【よくわかるポケモン解説】メガリザードンY編
目次
基本データ
全国図鑑 No.006
分類 かえんポケモン
タイプ ほのお / ひこう
種族値 H78 A104 B78 C159 D115 S100
高さ 1.7m
重さ 100.5kg
特性 ひでり
性別比 ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/ドラゴン
進化
メガシンカ
リザードン → メガリザードンX(リザードナイトXを所持) or メガリザードンY (リザードナイトYを所持)
耐性
4倍
いわ
2倍
みず,でんき,
等倍
ノーマル,ゴースト,こおり,あく,エスパー,ドラゴン,ひこう,どく
1/2
かくとう,はがね,フェアリー,ほのお
1/4
くさ,むし
無効
じめん
外見
大きさや色に変わりはないが、頭部に大きな角が一本生え、翼の形状がやや変化し大きくなった。さらに手首の部分にも小さな翼が生えたり、尻尾にとげが追加されるなど細かなデザインも変更されている。
メガシンカ前のリザードンの角は2本であるが、元々初代のポケモン全盛期では情報量の少なさからリザードンの角を一本だと誤解して描いてた漫画家やファンも多く、その名残とも言えよう。 リザードンの面影を大きく残しつつも、メガシンカにより強化したことがわかりやすいデザインとなっている。
概要
メガシンカにはポケモンYのみでもらえる「リザードナイトY」(とメガリング)が必要となる。ポケモンYでプラターヌ博士からもらえるカントー御三家のヒトカゲを選べばその場でもらえるが、他の御三家を選んでもミアレシティの石屋で石マニアから1万~100万の値段で買い取ることができる。
ゲームのメガリザードンY
能力
主に特攻・特防が大幅に上昇し、攻撃もある程度上昇する。
反面、防御・素早さは一切上昇していない。素早さが上がらないのはカントー御三家メガシンカの共通の特徴である為仕方が無いが、防御が上がっていない事から特に物理技の多いいわタイプの技がかなり痛いままなので注意。
特性
「ひでり」に変化。能力アップと天候の相乗作用で強化されるほのおタイプの技の威力は凄まじいものとなる。例えば「オーバーヒート」などは、全ポケモンでも上位の威力となる。
りゅうのまいで自身の能力を飛躍的に上昇させるメガリザードンXに対し、こちらは天候を変えることで、自身だけでなく他の味方もサポートすることができるという点で優秀。
ただし第6世代からは天候特性も5ターン制限がかかり、メガリザードンYには「あついいわ」を持たせる事ができない為(特にシングルでは)自身の強化として活かす事が多い。
ダブルバトルでは全体攻撃となるねっぷうを押しつけるのも単純ながら強力。特性によって天候が晴れになることで、ソーラービームの連発が可能となっており、水技の威力を抑える事が出来る等、水タイプへのごり押しが効きやすい。
特殊技の威力の低下や自身の特防の上昇も手伝って、強化アイテムの無い水技程度は楽に耐えられる。
オススメ技
特殊技
だいもんじ
タイプ ほのお
威力 110(165)
命中 85
備考 相手火傷10%
かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力 90(135)
命中 100
備考 相手火傷10%
オーバーヒート
タイプ ほのお
威力 130(195)
命中 90
備考 自分特攻↓↓
ねっぷう
タイプ ほのお
威力 95(142)
命中 90
備考 相手火傷10%相手全体攻撃。ダブルバトル用
エアスラッシュ
タイプ ひこう
威力 75(112)
命中 95
備考 相手怯み30%
ソーラービーム
タイプ くさ
威力 120
命中 100
備考 タメ攻撃
きあいだま
タイプ かくとう
威力 120
命中 70
備考 相手特防↓10%
げんしのちから
タイプ いわ
威力 60
命中 100
備考 自分全能力↑10%
りゅうのはどう
タイプ ドラゴン
威力 85
命中 100
めざめるパワー
候補タイプ こおり,いわ,じめん
威力 60
命中 100
物理技
フレアドライブ
タイプ ほのお
威力 120(180)
命中 100
備考 反動1/3 火傷10%
ニトロチャージ
タイプ ほのお
威力 50(75)
命中 100
備考 自分素早さ↑100%
じしん
タイプ じめん
威力 100
命中 100
変化技
みがわり
タイプ ノーマル
効果 体力を1/4削ってみがわりを出す
おいかぜ
タイプ ひこう
効果 3ターン味方素早さ2倍
おにび
タイプ ほのお
命中 85
効果 あいてをやけど状態にする
はねやすめ
タイプ ひこう
効果 体力1/2回復
テンプレート型
特殊アタッカー型
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:特攻252 素早さ252 防御4
確定技:かえんほうしゃorだいもんじ/ソーラービーム
選択技:オーバーヒート/ニトロチャージ/めざめるパワー(氷)/きあいだま/エアスラッシュ/りゅうのはどう/げんしのちから/じしん/みがわり/はねやすめ
対面性能重視型(HBベースアタッカー)
性格:ひかえめ
努力値:H252 B100 C116 D4 S36(一例)
確定技:炎技/めざめるパワー氷
選択技:特殊アタッカー型参照
積み型
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252 防御4
確定技:だいもんじ/ニトロチャージorりゅうのまい
特殊選択技:ソーラービーム/きあいだま/めざめるパワー氷/エアスラッシュ/りゅうのはどう/かえんほうしゃ
物理選択技:じしん
【ダブルバトル】特殊アタッカー型
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252 or 調整
