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【よくわかるポケモン解説】ゲッコウガ編

 今回のポケモン解説はゲッコウガです。

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目次



基本データ


全国図鑑  No.658
分類    しのびポケモン
タイプ   みず / あく
高さ    1.5m
重さ    40.0kg
種族値   H72 A95 B67 C103 D71 S122
特性    げきりゅう / へんげんじざい(隠れ特性) / きずなへんげ(特殊個体)
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 水中1

進化


ケロマツ → ゲコガシラ(Lv.16)→ゲッコウガ(Lv.36) 

 

図鑑説明


ポケットモンスターXオメガルビー
みずを あっしゅくして しゅりけんを つくりだす。こうそくかいてんさせて とばすと きんぞくも まっぷたつ。

ポケットモンスターYアルファサファイア
にんじゃのように しんしゅつきぼつ。すばやい うごきで ほんろうしつつ みずの しゅりけんで きりさく。


耐性


4倍
なし

2倍
くさ、でんき、フェアリー、かくとう、むし

等倍
ノーマル、ひこう、あく、ドラゴン、いわ、じめん、どく、

1/2
こおり、はがね、ゴースト、あく、みず

1/4
なし

無効
エスパー

 

容姿


 青ベースのスタイリッシュな忍者のような外見になり、マフラーのように首回りへ巻き付けた長いピンクの舌が印象的。 
 英名「Gre"ninja"」が示す通りの忍びポケモンで、ネーミングはカエルの鳴き声「ゲコ」+甲賀忍者の「コウガ」からと思われる(月光+甲賀とも)。 
 前作の水御三家が侍をモチーフにしたのに続き今回は忍者と、和の要素を引き続き意識している。 
 色違いは全体的に黒くなり、よりあからさまにニンジャらしいカラーリングとなる。黒装束にスカーフのような真紅の舌から、元ネタは横山光輝原作の東映特撮ドラマ『仮面の忍者赤影』の主人公である飛騨忍者赤影だと思われる。 


概要

 

 初出は『ポケットモンスター X・Y』(第6世代)。ケロマツの最終進化形。 
 最大の特徴は、身体の各部から水を金属並みに硬化させる性質を持った特殊な粘液を分泌できる事。戦闘の際は太腿の十字模様に手を当て、水で出来た手裏剣や忍者刀を生成して変幻自在の戦を繰り広げる。 
 専用技「みずしゅりけん」(先制攻撃+連続攻撃)をはじめとして、「じんつうりき」、「かげうち」、「つじぎり」、「えんまく」、「みがわり」、「まきびし」、「かげぶんしん」といった忍術らしい技を数多く覚える、まさにカエルのニンジャである。 
 ケロマツゲコガシラから引き続きポケパルレでは線目になり、手足の白い部分を触られると嫌がる。舌マフラーを触られると顔が(><)になって喜ぶ姿が見られる。 
 第6世代(2013年~2016年)においては破格の扱いを受けているポケモンであった。2016年6月7日に結果発表された「ポケモン総選挙720」では、伝説ポケモンピカチュウなどを押しのけ、1位をとった。 


対戦のゲッコウガ

 

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能力

 

 水御三家初の素早さに特化した能力の持ち主。この手のお約束で防御面は脆い。タイプは水御三家初の水悪複合。
 この複合自体は先輩やメガシンカポケモンがいるが、このポケモンたちとはまた違った動きを見せるため特に差別化を意識する必要はない。  

 

特性


 「げきりゅう」はHP1/3以下になるとみずタイプの技を放つときに攻撃・特攻が1.5倍になる。
 隠れ特性は「へんげんじざい」。自分のタイプを繰り出した技と同じものにする。実質自分の技をすべてタイプ一致(威力1.5倍の補正がかかる)で繰り出すことができる。持ち前の器用さと高い素早さも相まって対策の難しい要注意ポケモンとなっている。 

 

