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【よくわかるポケモン解説】ロズレイド編

 今回のポケモン解説はロズレイドです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.407
分類    ブーケポケモン
英語名   Roserade
タイプ   くさ・どく
種族値   H60 A70 B65 C125 D105 S90
高さ    0.9m
重さ    14.5kg
特性    どくのとげ / しぜんかいふく / テクニシャン(隠れ特性)
性別比   ♂50.0% : ♀50.0%
卵グループ しょくぶつ/ようせい


進化


スボミー →ロゼリア(昼なつき)→ロズレイド(光の石)

 

図鑑説明


ポケットモンスターダイヤモンド
あまい かおりで おびきよせて りょううでの はなたばの なかに ある とげの むちで しとめる。

ポケットモンスターパール
ダンサーのような みのこなしで どくの トゲが びっしりと ならんだ ムチを あやつり こうげきする。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
りょうての どくの せいぶんは それぞれ ちがう しゅるいだが どっちを さされても しにかける。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
あまい かおりで えものを さそい どくで たおす。どくが つよいほど あまい かおりも つよくなる。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
あまい かおりで えものを さそい りょううでの どくのムチを つかって さしたり しめたりして しとめる。


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,エスパー,ほのお,こおり

等倍
じめん,ドラゴン,はがね,いわ,どく,むし,ゴースト,あく,ノーマル 

1/2
フェアリー,でんき,みず,かくとう

1/4
くさ

無効
なし


容姿


 頭にはバラの様な白い髪が生えており、眼元はマスクで覆われている。肩のあたりからマントの様な葉っぱがあり、雄の方は短く、雌の方が長くなっている。
 両腕の先には花束があり、右の花が赤、左が青色。まるで宝塚スターのような、優雅で気品あふれる容姿が人気なポケモン
 名前の由来は恐らく、「ロズ(ローズ<rose>:(英語でバラ)」+「レイド(マスカレイド<masquerade>:英語で仮装舞踏会)」。


色違い


 色が濃くなり、目の色が赤から紫になる。両手の花の色も変わっており、右の花が紫、左が黒色となる。


概要


 『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』(第4世代)に初登場したポケモンロゼリアに「ひかりのいし」を使用すると進化する。
 ダンサーの様に軽やかに動く事が出来、甘い香りで相手を誘い出し、両腕の花束の中に隠している鞭で相手を仕留める。その鞭にはびっしりと毒の染み込んだ棘が付いている。
 鞭はそれぞれ違う成分の毒だが、どちらも死にかける程の強力なもの。見た目に反して残酷な設定である。


ゲームのロズレイド

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 シンオウ地方ではハクタイシティのジムリーダーであるナタネの切り札。チャンピオンであるシロナも使用するなど対面する機会はなかなかに多く、彼女らのような強いトレーナーが使用していることからも、ロズレイドの強さがうかがえる。


技に関する難点


 進化したことで進化前の技を習得が出来なくなり、自力で習得可能な技は5種類だけであるため、進化するタイミングが重要になってくる。
 ただし、第6世代からは遺伝させたタマゴ技なら初期技として思い出せる仕様となったため進化前限定の技にさえ気を付ければよくなった。


じんつうりきの取得


 じんつうりきはスボミーのときにしか覚えない。そのため、卵を産ませる際に片方が「おはなのおこう」で埋まってしまうため、性格・個体値固定アイテムである「かわらずのいし」「あかいいと」「パワー系」のうち、実質もう片方側の一つしか持たせられず、性格・個体値どちらかを上手く固定させられない。
 そもそもスボミー自体がベイビィポケモンであるため、素の状態ではタマゴが作れない。進化方法もなつき進化、それも朝昼限定であるため、良個体同士の掛け合わせに時間指定と手間がかかるのもめんどくさいところ。
 これに加えて「めざめるパワー」まで粘ろうとなれば鬼のような厳選難易度を誇る。


