギルガルドに強くなっている (通常シャドボ確定4発) ので、Sは無振りのアローラガラガラオニシズクモを抜かせる。


持ち物考察


行動回数を確保できる

 ステロ→欠伸の流れに持ち込むためには、相手の攻撃を2耐えしなければならない。
 回復系木の実を持たせることで総合耐久を上昇させ、場持ちを良くすることができる。
 残飯とは違って回復に即時性があるので、確定数をズラす目的で持たせる道具としてはそれより優れる。

Zワザを耐える

 この型がHDであることとも重なってしまうが、基本となるHB型では確定突破されてしまうギルガルドのZシャドーボールウルガモスのZ大文字などを耐える。
 次のターンの通常攻撃もフィラ込みで耐えることで、2回の行動回数を得ることができる。また、Z技ではないが、メガリザードンYのオーバーヒートを高乱数で耐えて、同じく2回行動が可能になる。

連続技に強くなる

 連続技は1回分のダメージ量が少ないので、フィラの発動圏内に入りやすい。オボン、フィラのどちらの木の実も発動すると仮定した場合は、回復量の多いフィラに軍配が上がる。主にメガガルーラパルシェンマンムーに突破される確率をより低くすることができる。


確定技


ステルスロック / あくび / ふきとばし


選択技


地震

 エレキフィールド不眠症を撒き散らすコケコが多い環境なので、需要はそれなりに高い。バシャやガルドへの打点にもなる。

• 無振りカプ・コケコ→割合: 99.3%~117.2% 回数: 乱数1発 (93.8%)
• H252シールドギルガルド→ 割合: 53.8%~64.6% 回数: 確定2発
• B4メガバシャーモ→ 割合: 96.7%~113.5% 回数: 乱数1発 (75%)

岩石封じ

 S操作による後続のサポートは勿論、挑発を撃たれたときも腐らずに済むようになる。
 ミミッキュの皮を剥がしながらSを低下させられるのもグッド。

• 無振りカプ・コケコ→ 割合: 20%~24.1% 回数: 確定5発
• 無振りメガリザードンY→ 割合: 81%~96.7% 回数: 確定2発


被ダメ


• C特化ギルガルドのZシャドーボール→ 割合: 75.3%~89.3% 回数: 確定2発
• 同Zシャドボ+シャドボ→113.4%~134.4%• C特化ウルガモスのZ大文字→ 割合: 80%~94.8% 回数: 確定2発
• 同Z文字+文字の合計→127.9%~152.0%• C252メガリザードンYのオーバーヒート→ 割合: 86.9%~103.2% 回数: 乱数1発 (18.8%)
• 同オバヒ×2の合計→130.2%~155.2%• C252変幻自在珠ゲッコウガの冷ビ・波乗り→ 割合: 77.2%~92% 回数: 確定2発
• C特化アシレーヌの泡沫のアリア→ 割合: 75.3%~89.3% 回数: 確定2発• C特化メガリザードンYソーラービーム→ 割合: 79%~93% 回数: 確定2発
• ミミッキュ剣舞後Zシャドークロー→ 割合: 75.8%~89.7% 回数: 確定2発


相性の良い味方


ルカリオ

 カバルドン + メガルカリオの並び。カバルドンが微火力補助・襷潰しのためステロを撒いた後、欠伸で相手を眠らせメガルカリオの積みの起点を作り、メガルカリオが全抜きをしていく構成。
 3枠目には、ルカリオの削り残した相手を処理できる先制技を持ち、ルカリオのストッパーとなり得るスカーフ地面に強く出れるカイリューがよく選出される。

ゲンガー 

 

  カバルドン + メガゲンガーの並び。カバルドンがステロ欠伸で相手を削り、メガゲンガーが祟り目ヘド爆身代わり等々を駆使して相手を突破していく。3枠目にはメガゲンガーと相性補完の良いテッカグヤが置かれることが多い。


【役割破壊】達人の帯カバルドン【サイクル破壊】


性格  いじっぱり(攻撃↑特攻↓)
特性  すなおこし
努力値 HP:188 / 攻撃:252 / 防御:12 / 特防:12 / 素早:44
実数値 207-180-140-x-94-73 
個体値 31-31-31-x-31-31
技構成 こおりのキバ / ほのおのキバ / じしん / ばかぢから
持ち物 たつじんのおび


目的


 HASに努力値を割き、弱点を突く技のダメージ量を1.2倍化する持ち物「たつじんのおび」を採用。ダメージレースで優位に立つため積極的に役割破壊・サイクル破壊を狙っていく。


採用理由


デメリットがない

 弱点を突く技の威力が1.2倍化&撃ち分け可能&デメリットが無いこだわりハチマキは技が固定されてしまう。
 技の威力が1.3倍化&撃ち分け可能ないのちのたまは、技を当てる度に最大HPの1/10ダメージを負う。耐久力の高さが持ち味のカバルドンにとって、自傷ダメージは不適。
 
豊富な技範囲

 カバルドンが覚える攻撃技の範囲は広い。じめん、かくとう、いわ、こおり、ほのお、でんき、はがね、はがねなど網羅。
 シルヴァディのような例外を除き、じめん単タイプで威力65以上のほのお・こおり・でんきタイプの物理攻撃技を覚えられるポケモンカバルドンのみ。

意表を突ける

 カバルドンは物理受けもしくは起点作り型が多い。相手プレイヤーの予想を裏切り、サイクル破壊・役割破壊を狙える。本来なら負ける相手を倒せる。


調整意図


 持ち物は「たつじんのおび」相手の弱点を突く技の威力が1.2倍になる。前述の理由により確定。
 性格は攻撃に補正を掛け、尚且つ耐久力や素早さに下降補正を掛けないいじっぱりで確定。
 特性はすなおこしで確定。1/16の定数ダメージを与える事でダメージレースで優位に立ったりきあいのタスキを潰せる。


候補技


こおりのキバ

• H177-B151グライオン:144~173(81.3%〜97.7%)
• H171-B150メガボーマンダ:144~173(84.2%〜101.1%)• H183-B116ガブリアス:187~221(確定一発)
• H165-B110ランドロス(霊獣):192~230(確定一発)

ほのおのキバ

• H204-B170テッカグヤ:65~77(31.8%〜37.7%)
• H181-B201ナットレイ:106~130(58.5%〜71.8%)• H177-B160メガハッサム:134~163(75.7%〜92%)
• H135-B151カミツルギ:144~173(確定一発)
• H147-B57フェローチェ:187~221(確定一発)

かみなりのキバ

• H175-B99ギャラドス:216~259(確定一発。特性いかくによりAが一段階下がると144~173(82.2%〜98.8%))

アイアンヘッド

• H145-B95カプ・テテフ:137~163(94.4%〜112.4%)
• H131-B100ミミッキュ:132~156(確定一発)

がんせきふうじ

• H125-B127ヒートロトム:79~94(63.2%〜75.2%。「ストーンエッジ」なら確定一発)
• H171-B105ウルガモス:187~226(確定一発)
• H153-B99メガリザードンY:202~240(確定一発)

じしん

• H177-B250メガボスゴドラ(特性フィルター):76~88(42.9%〜49.7%)
• H181-B250メガハガネール:101~118(55.8%〜65.1%)• H157-B224ドヒドイデ:110~132(70%〜84%)
• H167-B170ギルガルド(シールド):144~173(86.2%〜103.5%)• H135-B100「おにび」持ちメガゲンガー:122~145(90.3%〜107.4%)
• H155-B170メガメタグロス:144~173(92.9%〜111.6%)
• H153-B132メガリザードンX:187~223(確定一発)

ばかぢから

• H266-B126カビゴン:156~185(58.6%〜69.5%)
• H339-B62「しんかのきせき」採用ラッキー:211~250(62.2%〜73.7%)• H181-B120メガガルーラ:163~194(90%〜107.1%)
• H161-B97ホルード:202~238(確定一発)• H141-B114メガミミロップ:173~204(確定一発)
• H207-B171メガバンギラス:230~274(確定一発)• H167-B111サザンドラ:175~209(確定一発)
• H147-B88ゲッコウガ:223~264(確定一発)


被ダメ


物理耐久


• カミツルギ:A233 リーフブレード 168~200(81.1%〜96.6%)
• ギャラドス:A177 たきのぼり 116~138(56%〜66.6%)• ミミッキュ:A156 ぽかぼかフレンドタイム 120~142(57.9%〜68.5%)
• ランドロス(霊獣):A216 じしん 87~103(42%〜49.7%)• メガバシャーモ:A233 とびひざげり 123~145(59.4%〜70.%)
• メガボーマンダ(特性スカイスキン):A216 すてみタックル 126~148(60.8%〜71.4%)• メガリザードンX(特性かたいツメ):A200 フレアドライブ 126~148(60.8%〜71.4%)
• メガメタグロス(特性かたいツメ):A216 れいとうパンチ 114~136(55%〜65.7%)
• メガクチート(特性ちからもち):A172 じゃれつく 126~148(60.8%〜71.4%)


特殊耐久


• メガリザードンY (天候は『晴れ』状態): C211 かえんほうしゃ 171~202(82.6%〜97.5%)
• カプ・テテフ (サイコフィールドによるエスパータイプの攻撃技威力1.5倍補正):C200 サイコキネシス 162~192(78.2%〜92.7%)• ゲッコウガ:C155 なみのり 168~200(81.1%〜96.6%)
• カプ・コケコ:C147 くさむすび 142~168(68.5%〜81.1%)• ギルガルド(シールド):C222 シャドーボール 108~127(52.1%〜61.3%)
• フェローチェ(「いのちのたま)」所持:C157 れいとうビーム 148~177(71.4%〜85.5%)


苦手な相手


• ゲッコウガ • カプ・レヒレ• メガフシギバナ • ジャローダ• ポリゴン2
• クレセリア• エアームド
• テッカグヤ• スイクン
• モロバレル


コンビを組みやすいポケモン


• ベトベトン(アローラ)
• メガゲンガー• ナットレイ
• カビゴン 

 

────────────────────

 以上です。お読みいただきありがとうございました。 

【必見育成論!】最強マンムーの作り方!