オススメ技


特殊技


ハイドロカノン
タイプ みず
威力  150(225)
命中  90
備考  次ターン自分行動不可

ハイドロポンプ
タイプ みず
威力  110(165)
命中  80

なみのり
タイプ みず
威力  90(135)
命中  100

ねっとう
タイプ みず
威力  80(120)
命中  100
備考  相手火傷30%

みずしゅりけん 
タイプ みず
威力  15(22)*2~5
命中  100
備考  優先度+1先制技

あくのはどう
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手怯み20%

れいとうビーム 
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手凍り10%

くさむすび
タイプ くさ
威力  20~120
命中  100

じんつうりき
タイプ エスパー
威力  80
命中  100
備考  相手怯み10%

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,でんき,じめん
威力    60
命中    100


物理技


たきのぼり
タイプ みず
威力  80(120)
命中  100
備考  相手怯み20%

つじぎり  
タイプ あく
威力  70(105)
命中  100
備考  急所ランク+1

ダストシュート
タイプ どく
威力  120
命中  80
備考  相手毒30%

けたぐり
タイプ かくとう
威力  20~120
命中  100

グロウパンチ
タイプ かくとう
威力  40
命中  100
備考  自分攻撃↑100%

とんぼがえり
タイプ むし
威力  70
命中  100
備考  攻撃後交代

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%

あなをほる
タイプ じめん
威力  80
命中  100
備考  第6世代わざマシン限定

クロバット
タイプ ひこう
威力  55/110
命中  100
備考  消費アイテムとあわせて

とびはねる
タイプ ひこう
威力  85
命中  85
備考  相手麻痺30%

かげうち
タイプ ゴースト
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技


変化技


どくどく  
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  90

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手変化技を封じる
命中  100

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

どくびし
タイプ どく
効果  どくびしを撒く

まきびし
タイプ じめん
効果  まきびしを撒く

たたみがえし
タイプ かくとう
効果  自身や味方を守る
備考  ダブル用。場に出たターンのみ。優先度±0

 

Zワザ


スーパーアクアトルネード
元の技 ハイドロカノン
威力  200(300)
元の技 ハイドロポンプ
威力  185(277)
元の技 みずしゅりけん
威力  100(150)

ブラックホールイクリプス
元の技 あくのはどう
威力  160(240)

ブルームシャインエクストラ
元の技 くさむすび
威力  160(240)。

マキシマムサイブレイカー
元の技 じんつうりき
威力  160(240)

レイジングジオフリーズ
元の技 ふぶき
威力  185(277)
元の技 れいとうビーム
威力  175(262)

アシッドポイズンデリート
元の技 ダストシュート
威力  190(285)

ぜんりょくむそうげきれつけん
元の技 けたぐり
威力  160(240)

ライジングランドオーバー
元の技 あなをほる
威力  160(240)

ワールズエンドフォール
元の技 いわなだれ
威力  140(210)

ファイナルダイブクラッシュ
元の技 とびはねる
威力  175(262)

ウルトラダッシュアタック
元の技 ギガインパクト
威力  200(300)
元の技 はかいこうせん
威力  200(300)

Zハッピータイム
元の技 ハッピータイム
効果  攻撃・防御・特攻・特防・素早さ↑


テンプレート型


特殊アタッカー型 


きあいのタスキ 

特性:へんげんじざい
性格:おくびょう/むじゃき/せっかち
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:れいとうビームorこごえるかぜ
特殊技:みずしゅりけん/あくのはどう/くさむすび/ねっとうorハイドロポンプorなみのり/めざめるパワー/じんつうりき
物理技:ダストシュート/けたぐり/いわなだれorがんせきふうじ/とんぼがえり/かげうち
変化技:ちょうはつ/どくどく


いのちのたま 

特性:へんげんじざい
性格:おくびょう/むじゃき/せっかち
努力値:CS252
持ち物:いのちのたま
確定技:れいとうビーム
特殊技:みずしゅりけん/あくのはどう/くさむすび/ハイドロポンプorなみのり/めざめるパワー/じんつうりき
物理技:ダストシュート/けたぐり/いわなだれorがんせきふうじ/とんぼがえり/かげうち
変化技:みがわり/ちょうはつ/どくどく


各種Zクリスタル 


特性:へんげんじざい
性格:おくびょう/むじゃき/せっかち
努力値:CS252
持ち物:各種Zクリスタル
優先技:くさむすび/あくのはどう/じんつうりき
特殊技:れいとうビーム/ハイドロポンプ/ねっとう/みずしゅりけん/めざめるパワー/ハイドロカノン(ミズZ)
物理技:ダストシュート/けたぐり/とんぼがえり/かげうち
変化技:みがわり/ちょうはつ/どくどく/ハッピータイム(ノーマルZ)


こだわりスカーフ

特性:へんげんじざい
性格:おくびょう(推奨)/むじゃき/せっかち
努力値:CS252をベースに調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:なみのりorハイドロポンプ/ダストシュート/れいとうビーム
特殊技:くさむすび/めざめるパワー/あくのはどう
物理技:けたぐり/いわなだれ/とんぼがえり
変化技:ちょうはつ/どくどく