第7世代以降の改良


 「きんのおうかん」や「ぎんのおうかん」の登場で、性格と「めざめるパワー」さえ合えばレベルを100にして個体値を補強するだけでよくなったのは救い。


対戦のロズレイド

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能力


 非常に高い「とくこう」を持つ。次いで「とくぼう」や「すばやさ」も高めの設定。その代わり「HP」・「ぼうぎょ」は低くなっている。
特に「とくこう」の高さはナッシーと並んでくさタイプ最強である。


特性


 「しぜんかいふく」は交代で状態異常を回復できる。第6世代からは粉・胞子系統の技が無効化されるようになったため、やや有用性が落ちている。
 「どくのトゲ」は接触技を受けたときに30%の確率で相手を毒状態にする。受動的な発動であるため恩恵は薄い。
 隠れ特性は「テクニシャン」。威力60以下の技の威力が1.5倍にする。「マジカルリーフ」が威力135の必中技になったり、「めざめるパワー」が大きく強化される。


オススメ技


特殊技


リーフストーム
タイプ くさ
威力  130(195)
命中  90
備考  自分特攻↓↓

マジカルリーフ
タイプ くさ
威力  60(90)
命中  必中

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

ギガドレイン
タイプ くさ
威力  75(112)
命中  100
備考  HP吸収

ヘドロばくだん
タイプ くさ
威力  90(135)
命中  100
備考  相手毒30%

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,じめん,こおり
威力    60
命中    100

じんつうりき
タイプ エスパー
威力  80
命中  100
備考  相手怯み10%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

マジカルシャイン
タイプ フェアリー
威力  80
命中  100

ウェザーボール
タイプ ノーマル
威力  50/100
命中  100
備考  天候に応じてタイプ・威力が変化


変化技


ねむりごな
タイプ くさ
効果  相手を眠らせる
命中  75
備考  ぼうじん・そうしょくに無効

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  必中

やどりぎのタネ
タイプ くさ
効果  削り技兼回復技
命中  90

どくびし
タイプ どく
効果  相手フィールドにどくびしを撒く

こうごうせい
タイプ くさ
効果  HP1/2回復
備考  天候によって回復量変化

ねむる
タイプ エスパー
効果  HP・状態異常全回復
備考  眠る


テンプレート型


テクニシャンアタッカー型 

特性:テクニシャン
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりスカーフ/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/Zクリスタル
確定技:リーフストームorギガドレインorマジカルリーフorエナジーボール/ヘドロばくだん/めざめるパワー(炎or氷or地)
優先技:じんつうりき/ねむりごな
攻撃技:シャドーボール/マジカルシャイン
補助技:しびれごな/やどりぎのタネ/せいちょう/どくどく/こうごうせい

特殊受け型 

特性:しぜんかいふく/テクニシャン
性格:おだやか/おくびょう
努力値:HD252をベースに調整
持ち物:くろいヘドロ(推奨)/オボンのみ など耐久の基本となるもの
確定技:やどりぎのタネ(推奨)orどくどく
優先技:ギガドレイン
攻撃技:ヘドロばくだん/めざめるパワー(炎)
補助技:ねむりごな/しびれごな/こうごうせい/みがわり/まもる

 

 

ロズレイド 


注意すべき点


 高い特攻からの一致技に加え、テクニシャン補正で威力90のめざめるパワーが強力。毒や鋼も後出ししづらい。持ち物もタスキやチョッキ、スカーフなど多岐に渡る。
 ギガドレインやどりぎのタネ、こうごうせいなど回復技も豊富。しぜんかいふくなら状態異常も回復される。


対策方法


 物理耐久は低いので、不一致弱点や一致等倍技でも押していける。素早さで上回るポケモンなら対処しやすいがこだわりスカーフ持ちも多いので、
 特殊耐久が高めの毒や鋼タイプなどが望ましい。威力90のめざめるパワーを扱えるため、4倍弱点持ちは注意。


ロズレイドの歴史


第四世代


 100族に一歩及ばない素早さ、低耐久などのデメリットはあったが、こだわりスカーフを持たせてリーフストームで速攻を仕掛ける型が強かった。
 ただ、当時は「ミスター役割破壊」の異名を取ったゴウカザルユキノオーマニューラなどのこおりタイプなど、タイプ相性の悪いポケモンが新規勢の中に多かった。
 それでもこの世代はねむりの仕様が催眠技を使用する側に有利になっていたため、低くない素早さで先手を取ってのねむりごなで相手を眠らせて大きなアドバンテージを取ることができた。HGSSでなやみのタネを獲得。