 今回解説する育成論はマンムーです。
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目次

 

基本データ


全国図鑑  No.473
分類    2ほんキバポケモン
英語名   Mamoswine
タイプ   こおり じめん
種族値   H110 A130 B80 C70 D60 S80
高さ    2.5m
重さ    291.0kg
特性    どんかん / ゆきがくれ / あついしぼう(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%:♀50.0%
卵グループ りくじょう


耐性


4倍
なし

2倍
ほのお,みず,くさ,かくとう,はがね

等倍
ドラゴン,ゴースト,むし,いわ,あく,ノーマル,こおり,エスパー,フェアリー,じめん,ひこう

1/2
どく

1/4
なし

無効
でんき

 

択回避マンムー


性格  ようき(素早↑特攻↓)
特性  あついしぼう
努力値 攻撃:252 / 特防:4 / 素早:252
実数値 185-182-100-81-81-145 
個体値 31-31-31-31-31-31
技構成 じしん / こおりのつぶて / みがわり / がむしゃら
持ち物 きあいのタスキ


採用理由


 タスキを持ちつつも、みがわりとがむしゃらを採用することによって、対面性能を維持。択回避と崩しを行えるため。


調整意図


性格・努力値


 みががむ戦術は相手とのS関係がかなり大事になってくる。マンムー自体も中速でその点が非常に曖昧なので最速て確定。
 また、氷技が礫である関係上、ボルトロス、マンダ等に確2が取れる確率を上げたいためAもぶっぱ。HPが無振りで4n+1なので余りはみずしゅりけん意識で気持ちだけでもD振り。


特性


 あついしぼう一択。挑発が問題にならないため。雪隠れも不適。襷が削れても役割を持てる相手が増える。


持ち物候補


きあいのタスキ
 
 最推奨。相手の素早さや火力に柔軟に対応できるため。

たつじんのおび

 抜群範囲が広いマンムーとは相性がよく、身代わり採用により、相手を見てから技を選択できるため強力。

防護パット

 エアームドクレセリアなどのゴツメ持ちかつ再生技持ちに対してがむしゃらを連打できる。
 月の光と光合成はPPががむしゃらと同じなので確実に枯らせ、羽休めや自己再生も連打途中にほかの技を挟めば10回強ほどは消費させることが可能。相手としては回復技以外にがむしゃらを合わせられると受けられなくなる。

パワーリスト系

 素早さが半分になるので、おおよそのポケモンの下から行動するようになる。したがってテッカグヤ等の後出しに後攻身代わり連打→がむしゃら→礫の順で処理でき、マンムーを残せる。
 汎用性が大きく落ち、Zガルドやアシレーヌにボコされる。この場合Sには振らないで耐久に振ることになる。


耐久振り珠マンムー


性格  いじっぱり(攻撃↑特攻↓)
特性  あついしぼう
努力値 HP:108 / 攻撃:252 / 防御:52 / 特防:92 / 素早:4
実数値 199-200-107-x-92-101
個体値 31-31-31-x-31-31
技構成 じしん / つららばり / こおりのつぶて / がんせきふうじ
持ち物 いのちのたま


採用理由


 性格補正↑A252のマンムーでは、カプ・テテフ(無振り)を1発で倒せない(81.3%~97.2%)仮にタスキを持たせていたとしても、サイコフィールドのせいで礫を打てないため対面で負けてしまう
 しかし、珠を持たせることで少し耐久に振っているカプ・テテフも確定1発にすることができる


調整意図


 性格はSに努力値を割かないのでいじっぱりで確定。特性はリザードン等炎ポケが多いのであついしぼうで確定。持ち物は今回のコンセプトのためいのちのたまで確定。


技構成


確定技


地震

 安定のタイプ一致メインウエポン。レベル技、技マシン。

• 無振りカプ・テテフ 確定1発105.5%~126.2%

氷の礫

 先制技(優先度+1)。最後っ屁に。ウリムーのレベル技。

• B4ガブリアス 確定1発113.6%~136.6%
• H4メガボーマンダ 乱数1発(81.3%)94.1%~112.2%


選択技


氷柱針

 対ミミッキュ運ゲータマゴ技。

• H4ミミッキュ29.7%~35.8%

氷柱落とし

 タイプ一致氷技。ひるみワンチャン。たまに当てない。タマゴ技

• 特化霊獣ランドロス(威嚇込) 確定1発111.2%~130.1%

岩石封じ

 確定Sダウンで後続の起点化。技マシン。

• B4リザードン 確定1発156.2%~186.9%
• H4ボーマンダ(威嚇込)&H4ギャラドス(威嚇込) 乱数2発(77.7%)47.3%~56.1%

ステルスロック

 相手に負荷をかけることのできる補助技。タマゴ技。


被ダメ


• カプ・テテフ 特化フィールドサイキネ 確定2発83.4%~98.4%
• カプ・コケコ C252草結び 確定2発73.3%~86.4%

• 特化メガマンダ すてみタックル 確定2発81.9%~96.9%
• 特化ガブリアス げきりん 確定2発57.7%~68.3%


スカーフマンムー  


性格  ようき(素早↑特攻↓)
特性  あついしぼう
努力値 攻撃:252 / 特防:4 / 素早:252
実数値 185-182-100-x-81-145 
個体値 31-31-31-x-31-31
技構成 つららおとし / つららばり / じしん / ばかぢから
持ち物 こだわりスカーフ


採用理由


一部の仮想敵に対する対面性能の上昇

 スカーフ型なら、どれだけ消耗していようと、主な役割対象である電気タイプに対面で勝てる。
 チョッキ型でも受け切れない電気タイプがしばしば見られるので、上から殴ることで電気タイプを確実に倒せる。これは他の型と比べても大きな強みである。
 その他にも、同じ振り方の襷と比較するとミミッキュマンムーミラーなどへの対面性能が上昇。

意表を突いた潰し

 勝てると思った相手に、意表を突いて上から殴って潰す。これは、スカーフを持たせる上で非常に重要な狙い。
 そしてこの利点は、スカーフのイメージが強いポケモンほど弱くなる。マンムーのスカーフ率は低いため、意表を突いてすんなり倒せることが多い。

高速アタッカーとして活躍できる

 上からつららおとしや地震といった高威力ウエポンで攻められる範囲が他の型のマンムーと比べてかなり広い。
 まず、サイクルを回して相手のパーティが削れてきた終盤において、抜き性能を発揮できる。
 従来の型では鈍足ゆえに、打ち合いで消耗してしまうと、その後は活躍できない。しかしこの型のマンムーは、序盤や中盤に打ち合いで消耗したとして、その後も攻撃の機会に恵まれやすい。

他のスカーフ持ち地面タイプとの比較

 マンムーの最大の長所となるのは、氷技の一貫性の高さ。剣舞ガブリアス、電気/飛行複合などを、メインの氷技で倒せる。


調整意図


 性格はようき一択。メガゲンガーやカプ・コケコを抜ける。
 努力値はASぶっぱが基本。最速加速×1バシャーモ、最速竜舞1積みカイリューと同速になれる。この2体については準速の割合の方が高いので先手を取りやすい。
 他に準速スカーフドリュウズ/霊ランドロスを抜けるのもメリット。あまりをDに振ることで、CSコケコの草結びの乱数が2つずれる。


対面性能


後出し安定
サンダー

後出し可能(リスク有り)
カプ・コケコ、ポリゴンZデンジュモクボルトロス、ゲンガー、Aベトベトンウツロイドビビヨン

対面有利orやや有利
バシャーモガブリアスカバルドンドリュウズバンギラスランドロスカイリューキノガッサミミッキュメガボーマンダ、Aガラガラ、サザンドラヒードランマンムーゲッコウガ

やや不利
カプ・テテフフェローチェ

削れていれば勝てる
ギルガルド、ガルーラ、ジャローダカプ・ブルルメタグロスアシレーヌ

不利
ナットレイテッカグヤ、メガフシギバナギャラドススイクンカプ・レヒレ、ヤドラン、水ロトムハッサムマッシブーン、火ロトム

※全抜きストッパーとして機能しうる
パルシェンガブリアスカイリュー


技構成


確定技


じしん

• H252ガラガラ 75.0%高乱1
• H252アローラベトン 101.8~

• H4ポリゴンZ[電気][B1↑] 75.0%高乱1
• H252マンムー 85.5%高乱2

• H252アシレーヌ 58.2~69.5
• H252ギルガルド 73.0~87.4

• H252メガメタグロス 65.2~78.0
• H4メガメタグロス 78.2~93.5
• HBカプレヒレ 32.2~37.8

つららおとし

 3割怯み。上から殴る頻度が高いので、怯みの追加効果が発生する期待値も高まる。
 終盤の抜きに期待するこの型にとって、不利な状況下でも追加効果によって強引に突破できる可能性が生まれる。

• H4カプテテフ 63.6~74.6
• H252カプテテフ 52.5~61.5

• H4メガボーマンダ[A1↓] 62.5%中乱1
• H252霊獣ボルトロス 104.3~

• H4サザンドラ 75.0%高乱1
• H252ジャローダ 6.3%低乱1

• H252カプ・ブルル 74.5~88.1
• HBカバルドン 44.6~53.0(18.0%)

• HDカバルドン[オボン込み] 84.4%高乱2
• HBテッカグヤ 25.4~30.8


選択技


つららばり

 襷や特性が潰れていないガブリアスキノガッサカイリューに。特にミミッキュとのタイマン性能を引き上げてくれる点は大きく、優先度は高め。
 命中安定技としても機能。だが、威力が安定しないのでメインで使う上での安定感はつららおとしを下回る。

• B4ガブリアス 52.4~61.2[×2~5]
• B4キノガッサ 突破率68.4%

• 161-70ビビヨン 45.9~55.9[×2~5]
• H4ミミッキュ 2ターン後突破率約67%

• H4カイリュー 突破率69.3%
• H4フェローチェ 突破率60.0%

ばかぢから

 メガガルーラパルシェンへのピンポイント技。少し削れていればメガガルーラをスムーズに倒せるので、メガガルーラを上から倒す手段に乏しいパーティなら優先度は高め。

• H252メガガルーラ 65.0~77.3
• H4メガガルーラ 76.2~96.0

• H4マンムー 37.5%中乱1
• H4パルシェン 66.6~79.3

• 〃[殻破後] 93.8%高乱1
• H4メガギャラドス 74.8~88.8

• H4カミツルギ 81.4~96.2
• H252水ロトム 41.4~49.0

いわなだれ/岩石封じ

 ウルガモス/リザードンピンポイント。役に立つ場面は舞う前の対面に限定される。リザYが重いパーティに優先度高め。

• H4リザY 136.7~/111.6~
• H4リザX 50.6~61.0/41.5~49.3
• H252ヒートロトム 52.2~62.4/42.0~49.6

はたきおとす

 よく受け出しされるテッカグヤナットレイの残飯、ポリゴン2の輝石、スイクンのカゴ辺りを落とせる技。一貫性が低く、スカーフでは扱いにくいです。

こおりのつぶて

 舞ったメガボーマンダにピンポイントで欲しくなることがある技。メガボーマンダを止める手段に乏しいパーティなら一考の余地あり。

• 201-151メガボーマンダ 55.4~67.3
• H4メガボーマンダ 65.4~79.5
• B4ガブリアス 78.6~93.9

じわれ

 一部の突破困難なポケモンにワンチャン残せる技。使えるシーンが限定されすぎてしまうため優先度は低め。

ステルスロック

 パーティにどうしてもステロ要員が欲しく、かつ技スぺが余るなら。流し際をうまく読む必要があるため撒く必要あり。


被ダメ


物理耐久


• 特化殻破パルシェンのロクブラ 16.7~20.0[×5](急所込み瀕死率15.6%)
• 特化メガガルーラのA2↑ふいうち 67.0~82.2

• 〃ねこだまし 30.8~37.3
• 〃すてみタックル 88.7~105.3(急所込み瀕死率31.3%)

• 特化ガブリアスげきりん 73.0~86.5
• 特化キノガッサのマッハP 72.4~87.6

• 特化珠ミミッキュのじゃれ+かげ 80.6~95.7
• 特化ミミッキュのZシャドクロ+かげ 86.5~102.7

• A4テッカグヤのヘビボ 59.4~71.3
• 特化メガボーマンダのすてみ 68.8%中乱1

• 最速鉢巻ガブリアスの逆鱗 100.0~
• 特化ミミッキュのZじゃれ+かげ 102.2~
• A4ナットレイのジャイロ 104.3~


特殊耐久


• CSメガルカリオの真空波 77.8~92.9
• CS珠ゲッコウガの水手裏剣 22.7~29.7[×2~5](急所込み瀕死率30.0%)

• CS最速カプ・コケコのマジシャ 44.3~52.4(19.1%)
• 〃草結び 31.3%低乱1

• C4サンダーの熱風 35.6~42.1
• C1↑最速ポリゴンZの悪の波動 56.2~66.4

• C4カプ・レヒレの波乗り 78.9~94.0
• 特化サザンドラの流星群 68.8%中乱1

• 最速カプ・テテフのサイキネ 56.3%中乱1
• 特化カプ・テテフのサイキネ 102.1~

• C4霊獣ボルトロスの気合玉 101.0~
• CS最速デンジュモクのエナボ 103.2~
• 〃マジシャ[蛍火後] 113.4~

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 以上です。お読みいただきありがとうございました。

【必見育成論!】最強フライゴンの作り方!

