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ポケモンについて様々なことを解説しています

【よくわかるポケモン解説】メガカメックス編

 今回のポケモン解説はメガカメックスです。

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 目次


基本データ


全国図鑑  No.009
分類    こうらポケモン
タイプ   みず 
種族値   H79 A103 B120 C135 D115 S78
高さ    1.6m
重さ    101.1kg
特性    メガランチャー
性別比   ♂:87.5% / ♀:12.5%
卵グループ 怪獣/水中1

 

進化

 

ゼニガメ → カメール(Lv.16) → カメックス(Lv.36)


メガシンカ


カメックス → メガカメックス (カメックスナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
こうらの たいほうは せんしゃなみの いりょく。 はっしゃの しょうげきを きょうじんな あしこしで ふんばる。


耐性


4倍
なし

2倍
でんき,くさ

等倍
じめん,いわ,エスパー,あく,ゴースト,むし,ひこう,どく,フェアリー,ノーマル,かくとう,ドラゴン 

1/2
はがね,こおり,みず,ほのお

1/4
なし

無効
なし

 

容姿

 

 元のカメックスとさほど大きな変化は無いが、特徴的だった2門のロケット砲が統合され、1門の巨大なロケット砲へと変化した。その射程距離も大型化によって50mから10kmという大幅な強化を果たしており、威力もさらに跳ね上がった。 
 加えて2つの小型ロケット砲の付いた甲羅が新たに両腕を覆う形で発生し、合計3門となっている。その他の変化としては、耳と眉が繋がり、目が少し赤くなり、顎が若干とがっている程度。 


概要


 こうらポケモンカメックスメガシンカした姿。戦いでは小回りの利く銃の様な両腕の小砲と、破壊力に優れた背中の大砲を使い分け、前者で隙を作り後者で仕留める、または全て一斉に発射してより攻撃に特化させる等、攻防一体の重戦車スタイルで敵を圧倒する。 
 何故か6世代ゲーム内ではハイドロポンプを口から放出しており、ファンの間で語り草となっている(ただしロケット砲を使うモーション自体は元から存在し、本編以外の作品ではちゃんと大砲を使っていた)。SMからは修正が入り、キャノンモーションでハイドロポンプを撃つようになった。 

 

対戦のメガカメックス

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能力

 

 特攻が大きく伸び、攻撃・防御・特防もこれに追従する形で上昇する。耐久面寄りに変化したメガフシギバナとは種族値の伸びが真逆である。 
 なお、カントー御三家メガシンカの共通点として素早さは一切変化しない。とは言えども、カメックスは先制技を覚えるのである程度のフォローは効くだろう。それでも素早さ種族値は78で激戦区に届かない(上にフシギバナよりも遅い)のは難点。 

 

特性

 

 「メガランチャー」は波動系の技『あくのはどう』『はどうだん』『みずのはどう』『りゅうのはどう』の技の威力が1.5倍になり、『いやしのはどう』は最大HPの3/4回復する。

オススメ技


特殊技

 

ハイドロポンプ
タイプ みず
威力  110(165)
命中   80

みずのはどう
タイプ みず
威力  60(135)
命中  100 
備考  混乱20%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手氷10%

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

はどうだん
タイプ かくとう
威力  80(120)
命中  必中

あくのはどう
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  相手怯み20%

りゅうのはどう
タイプ ドラゴン
威力  85(127)
命中  100

ミラーコート
タイプ エスパー
効果  相手の特殊攻撃を反射優先度-5


物理技

 

アクアジェット
タイプ みず
威力  40(60)
命中  100
備考  優先度+1タイプ一致先制技

ねこだまし
タイプ ノーマル
威力  40
命中  100
備考  優先度+3先制技。怯み100%


変化技

 

あくび
タイプ ノーマル
効果  相手1ターン後眠る

てっぺき
タイプ はがね
効果  自分防御↑↑

ほえる
タイプ ノーマル
効果  相手を引っ込ませる

アクアリング
タイプ みず
効果  回復技


テンプレート型


特殊アタッカー型 

性格:ひかえめ
努力値:特攻252 HP252or素早さ調整
持ち物:カメックスナイト
確定技:みずのはどうorハイドロポンプ/はどうだん
選択技:あくのはどう/りゅうのはどうorれいとうビーム/アクアジェット

 

メガカメックス


注意すべき点


 性能優秀な波動技を高威力で撃ち分けてくる。独特の範囲により受けにくい。耐久も上がっており、並の一致等倍技でタイマンを制するのは困難。ダブルではねこだましとしおふきで一方的に展開・制圧されてしまう。


対策方法


 先述通り水/フェアリーには有効打が無く、マリルリなら起点にできる。メガフシギバナドヒドイデも弱点を突かれにくく、やどりぎのタネやどくどくで受けられる。
 ダブルではせいしんりょくやよびみず、ワイドガード持ちが有利。横のカミツルギには注意。


メガカメックスの歴史


第六世代


 メガシンカを獲得した。新たにはどうだんあくのはどうりゅうのはどうを習得。
 特にはどうだんメガシンカ獲得以降のカメックスの十八番となり、実際のところこの世代以降はソフトを問わずほとんどのシーズンではどうだんがレート戦における搭載率1位を記録している。

シングルバトル

 「カメガブナット」が強化され、構築の公開によってカメックス入りの構築としては一般化。
 一方、ORASリーグ以降互換切りによりカウンター型が消滅。しかしカメックスの主流がアタッカーに既に移行していたため、この点では痛手にならない。同じ理由で、ミラーコートくろいきりが同時遺伝可能になったことも活かしづらい。

ダブルバトル

 WCS2014(カロスダブル)シニアカテゴリベスト4入賞を果たしたパーティの1体となっている。

トリプルバトル

 隣のポケモンでおいかぜ、いかりのこなorこのゆびとまれを発動することでしおふきの火力を最大限活かす「おいかぜカメックス」が流行。一時期は環境で、使用率トップ10にランクインするほどであった。


第七世代


『SM』期

 トリプルバトルの廃止によって相対的に弱体化。素早さの種族値が110を超えるポケモンこだわりスカーフを持ち、フィールドメイカー特性で超火力を発揮する環境の中、耐久力に任せて受けながらはどうだんで刻むというメガカメックスの勝ち筋が通用しなくなりつつある状況となった。
 特に、カプ・コケコの10まんボルトカメックスにとって悩ましい役割破壊であり、先手を取られたらまず勝ち目はない。
 そのような中、素早さの種族値79というのはこの世代になると相手は選ぶがトリパ向けとも言える水準となってしまったため、トリパでの運用が主体となった。主力技が悉くフェアリーに半減以下で受けられるのも痛かった。
 単体では弱体化を見たが、ミミッキュという自ら攻めてよし、トリックルームやのろいで起点を作ってよしという新たなトリパの核を手に入れた。これに加えて第五世代の頃から変わらずみずタイプとの相性補完として利用されているナットレイを入れた「カメナットミミッキュ」が成立。
 少なくともシーズン5までのシングルバトルでは同時エントリーランキング3位以内にミミッキュナットレイが挙がっていた。サイクル全盛環境において刺さりが良い場面が少なくない「カメガブナット」もカメックス入りの構築としては未だ主流の座を守り抜いている。

『USUM』期

 アクアブレイクを教え技で習得した。WCS2018(全国ダブル)世界大会ではマスターカテゴリではベスト16進出はならなかっただが日本人選手がメガカメックスを使用していたことが報告されている。
 その選手はオオスバメも使用しており、パーティを若干マイナーポケモンに寄せていた。

『ピカブイ』

 旅パのメンバーとしてよく使われるが、序盤にマシン技のねっとうを獲得するため非常に使い勝手が良い。

 

アニメのメガカメックス

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 『ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ 〜Act I〜』では四天王・ズミのポケモンとして登場。

 

─────────────────────

 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】メガサーナイト編

今回のポケモン解説はメガサーナイトです。

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 目次


基本データ

 

全国図鑑  No.282
分類    ほうようポケモン
タイプ   エスパー / フェアリー
種族値   H68 A85 B65 C165 D135 S100
高さ    1.6m
重さ    48.4kg
特性    フェアリースキン
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 不定

 

進化

 

ラルトス → キルリア → サーナイト/ エルレイド(「めざめいし」を使う・♂限定)


メガシンカ


サーナイトメガサーナイト(サーナイトナイトを所持)


耐性


4倍
なし

2倍
はがね、ゴースト、どく

等倍
じめん、いわ、こおり、あく、でんき、くさ、みず、ほのお、むし、フェアリー、ひこう、ノーマル 

1/2
エスパー

1/4
かくとう

無効
ドラゴン


概要


 ほうようポケモンサーナイトメガシンカした姿。メガシンカ自体は他のポケモン同様性別の区別なく可能であり、♂もこの姿となっている。 
 ORASで対となるエルレイドもメガシンカを獲得した。因みに、色違いの場合は黒いドレスというシックな姿に変化する。基本的に下から見えることは無いが、図鑑などで下から見ると黒下着である。 
 通常色では白でかつ特に境目も無いので、色違い限定で色がつく部位である。黒下着に気を取られているからか、頭が黄緑色でプレートがピンク色のままのイラストを描くユーザーが多いが、正しくはそれぞれ水色とオレンジ色に変化している。 
 なお、全長・重量は一切変化していない。2016年6月中旬に劇場版との連動でセブンイレブントイザらスをはじめとした店でQRコードを使用したキミアの黒いメガサーナイト(にメガシンカできる色違いサーナイト)が配布された。 

 

容姿


 もともと女性的な印象があったが、メガシンカしたことによって手には純白のロンググローブのようなものが装着された。
 胸の赤い器官(公式では「プレート」と呼ばれる)はより大きくなって胸リボンあるいはハートのようなモチーフとなり、スカート部分がクリノリンを着用したドレスのような膨らみを持つようになるなど、ますます女性的なイメージが強くなった。 
 特性も相まって、フェアリータイプであることが前面に押し出されたメガシンカと言える。 
 その姿にウェディングドレスを連想するトレーナーも非常に多かったが、ニンテンドードリーム2014年8月号でのデザインチームコメントによりモチーフが「花嫁」であることが確定した。まさに「サーナイト俺の嫁」と憚ることなく宣言する、サーナイト好きなトレーナー達の願望が形になったかのようである。 


対戦のメガサーナイト

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能力


 メガシンカすることによりとくこうが大きく上がり、こうげき・とくぼう・すばやさも上がる。特にすばやさは激戦区ではある100まで上昇し、速攻型としての採用もし易くなった。 


特性

 

 「フェアリースキン」に変化する。効果はノーマルタイプの技をフェアリータイプに変化し、さらに 威力が1.2倍される。

 

オススメ技


特殊技


ムーンフォース
タイプ フェアリー
威力  95(142)
命中  100
備考  相手特攻↓30%

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90(135)
命中  100
備考  相手特防↓10%