第五世代


 ねむりの仕様変更によってねむりごなが弱体化したが、この世代にはローブシン聖剣士などの強力なかくとうタイプが登場したため、かくとうタイプを半減で受けられるロズレイドはそこそこ環境と相性が良い面があった。
 ただし、ヒヒダルマウルガモスといったほのおタイプのアタッカーには弱かったため、タイプ的には一長一短であった。
 しかし何と言っても、ドレディアエルフーンといった新規の強力なくさタイプのポケモンが登場したことで、ロズレイドの特性がいずれも能動的でなかったり爆発力を生み出すわけではなかったりする点が同じくさタイプ同士との比較によって浮き彫りになった。
 それでも、この世代から解禁されたウォッシュロトムに対する潰しとして中堅的な需要を持っていた。新技ベノムショックは、どくのトゲ耐久型と相性が良い。


第六世代


 まきびしとじんつうりきの同時遺伝が可能になった。メガシンカの登場により、この頃からロズレイドリーフストーム程度では火力として大きなアドバンテージとは言い切れなくなった。
 一方で、めざめるパワーの威力が一律60となったため、テクニシャンとのシナジーが強化された。
 この世代から登場したフェアリータイプの中でも、ニンフィアマリルリなどのどくタイプに耐性を持たないポケモンにはそこそこメタとして機能したが、ファイアローリザードンバシャーモなどメタゲームに強力なほのおタイプが登場していたことから、対面によっては交代を余儀なくされた。

PGLレーティングバトル統計データ

 

 主流技はヘドロばくだんリーフストーム、めざめるパワーであり、サブ技としてはねむりごな、マジカルシャイン、じんつうりきがそこそこの採用率を見せたことがうかがえる。

 少なからずのシーズンでロズレイドが倒したポケモンランキング1位にウォッシュロトムがランクインしていることから、やはりウォッシュロトムメタとして利用されていたことが分かる。持ち物はこだわりスカーフきあいのタスキ、たつじんのおびがメインであり、特性がテクニシャンが最大母数であったことを考えると、アタッカー型がメインであったと判断できる。

 

大会実績


 2015年1月に行われたホウエン図鑑限定戦「Battle of Hoenn」ではジュニアカテゴリで使用率30位、マスターカテゴリで23位と、この世代からホウエン図鑑に追加されたポケモンではあるが、ホウエン図鑑ポケモンとしては立場が良いことを示した。
 X・Yではベビーポケモンは、野性産の場合最低3Vが保証されている。そのため、進化前のスボミーを捕まえると高個体値ロズレイドを攻略に使用することができる。もちろん進化にはひかりのいしが必要だが、スパトレの景品であり有限アイテムではないので、この点もそれほど苦にはならない。


第七世代


『SM』期

 カプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及によってフェアリーメタとしての性質が強くなった。シングルバトルの倒したポケモンランキング上位には各リーグでどのシーズンもカプの面々が並んでいる。
 役割破壊のためにドクZで奇襲するとなるとこだわりスカーフを捨ててしまうことになるので一長一短である。一方、すごいとっくんの登場によってめざめるパワーの厳選難易度が大幅に低下。
 構築に大幅な変更点はなし。増加したフェアリーメタのはがねタイプに対して一致メインウエポンの通りが悪く、あめふらしペリッパー率いる雨パに関してもペリッパーラグラージナットレイの相性補完を活かしたトリオ「ペリラグナット」などのようにサイクルを回すことでくさ対策が行われてしまうため、環境的には依然として向かい風。

