【よくわかるポケモン解説】メガサーナイト編
目次
基本データ
全国図鑑 No.282
分類 ほうようポケモン
タイプ エスパー / フェアリー
種族値 H68 A85 B65 C165 D135 S100
高さ 1.6m
重さ 48.4kg
特性 フェアリースキン
性別比 ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 不定形
進化
ラルトス → キルリア → サーナイト/ エルレイド(「めざめいし」を使う・♂限定)
メガシンカ
耐性
4倍
なし
2倍
はがね、ゴースト、どく
等倍
じめん、いわ、こおり、あく、でんき、くさ、みず、ほのお、むし、フェアリー、ひこう、ノーマル
1/2
エスパー
1/4
かくとう
無効
ドラゴン
概要
ほうようポケモン・サーナイトがメガシンカした姿。メガシンカ自体は他のポケモン同様性別の区別なく可能であり、♂もこの姿となっている。
ORASで対となるエルレイドもメガシンカを獲得した。因みに、色違いの場合は黒いドレスというシックな姿に変化する。基本的に下から見えることは無いが、図鑑などで下から見ると黒下着である。
通常色では白でかつ特に境目も無いので、色違い限定で色がつく部位である。黒下着に気を取られているからか、頭が黄緑色でプレートがピンク色のままのイラストを描くユーザーが多いが、正しくはそれぞれ水色とオレンジ色に変化している。
なお、全長・重量は一切変化していない。2016年6月中旬に劇場版との連動でセブンイレブンやトイザらスをはじめとした店でQRコードを使用したキミアの黒いメガサーナイト(にメガシンカできる色違いサーナイト)が配布された。
容姿
もともと女性的な印象があったが、メガシンカしたことによって手には純白のロンググローブのようなものが装着された。
胸の赤い器官(公式では「プレート」と呼ばれる)はより大きくなって胸リボンあるいはハートのようなモチーフとなり、スカート部分がクリノリンを着用したドレスのような膨らみを持つようになるなど、ますます女性的なイメージが強くなった。
特性も相まって、フェアリータイプであることが前面に押し出されたメガシンカと言える。
その姿にウェディングドレスを連想するトレーナーも非常に多かったが、ニンテンドードリーム2014年8月号でのデザインチームコメントによりモチーフが「花嫁」であることが確定した。まさに「サーナイトは俺の嫁」と憚ることなく宣言する、サーナイト好きなトレーナー達の願望が形になったかのようである。
対戦のメガサーナイト
能力
メガシンカすることによりとくこうが大きく上がり、こうげき・とくぼう・すばやさも上がる。特にすばやさは激戦区ではある100まで上昇し、速攻型としての採用もし易くなった。
特性
「フェアリースキン」に変化する。効果はノーマルタイプの技をフェアリータイプに変化し、さらに 威力が1.2倍される。
オススメ技
特殊技
ムーンフォース
タイプ フェアリー
威力 95(142)
命中 100
備考 相手特攻↓30%
サイコキネシス
タイプ エスパー
威力 90(135)
命中 100
備考 相手特防↓10%
サイコショック
タイプ エスパー
威力 80(120)
命中 100
アシストパワー
タイプ エスパー
威力 20(30)~
命中 100
きあいだま
タイプ かくとう
威力 120
命中 70
備考 相手特防↓10%
シャドーボール
タイプ ゴースト
威力 80
命中 100
備考 相手特防↓20%
10まんボルト
タイプ でんき
威力 90
命中 100
備考 相手麻痺10%
エナジーボール
タイプ くさ
威力 90
命中 100
備考 相手特防↓10%
くさむすび
タイプ くさ
威力 20~120
命中 100
備考 相手が100.0kg以上ならエナジーボール超え
こごえるかぜ
タイプ こおり
威力 55
命中 95
備考 相手素早さ↓100%。ダブルだと相手全体攻撃
めざめるパワー
候補タイプ ほのお,じめん
威力 60
命中 100
物理技
かげうち
タイプ ゴースト
威力 40
命中 100
備考 優先度+1先制技
変化技
でんじは
タイプ でんき
効果 相手をマヒ状態にする
命中 90
おにび
タイプ ほのお
効果 相手をやけど状態にする
命中 85
ちょうはつ
タイプ あく
効果 相手の変化技使用を封じる