 

その他


物理アタッカー型 

特性:へんげんじざい
性格:むじゃき/せっかち/ようき
努力値ACSで調整
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/きあいのタスキ/各種Zクリスタル
物理技:けたぐり/ダストシュート/いわなだれorがんせきふうじ/とんぼがえり/あなをほる/かげうちorでんこうせっか/たきのぼり/つじぎり
特殊技:れいとうビームorこごえるかぜ/みずしゅりけん/なみのり/あくのはどう/くさむすび
変化技:みがわり/ちょうはつ/どくどく/ハッピータイム(ノーマルZ)


【ダブル】アタッカー兼サポート型 

特性:へんげんじざい
性格:おくびょう/ようき/むじゃき/せっかち
努力値:S252 H252orAC調整
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/Zクリスタル/こだわりスカーフ/オボンのみ/ラムのみ/たべのこし
優先技:たたみがえし
特殊技:ハイドロポンプorねっとうorなみのり/あくのはどう/れいとうビームorふぶき/くさむすび/じんつうりき/みずしゅりけん/めざめるパワー
物理技:ダストシュート/けたぐり/いわなだれ/とんぼがえり/かげうち/たきのぼり/つじぎり
変化技:まもる/みがわり/どくどく/どくびし/まきびし/くろいきり/ハッピータイム(ノーマルZ)


げきりゅう 型

特性:げきりゅう
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:みずしゅりけん/ハイドロポンプorなみのりorねっとう
優先技:れいとうビーム
選択技:あくのはどう/ハイドロカノン/くさむすび/とんぼがえり/どくどく/ちょうはつ


みがわり軸型 

特性:げきりゅう
性格:おくびょう
努力値:H4n調整 残りCS 
持ち物:ミズZ/ヤタピのみ
確定技:みずしゅりけん/みがわり/ハイドロポンプorなみのりorハイドロカノン
選択技:あくのはどう/れいとうビーム/くさむすび 


どくびし撒き型 

特性:へんげんじざい/げきりゅう
性格:おくびょう
努力値:CSorHS252
持ち物:きあいのタスキ/ラムのみ/ゴツゴツメット
確定技:どくびし
優先技:ねっとう/ちょうはつ
選択技:あくのはどう/れいとうビームorこごえるかぜ/がんせきふうじ/みずしゅりけん/どくどく/まきびし

 

ゲッコウガ 


注意すべき点


 高い素早さと、へんげんじざいによりタイプが二転三転する点が厄介。素早さで上回られている場合はほぼ全て不利対面といっても過言ではないだろう。高火力で弱点を突かれるほか、こちらからの有効打を空かされることも。
 型は両刀アタッカーやサポート、持ち物もいのちのたまやZクリスタル、きあいのタスキこだわりスカーフと様々。ダブルではたたみがえし、スペシャルではきずなへんげにも注意したい。


対策方法


 へんげんじざいによるタイプ変化に惑わされないこと。素早さが重要。でんじは、トリックルーム等で先制できる状況を作れば突破しやすい。
 後攻の場合は、タイプ変化を見越して技を選ぶ読みスキルが必要となる。相手のパーティ構成からも技構成はある程度推理可能。
積み技に乏しいため、弱点が少ない高耐久のポケモンで受けるのも安定。
 PGL統計だと7割弱がA下降性格であるため、物理技は火力が低いかそもそも採用していない事が多い。採用技は時期により多少の変動はあるものの、氷と水が9割近く、次いで悪、めざパ、草、毒、岩、虫、闘、超と続く。毒、岩、闘は物理のみ、虫はとんぼがえり(物理)のみ。また、水はみずしゅりけんである事が多い。
 Zクリスタル所持率は水が多く、威力固定も兼ねた草が次いで多い。悪が3%程度、それ以外は1%以下。
 ノーマル、電気、地面、飛行、ゴースト、ドラゴン、鋼あたりは習得技の関係上撃ってきにくい。めざ炎に注意。フェアリーは変化技、めざパ含め使用できる技がない。
 電気や格闘、毒、ノーマル、悪、フェアリーには抜群となる技を持っていない事も多い。ダブルでは範囲確保のため守る非搭載である事も多い。