サイコショック
タイプ エスパー
威力  80(120)
命中  100

アシストパワー
タイプ エスパー
威力  20(30)~
命中  100

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

エナジーボール
タイプ くさ
威力  90 
命中  100
備考  相手特防↓10%

くさむすび
タイプ くさ
威力  20~120
命中  100
備考  相手が100.0kg以上ならエナジーボール超え

こごえるかぜ
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%。ダブルだと相手全体攻撃

めざめるパワー
候補タイプ ほのお,じめん
威力    60
命中    100


物理技


かげうち
タイプ ゴースト
威力  40
命中  100
備考  優先度+1先制技


変化技


でんじは
タイプ でんき
効果  相手をマヒ状態にする
命中  90

おにび
タイプ ほのお
効果  相手をやけど状態にする
命中  85

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技使用を封じる
命中  100

アンコール
タイプ ノーマル
効果  同じ技を繰り返し使わせる
命中  100

かなしばり
タイプ エスパー
効果  直前の技を封じる
命中  100

みちづれ
タイプ ゴースト
効果  相手を道連れにする

リフレクター
タイプ エスパー
効果  味方の物理耐久を強化

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  味方の特殊耐久を強化

めいそう
タイプ エスパー
効果  自分特攻・特防↑

ねがいごと
タイプ エスパー
効果  回復

いやしのねがい
タイプ エスパー
効果  自分を生け贄に後続を全回復

おきみやげ
タイプ あく
効果  自分を生け贄に相手の攻撃・特攻↓↓
備考  Zワザ化で後続のHP全回復

ふういん
タイプ エスパー
効果  相手の技を封じる
備考  ダブル向き

トリックルーム
タイプ エスパー
効果  素早さ関係の逆転


テンプレート型


特性:トレース→フェアリースキン
持ち物:サーナイトナイト

特殊アタッカー型 

性格:ひかえめorおくびょう
努力値:C252 HorS252/HBベース
確定技:ハイパーボイス/サイコショックorサイコキネシス
攻撃技:きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ/かげうち/はかいこうせん
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり

みらいよち型 

性格:ひかえめ
努力値:C252 HorS252
確定技:みらいよち/はかいこうせん
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/ハイパーボイス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/かげうち
補助技:ちょうはつ/みちづれ/おにび/でんじは/アンコール/まもる/みがわり

【ダブル】ハイパーボイス型 

性格:ひかえめ(推奨)orおくびょう
努力値:HBCS調整
確定技:ハイパーボイス/まもる
攻撃技:サイコショックorサイコキネシス/きあいだま/めざめるパワー(炎or地)/10まんボルト/シャドーボール/こごえるかぜ
補助技:トリックルーム/アンコール/みちづれ/めいそう/てだすけ/ちょうはつ/ふういん/サイドチェンジ

 

欠点

 

 ぼうぎょに関してはメガシンカ前から一切変化しておらず、物理攻撃には弱いままなので注意が必要である。そのせいで耐久面を補強しないと、高火力の物理先制技を持つハッサムファイアローに対してはほぼ何もできない。 
 本来なら相性が有利なはずのガブリアスにすら、フェアリー技を撃つ前に「じしん」で倒されることもある。 
 補助技が多彩なラルトス一家故に、技でフォローする事は十分可能ではあるものの、ポケモンは4つしか技を覚えさせられないという制約がまたこのポケモンを悩ませてしまう。激戦区の素早さや補強必須な防御面から、育成の際の調整が難しいメガシンカと言われる。

 しかしこれは色々な型を試せるというメリットでもある。まさに「心を通わせたトレーナーを守る」サーナイトに対する信頼が試されるメガシンカと言えるだろう。 

 

物理型の選択肢


 何気にこうげきの種族値も上がる為、意表を突いた物理型というのも面白い。「おんがえし」が特性の対象なので、攻撃に特化すればヌメルゴンレベルまでなら一撃で持っていける。火力はともかく、サーナイトのイメージにも合う。 
 より高火力を求めるなら「すてみタックル」という手もあるが、第3世代限定なのがネック。それ以外の技はというと「しねんのずつき」「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「かげうち」があるにはある。特に先制技「かげうち」が使えるのがポイント。どちらの型でも、その美しい姿からはとても想像できないほどの超絶火力をぶっ放す。 

メガサーナイトの歴史

 

第六世代


『XY』期

シングルバトル

 タイプにフェアリーを追加され、さらにメガシンカを獲得したことで一線級のポケモンとなった。レーティングではシーズン13を除いて使用率ベスト30入りを果たしており、主に20位台を推移していた。
 基本的な技構成はムーンフォースハイパーボイスサイコキネシスサイコショックであることがうかがえる。
 メガシンカによる特殊アタッカーとしての運用が主流であったことも分かるが、一方でこだわりスカーフを持たせてメガシンカをあえてせずに戦うことも少なくなかった。

ダブルバトル

 世代後半から10位前後が定位置になるなど勢いを増し、最高位はシーズン15の8位。

ORAS』期

シングルバトル

 第六世代のソフト単体での通常入手が解禁されたクレセリアスイクンといった準伝説に手を焼くためかシングルバトルではシーズン7を除いてベスト30入りしていなかった。

ダブルバトル

 隠れ特性テレパシーがランドロスガブリアスとの並びと相性が良いことが周知になったためかシーズン11以降勢いを増し、最高位はシーズン17の7位。
 ハイパーボイス、まもる、トリックルームサイコキネシスが主流となり、ゴウカザルズルズキンが同時採用ポケモンの上位になることが多かった。
 トリパとしてモロバレルを有効活用しつつ、いざとなればゴウカザルズルズキンなど相性補完に優れるポケモンでサイクルを回したり対面で戦ったりと柔軟な運用が可能であった。

大会実績

 WCS2014(全国図鑑ダブルバトル)マスターカテゴリ優勝者で韓国のプレイヤーであるパク・セジュンがこだわりスカーフ型のサーナイトを優勝メンバーとした。
 そのサーナイトは一致メインウエポンで攻めるタイプだが、不意の局面で使用するためという名目を持たせつつもいわゆる「おしゃれ枠」としていばるも覚えていた(同大会ではいばるの使用機会はなし)。


第七世代


『SM』期

シングルバトル

 カプやミミッキュの登場によってドラゴンメタとしての需要は比較的落ち込む。特にフェアリータイプの特殊型としてはカプ・テテフアシレーヌにポジションを奪われ、使用率ベスト30にすっかり入らなくなった。

ダブルバトル

 カプのフィールド戦略の流行やペリッパーの登場による雨パの再燃により、主力特性のトレースの不確定性から場に出た時点では仕事をするとは限らないサーナイトは結果的に需要を落とした。
 Zワザの登場もあって物理耐久の脆さが浮き彫りになり、サーナイトナイトを持たせてエースとして運用するよりもきあいのタスキこだわりスカーフで行動保証を得るパターンが比較的多くなった。


『USUM』期


シングルバトル

 過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のバトルとして行われたシーズン16スペシャルレートでは使用率7位を記録。
 カプ・テテフが使用不能なレギュレーションでこの活躍ということは、如何にシングルバトルのエスパー枠としてカプ・テテフに押されていたかが間接的にうかがえる。

ダブルバトル

 いかくが解禁されたガオガエンとの技範囲補完を活かした「サナガエン」構築が定着。これに加えてサンダーのおいかぜで上から動いてよし、相手のおいかぜに乗じて自身のトリックルームで下から動いてよしと、柔軟性は抜群。
 いかく持ちとしてれいじゅうランドロスをプラスした「サナガエンランド」構築もざら。ただ、使用率ベスト10常連のメタグロスには明確に不利が付き、実際サーナイトを倒したポケモン3位以内にメタグロスが入るシーズンがざらである。
 それでも使用率1位の常連となったガオガエンと2位が定位置となったランドロスに関してはいかくが実質無効である上にその2体程度の特防ではフェアリースキン込みのハイパーボイスで結構なダメージが入るため、環境的には強力であることに変わりがない。ちなみにひかえめメガサーナイトフェアリースキン込みのハイパーボイスは、HPに努力値を全振りして特防に4振ったいじっぱりガオガエンに対して、ダブルバトルの威力分散込みで90.6%の高乱数2発。
 不利なポケモンで受けることが常のダブルバトルでは特定のポケモンに対する調整が無意味になるケースも多く、そのためHP振りのガオガエンとかち合う場面が少なくない。
 いざとなった時に下からトリックルーム状態で動けるようにひかえめで素早さ無振りにするケースも少なくない。また、不利な物理に強気に出られるようにHPと防御に厚く振るのも基本。


主な使用トレーナー


・カルネ 
・キミア/劇場版ボルケニオンと機巧のマギアナの登場人物(色違いを使用) 

 

───────────────────────────────────

 

 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】メガメタグロス編

今回のポケモン解説はメガメタグロスです。

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目次


基礎データ


全国図鑑  No.376
分類    てつあしポケモン
タイプ   はがね/エスパー
種族値   H80 A145 B150 C105 D110 S110
高さ    2.5m
重さ    942.9kg
特性    かたいつめ
性別比   ふめい
卵グループ 鉱物


進化


ダンバル → メタング(レベル20) → メタグロス(レベル45)


メガシンカ


メタグロスメガメタグロス(メタグロスナイトを所持) 

 

図鑑説明

 

ポケットモンスターサン
1ぴきの メタグロスと 1ぴきの メタングと 2ひきの ダンバルが れんけつ している すがた なのだ。

ポケットモンスタームーン
メガシンカで のうを しげきされ しょうりの ためには しゅだんを えらばない れいこくな せいかくに。


耐性


4倍
なし

2倍
ほのお,じめん,あく,ゴースト

等倍
みず,でんき,かくとう,むし, 

1/2
ノーマル,いわ,ドラゴン,フェアリー,くさ,こおり,ひこう,はがね

1/4
エスパー

無効
どく

 

容姿

 

 メタグロスダンバル2匹とメタングが合体するという、いかにもメタグロスらしいメガシンカを遂げている。ダンバルはブースターのように後ろの下側に装着され、メタングは逆さまにメタグロスの下側に入っている。 
 6本腕のように見えるが公式サイトでも分かるように前4本後ろ4本の8本腕である。 ちなみにデザイン自体は別の人だが、ダイゴとのセットで描かれている公式イラストは有賀ヒトシ氏によるものである。 
 そのデザインから「イージスガンダムのMA形態に似ている」とよく突っ込まれるが、ORASのPVでメガメタグロスを使用するダイゴの声はイージスのパイロットであるアスラン・ザラと同じ石田彰氏という奇妙な偶然が発生している。 