命中 100
アンコール
タイプ ノーマル
効果 同じ技を繰り返し使わせる
命中 100
かなしばり
タイプ エスパー
効果 直前の技を封じる
命中 100
みちづれ
タイプ ゴースト
効果 相手を道連れにする
リフレクター
タイプ エスパー
効果 味方の物理耐久を強化
ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果 味方の特殊耐久を強化
めいそう
タイプ エスパー
効果 自分特攻・特防↑
ねがいごと
タイプ エスパー
効果 回復
いやしのねがい
タイプ エスパー
効果 自分を生け贄に後続を全回復
おきみやげ
タイプ あく
効果 自分を生け贄に相手の攻撃・特攻↓↓
備考 Zワザ化で後続のHP全回復
ふういん
タイプ エスパー
効果 相手の技を封じる
備考 ダブル向き
トリックルーム
タイプ エスパー
効果 素早さ関係の逆転
テンプレート型
特性:トレース→フェアリースキン
持ち物:サーナイトナイト
特殊アタッカー型
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:C252 HorS252/HBベース
確定技:ハイパーボイス/サイコショックorサイコキネシス
攻撃技:きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ/かげうち/はかいこうせん
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり
みらいよち型
性格:ひかえめ
努力値:C252 HorS252
確定技:みらいよち/はかいこうせん
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/ハイパーボイス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/かげうち
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり
【ダブル】ハイパーボイス型
性格:ひかえめ(推奨)orおくびょう
努力値:HBCS調整
確定技:ハイパーボイス/まもる
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ
補助技:トリックルーム/アンコール/みちづれ/めいそう/てだすけ/ちょうはつ/ふういん/サイドチェンジ
欠点
ぼうぎょに関してはメガシンカ前から一切変化しておらず、物理攻撃には弱いままなので注意が必要である。そのせいで耐久面を補強しないと、高火力の物理先制技を持つハッサムやファイアローに対してはほぼ何もできない。
本来なら相性が有利なはずのガブリアスにすら、フェアリー技を撃つ前に「じしん」で倒されることもある。
補助技が多彩なラルトス一家故に、技でフォローする事は十分可能ではあるものの、ポケモンは4つしか技を覚えさせられないという制約がまたこのポケモンを悩ませてしまう。激戦区の素早さや補強必須な防御面から、育成の際の調整が難しいメガシンカと言われる。
しかしこれは色々な型を試せるというメリットでもある。まさに「心を通わせたトレーナーを守る」サーナイトに対する信頼が試されるメガシンカと言えるだろう。
物理型の選択肢
何気にこうげきの種族値も上がる為、意表を突いた物理型というのも面白い。「おんがえし」が特性の対象なので、攻撃に特化すればヌメルゴンレベルまでなら一撃で持っていける。火力はともかく、サーナイトのイメージにも合う。
より高火力を求めるなら「すてみタックル」という手もあるが、第3世代限定なのがネック。それ以外の技はというと「しねんのずつき」「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「かげうち」があるにはある。特に先制技「かげうち」が使えるのがポイント。どちらの型でも、その美しい姿からはとても想像できないほどの超絶火力をぶっ放す。
メガサーナイトの歴史
第六世代
『XY』期
シングルバトル
タイプにフェアリーを追加され、さらにメガシンカを獲得したことで一線級のポケモンとなった。レーティングではシーズン13を除いて使用率ベスト30入りを果たしており、主に20位台を推移していた。