対処可能なポケモン


ポリゴン2

 後出し安定。けたぐりの被威力が低く、攻撃技は受け切れる。どくどくの採用率も低い。H252振りきせきで無補正A252振りけたぐりZを最高乱数以外耐え。
 ラッキーだと無補正B振りの場合は無補正A振りダストシュート@いのちのたまが中乱2、ずぶといでも低乱2となるため物理ゲッコウガ相手には安定しない。追加効果で毒になってしまうと高確率で突破される。逆に物理技が無い場合は完封できる。

Aベトベトン

 

 特殊耐久が高めで、いのちのたまけたぐりが低乱2の為はたきおとす込みなら地面技以外で弱点を突かれないため物理技も受け切れる。

テッカグヤ

 

 めざめるパワー以外で弱点を突かれない。H振りのみの場合、C252珠みずしゅりけん乱3でみがわりが壊れるほか、A252珠けたぐりで確2であることに注意。

カプ・コケコ

 

 ゲッコウガより速く、一致技で弱点を突ける。ただしダストシュートで弱点を突かれる。

メガライボルト

 ゲッコウガより速く、一致技で弱点を突ける。草や氷に変わっていても炎技で弱点が突ける。

ウォッシュロトム

 くさむすびの被威力が低く、ゲッコウガ側には有効打となる技がダストシュート・あくのはどう・じんつうりき程度しかない。ただしクサZに注意。

フェローチェ

 

 ゲッコウガよりも速く、一致技で弱点を突ける。ただし打たれ弱いので交代出しには向いていない。スカーフに注意。

グソクムシャ

 

 弱点を突かれにくく、A特化先制であいがしらで問答無用の確1。いのちのたま持ちであれば無振りゲッコウガが等倍でも100.6%~119%の確1。

ドククラゲ

 

 水氷半減、くさむすび等倍でDが高く比較的受けやすい。物理技でも弱点を突かれるのはあなをほるのみ。ミラーコートでじんつうりき持ちも返り討ちにできる。

メガジュカイン

 

 準速でもゲッコウガより速く上からの草技で落とせる。みずしゅりけんも4分の1。ただし先発対面の場合はタスキ持ちの可能性が高く、氷技で反撃されることがあるため注意。


ゲッコウガの歴史


第六世代


『XY』期

 性能判明当初は覚える技全てを一致で打てるポテンシャルから騒がれたが、実際はスイクンは攻め切れず、ファイアローには上からこだわりハチマキ+ブレイブバードで叩かれ、ガブリアスにはきあいのタスキで耐えられてから返しに攻め切られ、といった具合に、より対面性能に優れたポケモンたちに手を焼いた。
 メガガルーラもいのちのたまを持たせたうえで物理に特化しないとけたぐりで1発にはしづらかった。
 れいとうビームあくのはどうくさむすびハイドロポンプ、という技構成が主流であったことがPGL統計データからうかがえる。
 性格はおくびょうが7割前後、持ち物はいのちのたまが4割から5割程度であった。この世代はへんげんじざい一択。
 シーズン7までのXYリーグシングルバトルでは使用率10位台半ばから20位台後半を推移し、その間の最高位はシーズン1(ポケモンバンク未解禁)の13位。

ORAS』期

 くさむすびハイドロポンプをけたぐり、ダストシュートに入れ替えることが多かったと統計から推測され、おくびょうとむじゃきが各4割前後という状況となった。シングルバトルでは20位以内から落ちることはなく、最高位はシーズン17の7位。

大会実績

 JCS2016(GSダブル)オンライン予選ではダストシュートでゼルネアスを、けたぐりでメガガルーラを、れいとうビームメガレックウザを、くさむすびゲンシカイオーガを削るポケモンとして一定の需要があり、ジュニアカテゴリ9位、シニアカテゴリ24位、マスターカテゴリ28位の使用率を記録。


第七世代


『SM』期

 ファイアロー、ガルーラなどのようなより対面性能の高いポケモンが相次いで特性の仕様変更によって弱体化。スイクンZワザの登場といわゆる「晴れスタン」の増加により攻防ともに安定しなくなる。

強み

 メガバシャーモの対策として優秀。例えばおくびょうゲッコウガのミズZ+ハイドロカノン(相手のまもる込み)→みずしゅりけん(2発ヒット)は全段最低乱数でも特防に努力値を4振ったメガバシャーモに対して103.1%のダメージ。
 一致ダストシュートでカプに対して役割を遂行できるようになった他、この世代で盛んになった交代合戦を制するのに自身の技範囲とへんげんじざいが恐ろしく都合が良く、サイクル崩壊要因としての真骨頂を見せるに至った。
 きあいのタスキ型が最も主流であり、2番手はミズZという状況。こだわりスカーフ型が蔓延すると困るのはゲッコウガも同じであり、大した耐久性能を持たないゲッコウガが行動保証を得るならきあいのタスキが向いているのではないかという帰結となっている。