概要


 てつあしポケモンメタグロスメガシンカした姿。他の600族に遅れること1作、メタグロスメガシンカを得る事となった。 なお形状が形状である為、突撃のようなパンチを繰り出すことも。 
 さらなる合体により個々の脳が並列的に情報の収集・処理を行う結果、元のメタグロスの比では無いほどの賢さを得た。故に戦闘では冷徹そのものである。正にバトルマシーン。合体型のポケモンとしては珍しく、体重はメタグロスメタングダンバル×2と全く同じである。 


色違い


 『ORAS』の早期購入特典としてメガストーン持ちの色違いのダンバルが入手できた。同作ではメタグロスナイトの入手条件がかなり厳しいためかなり貴重かつ大変珍しい色違いとあって珍重された。また、アニポケ番外編『最強メガシンカ』でもダイゴの手持ちとして色違いが登場する。 


対戦のメガメタグロス

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能力


 メガシンカすることで何と素早さが大幅に上昇する。激戦区からは少し退いた70から何とラティオスと同速の110まで跳ね上がった。何気に苦手な相手であるガブリアスを抜いた点は大きい。 
 これにより高速アタッカーとなったが、防御・特防も次いで上昇しており耐久面も文句なし。反面、攻撃・特攻の上昇は控えめの+10ではあるが、後述の特性故に火力は数値以上である。 

 

特性

 

 「かたいツメ」に変化する。 直接攻撃する技の威力が1.3倍になる。メタグロスは一致技だけでも「コメットパンチ」・「アイアンヘッド」・「しねんのずつき」など有用な技が揃っている。メガシンカ直後の素早さ補助の「バレットパンチ」も対象。 

 

オススメ技


物理技


コメットパンチ
タイプ はがね
威力  90(175)
命中  90
備考  自分攻撃↑20%

アイアンヘッド
タイプ はがね
威力  80(156)
命中  100
備考  相手怯み30%

バレットパンチ
タイプ はがね
威力  40(78)
命中  100
備考  優先度+1 先制技

しねんのずつき
タイプ エスパー
威力  80(156)
命中  90
備考  相手怯み20%

じしん
タイプ じめん
威力100
命中100

じだんだ
タイプ じめん
威力  75/150 97/195
命中  100
備考  行動失敗の次ターンに威力2倍。主にダブル用。グラスフィールド下で半減されない

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75(97)
命中  100
備考  相手凍り10%

かみなりパンチ
タイプ でんき
威力  75(97)
命中  100
備考  相手麻痺10%

アームハンマー
タイプ かくとう
威力  100(130)
命中  90
備考  自分素早↓

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75(97)
命中  100
備考  壁破壊

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%

おいうち
タイプ あく
威力  40/80 (52/104)
命中  100
備考  相手の交代際に攻撃したとき威力二倍

だいばくはつ
タイプ ノーマル
威力  250
命中  100
備考  自分瀕死


特殊技


くさむすび
タイプ くさ
威力  26~156
命中  100


変化技


みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

どくどく 
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  90

つめとぎ
タイプ あく
効果  攻撃・命中率↑

こうそくいどう
タイプ エスパー
効果  素早さ↑↑

リフレクター
タイプ エスパー
効果  味方の物理耐久を強化

ひかりのかべ 
タイプ エスパー
効果  味方の特殊耐久を強化

ステルスロック
タイプ いわ
効果  岩を撒く


テンプレート型


特性:クリアボディ→かたいツメ
性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252orHS252ベースで調整
持ち物:メタグロスナイト
確定技:アイアンヘッド(推奨)orコメットパンチ/れいとうパンチ
優先技:じだんだorじしん/かみなりパンチ/バレットパンチ/しねんのずつき
攻撃技:アームハンマー/がんせきふうじorいわなだれ/グロウパンチ/だいばくはつ/くさむすび
補助技:つめとぎ/みがわり/こうそくいどう/どくどく


強み


 はがねタイプ2位の速度から放たれるタイプ一致「アイアンヘッド」の高い怯み率。発動確率は3割と「いわなだれ」と全く同じでこちらはまず外れないので高い火力と相まって思わぬ勝ちを拾うこともしばしば。 
 豊富な直接物理攻撃を習得する故に、攻撃力145なのはバランス上仕方が無い。 
 (同じ特性を持ち、技も豊富なメガリザードンXですら攻撃力130。もっとも、あちらは技威力が高い上攻撃系の積み技も豊富なので総合的な火力面ではあちらが上回るのだが) とはいえココまで早くて耐久もありこれ以上火力もあったら壊れも良いところである。 

 

弱み


 欠点は「クリアボディ」でなくなる為、相手の能力低下技を防げなくなってしまうこと。積み技に乏しく、技威力も爆発的なものがないためメガシンカポケモンとしてはやや控えめな火力の部類に入る。
 コレで控えめなのだからメガシンカの枠は恐ろしいものである。
 接触技に反応する特性や「ゴツゴツメット」の影響を受けやすくなる難点もあるが、元々メタグロスはそんな感じのポケモンなのでそこまで気にしなくてもいいだろう。


第6世代での評価
 

 登場当初では天敵であるギルガルドの数が多いのが痛い上、せっかくの素早さ上昇もメガシンカ発動の1ターンは適応されなかった為、採用率は高くはなかった。 
 とはいえダブルバトルの適正は比較的高く、メジャーどころに強い上素早さ種族値110という点が評価され、少しずつではあるが評価が高くなっていた。「つめとぎ」とのコンボでも使われ始めた。 
 ホウエン図鑑に登録されているポケモンのみ参加のスペシャルルールでは使用率1位に返り咲いたほど。 


第7世代


 初手からメガシンカ後の素早さが適応される仕様になった。これによりメガメタグロスは初手から素早さ110を活かせるようになり、強化どころか超強化と言える。 
 また、これまでメガシンカの枠を争っていたメガガルーラが弱体化し、苦手な相手である耐久型のポケモンが数を減らしたためメガメタグロスにとっては動きやすい環境になった。 
 さらに特性「サイコメイカー」を持つカプ・テテフの登場も追い風。「サイコフィールド」上では最大の障害であった「ふいうち」と「かげうち」が無効化され、「かたいツメ」で強化された「しねんのずつき」の威力もさらに上乗せされるなど、まさにメガメタグロスにとってはうってつけの存在。
 惜しむらくは「サイコフィールド」を有効的に使えるのが現在カプ・テテフだけなため若干読まれやすいことくらいか。また自身の「バレットパンチ」も無効化されてしまうことにも注意。 
 相性が良かった「つめとぎ」が本作では技マシンが変更されて過去作からでしか習得できなった。『USUM』では教え技が復活し、新たにじめんタイプの攻撃技「じだんだ」を習得。 
 かたいツメ補正で地震に匹敵する威力、ダブルでの味方を巻き込まない、グラスフィールドで威力半減にならないと有用だが、技スペースがきついので採用率は控えめ。 
 「つめとぎ」は残念ながら教え技に含まれておらず、命中不安の「コメットパンチ」は命中率安定の「アイアンヘッド」に切り替わり、「しねんのずつき」も採用率が落ちている。
 使用率は相変わらず高くシングルではボーマンダと双璧をなし、ダブルでもメガシンカポケモンの中でトップクラスの使用率を誇っている。 
 『XY』での屈辱的な陥落からすれば、(メガ)メタグロスにとっては非常に活き活きできる時代になったといえるだろう。 

 

まとめ

 

 爆発力を伸ばしたりタイプを変えたり主力技が全く違う技になったりする他のメガシンカとは違い、全体的に平たく伸び、豊富な直接攻撃系の技を駆使して堅実な攻めを行うタイプのメガシンカ。 
 堅実とは言っても器用貧乏なんて事はなく、全体的な数値が高い器用万能なステータス。600族にふさわしい対策必須の強力なポケモンと言えるだろう。

 

────────────────────────────────────

 

 以上です。これで紹介を終えます。

【もっと必見育成論】続・最強エースバーン!

 今回の育成論はエースバーンです。

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目次
 

基本データ

 
全国図鑑  No.815
分類    ストライカポケモン
英語名   Cinderace
タイプ   ほのお
種族値   H80 A116 B75 C65 D75 S119
高さ    1.4m
重さ    33.0kg
特性    もうか / リベロ(隠れ特性)
性別比   ♂87.5%:♀12.5%
卵グループ 陸上 / 人型
 

特性

 
 「もうか」はHPが1/3以下の時、『ほのお』タイプの技の威力が1.5倍になる。
 隠れ特性は「リベロ」。自分の使った技と自分のタイプが同じタイプになる。 
 

耐性

 
4倍:なし
2倍:いわ,じめん,みず
等倍:ドラゴン,ひこう,でんき,どく,エスパー,あく,かくとう,ゴースト,ノーマル
1/2:フェアリー,はがね,くさ,むし,ほのお,こおり
1/4:なし
無効:なし
 

キョダイ考察『環境の覇者エースバーンはなぜ強いのか』

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性格:いじっぱり

特性:リベロ

努力値攻撃:252 / 特防:4 / 素早:252

実数値:155-184-95-x-96-171 

個体値:31-31-31-x-31-31

技構成:フレアドライブ / とびひざげり / とびはねる / ふいうち

持ち物:いのちのたま

 

採用理由

 

技範囲の広さ

 

 メインウェポンの「フレアドライブ」「かえんボール」に加え、「とびひざげり」「とびはねる」「ふいうち」「アイアンヘッド」「しねんのずつき」「ギガインパクト」「ダストシュート」などなど、サブウェポンで弱点をつける・等倍を取れる範囲が非常に広い。

 

固有とくせいリベロ

 

 「技と同じタイプになる」という効果。技を出す直前にタイプが変化し、交代するとほのおタイプに戻る。すべての技をノーリスクで威力1.5倍で使える。また、相手の技に合わせてタイプを変えることでダメージを減らせる。

 

ダイマックスエース適性の高さ

 

 技範囲で挙げた技の「とびはねる」は「ダイジェット」となり、自分のすばやさを1段階アップする効果が付与される。リベロによる1.5倍補正を乗せた威力130の攻撃を出しつつすばやさを上げられることは非常に強い。

 「とびひざげり」は「ダイナックル」となり、威力が下がるものの自分のこうげきを1段階アップする効果が付与される。また、ダイマックスにより全ての技が高威力の必中技となる。

 

ステータスの高さ

 

 合計ステータスが高く、こうげき・すばやさに優れ、とくこうが低いという無駄の無い配分によりアタッカー運用において必要最低限の耐久ラインを兼ね備える。

 すばやさ119の上から行動できるポケモンは、環境で活躍しているレベルの中ではドラパルト程度。ダイジェットで1体倒し更に次の1体に撃ち合いで殴り勝つことを目指す。

 

キョダイカキュウ

 

 ベースとなる技に関わらずダイマックス技の中では最大の威力160。相手のとくせいの影響を受けない。アイテムなしでも「いじっぱりキョダイカキュウ」でHP252ミミッキュ確定1発でばけのかわを無視して倒せる。