 今回解説する育成論はフライゴンです。

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目次

 

基本データ


全国図鑑  No.330
分類    せいれいポケモン
英語名   frygon
タイプ   じめん / ドラゴン
種族値   H80 A100 B80 C80 D80 S100
高さ    2.0m
重さ    82.0kg
特性    ふゆう
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 虫

 

耐性


4倍
こおり

2倍
ドラゴン,フェアリー

等倍
くさ,みず,あく,かくとう,むし,エスパー,はがね,ひこう,ゴースト,ノーマル

1/2
ほのお,いわ,どく

1/4
なし

無効
じめん,でんき


龍舞型物理フライゴン


性格    いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
特性    ふゆう
努力値配分 攻撃:252 / 特防:4 / 素早:252
実数値   155-167-100-90-101-152 
個体値   31-31-31-31-31-31
技構成   りゅうのまい / ドラゴンクロー / じしん / ストーンエッジ
持ち物   きあいのタスキ


調整


 性格に関しては現環境では最速100族が少ないので、いじっぱS252でも良いと判断。襷で1舞が確保できていることも考慮すると素早さに関しては心強い。
 A252、これはフライゴン種族値、1舞を考慮したうえでやはり火力が不足する可能性が高いため。
 S252、これは主に最速フェローチェを抜くための調整である。1舞準速100族のS実数地が228に対し最速フェローチェは223。最速コケコや最速1舞メガギャラ等も抜くことも可能。Dはポリゴン2のダウンロード対策。


立ち回り


 組み合わせるポケモンよって変わるが、基本的には先発が倒れたら繰り出すか、地震読み、交代読みで繰り出すのが良い。
 鈍足ポケの交代技で無償降臨という手もある。やはり火力が心許ないので、先発に少し削ってもらったり、ステロがあると便利。


場に出たら


 襷で1舞は保証されているので、りゅうのまい。その後は普通に殴って問題ない。
 相手の隙を見て更に舞ったり、先制技持ちが出てきた場合は引いたり、状況を見て器用に使いこなせるといい。


技構成


確定技


りゅうのまい

 この型には必須。持ち物きあいのタスキで1回は舞える。

じしん

 タイプ一致のメインウェポン。外す理由がない。

• H252ギルガルドを乱数一発 100.5~118.5
• H252Rガラガラを確定一発 130.5~154.4
• カプ・コケコを確定一発 186.2~219.3
 積まなくても確定一発 124.1~146.2
• H4メガルカリオを確定一発 178~210.9
 積まなくても確定一発 120.5~143.8
• H252B252きせきポリゴン2を乱数三発 31.7~38


候補技


ストーンエッジ

 ひこうタイプやRキュウコンに有効。しかし、命中率に不安が残る。また、ギャラはメガ石orゴツメ持ちが多いため有効打とはならないこともある。

• H4ベールRキュウコンを乱数二発 44.9~53
• H4メガボーマンダを乱数二発 49.1~58.4

ドラゴンクロー

 どうしても外せない飛行対面などで。

ドラゴンダイブ

 タイプ一致の技で、威力はあるが、命中率が75と不安。

とんぼがえり

 苦手な相手がでてきたとき、相手に圧力を与えつつ、また襷や頑丈を潰しつつ有利なポケモンと交代できる。龍舞との相性が悪く、この型でやる意味はない。

ばかぢから

だいもんじ


じたばた型


性格      ようき(素早↑ 特攻↓)
特性      ふゆう
努力値配分   攻撃252 / 特防:4 / 素早:252
実数値     155-152-100-x-101-167 
 個体値     31-31-31-x-31-31
技構成     じしん / じたばた / とんぼがえり / りゅうのまい
持ち物     きあいのタスキ


役割


とんぼがえりを絡めたサイクルパーツ


 交代読みや襷・化けの皮潰しに便利なとんぼがえりと電気・地面を無効化できる優秀な耐性によりサイクルの補完として動くことができる。


タスキによるプチストッパー


 全抜き耐性に入ったバシャやアーゴヨン、他にも削れたリザギャラあたりにはストッパーとして機能する。フライゴンが止めれるか怪しいポケモンは大体ナットレイで見れる。


竜舞によるプチエース


 相手の選出や戦況次第では竜舞を積んで全抜き体制を作ることができる。具体的にはカプコケコやメガメタグロスとの素早さ逆転が可能。
 体力満タンの状態ならば襷があるため更に安定する。ただし、ここでいう全抜きとは体力満タンの相手を3タテすることではなく終盤の疲弊したパーティを一掃するということである。
 舞っても火力は控えめであるためプチエースくらいの認識でいて欲しい。このフライゴンにパーティのエースを一任するというのは推奨できない。


まとめ


 蜻蛉返りで苦手な相手との対面を回避しつつ隙あらば舞って負担をかけていき、襷を温存すればストッパーにもなれるということである。


性格と努力値


 襷で耐久は確保できているため上を取れる相手、与ダメをできるだけ増やせるASぶっぱ。性格はリザードンウルガモスサザンドラミミッキュカプ・テテフランドロス(霊獣)、ドリュウズなどを意識してようき。
 もしくは、耐久を最小にして後述するじたばたを使いやすくするという調整も考えられる。
 性格をさみしがりA↑B↓、やんちゃA↑D↓、せっかちS↑B↓、むじゃきS↑D↓の何かにして、耐久の個体値を0にすれば耐久が最小になる。もちろん、この場合耐性を活かした受け出しはしづらくなる点には注意。


持ち物


 行動保証がないと非常に動かしづらいため、気合いの襷で確定とする。


技構成


確定技


りゅうのまい

 攻撃と素早さを上げられる積み技。

とんぼがえり

 攻撃後に交換できる。

• 無振りキノガッサ 29.6~35.5%
• 無振りギャラドス(威嚇込み) 8.2~9.4%


選択攻撃技


じしん

• 無振りメガバシャーモ 109.6~131.6%
• H振りメガゲンガー 101.7~122.1%
• 無振りメガメタグロス 65.8~78.7%

じたばた

 ダメージ計算は最大威力。HPが削れていないうちはワンウェポンになってしまう。

• 1舞で無振りボルトロス 123.3~145.4%
• 1舞で無振りカプテテフ 124.8~146.8%
• 1舞でH振りカプレヒレ 71.7~84.7%

ストーンエッジorいわなだれ

 じしんと相性が良い。ただし最大威力じたばた=抜群ストーンエッジ。ダメージ計算はエッジ。

• 無振りメガリザードンY 154.2~183.0%
• H振りテッカグヤ 23.0~27.4%

ほのおのパンチ

 テッカグヤナットレイを強く意識する場合。

• H振りテッカグヤ 34.3~41.1%
• 1舞でB特化ナットレイ 72.9~86.1%


被ダメ


物理方面


• A252ボーマンダすてみタックル 103.2~121.9
• 特化メガバシャーモとびひざげり 110.3~130.3


特殊方面


• C252カプコケコのマジカルシャイン 86.4~101.9
• 特化FCロトムのめざ氷 100.6~118.7
• 特化ヒードランマグマストーム 36.1~42.5
• 特化ギルガルドシャドーボール 64.5~76.1 →A無振りかげうち 25.1~29.6(合わせて89.6~105.7)


相性の良い味方


• ナットレイ
• ジバコイル
• ドヒドイデ

 いずれのポケモンも、フライゴンか苦手とするフェアリータイプに対する対策となる。


両刀スカーフ型


性格  せっかち(素早↑ 防御↓)
特性  ふゆう
努力値 攻撃:4 / 特攻:252 / 素早:252
実数値 155-121-90-132-100-167 
個体値 31-31-31-31-31-31
技構成 りゅうせいぐん / だいちのちから / だいもんじ / ストーンエッジ
持ち物 こだわりスカーフ


採用理由


 メガメタグロスとサイクルを回す補完枠としての起用。サザングロスのサザンの代わりとして採用となる。


サザンドラランドロスとの違い


長所


電気無効

 サザンにない強み。例えばラス1にドヒドイデマリルリ等を選出した際に、ボルチェンによるサイクル負けを起こさなくなる。

炎半減

 ランドにない強み。リザやバシャへの最低限の後出しがきき、一任はできないまでも処理パターンを増やすことが可能。

汎用炎打点

 ランドにない強み。一撃で落とせることは少ないが、後出しからの受けは成立させない程度の火力はある。
 そのためナットやカグヤで詰むことが少なくなります

流星群

 ランドにない強み。H252リザX程度なら確定で持っていく火力があるため、相手の龍ポケに悠長な行動をさせず、またフェアリーを誘ってくれる。

Sが100ある

 どちらにもない強み。激戦区から2歩踏み出しているガブに比べて激戦区真っ只中なので多少の物足りなさはあるが、舞ったリザやガモス相手にワンチャンを残せる。


短所


• 悪、霊を半減できない
• 威嚇がない
• 数値が低い


まとめ


 総合的に考えると、メタグロス&電気弱点ポケと合わせてサイクルを回せ、補完が取れているポケモンが欲しい場合はサザンやランドではなくフライゴンに軍配が上がるということになる。


組ませるポケモン


ドヒドイデ

 汎用性の高い受け性能、再生力によるサイクル性能、電気地面が弱点。
 高速中火力で弱点が突けないAT全てへの回答になるのでパーティ内の役割もしっかり分担されている。非常に相性がよい。

マリルリ

 電気をフライゴンで流しつつ、フライゴンを捨ててから太鼓を積む動きが優秀。太鼓後暴れてグロスでお掃除する流れがそこそこ決まりやすい。

ギャラドス

 ランドの代わりに威嚇を入れてくれる。フライゴンが岩を半減してくれるのが地味に嬉しい。Z枠が余っているのでZでもよし、ゴツメでもよし。ただパーティ内の役割的に受け主体にした方がよさそうではある。


調整


 サイクル戦を想定していること、耐久が並のため被弾回数を抑え、行動回数を確保したかったこと、リザやガモス、バシャ等の炎の処理ルートを増やしたかったことから最速スカーフ。
 性格はDL対策とリザYのニトチャ+文字の乱数を下げたかったのでBダウンのせっかち。メインウェポンが特殊技のためCに振り切り、残りをAとしたが、少しCからAに振る選択肢もある。


候補技


りゅうせいぐん

 タイプ一致最高打点です打ち逃げはサイクル戦ともスカーフとも相性抜群。H252リザXや無振りメガマンダを確定で飛ばせる程度の火力。

• H252メガリザX:100.5%~117.8%
• H4メガマンダ:102.9%~122.8%
• 慎重H244D228メガマンダ:63.6%~75.6%(次でこちら有利の乱数)
• 無振りガブ:101.6%~119.1%

大地の力

 一致の安定して打てる選択技。終盤の抜きに使えなくもない。
 ボルチェンを止めた後の電気を処理したりでき、また今の環境だとメタグロスが苦手な霊に刺さりやすい。

• 無振りコケコ:99.3%~117.2%(93.8%)
• 無振りバシャ:98%~116.1%(87.5%)
• H244ドラン:109.6%~129.9%
• H252盾ガルド:47.9%~57.4%(82.4%)
• H252剣ガルド:114.9%~136.5%
• H252メガゲン:69.4%~83.8%

地震

• 無振りコケコ:91%~107.5%(37.5%)
• 無振りバシャ:98%~116.1%(87.5%)
• H244ドラン:109.6%~129.9%
• H252盾ガルド:50.2%~58.6%
• H252剣ガルド:116.1%~137.7%
• H252メガゲン:80.2%~97%

