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【よくわかるポケモン解説】サンドパン編

 今回のポケモン解説はサンドパンです。

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目次

 

基本データ


全国図鑑  No.028
分類    ねずみポケモン
英語名   Sandslash
タイプ   じめん
種族値   H75 A100 B110 C45 D55 S65
高さ    1.0m
重さ    29.5kg
特性    すながくれ/すなかき(隠れ特性)
性別比   ♂50.0%♀50.0%
卵グループ りくじょう


進化


サンド → サンドパン(Lv22)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッド
すばしっこく はしり まわり せなかの ハりと するどい ツメの こうげきが とくい。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーンポケットモンスターY
せなかを まるめると トゲトゲの ボールみたいだ。 そのまま ころがって ぶつかってきたり にげたりする。

ポケットモンスターピカチュウ
ツメで ひっかくのが とくいだが たたかっているうち おれることも。つぎのひには また のびてくるぞ。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
ぜんそくりょくで はしりまわって すなけむりを まきあげ じぶんの すがたを かくそうとする。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバーポケットモンスターX
すごい いきおいで じめんをほると トゲや ツメが おれてしまうが つぎのひには はえそろっている。

ポケットモンスタークリスタル
きのぼりも じょうずで からだを まるめ トゲトゲの ボールになると ずじょうから おそってくる。

ポケットモンスタールビー
からだの トゲは ひふが かたくなったもの。 1ねんに 1かい ふるい トゲが ぬけおちて あたらしい トゲが したから はえてくる。

ポケットモンスターサファイア
せなかを まるめると トゲトゲの ボールみたい。 トゲに さされて ひるんだ あいてに とびかかり するどい ツメで ばりばり ひっかきまくるぞ。 

ポケットモンスターエメラルド
てきの こうげきを ふせぐときだけでなく きおんが きゅうじょうしょうする にっちゅうは にっしゃびょうを ふせぐために まるくなる。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ポケットモンスターブラック・ホワイト
からだを まるめて せなかから たいあたり。 するどい トゲトゲが おおきな ダメージを あたえる。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
トゲは ひふが かたくなったもの。 からだを まるめて トゲトゲを さすように あいてを こうげきする。

ポケットモンスターサン
するどいが やや もろい ツメや トゲは よく おれる。 よくじつには はえそろうので きに しなくてよい。

ポケットモンスタームーン
ツメで きに のぼり えものが あらわれると からだを まるめて トゲのボールに なって らっかする。


耐性


4倍
なし

2倍
くさ,みず,こおり

等倍
ほのお,ノーマル,ひこう,ドラゴン,ゴースト,あく,エスパー,かくとう,むし,フェアリー,じめん,はがね

1/2
いわ,どく

1/4
なし

無効
でんき


概要


 初代から登場しているポケモン。サンドがレベル22で進化する。バージョンによっては野生でも生息している。 


容姿


 ねずみポケモンだが、センザンコウアルマジロに近くあまりネズミっぽくない。 
 センザンコウは、昔はアルマジロやアリクイなど貧歯目(現在ではアルマジロは被甲目、アリクイは有毛目に分けられている)に分類されていたが、食肉目(猫や犬などを含むグループ)に近いということがわかっている。 
 他にハリネズミ目(旧来の食虫目はハリネズミ目とトガリネズミ目に分割)のハリネズミ齧歯類ではヤマアラシがモデルに入ってると思われる。 
 デザインがかっこよくもあり可愛くもありと案外サンドパンのファンは少なくはない。 進化して欲しいような、しかし進化して変なデザインにならないか心配されているポケモンである。 名前の由来はおそらくサンド+パンゴリン(センザンコウ)。 


ゲームのサンドパン

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 急所に当たる必殺「きりさく」で猛威を振るった。『ピカチュウ』版では密かにライバルの手持ちに入っていた。ニンテンドウカップ99では地面タイプの候補としてサイドンと人気を分けた。

 

対戦のサンドパン

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能力

 

 結構器用なのだが普通の物理型をやらせても劣化扱いされがちで、素早さも中途半端。

 

特性


 「すながくれ」は天気が『すなあらし』の時、回避率が上がる。また、『すなあらし』によるダメージを受けない。/フィールドの天気が『すなあらし』の時、野生のポケモンと出会いにくくなる。
 隠れ特性は「すなかき」。天気が『すなあらし』の時、『すばやさ』が2倍になる。また、『すなあらし』によるダメージを受けない。