 

調整

 

A:ポリゴン2をキョダイカキュウで高乱数2発で倒すために特化

D:ダウンロード対策の4振り

S:ダイジェット込みで高い素早さを得る

 

持ち物

 

いのちのたま

 

 全ての技の威力が1.3倍。持たせることで若干不足気味な決定力を完全なものにできる。競合の激しいアイテムではあるが、一番強いポケモンに一番強いアイテムを持たせる意義は非常に大きい。反動ダメージによる耐久低下には要注意。

 

ラムのみ

 

 すばやさを半分にされるでんじはを最も苦手とするため有力候補。また、リベロによりほのおタイプで無くなるとおにびも受けてしまう。ビルドアップやみがわりを採用する場合には優先的に採用したい。

 

技構成

 

確定技

 

フレアドライブ・かえんボール

 

 ほのお技枠。威力はどちらも120と高く、基本的にメインで打って行く事となる技。珠いじっぱりだと生半可な受け出しのできない破壊力を誇るキョダイカキュウに使うため必ずほのお技は採用したい。

 フレアドライブは反動ダメージ、かえんボールは命中不安と各デメリットあり。ただ、前述の通りキョダイカキュウにすれば打ち消せる。かえんボールは、非接触技でありゴツゴツメットやてつのトゲナットレイなどの影響を受けない。

 

 

キョダイカキュウ

 

 

とびひざげり

 

 かくとう技。ほのお技の通らないみず・ほのお・いわに等倍以上で入り命中不安こそあるものの威力が高い。外すと自分にHPの1/2のダメージ。ダイナックルとしてこうげきアップできる点が優秀。

 

 

ダイナックル

 

 

とびはねる

 

 ダイジェットとして使えるひこう技。他にアクロバットも覚えるが威力が低く、どうぐを持っていない状態も少ないため採用圏外とびはねるは相手のダイマックスターンを稼ぐことができる

 1ダイジェットでドラパルトは勿論、ストッパーとなる中速スカーフ持ちを抜いていけるため全抜きを目指すのであればダイマックス中に少なくとも1回は使いたい。

 

  • 163-95ドラパルト→確定2発(74.2-88.3%)
  • 201-99ギャラドス→確定3発(38.8-46.7%)(いかくによるこうげきダウン込)
  • 207-100マリルリ→確定2発(55.0-66.1%)
 

ダイジェット

 

  • 163-95ドラパルト→確定1発(113.4-133.7%)
  • 201-99ギャラドス→確定2発(60.1-70.6%)(いかくによるこうげきダウン込)
  • 207-100マリルリ→低乱数1発(85.0-100.4%)
 
選択技

 

ふいうち

 

 先制技。エースバーンより早いポケモン、特に使用率ランキング3位のドラパルトに刺さる。先に展開された相手のエースやスカーフ持ちなどを上から処理できたり、すばやさを逆転された場合や相手の先制技で倒されてしまう場合にその上から攻撃できる。

 

 

ダイアーク

 

  • 163-95ドラパルト→確定1発(210-249.0%)

 

アイアンヘッド

 

 フェアリー・いわに抜群で入る。はがねタイプにリベロすることにより、全タイプトップの耐性を得られる。また、ダイスチル運用でぼうぎょを上げる効果も撃ち合いにおいて先制で使える。30%のひるみもありがたい。

 

 

ダイスチル

 

 

しねんのずつき

 

 エスパー技。命中不安はあるものの、ドヒドイデマタドガスなどの物理受けに刺さる点が優秀。他にも最近流行のドラミドロへの最大打点になる。ダイサイコ運用でサイコフィールドを発生させる。接地しているポケモンエスパー技の威力が1.3倍になり、先制技を無効する。

 

 

ダイサイコ

 

 

ギガインパクト

 

 ノーマル技。タイプ受けに対してまとめて等倍を取ることができる。キョダイカキュウを除けばの持つ物理最大威力技。ひこう技と半減される範囲が似通う。

 

ダイアタック

 

  • 157-127ウォッシュロトム→確定1発(101.9-120.3%)
  • 157-224ドヒドイデ→確定2発(57.9-69.4%)
  • 197-145ウィンディ→高乱数2発(47.7-56.3%)(いかくによるこうげきダウン込)
  • 201-144ギャラドス→高乱数2発(47.2-56.2%)(いかくによるこうげきダウン込)
 

とんぼがえり

 

 対面操作しつつ攻撃できるむし技。ダイマックスエース型だとあまり採用されないが、エースバーンで初手ダイマックスを狙うことが多い構築や裏に絶対的な引き先がいる構築なら採用圏内。タイプ一致だと結構なダメージを与えることができ、削りとしても優秀。ダイワーム運用でとくこうを下げる

 

 

ビルドアップ

 

 こうげきとぼうぎょを1ランクアップする積み技。決定力と撃ち合い性能を向上させる。起点作成要因、対面操作要員のいる構築などで安全に着陸できれば無類の強さを発揮する。

 とびひざげりを透かすためのゴースト交代やまもる・ダイウォールなどに合わせて使えると大きなアドバンテージとなる。

 

みがわり

 

 HPの1/4を消費して自分の分身を作る技。ダイウォール採用の場合の筆頭候補。基本的な使用用途はビルドアップとほぼ同じだが、こちらは能力が上がらない代わりに状態異常を無効することができる。

 

ちょうはつ

 

 相手の変化技を封じることができる。初手投げして対面になるカバルドンやオーロンゲなどに打って相手の展開を阻害できる。他にも回復技持ちのポケモンの受け崩し、とびひざげり警戒のまもるを封じたりと様々な使い方をすることができ汎用性がとても高い。ダイウォールとしても使える。

 

被ダメ

 
 ダイマックス時は耐久2倍のため、 200%のダメージまでを1発耐えられる。特筆がない限りほのおタイプ前提。
 
物理耐久
 
 
特殊耐久
 

 

苦手な相手

 

こだわりスカーフ持ち・エースバーンより早いポケモン

 

 サザンドラドリュウズウォッシュロトムインテレオン、ドラパルト、ミミッキュなど。先にダイジェットを積むこと、不利なポケモンや堅いポケモンは早めにダイナックルを積むといった具合に相手に合わせて使用するダイマックス技を切り替える立ち回りがベスト

 

きあいのタスキ持ち

 

 ドラパルト、ドリュウズ、エースバーンなど。カウンターを狙っている場合が特に要注意。絶対にエースバーンの攻撃を耐えられない状況で死に出しされた場合は100%タスキ持ち。

 

タイプ上超不利・突破が厳しいポケモン

 

 ギャラドス、ウィンディ、ドヒドイデなど。特性いかくを利用した受けにも弱い。一応ダイナックルにてこうげきダウンを打ち消すことはできるが、肝心のダイナックルの威力が低く、頼みのキョダイカキュウも半減される。

 

高火力の先制技

 

 マリルリシザリガールガルガン、ゴリランダー、ファイアローなど。倒された際の死に出しで有利対面を作れるポケモンを選出したい。構築上どうしても重い場合は先出しする必要はあるがダイサイコによる先制技無効を期待し、しねんのずつきを採用するのもあり。

 

【天才チョッキ型】は!?硬っった!!の!緋王!!~火力特化 耐久確保 S不要~

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性格:いじっぱり
特性:リベロ
努力値HP:188 / 攻撃:252 / 防御:4 / 特防:4 / 素早:60
実数値:179-184-96-x-96-147 
個体値:31-31-31-x-31-31
技構成:アイアンヘッド / とびはねる / かえんボール / とびひざげり
 

採用理由

 
 エースバーンがメタられている状況を逆手にとって、対策外のメタの外から新たな強みを押し付ける。素早さを最低限に抑えて火力を特化させ、耐久を確保する。
 より高い火力を、よりたくさんの行動回数で放つため、対面で殴り勝ち、先制技圏外までHPを残して突破し、2体目以降の後続に負荷をかける。あわよくばこちらの先制技圏内まで落とし込む。特殊アタッカーとのダイマックスでの撃ち合いに強い。
 

AS型との差別点

 
耐久及び火力の向上
 
 H4振りダイマエースバーンは臆病C252トゲキッスのダイジェットでさえ確定2発。抜群なら1発で落ちることもある。相手を二発で倒しきらなければならないが性格補正なしのA116族の火力の為難しい。命の玉などを持たせるともっと耐久が無くなる。しかし、本論のエースバーンでは耐えて返り討ちにできる。
 

調整

 
H:4n-1及び6n-1調整
A:少しでも火力が欲しいため特化。
B:余り
D:偶数調整
S:最速ギャラ抜き調整。ダイジェットで強化可能
 

特性

 
 リベロで確定。攻撃方面の強化だけでなく、上からタイプを変えることによるタイプ受けも可能。リベロによりいくらでも半減で受けたり、時には無効化も可能。
 最大でノーマル ほのお くさ むし かくとう ひこう いわ こおり エスパー あく ドラゴン はがね フェアリー半減し、どく じめんを無効化する。非DMで相手のDMのターンを枯らすことも可能。
 

持ち物

 
 とつげきチョッキで確定。D4振りで特防実数値チョッキ込で実質144→無振り特防124族と同値になる。フルアタ型なのでデメリット無し特防がガッツリ上がる
 また、環境にラム持ちが割と多い。命の玉ダメージを受けず、耐久がある時点で、相手視点からはラムの実に見える。そのため、状態異常技を打たれにくくなる。
 

技構成

 
確定技
 
とびはねる
 
 タイプ一致ダイジェットの強さは言わずもがな、意地Aぶっぱなので打点としても申し分無し。ダイマックス終了後の相手のダイマックス枯らし麻痺ワンチャン狙いとしても優秀。
 
ダイジェット
 
  • H4ダイマックスギャラドス 威嚇込み26.6~31.5%確定4発 ステロ込確定3発
  • 同威嚇なし 39.7~47.3%確定3発 ステロ込確定2発
  • H4ダイマックスウィンディ 威嚇込み27.1~31.9%確定4発
  • H4ダイマックスリザードン 44.8~52.9%乱数2発(26.5%)
  • H4ダイマックストゲキッス 36.6~43.1%確定3発
  • H4ダイマックスウーラオス 63.5~75.5%確定2発
  • H4ダイマックスエースバーン 45.5~53.8%乱数2発(40.6%)
  • 同玉ダメ1回乱数2発(84.6%) 玉ダメ2回確定2発 ステロ込確定2発
  • H252↑B252図太いドヒドイデ 38.2~45.8%確定3発
 
 
タイプ受けに必須。相手のダイジェット、ダイドラグーンを半減させる。追加効果であるB上昇も非常に優秀で本論の耐久調整型と相性抜群。命中安定技なのも、3割怯み無限の勝ち筋を残せる。
 