大文字

 大地が通らない鋼(ナットやハッサム、ムドー、カグヤ)に刺さる。
 H252メガハッサムを確定にできたりナットが確2から乱1にできたりするので文字推奨。

• H244カグヤ:44.3%~53.2%(25%)
• H252ナット:88.3%~106%(31.3%)
• H252メガハッサム:103.9%~124.2%
• 慎重HDメガハッサム:76.8%~90.3%
• H244エアームド:71.3%~84.2%

ストーンエッジ

 リザ、ガモスに刺すための技。エッジだとH252リザYまで確定にできるので推奨。

• H4ガモス:134.1%~159%
• H252メガリザY:101.6%~121%

とんぼがえり

 スカーフでサイクルを回すといえばこれだが、メガメタが十分役割対象相手なら受け出しできることを考えると確定にはならない。
 双方に一致弱点を突けるマンムーの襷を潰しつつグロスに引いて氷を受けることができるので採用価値は十分。


被ダメ


• C252ガモスの+1さざめき:91.6%~108.3%(50%)
• C252リザYの文字:63.8%~75.4%
• 控えめC252リザYのオバヒ:81.9%~96.7%
• 臆病リザYのニトチャ:21.2%~25.8%
• A252バシャのフレドラ:41.2%~49%

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 以上です。お読みいただきありがとうございました。

【よくわかるポケモン解説】スボミー編

 今回のポケモン解説はスボミーです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.406
分類    つぼみポケモン
英語名   Budew
タイプ   くさ どく
種族値   H40 A30 B35 C50 D70 S55
高さ    1.2kg
重さ    0.2m
特性    どくのとげ / しぜんかいふく / リーフガード(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ 未発見


進化


スボミー →ロゼリア(昼なつき)→ロズレイド(光の石)


図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド
ふゆの あいだは つぼみを とざして さむさに たえる。はるになると つぼみを ひらき かふんを とばす。

ポケットモンスターパール
すんだ いけの ほとりに せいそく。はげしい くしゃみと はなみずを ひきおこす かふんを ばらまく。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
おんどの へんかに びんかんで あたたかい ひざしを かんじるとき つぼみは かならず ひらくという。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
あたたかい ひざしを あびると つぼみが ひらき かふんを とばす。きれいな みずの ちかくが すみか。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
まわりの おんどへんかに びんかん。あたたかくなると つぼみが ひらき どくをふくんだ かふんを ばらまく。


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう、エスパー、ほのお、こおり

等倍
ノーマル、ゴースト、はがね、じめん、いわ、ドラゴン、あく

1/2
でんき、かくとう、みず、フェアリー

1/4
くさ

無効
なし


容姿


 なんとも言えないかわいさのある表情が特徴的なポケモン。どことなく、涎掛けを掛けた赤ん坊に見える姿である。名前の由来は窄む+蕾+baby(英:赤ん坊)と思われる。

 

概要


 ゲームでの初登場は『ダイヤモンド・パール』。ロゼリアの進化前にあたる、ベイビィポケモン
 蕾の中身は未熟な赤と青の花弁が収納されている。つまり、頭の蕾はロゼリアの腕に当たるのである。よって物真似の難易度が易し。


ゲームのスボミー

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 ファンシーな姿のポケモンだが、ふれた相手をたまに「どく」状態にするとくせい「どくのトゲ」や、HPを吸収するわざを使用できるため、野生のスボミーを捕まえるのは見かけのわりにけっこう大変である。
 また、ロゼリアに進化させるには、スボミーがじゅうぶんになついた状態で日中の時間帯にレベルアップさせなければならない。
 ロズレイドに進化させるには「ひかりのいし」が必要になるなど、育てるのもこれまたけっこう大変である。『プラチナ』では、モミがやすらぎのすずをくれるようになって楽になった。


入手


 スボミーの生まれるタマゴを発見するには、"おはなのおこう"をロゼリアロズレイドに持たせて、ポケモン育て屋にあずける必要がある。
 ロゼリアポケモン屋敷周辺にたくさん生息している。なつき進化が面倒という人は、こちらをゲットして即戦力にするのをオススメする。


アニメのスボミー

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CV:川上とも子(スボミーロゼリア)、雪野五月(ロズレイド)

 DP編第4話で初登場したナオシのポケモン。同話でスボミーからロゼリアに進化した。DP編第176話でロゼリアからロズレイドに進化していることが判明。


使用した技


• タネマシンガン
• にほんばれ
• ソーラービーム
• メガドレイン
• はなびらのまい
• あまいかおり
• マジカルリーフ

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】ウツロイド編

 今回のポケモン解説はウツロイドです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.793
分類    きせいポケモン
英語名   Nihilego
タイプ   いわ どく
種族値   H109 A53 B47 C127 D131 S103
高さ    1.2m
重さ    55.5kg
特性    ビーストブースト
性別比   性別不明
卵グループ タマゴ未発見


図鑑説明


ポケットモンスターサン
なぞに つつまれた UBの いっしゅ。 まちゆく ひとが きせいされ あばれだす すがたが もくげきされた。

ポケットモンスタームーン
UBの いっしゅ。 いしが あるかは ふめいだが ときおり しょうじょの ような しぐさを みせる。

ポケットモンスターウルトラサン
UBと よばれる べつせかいの せいめいたい。 つよい しんけいどくを もっていると かんがえられる。

ポケットモンスターウルトラムーン
ウルトラホールから このせかいに あらわれた。 ポケモンや にんげんに きせいして いきているようだ。


耐性


4倍
じめん

2倍
みず,エスパー,はがね

等倍
くさ,でんき,ドラゴン,ゴースト,いわ,あく,こおり,かくとう

1/2
ノーマル,ほのお,ひこう,むし,フェアリー

1/4
どく

無効
なし


容姿


 逆さにした金魚鉢からガラス細工のような質感の触手が生えた、クラゲの様な姿をしている。モデルはフクロムシのエキステルナ(頭部のような部分)とインテルナ(触手のような部分)であると思われる。 
 名前の由来は、虚ろ(からっぽ)+イド(id)、及び『移ろい』をかけていると思われる。イド(id)は精神分析学の概念の一つで、『本能』という意味を持つ(英語名のNihilはラテン語で『虚無・ゼロ』 egoは『自我』という意味)。
 色違いは、青基調の寒色系から黄色基調の暖色系になっている。 


概要


 初登場は『ポケモンSM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。国際警察からは、UB01 PARASITE(パラサイト)というコードネームで呼ばれている。 
 透明度の高い身体はガラス質で構成されており、形状は常に流動し定まっていない。顔が見当たらず、意思や感情があるのかどうかは不明。
 傘の形状が帽子、触手の形状が人間の少女の長髪・腕・脚を思わせるシルエットとなっており、戦闘中の待機モーションやポケリフレではまるで少女のようなしぐさを見せる。 


特徴


 他の生命体に寄生する。寄生方法は取り付いた相手に「超強力な神経毒」を注入し、寄生主の肉体や精神の潜在能力を極限まで引き出すというもの。 
 その神経毒には超刺激的な覚醒作用があり、寄生された対象は極度の興奮と自我の開放が発生、心理的な抑制力が麻痺した自らの情動や欲望のままに暴走する人格となってしまう。 
 この毒には自分たちUBを守るように心理誘導する作用も含まれているようで、心と体を(無理やり)目覚めさせられた宿主が自発的にウツロイド自身を守るように仕向ける。


ゲームのウツロイド

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 ウルトラビーストの中でもストーリーに最も影響を与えている。シナリオ上ではエーテルパラダイスで最初に遭遇し戦う事となるが、エンディング後のイベントでおそらく別の個体と遭遇して捕獲することになる。 
 ストーリーでは大量に出現するのだが、sm本編で入手できるのは1匹のみ。 
 最初に捕獲することになるウルトラビーストだが、「めざめるパワー」のタイプ厳選をするプレイヤーも多く、その場合はなかなか次のイベントに進めないことから歯痒い思いをすることになる。 


ウルトラディープシー

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 『USUM』からの新要素であるウルトラワープライドで、白いホールをくぐると行けるウツロイドの世界。『SM』でも先行登場しており、その時はウルトラスペースと言う名前だった。 
 ディープシーの名の通り、薄暗くサンゴの様な岩が立ち並び、水が流れている様にも見えるため、深海がモチーフだろう。 
 道なりに進むと、奥に開けた場所があり、そこに岩がぽつんと置かれている。この岩には座ることができ、初めて訪れた時はイベントが発生する。 
 そのイベントとは、岩に座った主人公の背後に上からゆっくり降りて来るようにウツロイドが現れるという、SMで起きた事を考えるとシャレにならないもので、主人公が背後のウツロイドに気づいてから戦闘が始まる。


システム上の問題


 普通に性格も個性も存在し、普通に懐き、ポケリフレで仲良くなれば戦闘中に撫でて欲しがることすらある。 


対戦のウツロイド

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能力


 あのガブリアスを僅かに1上回る素早さを持ち、特攻は禁止級のメガディアンシーを除けばいわタイプ最高の数値となる。 
 特殊耐久面は無振りの状態ですらHP252振りのメガフシギバナより堅いというとんでもない堅牢さであり、特攻252振りひかえめラティオスサイコキネシスを確定で耐える。 
 その反面、攻撃・防御はかなり低く、物理技で殴られるだけで簡単に致命傷を負う。サイコショックも技の性質上ほぼ耐えることはできない。 


特性


 「ビーストブースト」は相手を倒したときに自分の一番高い能力が上がる。


オススメ技


特殊技


パワージェム
タイプ いわ
威力  80(120)
命中  100

ヘドロウェーブ
タイプ どく
威力  95(142)
命中  100
備考  相手毒10%

ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  相手毒30%

かみなり
タイプ でんき
威力  110
命中  70
備考  相手麻痺30%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

チャージビーム
タイプ でんき
威力  50
命中  90
備考  自分特攻↑70%

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90
命中  100
備考  相手特防↓10%

サイコショック
タイプ エスパー
威力  80
命中  100
備考  相手の防御でダメージ計算

マジカルシャイン
タイプ フェアリー
威力  80
命中  100
備考  全体攻撃

めざめるパワー
候補タイプ こおり,ほのお,じめん
威力    60
命中    100

くさむすび
タイプ くさ
威力  20~120
命中  100

ミラーコート
タイプ エスパー
効果  相手の特殊攻撃を倍返し
命中  100
備考  優先度-5

アシッドボム
タイプ どく
威力  40(60)
命中  100
備考  相手特防↓↓100%

クリアスモッグ
タイプ どく
威力  50(75)
命中  必中
備考  相手能力変化解除


物理技


はたきおとす
タイプ あく
威力  65(97)
命中  100
備考  相手持ち物排除

イカサマ
タイプ あく
威力  95
命中  100
備考  相手の攻撃実数地でダメージ計算


変化技


どくどく
タイプ どく
効果  相手を猛毒状態にする
命中  必中

でんじは
タイプ でんき
効果  相手をマヒにする
命中  90

リフレクター
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の物理耐久を強化

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊耐久を強化

ワンダールーム
タイプ エスパー
効果  場のポケモンの防御・特防を入れ替える

サイドチェンジ
タイプ エスパー
効果  味方との位置を入れ替える
備考  優先度+1。ダブル専用

どくびし
タイプ どく
効果  どくびしを撒く
備考  鋼や飛行、ふゆうに無効。毒に除去される

ステルスロック
タイプ いわ
効果  相手フィールドに岩を撒く

いたみわけ
タイプ ノーマル
効果  相手とHPを分かち合う


Zワザ


ワールズエンドフォール
元の技 パワージェム
威力  160(240)