『USUM』期

 タマゴ技にパワーウィップが追加された。物理型向きではないステータスのロズレイドだが、これによって「ムチを操り攻撃する」という図鑑説明と実際のゲーム上の設定が一致する格好となった。
 初期のシーズンのシングルバトルではこだわりスカーフを持ってひたすらヘドロばくだんを撃つポケモンと言えた。シーズン11からシーズン13にかけては技範囲を活かしたたつじんのおび型、フルアタック構成になりがちなロズレイドと相性の良いとつげきチョッキ型の母数が伸びた。
 単体では若干力不足だが、とつげきチョッキロズレイドで特殊を受け、カバルドンで物理を受け、エレキメイカーでねむり技に対策を打つ上に自身より速いカプ・コケコはエースのメガリザードンYで処理する「カバリザロズレ」が初期に存在した。
 2018年2月に行われたシンオウ図鑑限定戦の『バトル オブ シンオウ』ではジュニアカテゴリ19位、マスターカテゴリで18位の使用率を記録。


ポケモンGO』のロズレイド

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 2018年11月15日、満を持して実装された。ロゼリアからの進化方法は「アメ100個+『シンオウストーン』」というもの。
 シンオウストーンは現在のところフィールドリサーチの「大発見」(7日達成ボーナス)やトレーナーバトルの報酬などでしか入手方法がなく、非常に稀少。こいつ以外にも進化先がたくさんいるので使用は慎重に。
 とはいえ、進化前のロゼリアの出現率が比較的高めなので、シンオウストーンさえ手に入ってしまえばそこまで入手は難しくない。


性能


 くさ・どく両方のタイプでトップクラスの攻撃性能を誇る。
 くさの方は通常技「はっぱカッター」、ゲージ技「ソーラービーム」で戦っていたが、2019年2月突如「くさむすび」(半分ゲージ威力90)が加入し、安定したダメージソースを手に入れた。
 どくの方は当初から通常技「どくづき」、ゲージ技「ヘドロばくだん」があり、火力はベトベトン(アローラ含む)を上回る。
 とはいえ、現状どくタイプは有利を取れるタイプが少ない(くさ・フェアリーしかなく、いずれもどく以外に弱点を突くことのできるタイプがある)ため、どく特化のロズレイドはあまり見かけない。


耐久面


 攻撃性能が高い一方、原作譲りで耐久が低いため、長期戦や連戦は大の苦手。
 レイドバトルでならまだそれなりに活躍できるが、攻撃力が大幅に上昇しているシャドウポケモンとの戦いでは、場合によっては仕事らしい仕事もさせてもらえずに即退場なんてこともあるので注意。


ポケモン不思議のダンジョン』のロズレイド

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 『探検隊』以降レイダーズという探検隊のメンバーになっている。他のメンバーはエルレイド(リーダー)、ドサイドン
 だが彼らは物語終了後ダグトリオを救出したところにちらっと出て来るだけで、どういう存在なのかは一切不明。
 性別は♂で落ち着いたオネエ口調で話すのだが、超ポケダンにて再登場した際には活発で女性らしい口調・性格へと変更されており恐らく探検隊時代の♂設定は無かったことにされている。


アニメのロズレイド

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シュウのロズレイド


CV:大谷育江

 AG編第33話で初登場したシュウのポケモン。DP編第76話で、ハルカの回想シーンでロゼリアからロズレイドに進化しており、DP編第79話ではシュウと共にミクリカップを観戦していた。


使用した技


• マジカルリーフ
• はなびらのまい
• ソーラービーム
• しびれごな
• メガドレイン


ジュンのロズレイド


CV:大谷育江

 DP編第101話で初登場した。


使用した技


どくづき


ナオシのロズレイド

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CV:川上とも子(スボミーロゼリア),雪野五月(ロズレイド)

 DP編第4話で初登場したナオシのポケモン。同話でスボミーからロゼリアに進化した。DP編第176話でロゼリアから進化していることが判明。


使用した技


• タネマシンガン
• にほんばれ
• ソーラービーム
• メガドレイン
• はなびらのまい
• あまいかおり
• マジカルリーフ


主な使用トレーナー


• ナタネ/ジムリーダー(シンオウ)
• シロナ/ポケモンリーグチャンピオン
• アンズ/ジムリーダー(カントー)
• ミツル/ライバル

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 以上です。これで紹介を終えます。