ダイスチル
 
  • H4ダイマックスミミッキュ 103~122.1%確定1発(64.1~75.5%確定2発)
  • H252B+1ダイマックスアッキのみミミッキュ 56.1~66.6%確定2発(35.1~41.3%確定3発)
  • H4ダイマックストゲキッス 73.2~86.3%確定2発 ステロ込乱数1発81.2%(45.3~54%乱数2発(38.6%))
  • H252↑B252図太いピクシー 98~115.8%乱数1発(81.2%)(60.3~72.2%確定2発)
  • 同アッキの実発動後 66.3~78.2%確定2発(41.5~48.5%確定3発)
  • H4ダイマックスドラパルト 43.2~51.2%乱数2発(4.6%)
  • 同ステロ込 乱数2発(98%)→基本確定2発(26.8~32%確定4発)
 
選択技
 
火炎ボール
 
 優先度5。最強火力&特性無視の破壊砲。キョダイマックスによりキョダイカキュウが使える。脅威の威力(160)の特性無視技なので迷ったら打てばいい。ダイバーンも侮れない程つよいので非キョダイマックスもあり、天候パ破壊や晴れを活かした超火力炎打点更には等倍以上確定の水打点の牽制。
 
 
 優先度5。足りない決定力を生み出す。ダイマなら高火力で通りがよく、抜群範囲が広い。等倍意地とびひざげりを2発耐えられるポケモンは少ない。ダイマならA上昇。
 
 
 優先度4.7。威力150を打ちながらのS操作技。ダイジェットよりも半減されにくく読まれにくいため安定択として打てる。制圧力を一気に高めるダイマックスで打てる最高打点。
 
ダイアタック
 
 
ふいうち
 
 優先度3。最後の削りやドラパルトへの打点。遅い型なので先制技で確実に上を取れるのは美味しい。速い相手や先制技持ちに対して最後の足掻きとしての削りを入れられる。
 
蜻蛉返り
 
 優先度3。耐久を活かしたサイクル介入の為の技。交代と攻撃の両立は大変強い。ダイワームの特攻ダウンがチョッキと好相性。
 
思念の頭突き
 
 優先度2。呼ぶドヒドイデに刺さる。サイコフィールドへの塗り替えで先制技を防ぐ。あくび解除用ダイフェアリーを潰せる。
 
 
 優先度2。ダイマックスでの加速。キョダイカキュウ前提なら威力が160固定のため、ニトロチャージでも火炎ボールでも同じ。かつ、ダイマックスしなくてもS操作出来る。ダイマックスでも攻撃を1発耐える可能性がある分耐久型とも噛み合う。
 

被ダメ

 

()内は非ダイマックス。言及が無ければ等倍想定。

 

物理耐久

 

  • 陽気A252エースバーンダイジェット(130) 36~42.7%確定3発(72~85.4%確定2発)
  • 同ステロ込 乱数2発(84.3%)
  • 陽気A252 命の玉エースバーンダイジェット(130) 46.9~55.5%乱数2発(68.7%)
  • A252ウーラオスダイストリーム(130) 77.6~92.1%確定2発
  • A↑252ウーラオスダイストリーム(130) 85.4~101.1%(乱数1発)
  • 陽気A252ギャラドスダイジェット 37.7~44.6%確定3発
 
特殊耐久 

 

  • 臆病C252トゲキッスダイジェット(130) 24.5~29.3乱数4発(49.1~58.6%乱数2発(98%))

  • 控えめC↑252命の玉持ちトゲキッスダイジェット 35.1~41.6%確定3発(70.3~83.2%確定2発)

  • 臆病C252ドラパルトダイホロウ(130) 21.7~25.9%乱数4発(43.5~51.9%乱数2発(9.3%))

  • 控えめC↑252スピンロトムダイジェット24.5~29.3%乱数4発(49.1~58.6%乱数2発)

  • 控えめC↑220 ラプラス ダイストリーム抜群41.8~49.1%確定3発(83.7~98.3%確定2発)

  • 臆病C252ストリンダー抜群ダイサンダー 47.2~55.5%乱数2発(77.3%(94.4~111.1%乱数1発(62.5%))

  • スカーフ控えめC↑252ウォッシュロトム抜群ハイドロポンプ 41.8 ~49.1%確定3発(83.7~98.3%確定2発)

  • 控えめC↑252こだわりメガネヒートロトム抜群10万ボルト 50.5~59.7%確定2発

  • 臆病C252晴れサンパワー命の玉リザードン等倍ダイバーン(130) 66.4~78.4%確定2発

  • 臆病C252晴れサンパワー鋭いくちばしリザードン抜群ダイジェット(130) 82.4~97.2%確定2発

  • C0ドヒドイデ抜群熱湯 ダイマエースバーン26.8~31.2%確定4発

  • C252ドラパルトシャドーボール 非ダイマエースバーン確定4発 メガネでも確定3発

 

耐性相性のいい味方

 
ステルスロック撒きサポート
 
 特化とは言えどA116の火力の補い、タスキカウンター対策。カバルドンドリュウズワルビアルエアームドなど。
 
 
 ダイマックスが無くても相手のダイマックスを切り替えせる。
 
ハチマキゴリランダー
 
 エースバーンの処理漏らしを超火力先制技で処理できる。
 

帯エースバーン考察 ~珠との差別化~

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性格:ようき
特性:リベロ
努力値HP:28 / 攻撃:252 / 防御:44 / 特防:4 / 素早:180
実数値:159-168-101-x-96-178 
個体値:31-31-31-x-31-31
技構成:かえんボール / とびひざげり / とびはねる / ふいうち
持ち物:たつじんのおび
 

命の珠型との差別化

 
  • 他のポケモンに命の珠を回せる
  • 持ち物がバレづらい
  • 役割対象に対しては十分なダメージを与えられる
  • 珠ダメによる耐久の減少もないので耐久が少し上がる
 

調整

 
H:16n-1調整(天候ダメージ、状態異常ダメージ最小)
A:少しでも火力が欲しいためぶっぱ
B:余り
D:端数
S:最速アイアント抜き
 

技構成

 
火炎ボール
 
 
跳び膝蹴り
 
  • 特化カビゴン 87.2~103.3% 乱数1発(18.7%)
  • 特化バンギラス 159.9~190.3% 確定1発
  • 特化タイプヌル 60.3~72.2% 確定2発
  • H252ラプラス 125.7~148.9% 確定1発
  • H252ロトム 61.7~73.2% 確定2発
  • 特化カバルドン 31.1~36.7% 乱数3発(68.9%)
 
飛び跳ねる
 
※原則非ダイマ時にダメージソースとして撃つ技ではないため、ダメージ計算はダイジェット。
 
  • H28B44エースバーン 77.3~91.1% 確定2発
  • B4ドラパルト 79.1~93.8% 確定2発
  • H4ミミッキュ 94.6~112.2%
  • H4トゲキッス 67.0~78.8% 確定2発
  • H4ギャラドス 73.6~86.5% 確定2発
 
不意打ち
 
 

被ダメ

 
 

このポケモンの対策

 
 かつてのゲッコウガと違い技範囲がそこまで広くなく、またCが低いこともあって対策は割と容易。カバルドン、ガラルサニーゴドヒドイデ等の物理耐久が高いポケモンの突破はかなり難しい。
 

相性の良い味方

 
 
 ダイマックスさせても強いエースバーンではあるが、それが必須というわけではない。また水タイプに対する打点が無く、インテレオンやスカーフウォッシュロトムからは水技を打たれる対面でもある。
 そのため、貯水で水技を受けつつフリーズドライで抜群をとれるラプラスは非常に相性がいい。さらにカバルドンにも抜群を取れるほか、サニーゴなどにも絶対零度で勝ち筋を作れる。
 
─────────────────────
 
以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】ガルーラ編

 今回のポケモン解説はガルーラです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.115
分類    おやこポケモン
英語名   Kangaskhan
タイプ   ノーマル
種族値   H105 A95 B80 C40 D80 S90
高さ    2.2m
重さ    80.0kg
特性    はやおき / きもったま / せいしんりょく(隠れ特性)
性別比   ♂0.0%:♀100.0%
卵グループ かいじゅう

 

メガシンカ

 

ガルーラ→メガガルーラ(ガルーラナイトを所持)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッド
メスは おなかの ふくろに こどもを いれて そだてる。 れんぞくパンチ こうげきが とくい。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
こどもは ははおやの おなかにある ふくろから ほとんど でてこない。 やく3ねんで おやばなれする。

ポケットモンスターピカチュウ
おなかのふくろで こどもをそだてる。 こどもを まもるためになら どんな あいてにも たちむかっていく。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールドポケットモンスターY
あんぜんな ばしょなら こどもも おなかの ふくろから でて あそぶ。 おやは それを じっと みまもる。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバー
こどもを まもるためなら どんなに キズついても けっして たたかいを あきらめない。

ポケットモンスタークリスタル
ねむるとき おなかの ふくろにいる こどもを つぶさないよう よこにならず すわりこんで ねむる。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド、ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア
ガルーラの こどもが 1ぴきで あそんでいても ぜったいに つかまえたりしては いけないよ。 ちかくに いる おやが はげしく おこりだすぞ。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ポケットモンスターブラック・ホワイトポケットモンスターブラック2・ホワイト2、ポケットモンスターX
おなかの ふくろで こそだてをする。 あんぜんな ときだけ こどもを ふくろから だして あそばせる。

ポケットモンスターサン
ガルーラの ははおやの あいじょうは ふかい。 わがこを まもるためならば しさえ おそれないと いわれている。

ポケットモンスタームーン
おなかの こどもは およそ 3ねんで おやばなれする。 ははおやが おおごえで なくのは そのときだけ。


耐性


4倍
なし

2倍
かくとう

等倍
ノーマル,ドラゴン,ほのお,くさ,みず,でんき,あく,エスパー,はがね,こおり,いわ,じめん,フェアリー,どく,ひこう,むし

1/2
なし

1/4
なし

無効
ゴースト


容姿


 おなかの袋に子供を入れて育てるという、有袋類のカンガルーのような特性を持つ。この性質からメスしかいない。 
 頭部は強固な外殻で覆われており、どちらかというと怪獣(恐竜)じみた外見である。同じような体型のボスゴドラバンギラスよりもでかいくせに、体重はたったの80kgしかない。 
 卵から孵った時に既におなかの袋に子供がいるため、その生態についてはまだ謎が多い。子供を押しつぶさないように、座った体勢で寝る。子供は約3年で親離れする。  
 ポケパルレでは子供を撫でると怒られてしまう。オスはメスに比べて極めて個体数が少ないという説もあったがゲーム中には登場しない。当然ながら繁殖するには他の怪獣ポケモンのオスまたはメタモンを受精するしかない。 