アシッドポイズンデリート
元の技 ヘドロウェーブ
威力  175(262)
元の技 ヘドロばくだん
威力  175(262)

スパーキングギガボルト
元の技 10まんボルト
威力  175
元の技 かみなり
威力  185

ラブリースターインパク
元の技 マジカルシャイン
威力  160

マキシマムサイブレイカー
元の技 サイコキネシス
威力  175

ブルームシャインエクストラ
元の技 くさむすび
威力  160


テンプレート型


特殊アタッカー型 

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/とつげきチョッキ/くろいヘドロ/ラムのみ/こだわりメガネ/いのちのたま/たつじんのおび/Zクリスタル
確定技:パワージェム/ヘドロウェーブorヘドロばくだん
攻撃技:10まんボルトorかみなり/くさむすび/サイコキネシスorサイコショック/マジカルシャイン/めざめるパワー(炎/氷/地)/イカサマ
補助技:みがわり/ステルスロック/どくびし/リフレクター/ひかりのかべ/まもる

こだわりスカーフ型 

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:パワージェム/ヘドロウェーブ
選択技:めざめるパワー(炎/氷/地)/サイコキネシス/くさむすび/10まんボルト/ステルスロック

サポート型 

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう/ずぶとい
努力値:HS252/BS252/HB252/CS252を基本として調整
持ち物:きあいのタスキ/ひかりのねんど/メンタルハーブ/Zクリスタル
攻撃技:パワージェム/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/アシッドボム/クリアスモッグ/10まんボルト/マジカルシャイン
補助技:ステルスロック/どくびし/リフレクター/ひかりのかべ/どくどく/でんじは/トリックルーム


ウツロイド 


注意すべき点


 C127、S103からの一致岩・毒技。加えてビーストブーストが発動し特攻が上がれば抜き性能が大きく上がる。
 特殊耐久がとても高く、一致特殊技でも等倍程度では大きなダメージは与えられずそのまま押し負けてしまう可能性も。サブウェポンや補助技、小技も豊富。


対策方法


 一致技のタイプの都合上、鋼には有効打は少なめ。ただし鋼でも特殊型の場合は押し負ける可能性がある。物理耐久はそれほどでもないので4倍の地面技であれば不一致でも致命傷は与えやすい。
 バレットパンチアクアジェットなどの先制技も有効。ビーストブーストが発動する前に仕留めてしまいたい。
 地面への有効打はめざ氷やくさむすびくらいしかないが、ガブリアスで対処する場合は相手のめざ氷を警戒してタスキ、スカーフなどは持っておこう。
 メガメタグロスギルガルドであればほぼ完封だがイカサマには注意。特殊アタッカーでも、サイコショックで大ダメージを与えられる。


欠点


 第7世代が物理寄り環境であるため噛み合わない。物理耐久が低いため生き残りにくい。一定ターン防御と特防を入れ替える「ワンダールーム」という技を覚えられるのだが、相手も防御と特防を入れ替えてしまうので状況判断を誤ると逆に危険。 
  また、火力も控えめになりがち。積み技も一切習得できない。うまく立ち回れば強いが、やられる時は結構呆気ない。 


 ウツロイドの歴史


第七世代


発売前評価

 能力が判明するなりガブリアスの素早さの種族値を1だけ上回る103に注目が上がった。一応、めざめるパワー(こおり)でガブリアスを落とせる特攻ではある。

『SM』期

シングルバトルでは

 SMシーズン2の上位構築としてテッカグヤとのコンビ、通称「ウツロカグヤ」構築が何例か入っていた。
 相性補完の良さ、ビーストブーストが根源となって発揮される型の豊富さが「ウツロカグヤ」の売りである。
 シーズン6になると、カバルドンのすなおこしを加えた「カバウツロカグヤ」が確立された。砂ととつげきチョッキを合わせれば特殊耐久は物凄いことになり、その条件でHPに努力値を全振りすればおくびょうゲッコウガのミズZ+ハイドロカノンが最大乱数で86.1%に抑えられる。これはステルスロックのダメージ込みで確定2発の計算となる。
 パワージェム、ステルスロックヘドロウェーブくさむすびorめざめるパワーが主流技構成であり、持ち物はこだわりスカーフが、性格はおくびょうがメイン。
 実際の対戦では途中で捨てるが求められることが多い関係上、上を取った状態からひたすらパワージェムを撃つポケモンとしての姿が目立つ。拘っている時は流されやすい10まんボルトヘドロウェーブは非推奨なので、ある意味当然である。

『USUM』期

シングルバトルでは

 ガブリアスの使用率が20位台にまで低迷するようになったため、シングルバトルにおいてはめざめるパワー(こおり)型は多くのプレイヤーが折角育成したのに無駄になった感がある。

ダブルバトルでは

 シーズン10からいかくが意味をなさない点を活かしたほのお、フェアリーへの特殊アタッカーとして利用されるようになった。
 PGLレーティングバトル統計データからは、パワージェム、ヘドロばくだん、まもる、トリックルームが主流で、持ち物は出落ちを防ぐためのきあいのタスキが好まれた。
 性格は臆病がメインであったが、トリックルーム状態と相性の良いれいせいも2番手として見られるようになった。
 めざめるパワーはこおり、ほのお、じめんがメインであるが、主流技をフル投入レベルで要求される上にダブルバトルでは不利なポケモンで受けることがざらであるため、めざめるパワーの採用率は各シーズン2割から3割程度が常。
 ダブルバトルにおけるウツロイドは対面性能以外は非常に低いため、特定の相性補完コンビないしトリオを形成するには至っていない。


アニメのウツロイド

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 サン&ムーン47話の回想シーンで初登場。ゲーム版同様『UB:01 PARASITE(パラサイト)』の名称で呼ばれている。 


過去


 4年前、ザオボーが勝手に開いたウルトラホールから出現。幼い頃のリーリエに襲い掛かり、連れ去ろうとした。 
 助けに入ったシルヴァディによってウツロイドはホールの向こうに退散したが、リーリエはその時の恐怖とザオボーのスリーパーによる記憶封印が原因で、呪いをかけられたのようにポケモンに触る事ができなくなってしまった。 


現代


 50話にて、ザオボーが再びウルトラホールを開いた事でサトシ達の前に出現。ザオボーをぶっ飛ばした後、ルザミーネのピクシーのマジカルシャイングラジオシルヴァディエアスラッシュ、サトシのピカチュウ10まんボルトを一切受け付けずに圧倒。
 そして4年前と同じようにリーリエへ襲い掛かろうとする。リーリエを庇ったルザミーネを捕まえたままウルトラホールへと消えてしまった。 


結末


 53話では、サトシ達が辿り着いたウルトラスペースにたくさん登場。ルザミーネを捕まえた個体は彼女と融合してマザービーストと化しており、サトシ達の追跡から逃れるべくルザミーネに手持ちポケモンを出させながら逃走を図る。 
 54話でルザミーネがリーリエの言葉で自我を取り戻しかけた際は再度彼女を取り込もうとしたが、サトシとピカチュウが新たに発動したZワザ1000まんボルト」が炸裂し敗北。ルザミーネから分離し、どこかへ飛び去っていった。 
 事件解決後、エーテル財団によって正式にウツロイド命名される事となった。 

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】ドリュウズ編

今回のポケモン解説はドリュウズです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.530
分類    ちていポケモン
英語名   Excadrill
タイプ   じめん はがね
種族値   H110 A135 B60 C50 D65 S88
高さ    0.7m
重さ    40.4kg
特性    すなかき / すなのちから / かたやぶり(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ りくじょう


進化


モグリュードリュウズ(Lv31)


図鑑説明


ポケットモンスターブラック
はがねに しんかした ドリルは てっぱんを つらぬく はかいりょく。 トンネルこうじで だいかつやくする。

ポケットモンスターホワイト
ちか 100メートルに めいろの ような すあなを つくる。ちかてつの トンネルに あなを あけてしまう。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
はがねになった ツメと あたまで ドリルを つくり どんなに ぶあつい てっぱんも つらぬく。


耐性


4倍
なし

2倍
ほのお,みず,かくとう,じめん

等倍
くさ,ゴースト,あく,こおり

1/2
ノーマル,ひこう,エスパー,むし,ドラゴン,はがね,フェアリー

1/4
いわ

無効
でんき,どく


容姿


 大きなモグラの姿をしたポケモン。体色は茶色で、進化前が青の模様だったが、赤の模様に変色した。
 頭部にはリーゼント状の刃物があり、両腕の爪も鋭い刃物のようになっている。これらを組み合わせるとさながらドリルのような形状になる。
 初期設定の頃は、体の色が茶色ではなく紫色だったとのこと。その事を反映してなのか、色違いは体が紫系統の色になり、模様が水色になる。名前の由来は、恐らく「ドリル」+「ドリュウ(土竜<もぐら>の音読み)+ウズ(渦)」+「土流」


概要


 『ポケットモンスター ブラック/ホワイト』(第5世代)に初登場するポケモンモグリューの進化形。ゴツい見た目の割に0.7mと意外に小さい。
 モグリュー同様、イッシュ全域の洞窟内に発生する砂ボコリに出現する。爪などに鋼の要素が追加された事で削岩能力はモグリューの時より上昇。鉄板すらぶち抜く程の威力なのでトンネル工事に活躍する。
 野生下では地下100メートルに迷路のような巣穴を作って生活するが、時々地下鉄のトンネルに穴を開けてしまうらしい。
 また、地中を掘り進むスピードは150キロで、彼らが掘った洞窟は自然に出来たものと見紛うほどの穴掘りの達人。こうした能力の高さからガラル地方では『ドリルキング』の称号を戴いている事が判明した。
 無論、爪の威力も上がっており、接近戦では引っかき攻撃を得意とする。


ゲームのドリュウズ

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▼入手場所


• 巨人の鏡池【剣のみ】
• 砂塵の窪地に隣接している砂地
• 巨人の帽子
• げきりんの湖


▼マックスレイドバトル


• うららか草原
• ハシノマ原っぱ


対戦のドリュウズ

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能力


 135という高い攻撃種族値を持ち、タイプ一致の「じしん」は驚異的な破壊力を誇る。素早さも88とそこそこ高い。
 防御と特防こそ60,65と低いように見えるがHPは110もあり、さらにはがねタイプならではの半減の多さ+どく無効もあってトータルな耐久力もまたそこそこ高い。


特性


 「すなかき」は天気が『すなあらし』の時、『すばやさ』が2倍になる。また、『すなあらし』によるダメージを受けない。
 中途半端な機動力を一気に底上げし、エースアタッカーとして申し分ない動きを見せてくれる。
 「すなのちから」は天気が『すなあらし』の時、自分の『じめん』『いわ』『はがね』タイプの技の威力が1.3倍になる。また、『すなあらし』によるダメージを受けない。
 技の威力は上がるが機動力がそのままなのが難点。耐久は低くないが高いわけでもないため使い辛い。
 隠れ特性は「かたやぶり」。相手の特性の影響を受けずに攻撃できる。ただし、攻撃後に受ける効果は消えない。
 ロトムなどの特性「ふゆう」持ちじめん弱点ポケモンを倒せるほか、ミミッキュを皮を剥がさずタイプ一致はがね技で強引に突破可能とあって特にシングルで有用。