確定技:ねっぷう/まもる
選択技:ソーラービーム/おいかぜ/オーバーヒートorかえんほうしゃorだいもんじorほのおのちかい/エアスラッシュ/きあいだま
対リザードン
注意すべき点
2種類のメガシンカを持ち、その両方が対策必須級の強さ。性能もまるで異なり、メガシンカ先が不明のままだと対策ポケモンの後出しが安定しない。
どちらもかなりの突破力があるため、読み違えればあっと言う間に壊滅しかねない。
かたいツメによる高火力に加え、炎・ドラゴンの広い技範囲。積み技が揃っており、火力と素早さを上げるりゅうのまい、火力を大きく上げるつるぎのまい、攻撃しながら素早さを上げるニトロチャージ。
積まれるとこちらの状態によってはそのまま全抜きもありうる。おにびとはねやすめを用いた物理受けも存在する。耐性が大きく変わり、従来のドラゴン対策も通りにくい。
ひでりによる超火力の炎技に加え、相性補完に優れるソーラービーム。水、岩で相手しようとするとソーラービームで返り討ちにされる。
こちらは天候を奪いながらサイクルに負担をかけ、ダメージレースを制しようとしてくる。ダブルだとほぼこちら。晴れねっぷうで高火力の全体攻撃や、おいかぜでサポート等。またメガシンカしたターンにひでりが発動するので、対面からの天候合戦を制しやすい。
対策方法
シングル
選出時点でどちらにメガシンカするかを見抜ければよいが、確実に見抜くことは不可能。簡単な指標としては、でんき技が重い構築であればメガリザードンXの可能性が高い。
また、物理アタッカーが多いならY、特殊アタッカーが多いならXの可能性が高い。次に、後出しで受けることが困難なため、先手を取って釘付けすることを考えたい。通常リザードン・リザードンYともにステルスロックで体力の1/2を削れる。
リザードンより素早いポケモン、もしくは先制技を持ったポケモンで対抗する。ラムのみは持てないのででんじはで機能停止させる。みがわり持ちも多いので注意。
ほかには対策としては弱いが、おみとおし持ちのポケモンなら先方で対面した際などにXかYか分かるので、有利なポケモンに退くことができるほか、まもる持ちのポケモンならメガシンカ先を見てから有利対面に交代できるし(起点化されないように注意が必要だが)、S100族以上のポケモンでトンボルチェンから有利対面を作るのも有効。
ダブル
9割以上がYにメガシンカするため、メガシンカした次のターンまたは交代技でニョロトノやバンギラスを後出しすれば大幅な弱体化を図れる。いたずらごころ持ちにあまごいを持たせるのも手。
天候上書きの為に引くことも多いのでステルスロックを撒いておくと更なる弱体化を図れる。
いわなだれでまず落ちるがワイドガードに注意。天候パ同士の場合、素早さ処理の関係から初ターンに隙が出来やすい(バトル中の処理の順番も参照)。
ただし守ってくる事も多いためそこは駆け引きとなる。岩タイプのみX・Y共通の弱点なので、岩技で攻撃するポケモンならどちらにメガシンカしても大打撃を与えられる。
キュウコンと比較すると
同じくひでりの特性を持ち、素早さも同じであるポケモンにキュウコンがいる。
しかしこちらはメガシンカによる任意の天候変化や攻めに優れた性能、あちらは豊富な補助技や持ち物による柔軟性(あついいわでひでりターンも伸ばせる)があるので差別化自体は十分出来ている。
ただほのおタイプはアタッカーとして求められがちなので、メガリザードンYの登場でキュウコンの数が大幅に減ったのも事実。
その圧倒的な火力
第6世代における物理・特殊のバランス調整によって特殊技の威力は下げられているものの、前作の控えめ眼鏡シャンデラ(C216×1.5(眼鏡))よりちょっと低い程度の数値を「拘らず」「性格補正をかけず」に(C211×1.5(晴れ))実現できる。
素早さはシャンデラより20も上だが、あちらはスカーフを持たせられるのでまた違う使い方になる。
物理技の可能性
一応攻撃も20上昇しており、「りゅうのまい」もあるので物理型もできなくは無い。
ただ、リザードン自体のひこう物理技の習得が貧弱である事と分岐メガシンカであるメガリザードンXの存在から「Xでやれ」と言う事になってしまうのであまりこの型で使われることは無い。意表は突けるが。
ただ、微妙な素早さを補う目的でのニトロチャージは採用されることもある。
欠点
前述の通り変化しない防御と素早さ。特に素早さ100は数多のポケモンが所属する超激戦区であり、素早さ1の差が大きく響く。
加えて物理が強めの第6世代の環境では、そこまで高くない防御を突かれて軽く落とされる事もままある。いわタイプの技を受けたものなら目も当てられない。
とは言え、物理が重視される環境だからこそ圧倒的な特殊火力が上手く刺さっているのも事実。その為メガシンカの中でも非常に高い採用率を誇っている。
炎御三家の特殊ではダントツで使用率が高く、特に晴れやねっぷうを活かしやすいダブルではXを遥かに上回る。
アニメのメガリザードンY
アニメではもう一つの形態の出番が多く、アニポケXYのメガシンカ図鑑でのメガラティオス&メガラティアスの紹介で、メガチャーレムと共に標的機としての出番があった程度であった。
カロスリーグでの記念すべき第一試合でトロバのリザードンが秘策であるメガシンカを発動、ついにアニメ本編でメガリザードンYが登場することとなり、しかもアランのリザードンもメガシンカを発動、メガリザードンX VS メガリザードンYという熱い展開となった。
しかし、肝心の試合はメガリザードンXにまともにダメージを当てられず、アランの地形を利用した作戦により隙を突かれ、敗北してしまった。
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以上です。これで紹介を終えます。