概要


 ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ(第1世代)から登場しているポケモン
 カントー地方のサファリゾーンで捕獲でき、エリアによって出現率が微かに異なるが、ラッキーやケンタロスと並んで出現率は低い。 
 ニンテンドウ64の「ポケモンスタジアム」ではレンタルポケモンのガルーラにお世話になった人も多いのではなかろうか。無印ではガルーラがダウンすると、子供が心配そうに親の元へチョコチョコ歩いていた。 
 漫画関連ではポケスペオーキド博士が使用していた他、トキワの森に大きな野生のガルーラが生息していた。ポケダンシリーズではおばちゃんキャラで登場しており、主に倉庫の管理を担当している。


ゲームのガルーラ

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初代


 サファリゾーンに低確率で登場するが、ただでさえ出にくいのに捕まえるのにもかなりの運を要するため、ケンタロスやラッキー同様手に入れるのが異常に難しいポケモンだった。
 青バージョンでは野生では登場しないが、サイドンとの交換で手に入れることができる。NNは「ロダン」。


第4世代


 『DPt』では主人公の母アヤコがコンテストマスターランクで使用。ニックネームは「ガルちゃん」。
 このガルちゃんはコンディションが完璧であり、かつ演技部門においても技やCPUが強力なため相当に優れたポケモンを用いても勝つのが困難なくらい強い。
 相手に当たってしまった場合その場でリセットするのがある意味最も確実で安全な攻略法である。
 『HGSS』ではポケウォーカーを使えばかなり簡単にパーティーに入れることが出来る。序盤においては異常に高い種族値のため物凄い強さを誇り、殿堂入りされた人もいるだろう。

 

対戦のガルーラ

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能力


 メガシンカ前の種族値は見た目の割に控えめで、対戦で使うポケモンの中ではやや低めと言ってもいい。 
 しかし配分がやたら優れており、能力の低さはすべて特攻がこうむる形になっている為、結果的に隙の無い種族値を持つ。
 特にとくしゅが分離されたことにより、初代からの最大の弱点である特殊攻撃に耐性が上がったのは利点。 


特性


 「はやおき」は眠り状態になったときに素早く起きられる。ねむるとの相性も良く、相手の催眠戦法にも若干強い。
 「きもったま」はゴーストタイプにもノーマル・格闘タイプの技が当たるようになる。この効果のお陰でノーマル・格闘技だけでヌケニン以外のポケモンに等倍以上のダメージを与えられる。
 隠れ特性は「せいしんりょく」。怯み状態にならなくなる。きもったまが強力なためあまり使われないが、使用頻度の高いねこだましいわなだれあくのはどうなどでひるまなくなるのは大きな利点。

 

オススメ技


物理技


すてみタックル
タイプ ノーマル
威力  120(180)
命中  100
備考  反動1/3

おんがえし
タイプ ノーマル
威力  102(153)
命中  100

ブレイククロー
タイプ ノーマル
威力  75(112)
命中  95
備考  防御↓50%(防御↓50%/↓↓25%)

ねこだまし
タイプ ノーマル
威力  40(60)
命中  100
備考  優先度+3先制技。怯み100%

からげんき
タイプ ノーマル
威力  70(105)→140(210)
命中  100
備考  状態異常で威力倍

じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

けたぐり
タイプ かくとう
威力  20~120
命中  100
備考  威力体重依存

ドレインパンチ
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  HP吸収1/2

シャドークロー
タイプ ゴースト
威力  70
命中  100
備考  急所ランク+1

かみくだく
タイプ あく
威力  80
命中  100
備考  相手防御↓20%(防御↓32%/↓↓4%)

ふいうち
タイプ あく
威力  70
命中  100
備考  優先度+1先制技

アイアンテール
タイプ はがね
威力  100
命中  75
備考  相手防御↓30%(防御↓42%/↓↓9%)

れいとうパンチ
タイプ こおり
威力  75
命中  100
備考  相手凍り10%(凍り19%)

ほのおのパンチ
タイプ ほのお
威力  75
命中  100
備考  相手火傷10%(火傷19%)

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%(怯み51%)

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早↓100%(素早↓↓100%)

ひみつのちから
タイプ ノーマル
威力  70(105)
命中  100
備考  フィールド依存で追加効果30%

グロウパンチ
タイプ かくとう
威力  40
命中  100
備考  相手攻撃↑100%(攻撃↑↑100%)

ちきゅうなげ
タイプ かくとう
効果  100固定ダメージ


特殊技


れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手凍り10%(凍り19%)

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%(火傷19%)

だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%(火傷19%)

シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100
備考  相手特防↓20%(特防↓32%/↓↓4%)

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%(麻痺19%)


変化技


みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  90


テンプレート型


【ダブル】通常ガルーラ:サポート型 

特性:きもったま/せいしんりょく
性格:ようき/わんぱく
努力値:HP252 素早さ252or耐久252
持ち物:だっしゅつボタン/ヨプのみ/きあいのタスキ/おうじゃのしるし
確定技:ねこだまし
選択技:各種攻撃技/こごえるかぜ/なげつける/まもる/てだすけ/かなしばり/ほえる/しんぴのまもり/いばる/どくどく/にらみつける/みがわり


対ガルーラ 


注意すべき点


 特性おやこあいこそ弱体化されたものの、依然として高い耐久力と高火力に、ねこだまし・ふいうちによる対面性能の高さ、いわなだれによるごまかし性能の高さが加わり、極めて高い汎用性を誇る。
 物理受けで後出しから受け切ることはかなり厳しい。おにびによる対策はからげんき・みがわり・特殊攻撃技(・ちきゅうなげ)には無力で、接触攻撃技に対しゴツゴツメットでダメージを蓄積させ別のポケモンで縛るという対策はひみつのちから・特殊攻撃技に対しては無力となる。
 縛ること自体も、ふいうちの存在から容易ではない。


対策方法


 すべての型を1匹で対処することは厳しいので、複数のポケモンで対策するのが望ましい。基本的には、メガガルーラを後出しから削るポケモンと、メガガルーラに先手を取れるポケモンの組み合わせ。
 メガガルーラを削りさえすれば、先手を取れるポケモンで倒すことができる。先手を取れるポケモンは構築に複数入れておく。
 また、見せ合いでメガガルーラの選出を抑制することも重要。特定の構成のメガガルーラであれば対応できるポケモンを多く用意し、
 どの構成のメガガルーラであっても選出されにくいようにする。


ガルーラの歴史


第一世代


 同じノーマルタイプであるケンタロスの影に隠れていたせいで目立たなかった。
 とくしゅ以外は悪くないステータスではあるが、とくしゅの種族値が40とHPが高めであるにも関わらず特殊耐久がHPで補えないほど悲惨。
 一応フリーザーなどの対策にはなれるいわなだれを覚えられたものの、こうげきでもすばやさでも劣り、特殊耐久もボロ負けという完全にケンタロスの劣化となっていた。
 97カップの優勝者はケンタロスとともにLv55のエースとして起用していたが、試合での実績は不明。


第二世代


 とくしゅの分割でとくぼうが40から80に倍増し、金銀のサンダー以上の特殊耐久になった。初代では不遇だったかくとうが台頭してきているが、技はカビゴン並みに豊富に覚え、新しく追加された技はシャドーボールときしかいせい、補助技はのろいとほえるなど。
 中でも、新たに登場したのろい+ほえる型はとても強力で、のろいの積み合いに強く、のろいですばやさを落とせばほえるを同時に使った場合、当時の先攻のほえるは不発なのでほえるで対策は不可能。
 メインには弱体化したはかいこうせんの代わりとしてすてみタックル、サブにじしんまたはだいもんじだが、ゴーストタイプやエアームドで止められることもある。
 その他のノーマルポケモンとも違う独自の戦い方を得たおかげで、非常に強力なポケモンになった。
 ニンテンドウカップ2000全国大会でも決勝進出者11人のうち1人のみであったが使用者は優勝している。決勝戦においても活躍はできなかったが選出されている。


第三世代


 特性のはやおきを入手したことで、ねむる→ねごと→ねむる→ねごと……といった使い方を活かした耐久型が登場した。
 こごえるかぜの範囲が2体になり、さらに先制ひるみのねこだましも手に入れたのでダブルバトルにおけるサポート性能が高い。
 その他にもかわらわりやブレイククローなどを習得。2004年12月から2005年1月の期間、ニューヨークのポケモンセンターで配布されたなぞのタマゴ産のあくび個体が存在するが、これが第六世代に多少なれど禍根を残すこととなった。
 XD技としてうたうを覚えるが、この世代の主流である「ねむねご型」の場合はねむる、ねごと、攻撃技で簡単に4枠埋まってしまうため、とても搭載する余裕などない。


第四世代


 もう一つの特性であるきもったまを入手し、ノーマル技が無効であるゴースト相手で止まりにくくなった。ねこだましをゴーストタイプに当てられる唯一のポケモンにもなっている。
 さらに覚える物理技の数が大幅に増え、アームハンマーかみくだくギガインパクトげきりん、シャドークロー、ふいうちなどを手に入れた。
 プラチナでは、物理化したほのおのパンチ、れいとうパンチ、かみなりパンチ、ハートゴールドソウルシルバーではけたぐりやずつきも覚えることができる。
 大会実績としてはポケモンリーグ2007中学生以上の部福岡地区4位の記録を残している。

沖縄振り

 WCS2010沖縄予選準優勝のパーティには個体値がジャッジの評価で言う「平均以上」のポケモンしかいなかった。
 とりわけその手持ちの中のガルーラは物理型なのに性格がひかえめであり、努力値が5箇所に100ずつ振って余りを適当に振ってあり明らかにえいようドリンクでの手抜き育成であることが窺るなどから当時は話題になり、特にその努力値の振り方は「沖縄振り」と呼ばれるようになった。


第五世代


 隠れ特性でせいしんりょくを入手。採用率はきもったまの方が高いものの、かくとうポケモンが大抵ひこう対策に覚えているねこだましトゲキッスなどが使うエアスラッシュなどでひるまなくなるのが強みである。


第六世代


XY期

 メガシンカを得た。特性は相手単体を攻撃する際、1回目の攻撃の後に1回目の半分の火力で2回目の攻撃を行うおやこあいを得る。
 連続攻撃になるのできあいのタスキは無効となり、実質的に全ての技の威力を1.5倍にするのに等しくなる。
 さらに追加効果が能力変化にかかわるものならば2回分判定が行われるようになる。
 メガシンカによる種族値上昇とこの特性によって大幅に強化され、対戦環境の最前線に立つポケモンとなった。
 レーティングバトルではXYリーグーズン1からシーズン3、シーズン5、シーズン7を除いて各リーグ、各シーズンにおいて総合使用率1位を誇るなど、名実共にこの世代の代表格となった。
 レーティングバトルすべての対戦における使用率最低位がXYリーグシーズン1の5位であったことからもその凄さが分かるだろう。