オススメ技


物理技


じしん
タイプ じめん
威力  100(150)
命中  100
備考 ダブルでは周囲全体攻撃

10まんばりき
タイプ じめん
威力  95(142)
命中  95

じだんだ
タイプ じめん
威力  75(112)→150(225)
命中  100
備考  技失敗後威力2倍

アイアンヘッド
タイプ はがね
威力  80(120)
命中  100
備考  相手怯み30%

スマートホーン
タイプ はがね
威力  70(105)
命中  必中

こうそくスピン
タイプ ノーマル
威力  50
命中  100
備考  拘束解除。自場リセット。自分素早↑100%

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み3割

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%

つばめがえし
タイプ ひこう
威力  60
命中  必中
どくづき
タイプ どく
威力  80
命中  100
備考  相手毒30%

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  壁破壊

つのドリル
タイプ ノーマル
効果  一撃必殺
命中  30

じわれ 
タイプ じめん
効果  一撃必殺
命中  30


変化技


つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  自分攻撃↑↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費して身代わりを生み出す

でんじふゆう
タイプ でんき
効果  5ターンの間地面技を無効化
備考  教え技

ステルスロック
タイプ いわ
効果  相手の交代時にダメージを与える


ダイマックス技


ダイアース
元の技 じしんorじだんだ
威力  130(195)
効果  味方:D↑

ダイスチル
元の技 アイアンヘッド
威力  130(195)
効果  味方:B↑
元の技 スマートホーン
威力  120(180)

ダイロック
元の技 いわなだれ
威力  130
効果  天候:砂嵐
元の技 がんせきふうじ
威力  110

ダイナックル
元の技 かわらわり
威力  90
効果  味方:A↑

ダイジェット
元の技 つばめがえし
威力  110
効果  味方:S↑

ダイアシッド
元の技 どくづき
威力  90
効果  味方:C↑

ダイワーム
元の技 シザークロス
威力  130
効果  相手:C↓

ダイホロウ
元の技 シャドークロー
威力  120
効果  相手:B↓

ダイアタック
元の技 つのドリル
威力  130
効果  相手:S↓
元の技 こうそくスピン
威力  100

ダイウォール
元の技 変化技
効果  すべての技を防ぐ


テンプレート型


かたやぶりアタッカー型 


特性:かたやぶり
第8世代ではドリュウズ自体がトップメタであり、ミラーになることも多々あるため最速推奨。

こだわりスカーフ 

性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じしん/いわなだれ
優先技:アイアンヘッド
選択技:つばめがえし/かわらわり/つのドリルorじわれ

きあいのタスキ 

性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:じしん
優先技:つるぎのまい
攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれorがんせきふうじ/かわらわり/つのドリルorじわれ/こうそくスピン

とつげきチョッキ 

性格:ようき
努力値:S252ベースでAD調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つのドリルorじわれ
選択技:かわらわり/こうそくスピン


すなかきアタッカー型 


特性:すなかき
性格:いじっぱり(推奨)/ようき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ふうせん
確定技:じしん/いわなだれorがんせきふうじ
選択技:アイアンヘッド/かわらわり/つのドリルorじわれ/みがわり/つるぎのまい


ステルスロック撒き型 


特性:かたやぶり
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ
確定技:じしん/ステルスロック
攻撃技:アイアンヘッド/がんせきふうじorいわなだれ/かわらわり/つのドリルorじわれ/こうそくスピン


ドリュウズ 


注意すべき点


 地面タイプ、鋼タイプどちらの中でも最高峰の攻撃力。かたやぶりによってふゆうにも一貫するじしんの威力と範囲は脅威。持ち物もきあいのタスキとつげきチョッキこだわりスカーフなど多岐に渡るため受けづらい。
 すなかきの場合、砂下で圧倒的な突破力を誇る。多くの高速ポケモンに先手で高火力技を叩き込むエースと化す。バンギラス等同時選出されるポケモンも一筋縄ではいかないためパーティ単位で対策する必要がある。


対策方法


 どくどくが効かず、つるぎのまいやかたやぶりからの一撃必殺技があるので、耐久型で受けるのは安定しない。耐久は低く、素の素早さも並より少し高い程度なので、先制技やこだわりスカーフフライゴンリザードン等で弱点を突いて速攻したい。
 麻痺や火傷でも機能停止。でんじはは無効だが、へびにらみやおにびは有効。高耐久で弱点をつかれずこれらの技を打てるサダイジャ、しんかのきせきガラルサニーゴ等が適任。
 飛行タイプはサブウェポンの岩技で弱点を突かれる恐れあり。地面無効・鋼半減・毒無効のアーマーガアも安定するか。但しつのドリルに注意。

 

ドリュウズの歴史


第五世代


『BW』期

 天候による初速ではメジャーなポケモンの中でも最速なため、すなかきアタッカーとして環境入り。こだわりスカーフ型も強力であった。
 カバルドンガブリアスに加えてこれをパーティに入れるとこおりの一貫性が消えた「カバガブドリュ」という構築になる。いたずらごころサポーターによるどくどくやでんじはを無効化する、などタイプ面も非常に優秀であった。
 当時一番有名なのはバンギラスをすなおこし要員とし、ガブリアスのすながくれとドリュウズのすなかきを発動する「バンガブドリュ」。しかし、タイプのバランスが悪いため、初心者受けはしたが上級者にはあまり好まれなかった。
 終期になるとキュウコンクレセリアによる天候メタコンビ「キュウコンクレセ」など露骨に対策を打たれるようになる。

『BW2』期

シングルバトル

 中期にはだっしゅつボタンバンギラスですなおこしだけして退場することで起点を作り、ヨプのみすなかきドリュウズで全抜きを狙う構築が環境にあった。
 末期はニョロトノキングドラガマゲロゲトルネロスによる「トノグドラ(ゲロゲ)ファントム」という雨パ構築が成立。砂パがすっかり下火になっていたためその時期には弱体化していた。

ダブルバトル

 じめんアタッカーの多分に漏れずじしんで攻めることが中心であったが、クレセリアやルンパッパに抜群で入るシザークロスの採用が好まれた。
 一方、素の素早さで動くと出落ちになりやすいので、天候合戦になりやすく砂が切れやすいため、きあいのタスキの採用割合が伸びた。


第六世代


『XY』期

 すなおこしの弱体化によってどのルールでも使用率が低下。

ORAS』期

シングルバトル

 じしん、アイアンヘッドつるぎのまいいわなだれが主流技構成となり、性格はいじっぱりとようきが半々程度であった。
 持ち物はこだわりスカーフとつげきチョッキがメインであった。中盤にはキノガッサへの打点としてつばめがえしを導入するケースもそれなりに見られるようになり、終盤にはてっぺき耐久型も一定数見られるようになった。
 単体では二線級になってしまったが、バンギラスをすなおこし役にしつつボーマンダメガシンカとかたやぶり型かすなかき型か選出の段階では見分けがつかないドリュウズで攻め立てる「バンドリュマンダ」が成立。

トリプルバトル

 シーズン14からシーズン16まで使用率ベスト30入りを果たした。最高位はシーズン15の20位。
 アイアンヘッド、じしん、いわなだれ、まもるが主流であり、特性はすなかき、性格はいじっぱり、持ち物はいのちのたまが大半であった。

大会実績

 WCS2015(全国ダブル)ジュニアカテゴリベスト8のパーティにエントリーされていた。


第七世代


『SM』期

 カプやミミッキュなどフェアリータイプの普及によって、それらに対する解答となるはがね枠として復帰。シングルバトルでは使用率ベスト30の常連となった。
 ミミッキュを見ることができるかたやぶり型が主流であり、砂パのメンバーとしての性質は若干薄れた。技はじしんとアイアンヘッドが確定で、つのドリル、いわなだれつるぎのまい、がんせきふうじから残りは選択。
 性格はいじっぱり、持ち物はこだわりスカーフがメイン。ただ、ミミッキュがゴーストZ型をメインにするようになると、それほど簡単にミミッキュを起点にすることはできなくなった。

『USUM』期

 シングルバトルでは激増していたアーゴヨンに明確に有利が付くことからシーズン7とシーズン8で使用率ベスト30入りを果たした。だが。ランドロスカバルドンが増えたあとはベスト30入りに恵まれなくなった。
 シーズン8からは特殊耐久に特化させつつフィラのみなどの混乱木の実を持たせたサイクル型が成立。その場合はカプ・テテフに後投げするのが主な役割となり、技構成はじしん、アイアンヘッド、つのドリル、どくどくとなる。
 シーズン11からはより高威力のアイアンヘッドが教え技として普及しているのにもかかわらずスマートホーンを採用するプレイヤーの割合が大きくなり、搭載率ベスト10に入るようになった。実際、上位構築の場合ムラっけオニゴーリやちいさくなるラッキーに強いという理由で搭載される。
 この時期になるとアタッカーというより特殊受けとしての色合いが強くなり、ドリュウズで特殊を受けてサンダーで物理を受ける「ドリサンダー」コンビが環境において一般的になった。
 初期からでんじふゆう型が稀に使われていた。カバルドンや耐久振りのランドロスのじしんを流すのが目的で、相手がじしん以外に通常火力を持たないならそのまま交代を誘うことができ、その隙につるぎのまいを積むことができる。
 だが、ドリュウズはシーズンが進むにつれて耐久振りが一般的になり、上からでんじふゆうを打つことをしづらくなっている。そのため、シーズン11以降でんじふゆうは搭載率トップ10から外れている。

大会実績

 WCS2019(GSダブル)ウルトラシリーズではかたやぶりでドータクンヌケニンに役割を持てるポケモンとして一定の需要があり、ドリュウズ入りのパーティがJCS2019シニアカテゴリ3位入賞に輝いている。


第八世代


シングルバトル

 こうそくスピンの威力が20から50に変更され、素早さのランク補正が1段階上がるように仕様変更され、強化された。
 これにより、ステルスロック+こうそくスピンで自分だけステルスロックを撒いてから上がった素早さで攻めに転じる型が作れるようになった。
 ジメンZは没収されたが、ダイマックスわざのダイアースのおかげでZワザが存在した頃のように依然としてじしんを全体攻撃と単体攻撃の両方として使い分けることができる。
 シリーズ1環境ではバンギラスとすなかきドリュウズのコンビ「バンドリ」が活躍。ダイロックでビートダウンしながら手動で砂を展開するのがセオリー。
 ただ、すいすい発動のカマスジョー、ダイジェットで素早さのランク補正を1段階積みの最速ドラパルトなど、すなかきドリュウズ以上の素早さのポケモンも多い。
 第七世代で活躍した準伝説が悉く不在であり環境のでんきがロトムだらけとなったため、かたやぶり型も強力。HPをダイマックスで強化できる上に弱点であるダイナックルは威力が控え目であるため、その点耐久面でも強化を受けた。
 トゲキッスに対する明確な有利として知られる。素早さの種族値が上回っている上に一致メインウエポンを両方半減にできるのが強み。
 リフレクターとじゃくてんほけんで徹底的に強化して全抜きを狙う型さえも、いじっぱり型ドリュウズのダイロック(いわなだれ)+ダイスチル(アイアンヘッド)で削っておけば、こおりのつぶてを覚えるポケモンダイマックス終了後を狙って落とすところまで持って行ける。
 シリーズ1終盤には耐久を削って攻撃と素早さに努力値を全振りした型のアーマーガアが流行した影響で、それに対応するかの如くいのちのたま型ドリュウズが普及。
 環境でそこそこエーフィが使われていることから、ダウンロードコンテンツ解禁前の環境では唯一かたやぶりとステルスロックを両立できるポケモンとしても重宝されている。
 もしすなかきアタッカー型で素早さを削って耐久に努力値を回すなら、最速パルシェン抜きの135には仕上げたいところ。

ダブルバトル

 10まんばりきを獲得。お供のバンギラスの特防をダイアースで強化することが可能になった。
 そうなるとバンギラスはすなおこしによる補正もあって特殊技に対する要塞と化す。一方、混乱木の実の弱体化によって、サイクル耐久型は利点の大部分を失った。