弱み

 こだわりスカーフ+とんぼがえりorボルトチェンジという組み合わせで相手に攻められると、悪くすれば結構なダメージを入れられながらこちらは思うように攻め切れず、ということになってしまう。
 ちなみにSM期はゲッコウガとメガギャラドスを除いて環境からあくがほぼ死滅していた。
 その中でも前者はへんげんじざい型が主流であく枠としての性質が薄い、後者はメガシンカ時限定と、限りなくあくが絶滅に近い状況であった。この頃にはめざめるパワー(でんき)型が流行していた。

げきりゅう型

 Zワザによって自身もミズZ+げきりゅう+ハイドロカノンで個性を出すことができるようになり、へんげんじざい型が60%台から70%である一方げきりゅう型が概ね20%台から30%台となったたため、第六世代のようにへんげんじざい一択ではなくなり型が読みづらくなった。このげきりゅう型はシングルバトルのシーズン5に確立されたと言われる。


『USUM』期


 ガブリアスメガシンカの素早さ仕様変更やこだわりスカーフの蔓延などの影響で環境下位に落ち込んだ。
 環境の変化による追い風でシングルバトルでは使用率2位or3位がゲッコウガの定位置と半ば化した。シーズン7からシーズン8では腐りにくいいわの起点技であるがんせきふうじでメガリザードンYに役割を持つ型が流行。
 シーズン11からシーズン12にかけてはゲッコウガを起点として積んで来ようとするメガギャラドスミミッキュなどに有効なちょうはつが比較的採用率を伸ばした。

 

主流技構成

 

 れいとうビーム、みずしゅりけん、あくのはどう、ダストシュートorねっとう。ORASリーグで主流であったけたぐりはメガガルーラの減少によって廃れ、こだわりスカーフ持ちの高速ポケモンの増加を受けてみずしゅりけんが第六世代よりも増加した。ねっとうは不利な相手であるミミッキュに対する勝ち筋になり得る。

努力値

 使用率2位or3位を定位置としたれいじゅうランドロスを意識する必要があり、火力特化れいじゅうランドロスのじしんを確定2発に抑えるには防御無補正の場合防御に100振らなければならない。
 素の素早さでれいじゅうランドロスの方が劣ると言ってもあちらはこだわりスカーフ持ちであるケースがざらなので油断はできない。
 この世代のゲッコウガは随分とれいじゅうランドロス努力値配分を歪められたと言える。きあいのタスキ型が増加したのはそういうところも無関係ではないだろう。

結論パ

 第七世代に「結論パ」はそれほど明確なものが存在するわけではないが、強いて言えばカバルドンボーマンダギルガルドのトリオ「カバマンダガルド」を表選出として、ゲッコウガミミッキュ、カプ・コケコのトリオ「ゲコミミコケコ」を裏選出とするパーティを「結論パ」とする意見もある。


アニメのゲッコウガ

サトシのゲッコウガ

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CV:うえだゆうじ


概要


 カロス編におけるサトシのエース。性格は一途で義侠心が強い。ぱっちりと目を開くこともできるが、基本的に目を細めていることが多い。
 シトロンのハリマロンと対照的に敵だった者に対して用心深い。ロケット団ニャース曰く「女心がわかる」らしい。


出会い

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 初登場はXY編第2話。この頃はまだケロマツであった。サトシがカロス地方で初めてゲットしたポケモン。ケロムースという首を包んでいる粘着性のある綿を使って戦う。ケロムースは戦闘以外にも様々な用途で劇中使用されている。
 ミアレシティに到着したばかりのサトシを陰から観察し続け、その中でサトシのポケモンへの愛情と信頼に感銘を受けたのか、ロケット団の攻撃からピカチュウを庇いサトシたちと共にロケット団を撃退する。
 その時に負った深傷の治療のために運ばれたプラターヌ研究所で、ロケット団の謀略によって暴走してしまった研究所のガブリアスをサトシと共に助けた。
 翌朝、旅立つサトシの前にモンスターボールを持参して現れ、自らの手でボールのスイッチを押してサトシにゲットされた。


過去


 元々はプラターヌ研究所で新人トレーナーに渡される新人用ポケモンの一匹であった。トレーナーの指示に従わずに行動してしまうため、手に負えなくなった新人トレーナーに手放されてはプラターヌ研究所へ戻るということを繰り返していた経歴を持つ。