ORAS

 当時の対戦環境ががあまりにもガルーラ、ガブリアスファイアローに支配されていたことから、特にORAS発売後は「ガルットモンスター オメガブリアス・アルファイアロー」などと揶揄されることもしばしばであった。
 ORASリーグシングルバトルでは露骨にゴツゴツメットカバルドンで対策を撃たれるようになり、それに対応するかのごとくれいとうビーム型がシーズン10に確立され、特殊一刀型すら珍しくなくなった。
 ねこだましグロウパンチ、じしん、すてみタックルという技構成にしてしまうと、メガシンカ後にはゲンガーにすべてのウエポンを無効化されてしまうため、1枠をかみくだくに替えた型もあった。
 因みに第三世代の配布産を偽装したあくびを覚えた不正個体(改造ポケモン、あるいはバグ産)がレーティングバトルで使用されるケースがあった。
 しかし、メガガルーラとして使用する場合フルアタック構成がざらであるためこのような不正個体を使うという思い至りをするプレイヤーは改造プレイヤーの中でも比較的少なく、ねがいごとラッキーほど大事には至らなかった。

大会実績

 多様なパーティが組まれていたWCS2014(カロスダブル)では使用率が低く、マスターカテゴリではベスト4に残らなかった。シニアカテゴリでもベスト4進出者中1人が使用に留まり、ジュニアカテゴリですらベスト4進出者中優勝者と準優勝者以外は不採用であった。
 露骨にメガガルーラ耐え調整されたポケモンが増えるであろうことが目に見えていた上にトリパも多かったのが、事前の予想より採用率が伸びなかった要因である。
 ところがWCS2015(全国ダブル)では裏をかくよりパーティパワーで押した方が安定して勝てるため積極採用された。同大会マスターカテゴリではベスト8進出者中6人が使用、同大会同カテゴリ優勝を記録。


第七世代


SM期

 おやこあいの2回目の火力が半分から1/4に減少。第六世代から比べると実質的に17%近く火力を下げたことになり、これは乱数最小率85%を下回ったため確定数に大きく影響する。
 更にカプの登場によりサブウエポンの多くが相対的に弱体化し、アローラガラガラミミッキュなどゴーストタイプの導入の普及によって、メガシンカさせた場合はノーマルタイプのメインウエポンの通りが悪くなった。
 またメガガルーラより素早さの高いポケモンが増えたため、特にシングルバトルでは前世代と比べ使用率が下がった。SMリーグシングルバトルシーズン7ではついに使用率ベスト30選外に。しかしダブルバトルでは変わらない人気を誇っている。

USUM期

 シングルバトルでは、素早さの優位性低下を要因としてがんせきふうじ型もたまに見られるようになった。
 敵に回すと厄介なカプは味方につけると中々の相性補完を形成する。特にカプ・テテフは先制攻撃技やいたずらごころの防止にもなる上に、ガルーラが呼び込むかくとうタイプには滅法強い。
 ダブルバトルではメガガルーラにとって非常に厄介なゴツゴツメット接触時発動特性を回避するため、カプ・テテフがかくとうを4分の1で受けられる性質を活かして、味方のカプ・テテフグロウパンチを打って火力を増強することで相手への接触機会を減らすというプレイングが成立。
 通常のレーティングバトルよりも寧ろ公式大会の環境で人気があり、その背景にはメガシンカ前に持つ特性のきもったまでゴーストタイプに睨みを効かせることができるという利点がある。
 WCS2018世界大会に出場した日本人選手の1人は、親名と個体名とで言語が違うガルーラを使用しており、改造が濃厚視された。

ピカブイ

 ピカブイでは21ばんすいどうのコーチトレーナーが使用するが、そのコーチトレーナーの特徴的な口調から「このトレーナーは手持ちのガルーラのピヨピヨパンチを食らって混乱したのか?」と思うプレイヤーも少なくなかった。


ポケモンGO』のガルーラ

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概要


 本作ではオセアニア地域限定のポケモンとなっており、当初日本での通常プレイによる入手は不可能だった。 


入手


グローバルチャレンジ


 2017年11月に、1週間で30億匹のポケモンをゲットするという世界規模のゲーム内イベント「グローバルチャレンジ」が開催される。
 その報酬の1つとしてガルーラの(日本を含む)東アジア地域での特別出現が含まれていることが発表されたのだ。 
 通常では手に入らないポケモンが手に入る可能性が出るということで、特に日本を中心とした世界各国で白熱したポケモンハントが繰り返された結果、11月26日の午前9時ごろ(日本時間)に無事ノルマの30億匹を達成し、これにより東アジア地域に一時的にガルーラが出現するようになった。 
 ちなみに、出現率は割と高く、1日中精力的に街を歩き回れば結構な数のガルーラと出会うことができた。更に高個体値の子も多く戦力増強に繋がったトレーナーも数多くいた。 


ウルトラボーナ


 2018年9月14日~30日には、グローバルチャレンジ達成記念のウルトラボーナスの一環として、カモネギケンタロスバリヤードといった他の地域限定ポケモン共々、期間限定で7kmタマゴから孵化するよう調整が入ったため、再度入手が可能となった。 


性能


 タイプ一致技に恵まれない反面様々な技を器用に使いこなす汎用ポケモンとなっている。通常技とゲージ技でじめんタイプの技を覚えられるので、じめんタイプの代役として運用することも可能。 
 最大CPは2400程度と少々心許ないが、耐久が高く、技の出も全体的に遅めなので、どちらかと言えば防衛向きの性能である。 


アニメにおけるガルーラ

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 無印編第34話で初登場。声優はなんとあの小林幸子が担当している。そのためか小林幸子が歌ったED曲「ポケモン音頭」において彼女は「ガルーラ小林」という名義でクレジットされている。ピカチュウのふゆやすみに登場したガルーラの声優は水原リン


ポケットモンスターSPECIAL』のガルーラ


 第1章でトキワの森に登場した他、第2章では回想シーンで若いころのオーキド博士が「ガルっち」というニックネームのガルーラを手持ちとして使っているシーンがある。
 キクコのゲンガーを第一世代ではタイプ相性的に効かないはずのピヨピヨパンチで圧倒している。

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】メガミュウツーY編

今回のポケモン解説はメガミュウツーYです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.150
分類    いでんしポケモン
タイプ   エスパー
種族値   H106 A150 B70 C194 D120 S140
高さ    1.5m
重さ    33.0kg
特性    ふみん
性別比   ふめい
卵グループ タマゴ未発見

 

メガシンカ

 

ミュウツーメガミュウツーY

     →メガミュウツーX

 

耐性


4倍
なし

2倍
あく,ゴースト,むし

等倍
ほのお,くさ,みず,でんき,じめん,いわ,こおり,はがね,ひこう,フェアリー,ドラゴン,どく,ノーマル

1/2
かくとう,エスパー,

1/4
なし

無効
なし

 

容姿

 
 太い尻尾が消え、後頭部からそれとほぼ同様の形状をした触手状の器官が伸びている。この器官によりサイコパワーを操るらしく、ただでさえ強大だったそのパワーは桁外れに強化され、軽く念じただけで高層ビルも木っ端微塵にする程という。
 首にあった管もなくなったが、頭頂部の方にアーチ状の管が生じている。また、瞳の色が紫からに、指先が紫色に変化している。デザインしたのは他にフシデ系統などを担当した北風友裕

 


概要

 

 いでんしポケモンミュウツーメガシンカした姿。『ミュウツナイトY』を持たせるとこちらの姿へと変化する。肉体面を犠牲に元々の超能力をより強化させた形態で、メガミュウツーXとは対照的に高さ・重さが大きく減りシャープな姿となった。


初登場


 2013年4月7日放送の『ポケモンスマッシュ!』にて、ポケットモンスターX・Yで登場する新しい伝説のポケモンが紹介された。
 長い間「ミュウツーに似たポケモン」としか説明されていなかったが、8月になってその正体が「メガシンカ」を遂げたミュウツーであると明かされる。
 9月には、ミュウツーメガシンカした姿はもう1つあるという事実が判明し、新たに公開されたものはメガミュウツーX、既存のメガシンカ形はメガミュウツーYと区別されるようになった。


対戦のメガミュウツーY

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能力


 特攻はデオキシスアタックフォルムから全ポケモン最高値を取り戻した。何と200に迫る数値まで伸びており、素早さも少し上がった。特防も120とパルキア以上の耐久を手に入れ、おまけの攻撃も150とかなりの数字になった。
 ミュウツーの上位互換に見えるが、実際はいのちのたま持ちミュウツーに火力は劣るので、メガミュウツーの利点であるすばやさ、特殊耐久、ふみんの3点を強みとした運用が求められるだろう。 

 

特性

 

 「ふみん」は『ねむり』状態にならない。技『ねむる』を使えない。この特性を獲得する前に『ねむり』状態になっていた場合は、『ねむり』状態を回復する。ねむるを使った後にメガシンカを行うとそこで目を覚ます。この点はめいそうやバリアー等の積み技との相性が非常に良い。 

 

オススメ技


特殊技


サイコブレイク
タイプ エスパー
威力  100(150)
命中  100-専
備考  ダメージ相手の防御に依存 Zワザ化で特殊計算

はどうだん
タイプ かくとう
威力  80
命中  必中

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

かえんほうしゃ
タイプ ほのお
威力  90
命中  100
備考  相手火傷10%

ふぶき
タイプ こおり
威力  110
命中  70
備考  相手氷10%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手氷10%

かみなり
タイプ でんき
威力  110
命中  70
備考  相手麻痺30%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%

シャドーボール 
タイプ ゴースト
威力  80
命中  100 
備考  相手特防↓20%


物理技


じしん
タイプ じめん
威力  100
命中  100

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所率+1

アイアンテール
タイプ はがね
威力  100
命中  75
備考  相手防御↓30%


変化技


めいそう
タイプ エスパー
効果  特攻・特防↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

じこさいせい
タイプ ノーマル
効果  回復

ねむる
タイプ エスパー
効果  状態異常および体力回復
備考  通常ミュウツー時に眠ってからYにメガシンカをすれば、特性ふみんにより覚醒できる

トリック
タイプ エスパー
効果  相手と道具を交換する
命中  100

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  相手の技を封じる
命中  100

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

ひかりのかべ
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊防御を上げる

リフレクター
タイプ エスパー
効果  5ターン味方の特殊防御を上げる


テンプレート型


特殊型 

性格:おくびょう
努力値:特攻252or防御252/素早さ252 (特攻は全振りでも確定数が変わることはほとんど無いので、防御の方が優先度が高い) 
持ち物:ミュウツナイトY
確定技:サイコブレイク/はどうだん
選択攻撃技:10まんボルト/れいとうビーム/かえんほうしゃ/だいもんじ/シャドーボール/ふぶき/きあいだま
選択補助技:めいそう/おにび/どくどく/みがわり/ちょうはつ