ポケモンGO』のドリュウズ

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 2019年9月17日、第5世代実装第1弾として実装された。


入手


 進化前モグリューはややレアで、出現率が低く巣もない。タマゴは5kmのものから孵る。晴れの日には出やすくなるが、気休め程度に考えておいた方がいいだろう。
 立場的に昔のゴマゾウ一家(同様に巣がなくややレアだった、現在は巣が存在する)を彷彿とさせる。


性能


 じめん・はがねの新たなエースとして十分期待が持てる。原作通りHPとこうげきが高い。ぼうぎょは低いがはがねタイプで多少補填可能。
 技は通常に「どろかけ」「メタルクロー」、ゲージに「ドリルライナー」「じしん」「アイアンヘッド」「いわなだれ」を揃える。ゲージ技のラインナップはさながら原作である。
 特に同ゲームで初めて「ドリルライナー」をタイプ一致で使えるポケモンで、同技は分割2ゲージで発生も早く、ゲージ技が遅い他のじめんアタッカーと大きく差別化できる。
 はがね技も威力こそ控え目だが「メタルクロー」「アイアンヘッド」共に発生が大変早く、高速アタッカーとして有用。唯一最大の難点は、じめんの通常技が鈍重の「どろかけ」であること。


アニメのドリュウズ

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CV: 古島清孝


概要


 BW編9話から登場。サトシたちと出会う前からアイリスの手持ちにいたポケモンエモンガ(♀)の「メロメロ」が効いたことから、性別は♂。


ゲット

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 元々はアイリスの故郷・竜の里の近くの森に住んでいたモグリューミネズミの巣を奪っていたことに腹を立てた幼いアイリスが、直接バトルを申し込む。
 アイリスが連敗していたが、10度目で崖から落ちそうになったのを助けられたことがきっかけで心を通わせ、彼女の最初の仲間になる。


過去

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 その後特訓を積み、竜の里で行われたバトル大会に出場。最中にドリュウズへ進化し優勝を果たす。しかしその直後、100勝を懸けたソウリュウジムのジムリーダー・シャガとのバトルで彼のオノノクスに完敗。
 ドリュウズは序盤で相手には敵わないと感じていたが、勝利が続いて天狗になっていたアイリスがそのことに気づかなかったため、彼女に対して不信感を覚えるようになる。以後はモンスターボールから出されてもアイリスの指示を全く聞かず、寝転がっていた。


初登場

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 キバゴペンドラーに襲われたときにやむを得ず初登場した。そこでアイリスの指示を聞かず、常にサツマイモ状態でいることが判明。
 一度だけペンドラーに飛ばされたのに腹を立てて自分で倒したなんてことはある。それ以降は出てきても相変わらずサツマイモであった。


バトル

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 他者から攻撃された場合のみ、敵と見なして勝手にバトルを行う。アイリスが旅に出た後もその態度が変わることはなかった。
 転機が訪れたのは同33話。ラングレーのツンベアーとバトルし、シャガの時と同じ「いわくだき」で敗北。その後、アイリスはデントの助言でようやくドリュウズの真意に気づき、泣きながら謝罪する。
 ドリュウズも心を開き、アイリスに応える形で「きあいだま」を習得。ツンベアーとの再戦は相打ちに終わるが、問題なくアイリスの指示を聞くようになっていた。


その後の活躍

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 以降はアイリスの主力として活躍。ライモンタウンのドンバトルでは決勝でサトシのピカチュウを破り、見事優勝を飾った。
 BW2編17話では、シャガからバトルを申し込まれ、ソウリュウジムで再び彼のオノノクスと激突。相討ちに終わったが、シャガはアイリスとドリュウズの成長を認めた。


現在使える技


• ドリルライナー
• あなをほる
• メタルクロー
• きあいだま


忘れたと思われる技


• みだれひっかき
• どろかけ(モグリュー時)


主な使用トレーナー


• ヤーコン / ジムリーダー(イッシュ)(アニメ版では通常よりも大型の個体)
• ノボリ / サブウェイマスター
• クダリ / サブウェイマスター
• トウガン(PWT)
• ダイゴ(PWT)

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】カメックス編

 今回のポケモン解説はカメックスです。 

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目次

 


基本データ


全国図鑑  No.009
分類    こうらポケモン
タイプ   みず
種族値   H79 A83 B100 C85 D105 S78
高さ    1.6m 
重さ    85.5kg
特性     げきりゅう/あめうけざら(隠れ)
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/水中1


進化

 

ゼニガメ → カメール(Lv.16) → カメックス(Lv.36) 


メガシンカ

 

カメックス → メガカメックス 

 

図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ファイアレッド、X
からだが おもたく のしかかって あいてを きぜつさせる。ピンチの ときは カラに かくれる。

ポケットモンスター青リーフグリーン、Y
こうらに ふんしゃこうが あって ロケットのような いきおいで つっこんでくる すごい やつだ。

ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
あいてに ねらいを さだめると しょうぼうしゃの ホースより つよい いきおいで みずを だす。

ポケットモンスター金ハートゴールド
ふんしゃした みずの いきおいに まけないように わざと たいじゅうを おもくしているのだ。

ポケットモンスター銀ソウルシルバー
こうらの ロケットほう から ふきだした ジェットすいりゅうは ぶあつい てっぱんも つらぬく。

ポケットモンスタークリスタル
せなかの ふんしゃこう から いきおいよく みずを だすとき ちからづよく だいちを ふみしめる。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド、オメガルビーアルファサファイア
こうらの ふんしゃこうの ねらいは せいかく。みずの だんがんを 50メートル はなれた あきかんに めいちゅうさせる ことが できるぞ。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2
こうらの ロケットほうから ふきだす すいりゅうは ぶあつい てっぱんも いっぱつで つらぬく はかいりょく。

 

耐性


4倍
なし

2倍
でんき,くさ

等倍
じめん,いわ,エスパー,あく,ゴースト,むし,ひこう,どく,フェアリー,ノーマル,かくとう,ドラゴン 

1/2
はがね,こおり,みず,ほのお

1/4
なし

無効
なし


概要


 『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)で初登場したポケモンカメールがレベル36になることで進化する。ゲーム開始時に選べる、いわゆる御三家の中で、みずタイプの最終形態。また上記の作品のマイナーチェンジ版である『ポケットモンスター青』では、ジャケットを飾っている。 
 勇ましい風格とロマン溢れる設定から、初代より根強い人気を持ったポケモンである。背中のロケット砲から噴射されるジェット水流「ハイドロポンプ」は、分厚い鉄板も貫くほどの破壊力を誇る上、50m離れた空き缶を撃ち抜く事が出来る正確無比な命中精度を持つ。また、出せるのは水だけではなく「れいとうビーム」等の光線技もこの大砲から発射する。 
 そうした水圧に耐えられる様、わざと大きく重たい身体へと進化するようになったらしく、時にはその体重で相手にのしかかり気絶させる攻撃も行う。そしていざとなれば亀らしく甲羅に籠って身を守る。 
 外見からは判断できないがロケット砲以外の部分からも水を噴射する事が可能で、甲羅に籠ったまま水流の勢いを利用して相手に突っ込んでくる事もある。 
 ロケット砲は甲羅と同じ材質で出来ているようで、甲羅の開閉・収納機能も内部の筋肉によって行われている模様。 

 

容姿


 巨大な2足歩行の亀の姿をしており、メディアによって多少色は変わるが、肌は青系の色、甲羅は茶系の色である。色違いは青い体色部分がより濃くなり、紫色に近くなる。 
 カメールのときに生えていた耳と尻尾の毛はなくなった他、全体的な顔つきや体格がごつく厳ついものへと変化している。 
 最大の特徴は、背中の甲羅に備えられた2門のロケット砲「ハイドロキャノン」の存在。普段は甲羅の中に収納しており、必要に応じてせり出すようになっている。  
 名前の由来は「カメ」+「rex」(ラテン語で「国王」)と思われる。一方英語名のBlastoiseはBlast(砲台から火薬弾などを発射する事)+Tortoise(陸ガメ)が由来。 

 

ゲームのカメックス

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 『赤・緑・青』及びリメイクの『FR・LG』では最初に選べる3匹の内の一匹として登場。ポケットモンスター金・銀・クリスタル』及び『ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー』(以下『HGSS』)において、シロガネ山において戦うことが出来るレッドのポケモンとしても遺憾なく存在感を示した。 
 『HGSS』では、天候が「あられ」状態なのでカメックスが使用する「ふぶき」は威力が高い上、必ず命中する為多くのプレイヤーに恐怖を与えた。 


対戦のカメックス

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能力

 
 見た目を反映してか「防御」「特防」は高めに設定されており、前者はオーダイルと並び他のみずタイプ御三家より高い。後者もアシレーヌが出るまでみずタイプ御三家ではトップであった。また、見かけによらず「素早さ」もラグラージエンペルトよりは高い。 

 

オススメ技


特殊技


ハイドロポンプ
タイプ みず
威力  110(165)
命中   80

みずのはどう
タイプ みず
威力  60(90)135
命中  100 
備考  混乱20%

なみのり
タイプ みず
威力  90(135)
命中  100

だくりゅう
タイプ みず
威力  90(135)
命中  85
備考  相手命中↓30%
備考  ダブルバトル向け

ねっとう
タイプ みず
威力  80(120)
命中  100 
備考  相手火傷30%

しおふき
タイプ みず
威力  ~150(225)
命中  100
備考  こだわりスカーフかサポート必須

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手氷10%

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

はどうだん
タイプ かくとう
威力  80
命中  必中

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

あくのはどう
タイプ あく
威力  80
命中  100
備考  相手怯み20%


りゅうのはどう
タイプ ドラゴン
威力  85
命中  100

ミラーコート
タイプ エスパー
効果  相手の特殊攻撃を反射優先度-5


物理技


アクアジェット
タイプ みず
威力  40(60)
命中  100
備考  優先度+1タイプ一致先制技

ねこだまし
タイプ ノーマル
威力  40
命中  100
備考  優先度+3先制技。怯み100%


変化技


あくび
タイプ ノーマル
効果  相手1ターン後眠る

てっぺき
タイプ はがね
効果  自分防御↑↑

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる

アクアリング
タイプ みず
効果  回復技


テンプレート型


スカーフしおふき型 

性格:ひかえめorおくびょう
努力値:特攻252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しおふき/ハイドロポンプorなみのり
選択技:れいとうビーム/はどうだんorきあいだま/あくのはどう/りゅうのはどう

受け型 

性格:ずぶといorおだやか
努力値:防御or特防252 H252orS調整
持ち物:たべのこし/オボンのみ/カゴのみ
確定技:ねっとう
選択技:れいとうビームorこごえるかぜ/てっぺき/どくどく/あくび/ねむる/ドラゴンテール/ミラーコート/アクアジェット

 

欠点


 覚えられる技が多彩な反面、「カメックスならでは」という特徴に乏しく、器用貧乏になりがちなのが欠点で、メガシンカしてもこの点は完全には改善されない。 
 特に最激戦区のみずタイプである所が気になるところ。勿論「弱い」というわけでは無いので、上手く技を組み立ててその能力を活かせるようにしたい所である。 
 隠れ特性の「あめうけざら」は耐久の高いカメックスには決して悪くはない特性だが、耐性が優秀なルンパッパやドククラゲと比べると使いこなせているとは言えない。
 さらにフシギバナの「ようりょくそ」やリザードンの「サンパワー」がいずれも非常に強力すぎるのもあって一般的にはハズレ扱いされやすい。 

 