活躍

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 XY編第6話では、アメタマの「ねばねばネット」対策のピカチュウヤヤコマの特訓に協力している。
 XY編第17話では旅の途中で出会った忍者トレーナー・サンペイが持つゲコガシラと勝負するが敗北。
 サトシとケロマツがサンペイとゲコガシラと共に修行する中、襲ってきたロケット団ゲコガシラが捕まった際に、新たにかげぶんしんを習得してゲコガシラを救出している。ショウヨウジム戦では、「がんせきふうじふうじ」といった技を習得し、大活躍した。


ゲコガシラ

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 XY編第52話のサイゾーガメノデスとの戦いでゲコガシラに進化した。ヒャッコクジム戦ではファイアローとタッグを組み、ゴジカのニャオニクスたちと激しいバトルを繰り広げ、サトシの勝利に大きく貢献する。なにげに、ゲコガシラ時代の戦績は無敗である。


ゲッコウガ

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 XY編第100話でヘイダユウのキリキザンとの戦いでゲッコウガに進化。さらに、サトシと心をシンクロさせることで外見にサトシの特徴を加えたフォルム「サトシゲッコウガ」への変化する能力を得た。
 サトシゲッコウガになると体の一部に髪型や服装といったサトシの特徴が現れ、変化後は常に渦巻いた水に包まれた状態で戦い、全ての感覚をサトシと共有する。
 しかしシンクロによる両者への負担が大きく、XY編第116話からバトル中に失神するケースが見られている。
 XY編第118話ではサトシとの心のシンクロが最高潮に達したことで完全な「サトシゲッコウガ」へと変化。
 全身を覆っていた水が背中に背負う大型手裏剣に変化して武器に転用できるようになった。「サトシゲッコウガ」という名称はユリーカが命名したものである。


別れ

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 XY編第139話ではジガルデの力によって、発生する植物を完全に消し去る能力に目覚める。
 そしてプニちゃんとZ2からフレア団が起こした事件で植物が各地で氾濫していることを知らされ、その除去に協力するため、サトシと別れることとなった。

 

ライオットのゲッコウガ

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 映画「破壊の繭とディアンシー」に登場。ではディアンシーを狙うニンジャ姿の盗賊・ライオットのパートナー。 

 

サンペイのゲッコウガ

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 少年忍者サンペイのゲコガシラゲッコウガに進化して再登場を果たした。ゲッコウガのアニメ本編初登場はこのゲッコウガ。 その他、忍者村では多数のゲッコウガが登場した。


大乱闘スマッシュブラザーズでのゲッコウガ

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 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii Uにファイターとして参戦。 
 参戦に至った理由として、「ポケモンは毎回新世代の枠を一つ確保しておく必要があり、今回は個性があり人気も出そうなゲッコウガを選んだ」とのこと。 
 軽やかな身のこなしと、変則的なワザで戦う軽量級のテクニカルなキャラとなっている。 必殺ワザとして当て身技の「みがわり」、溜め技の「みずしゅりけん」や「かげうち」、「ハイドロポンプ」がある。 
 スマッシュワザでは、原作にはない水の剣(みずこだち)で相手を斬りつける。 
 最後の切りふだは「しのびのひおうぎ」。たたみがえしで相手を空中に巻き上げた後、満月をバックに連続で素早く切り刻む。 
 なお、大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DSポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイアを両方とも購入し(後者はどちらか一方)、クラブニンテンドーでポイント登録すると、スマブラで使用するワザを覚えた特殊なゲッコウガを入手できるというキャンペーンが2014年11月21日から2015年1月20日まで行われていた。 
 また、キャラ選択時やリザルト画面でやたらゲッコウガ関連のナレーションが恍惚としている事でもネタにされる。『ゲッコウガァ・・・』 
 更に某所のミュウツー参戦(後で本当に参戦するが。)を期待する海外の反応動画にてまさかのゲッコウガ参戦が決まった時の外国人達の驚きと感嘆と畏怖の言葉『グレニンジャ!?』がゲッコウガの英名:Greninjaを一躍広めるきっかけになったのかもしれない。 


余談

 

 ゲッコウガは商標登録の関係でXY発売前から名前だけは判明していたが、もちろん容姿などの情報はなかった。 
 そこで一部ファンの間では”ゲッコウガ=月光蛾”と推測されて、むしタイプの新たなポケモンであると勘違いされていた時もあった。

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 以上です。これで紹介を終えます。