積み型 

性格:おくびょうorむじゃきorせっかちorおだやかorずぶとい
努力値:H252orB252 素早さ252 B4orC4orD4
持ち物:ミュウツナイトY
確定技:サイコブレイク/ねむる/めいそうorバリアー
選択攻撃技:はどうだん/けたぐり/10まんボルト/れいとうビーム/かえんほうしゃ/だいもんじ

 


欠点


 欠点は、防御が70にダウンしているため、耐久に振っていないとグラードンのじしんやゼクロムらいげきなど、強力な物理アタッカーの一撃が致命傷になりかねない事。
 イベルタルに至っては、弱点タイプなだけでなく特性の効果もあって、ふいうちやイカサマで一撃で落とされてしまう事も。そのため対戦の運用では防御に努力値を振るのが主流。 
 とはいえ、進化前同様に対策が難しく、補助技も豊富なため「ふいうち」も読み次第でスカされるので安定しない。 


アニメでのメガミュウツーY

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CV:高島礼子

 『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』に登場。
 『ミュウツーの逆襲』とは別個体であり、声優が異なっている。声は勿論、敬語口調で人間と接する点や、他のポケモンに見せる素直な優しさなど、『逆襲』のミュウツーとは大分異なる印象を受ける。
 自分と同じ「作られたポケモン」であるゲノセクトに、メガミュウツーYとなって立ち向かい、文字通り「神速」のバトルを繰り広げた。

 単身でメガシンカするのだが、どうしてできるのかは不明。映画のプロローグにあたる『ミュウツー~覚醒の序章~』にも登場する。プロローグと銘打ってあるが、この時点でミュウツーはすでにメガシンカを会得していた。


スマブラにおけるメガミュウツーY

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 スマブラ3DS/WiiUで、ミュウツー最後の切りふだサイコブレイク」を放つ際にメガシンカする。 

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 以上です。これで紹介を終えます。

【よくわかるポケモン解説】メガアブソル編

 今回のポケモン解説はメガアブソルです。

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目次

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基本データ


全国図鑑  No.359
分類    わざわいポケモン
タイプ   あく
種族値   H65 A150 B60 C115 D60 S115
高さ    1.2m
重さ    49.0kg
特性    マジックミラー
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 陸上


メガシンカ


アブソル→メガアブソル(アブソルナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスターサン
つばさのように さかだつ たいもうを はばたかせて あいてを いあつする オーラを ほとばしらせるのだ。

ポケットモンスタームーン
メガシンカの エネルギーが みなぎり ぜんしんの たいもうが さかだつ。 つばさでは ないので とべは しない。

ポケットモンスターウルトラサン
ほんらい あらそいを このまないため たたかいの ための この すがたに かわることを とても きらっている。

ポケットモンスターウルトラムーン
メガシンカの エネルギーを いあつの オーラに かえて ふりまいている。 きのよわいひとは ショックし する。

耐性


4倍
なし

2倍
むし,かくとう,フェアリー

等倍
ドラゴン,どく,ノーマル,はがね,ひこう,こおり,みず,くさ,ほのお,じめん,いわ,でんき

1/2
あく,ゴースト

1/4
なし

無効
エスパー

 

容姿


 メガシンカのエネルギーで全身の毛が伸びると共に逆立ち、大きな翼が生えたかのような外見になる。頭部の毛は片目を隠すまでになり、また角や尻尾も伸びて悪魔や堕天使を思わせるような形状になった。これらに伴い体重が若干増えている。 
 ちなみに翼のように見えるがこれはあくまで体毛であり飛ぶことはできないため、別にひこうタイプが追加されたりとかそう言う事は無い。
 元ネタは四凶の一つ窮奇と思われる。窮奇は翼を持った虎ないしはハリネズミのような毛を持った牛として描かれ、日本では鎌鼬と同一視されており、メガアブソルかまいたちやらサイコカッターといった切断技を複数使える。ちなみに窮奇は別説では災いを喰らう獣として描かれる事も。 


概要


 わざわいポケモン・アブソルがメガシンカした姿。 体毛を羽ばたかせて相手を威圧するオーラをほとばしらせるという。ゲームではXYのライバルや四天王カゲツ(強化後)の手持ちとして、アニメではエリートトレーナーのアヤカの手持ちとして登場する。 


対戦のメガアブソル

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能力


 メガシンカによって「とくこう」と「すばやさ」が大幅に上昇し、次いで「こうげき」が上昇する。その反面低い「ぼうぎょ」「とくぼう」は一切上昇していない。 
 特に素早さ100~110辺りに多いエスパータイプ・ゴーストタイプを牽制できるようになったのは評価点であろう。 
 「とくこう」の大幅上昇によって、今までは腐りがちだった特殊技も大いに活かせるようになっている。耐久は元のアブソルのまま(の上きあいのタスキも持てない)為、相変わらず受けが弱いので注意。 

 

特性

 

 「マジックミラー」は技『マジックコート』で跳ね返すことのできる技を跳ね返せる。「ふいうち」の妨げになる、補助技の牽制と言う点では相性が良い。 


オススメ技


物理技


ふいうち
タイプ あく
威力  70(105)
命中  100
備考  優先度+1 先制技

じごくづき
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  音技を封じる

おいうち
タイプ あく
威力  40(60)/80(120)
命中  100
備考  相手交代で威力倍増

はたきおとす
タイプ あく 
威力  65(97)/97(145)
命中  100
備考  相手道具排除 メガストーン・Zクリスタルには無効

じゃれつく
タイプ フェアリー
威力  90
命中  90
備考  相手攻撃↓10%

ばかぢから
タイプ かくとう
威力  120
命中  100
備考  自分攻撃・防御↓

しねんのずつき
タイプ エスパー
威力  80
命中  90
備考  相手怯み20%

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2 先制技


特殊技


だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手凍り10%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%


変化技


つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  攻撃↑↑

めいそう
タイプ エスパー
効果  特攻・特防↑↑

つめとぎ
タイプ あく
効果  攻撃・命中率↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

おにび
タイプ ほのお
効果  相手をやけど状態にする
命中  85

ほろびのうた
タイプ ノーマル
効果  3ターン後全滅
備考  まもる・みがわり貫通かつ必中

バトンタッチ
タイプ ノーマル
効果  能力変化を引き継いで交代

 

テンプレート型


基本型 

特性:マジックミラー
性格:ようき/いじっぱり/やんちゃ/むじゃき
努力値:AS252ベースにC調整
持ち物:アブソルナイト
確定技:はたきおとすorふいうちorじごくづき(両立可)
優先技:つるぎのまい
物理技:ストーンエッジ/じゃれつく/ばかぢから/おいうち/フェイント/しねんのずつき
特殊技:だいもんじ/れいとうビーム/10まんボルト
変化技:ちょうはつ/おにび/バトンタッチ

 

欠点


 攻撃力150は十分な数値ではあるが、一方で技の火力はあまり高くない。 そのため積み技に頼らなければいけないのだが、前述の通り低耐久が目立つポケモンなので無計画に積めば即落とされかねない。 
 上手く積めた後も主力技の都合上技の読み合いが続く為、油断は禁物である。というか、主軸のふいうちがあくタイプですらないメガクチートに威力で負けているため、クチートを意識した耐久調整を施されていると必然的に落とせない。 
 当然あちらの一致技に火力で負けているのは言うまでもないので重戦車タイプのポケモン相手には分が悪すぎる。そのため豊富なサブウェポンを駆使し誰に繰り出すかをしっかり見定める必要がある。 
 総括すると、トレーナーに最大限の読み能力を求められる、上級者向けのメガシンカと言えるだろう。 

 

対アブソル 


注意すべき点


 特性マジックミラーにより、メガシンカポケモンとしては珍しく状態異常に強い。高速物理アタッカーなのにでんじはもおにびも効かない。
 攻撃すればふいうちを撃たれるが、交代すればつるぎのまいを積まれる。はたきおとす・おにびでの妨害、特殊技での役割破壊にも注意が必要。総じて行動が読みあいになりやすく、安直な行動は付け入る隙を与える恐れがある。


対策方法


 メガシンカしても耐久は低いため、一致等倍技でも確1を狙える。フェアリーには有効打がアイアンテールしか無く、悪技を半減で受けられる。特殊アタッカーならおにびも怖くない。
 スカーフカプ・テテフならふいうちを無効化しつつ上から叩ける。数は多くないとはいえ悪技で受け出される危険性もあるため、メガシンカ前の特性せいぎのこころの存在も留意しておこう。


メガアブソルの歴史


第六世代


 メガシンカを獲得し、ようやく環境でもそれなりに使われるようになった。ただ、タイプ一致技であるふいうちがタイプ不一致であるメガクチートのふいうちに火力で劣るのが難点であった。
 メガシンカしない型としてはきょううん型が強化された。レーティングバトルORASリーグでの主要な技構成は、ふいうち、はたきおとす、つるぎのまい、ばかぢからorじゃれつくの4つ。
 性格は物理一刀型に向いたいじっぱりがメイン。2015年1月に開催されたホウエン図鑑限定戦の「Battle of Hoenn」では各カテゴリで使用率ベスト30選外。


第七世代


『SM』期

 メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さを参照するという強化を受けた。これによりみきりを覚えさせる必要が無くなったため、サブウエポンの豊富なアブソルにとっては好都合である。
 一方でカプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及、ふいうちの威力下方修正、Zクリスタルの登場に伴うはたきおとすの運用性の低下など、総合的に見れば寧ろ弱体化したと言える。
 相性補完に優れていたファイアローが弱体化によって環境で戦っていけなくなったため、相方を失ったという意味でも逆風が吹いた。

『USUM』期

 サンダーやランドロスがアブソルの相性補完を務めるひこう枠として利用されるようになる。
 れいとうビーム、ふいうち、ばかぢから、おにびorはたきおとすが主流技構成となっており、性格はむじゃきがメイン。第六世代のいじっぱり型は若干下火になった。れいとうビーム両刀型がメインになったのは、それだけランドロスボーマンダが環境で使われていることの表れである。
 単体では微妙だがドリュウズで特殊を受け、サンダーで物理を受け、エースにメガアブソルを据えた「アブドリサンダー」がアブソル入りの構築としては1つの主流となった。

 

アニメのアブソル

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• AG編第107話にてアニメ本編で初登場。野生のアブソルが登場。
• 映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」において登場。声優は林原めぐみ
• ポケットモンスター アドバンスジェネレーションの初期オープニングに登場。
• ハルカのライバルのシュウが所持。
• 『ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ 〜Act I〜』ではアヤカのポケモンとして登場。メガアブソルへとメガシンカさせた。


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 以上です。これで紹介を終えます。