基本的な技構成はムーンフォース、ハイパーボイス、サイコキネシス、サイコショックであることがうかがえる。
メガシンカによる特殊アタッカーとしての運用が主流であったことも分かるが、一方でこだわりスカーフを持たせてメガシンカをあえてせずに戦うことも少なくなかった。
ダブルバトル
世代後半から10位前後が定位置になるなど勢いを増し、最高位はシーズン15の8位。
『ORAS』期
シングルバトル
第六世代のソフト単体での通常入手が解禁されたクレセリアやスイクンといった準伝説に手を焼くためかシングルバトルではシーズン7を除いてベスト30入りしていなかった。
ダブルバトル
隠れ特性テレパシーがランドロスやガブリアスとの並びと相性が良いことが周知になったためかシーズン11以降勢いを増し、最高位はシーズン17の7位。
ハイパーボイス、まもる、トリックルーム、サイコキネシスが主流となり、ゴウカザルやズルズキンが同時採用ポケモンの上位になることが多かった。
トリパとしてモロバレルを有効活用しつつ、いざとなればゴウカザルやズルズキンなど相性補完に優れるポケモンでサイクルを回したり対面で戦ったりと柔軟な運用が可能であった。
大会実績
WCS2014(全国図鑑ダブルバトル)マスターカテゴリ優勝者で韓国のプレイヤーであるパク・セジュンがこだわりスカーフ型のサーナイトを優勝メンバーとした。
そのサーナイトは一致メインウエポンで攻めるタイプだが、不意の局面で使用するためという名目を持たせつつもいわゆる「おしゃれ枠」としていばるも覚えていた(同大会ではいばるの使用機会はなし)。
第七世代
『SM』期
シングルバトル
カプやミミッキュの登場によってドラゴンメタとしての需要は比較的落ち込む。特にフェアリータイプの特殊型としてはカプ・テテフ、アシレーヌにポジションを奪われ、使用率ベスト30にすっかり入らなくなった。
ダブルバトル
カプのフィールド戦略の流行やペリッパーの登場による雨パの再燃により、主力特性のトレースの不確定性から場に出た時点では仕事をするとは限らないサーナイトは結果的に需要を落とした。
Zワザの登場もあって物理耐久の脆さが浮き彫りになり、サーナイトナイトを持たせてエースとして運用するよりもきあいのタスキやこだわりスカーフで行動保証を得るパターンが比較的多くなった。
『USUM』期
シングルバトル
過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のバトルとして行われたシーズン16スペシャルレートでは使用率7位を記録。
カプ・テテフが使用不能なレギュレーションでこの活躍ということは、如何にシングルバトルのエスパー枠としてカプ・テテフに押されていたかが間接的にうかがえる。
ダブルバトル
いかくが解禁されたガオガエンとの技範囲補完を活かした「サナガエン」構築が定着。これに加えてサンダーのおいかぜで上から動いてよし、相手のおいかぜに乗じて自身のトリックルームで下から動いてよしと、柔軟性は抜群。
いかく持ちとしてれいじゅうランドロスをプラスした「サナガエンランド」構築もざら。ただ、使用率ベスト10常連のメタグロスには明確に不利が付き、実際サーナイトを倒したポケモン3位以内にメタグロスが入るシーズンがざらである。
それでも使用率1位の常連となったガオガエンと2位が定位置となったランドロスに関してはいかくが実質無効である上にその2体程度の特防ではフェアリースキン込みのハイパーボイスで結構なダメージが入るため、環境的には強力であることに変わりがない。ちなみにひかえめメガサーナイトのフェアリースキン込みのハイパーボイスは、HPに努力値を全振りして特防に4振ったいじっぱりガオガエンに対して、ダブルバトルの威力分散込みで90.6%の高乱数2発。
不利なポケモンで受けることが常のダブルバトルでは特定のポケモンに対する調整が無意味になるケースも多く、そのためHP振りのガオガエンとかち合う場面が少なくない。
いざとなった時に下からトリックルーム状態で動けるようにひかえめで素早さ無振りにするケースも少なくない。また、不利な物理に強気に出られるようにHPと防御に厚く振るのも基本。
主な使用トレーナー
・カルネ
・キミア/劇場版ボルケニオンと機巧のマギアナの登場人物(色違いを使用)
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以上です。これで紹介を終えます。