カメックス 


注意すべき点


 スカーフしおふきや、げきりゅうで補強された水技が強力。耐久力を活かしたねっとうやてっぺき、ミラーコートも厄介。


対策方法


 サブウェポンは低火力なので、水に強いポケモンは後出ししやすい。カプ・レヒレならあくびやドラゴンテールも無効。スカーフや先制技持ちで先手を取れば、しおふきを撃たれる前に威力を下げられる。

 

カメックスの歴史


第一世代


シナリオ面

 御三家の中では大活躍。対戦とフィールドの両方で役立つなみのり、弱点をカバーするふぶきやじしんのおかげで、対応力は御三家の中でも随一であった。相性の良いジムリーダーが多かったのも追い風。
 ヨクアタールとじわれのコンボも使えたため、理不尽な強さを発揮。こうしたことから、当時の攻略本などには御三家最強などとよく書かれていた。
 序盤の進行速度やジムリーダー・四天王戦での安定感から、人力で行うタイムアタックでも需要をニドキングと二分する。

対戦面

 スターミーという鉄板がおり、速度と火力で劣るカメックスの立場は厳しかった。みず単タイプとして見ても、技や種族値が耐久戦法とより噛み合っているシャワーズというライバルの存在が重かった。

大会実績

 1996年頃の公式戦という体で行われた対戦など、黎明期の環境では、御三家であり旅パとして育てたのでレベルが上がっているという程度の理由で採用されていた。
 当時はルールすら未整備、インターネットも普及前で、対戦ノウハウもまるで成立しておらず、このような採用法も珍しくなかったためである。
 99カップでは、物理耐久の高さ、ふぶき、じしんを覚えることからみず単タイプとしてそこそこの需要を得た。


第二世代


 特防が20上昇したことと遺伝技でミラーコートを覚えられるようになったことで強化された。しかし、みずタイプで耐久寄りのポケモンならスイクンキングドラなどがいた為、じしんなどでの差別化が必要になるぐらいと相変わらず対戦では地味な立ち位置であった。
 この世代でのみのろいを覚えるようになり、そこそこのこうげきに加え高めの物理耐久、すばやさは低めのカメックスとは相性が良かった。
 でんきタイプに対しては急所率の弱体化ととくぼうの上昇により、じしんを覚えることも相俟って第一世代よりは返り討ちにしやすい。


第三世代


 タイプ一致でじしんを放てる上にカメックスと同じくミラーコートも覚えるラグラージが登場、ラグラージに食われた感があった。
 一方、FRLGのシナリオにおけるカメックスは、第一世代の時と同じで相変わらず最も扱いやすいポケモンの立場を守っていた。


第四世代


 インフレする水タイプに置いて行かれたようにも見えるが、アクアリング、アクアジェットなど地味ながら強化されてきており、カウンターとミラーコートの両立も健在。
 地味にいわなだれもこの世代に獲得していた。プラチナでてっぺきもレベルアップ技として習得したため、ややカジュアル対戦寄りだがげきりゅうの発動ラインを維持するというコンセプトの耐久型も組めるようになった。


第五世代


 ほのおポケモンに対する解答としてはスターミーやフローゼルなどの速攻型にその役目を譲る。パルシェンアバゴーラと違ってからをやぶるを覚えないので、隠れ特性あめうけざらを活かした持久戦でも終盤の爆発力ではもう一つ。
 この世代でも器用さと安定性を活かした戦い方が主軸となり、豊富な耐性を持つアタッカー、猛威を振ったドラゴンタイプへのストッパーなど、役割は第四世代と変わらなかった。
 単体では地味であったが、カメックスによるドラゴンタイプへの役割破壊、ガブリアスによるステルスロック、がんせきふうじ撒きとげきりん、じしんによる攻めを行い、この2匹にとって不利な相手をナットレイで処理するという「カメガブナット」が使われていた。しかし当時はこの構築は公にはされていなかった。


第六世代


 メガシンカを獲得した。新たにはどうだんあくのはどうりゅうのはどうを習得。
 特にはどうだんメガシンカ獲得以降のカメックスの十八番となり、実際のところこの世代以降はソフトを問わずほとんどのシーズンではどうだんがレート戦における搭載率1位を記録している。

シングルバトル

 「カメガブナット」が強化され、構築の公開によってカメックス入りの構築としては一般化。
 一方、ORASリーグ以降互換切りによりカウンター型が消滅。しかしカメックスの主流がアタッカーに既に移行していたため、この点では痛手にならない。同じ理由で、ミラーコートくろいきりが同時遺伝可能になったことも活かしづらい。

ダブルバトル

 WCS2014(カロスダブル)シニアカテゴリベスト4入賞を果たしたパーティの1体となっている。

トリプルバトル

 隣のポケモンでおいかぜ、いかりのこなorこのゆびとまれを発動することでしおふきの火力を最大限活かす「おいかぜカメックス」が流行。一時期は環境で、使用率トップ10にランクインするほどであった。


第七世代


『SM』期

 トリプルバトルの廃止によって相対的に弱体化。素早さの種族値が110を超えるポケモンこだわりスカーフを持ち、フィールドメイカー特性で超火力を発揮する環境の中、耐久力に任せて受けながらはどうだんで刻むというメガカメックスの勝ち筋が通用しなくなりつつある状況となった。
 特に、カプ・コケコの10まんボルトカメックスにとって悩ましい役割破壊であり、先手を取られたらまず勝ち目はない。
 そのような中、素早さの種族値79というのはこの世代になると相手は選ぶがトリパ向けとも言える水準となってしまったため、トリパでの運用が主体となった。主力技が悉くフェアリーに半減以下で受けられるのも痛かった。
 単体では弱体化を見たが、ミミッキュという自ら攻めてよし、トリックルームやのろいで起点を作ってよしという新たなトリパの核を手に入れた。これに加えて第五世代の頃から変わらずみずタイプとの相性補完として利用されているナットレイを入れた「カメナットミミッキュ」が成立。
 少なくともシーズン5までのシングルバトルでは同時エントリーランキング3位以内にミミッキュナットレイが挙がっていた。サイクル全盛環境において刺さりが良い場面が少なくない「カメガブナット」もカメックス入りの構築としては未だ主流の座を守り抜いている。

『USUM』期

 アクアブレイクを教え技で習得した。WCS2018(全国ダブル)世界大会ではマスターカテゴリではベスト16進出はならなかっただが日本人選手がメガカメックスを使用していたことが報告されている。
 その選手はオオスバメも使用しており、パーティを若干マイナーポケモンに寄せていた。

『ピカブイ』

 旅パのメンバーとしてよく使われるが、序盤にマシン技のねっとうを獲得するため非常に使い勝手が良い。


ポケモンGOカメックス

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 捕まえやすさ


 初期形態のゼニガメが博士からもらえる最初のポケモンの1匹として設定され、またゼニガメの出現率もそこそこある為、入手難易度はあまり高くない。 

 

性能


 耐久力が高く攻撃力もそこそこなので全体的にバランスの取れた性能なのだが、問題はみずタイプゆえにライバルが多いところ。
 特にみず最強のシャワーズカイオーガに事実上完敗状態であること。 
 とはいえ単純スペックで見た場合の話であり、カメックスはタイプ不一致ながら「かみつく」や「れいとうビーム」を備え、みず技が効きにくい相手でも多少何とかなる等器用万能さでは勝負できる。
 特にジム防衛の常連であるカイリューボーマンダの弱点を突けるのは大きい。だがこれもより攻撃力の高いオーダイルトドゼルガの登場でその立場も危うくなっている。

 

レイドボス


 2017年6月23日~11月4日まで他の初代御三家同様レイドボスに選ばれており、難易度は一般ポケモン最高レベルの★★★★。
 しかし、カメックス自体の需要がかなり低いこともあって専ら外れ扱いされているのが現状。バンギラスを期待して行ってみたらカメックスでガッカリ……という事態が少なくない。
  シャワーズが★★★なので難易度の面では優遇されているが、その分倒しにくい癖に戦力として微妙とあっては立つ瀬がない。 
 2017年11月5日以降は進化前のカメールにその役割を譲る形で、他の初代御三家共々レイドボスの地位から退いた。 


コミュニティ・デイ


 2018年7月8日(日本では8月4日)に開催されたコミュニティ・デイの期間中にカメックスに進化させることで、特別な技「ハイドロカノン」を覚えさせることができた。
 だが、フシギバナリザードンの時とは違い、高性能な技を持ってしてもステータスの低さを補うには不十分という有様であった(一応、発生があの「ストーンエッジ」よりも早く、硬直時間も短めなので、技の性能自体は優秀なのだが、いかんせんカメックスの攻撃力が低すぎる)。 
 さすがにこのままでは残念なイベントになってしまうことを考慮したのか、イベント期間中にはフィールドリサーチのタスク報酬として「サングラスをかけたゼニガメ」が登場することになった(もちろん系統すべてで色違いVerもある)。 
 ピカチュウとその進化系列以外のポケモンに装飾品がつくのはポケモンGO史上初である。 
 「ゼニガメ団のサングラスと形状が違う(直前に出現していた特別仕様のピカチュウのものの使い回し)のでコレジャナイ感」「カメールはともかくサングラスをかけたカメックスがシュール」など突っ込みどころは多いが、イベントに新たな付加価値が生まれたのも事実。 
 実際、コレクション用にサングラス姿のゼニガメを集めようとプレイヤーが大盛り上がりを見せたことを見ると、運営側のこの試みは一定の成功をみたといえるだろう。 


スマブラカメックス

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 アイテムのモンスターボールから登場し(64、DX)、「ハイドロポンプ」で横一直線に攻撃する。
 しかし、発射のたびに反動で後退していくため、攻撃の途中でガケから落ちてしまうことも多い。また、進化前のゼニガメはファイターの一騎として参戦している。 


ポッ拳への参戦 

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 DLC「バトルポケモン追加パック」によってファイターとして参戦することが発表された。 
 分類はパワータイプだが、原作同様器用な立ち回りが可能で、「みずでっぽう」と「甲羅構え」はそれぞれ複数の派生攻撃を持ち、状況に応じて様々な選択を行える。 
 豊富な遠・中距離攻撃と高いHPを持つが鈍足で技の発生が遅い、という大砲使いらしい性能となっており、バースト時の必殺技『豪砲デストラクション』は必見である。 

 

アニメのカメックス


シゲルのカメックス

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CV:石塚運昇

 無印編第4話で初登場したシゲルのポケモン。当時は誰が所持していたのか明かされず、サムライの回想シーンでカイロスを倒したことが語られたのみ。
 無印編第269話でシゲルが所持していたことが判明し、カメックスまで進化していることが判明した。
 ジョウトリーグ一回戦ではシゲルの切り札としてサトシのヘラクロスベトベトンベイリーフを倒す大活躍を見せるが、サトシのリザードンに破れた 


使用した技


• ハイドロポンプ
• ロケットずつき
• こうそくスピン
• からにこもる
• かみつく
• ハイドロカノン


ポケットモンスター THE ORIGIN

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 レポート4『リザードン』でグリーンのポケモンとして登場。チャンピオンとしての戦いでレッドのペルシアン、サンダースを破ったが、リザードンに敗れた。


ポケットモンスタージェネレーションズ

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 PG第3話で挑戦者(グリーン)のポケモンとして登場。ワタルのカイリューに勝利した。


その他


 『ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ 〜Act I〜』では四天王・ズミのポケモンとして登場。メガカメックスへとメガシンカさせた。XY編第90話ではティエルノのカメールが進化した形で登場。


主に使用するポケモントレーナー

 

  • レッド
  • グリーン
  • シゲル
  • ブルー
  • カスミ(ジムリーダー(カントー))


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以上です。これで紹介を終えます。