 

オススメ技


物理技


じしん 
タイプ じめん
威力  100(150)
命中  100

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所率+1

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

シザークロス
タイプ むし
威力  80
命中  100

シャドークロー
タイプ ゴースト
威力  70
命中  100
備考  急所率+1

つじぎり
タイプ あく
威力  70
命中  100
備考  急所率+1

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  相手道具無効化

つばめがえし
タイプ ひこう
威力  60
命中  必中

いかりのまえば
タイプ ノーマル
効果  相手HP半減
命中  90

カウンター
タイプ かくとう
効果  相手物理技倍返し
命中  100
備考  優先度-5

じたばた
タイプ ノーマル
威力  ~200
命中  100

どくづき
タイプ どく
威力  80
命中  100
備考  相手毒30%


変化技


ステルスロック
タイプ いわ
効果  ステルスロックを撒く

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  90

つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  こうげき↑↑

つめとぎ
タイプ あく
効果  こうげき・命中↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  HP1/4消費してみがわりを生み出す


テンプレート型


砂かき型 


性格:いじっぱりorようき
努力値:攻撃252 素早さ調整 残りHP
持ち物:いのちのたま/チイラのみ/オボンのみ/きあいのタスキ/各種Zクリスタル
確定技:じしん/ストーンエッジorいわなだれ
選択攻撃技:シャドークローorつじぎり/シザークロス/つばめがえし/じたばた/どくづき
選択補助技:みがわり/つるぎのまい

ステルスロックサポート型 

性格:わんぱく
特性:すなかき推奨
努力値:HP252 防御252 攻撃4 など
持ち物:ゴツゴツメット/オボンのみ/ラムのみ/レッドカード
確定技:じしん/ステルスロック/いかりのまえば
選択攻撃技:がんせきふうじorストーンエッジ/はたきおとす/こうそくスピン/カウンター
選択補助技:どくどく


サンドパン 


注意すべき点


 砂パでの高速アタッカー。ステルスロックいかりのまえばを持った型もいる。物理耐久が高く、つるぎのまいで火力強化も可能。


対策方法


 特性すなかきは天候に大きく依存するため特性ひでり、あめふらし、ゆきふらしでの天候変化が有効。
 防御が高いので先制技では倒しにくいが、特防は低いので耐久の高いポケモンの水・草・氷技で倒せる。
 じしん無効+岩技等倍の相手にはあまり有効打がないので受けやすい。ウォッシュロトムドータクンエアームドなど。

 

数々のライバル


ドンファン


 同タイプで能力のバランスも近く、「こうそくスピン」を覚える。共通点が多いため、よく比較された。
 しかし、ドンファンは特性「がんじょう」と相性のいい「がむしゃら」やドラゴンタイプに強い先制技「こおりのつぶて」などで現在サンドパンとは別の道を歩んでいる。


その他


 専用の道具によって攻撃力の高いガラガラ、すなおこしを持ち耐久に優れるカバルドン、特性によって得意な相手を交換不可にして確実に狩れるダグトリオ、また単色地面ではないが同特性のガブリアスなどが比較対象として挙げられる。彼らの壁はサンドパンには高かった。

 

サンドパンの歴史


第一世代


 ガラガラの上位互換。当時は素早さの関係で主にダグトリオが使われていたが、99カップではサイドンニドキングと競合するじめんタイプのアタッカーとして活躍。
 サイドンほど多彩な技は覚えず、 レベルアップでじめんタイプの技を覚えないため、実戦で使うには技マシンが必須だったが、当時強力なきりさくをわずかレベル17で覚えられた。
 つるぎのまいの習得は魅力。火力を強化できることは、当時他のじめんタイプには真似できない強みだった。積む暇は限られるが。もしつるぎのまいを積むとすれば、サンダースなどのでんきに合わせてかげぶんしんを積み、ねむるも交えて粘る必要がある。
 ところが、そうすると残り1枠しか攻撃技を入れるスペースがなく、じしんしか攻撃技を入れない場合はひこうで詰んでしまう。


第二世代


 じめん単タイプとしてドンファン、複合タイプにもヌオーやハガネールらが登場。かつ、ガラガラがふといホネを得たため、素の攻撃のアドバンテージが無くなる。
 クリスタル・ポケスタ金銀発売後はタマゴ技が広く知られたため、つるぎのまいが使えるメリットが減少。
 物理受けであるエアームドに対してだいもんじ等の役割破壊技を使えないことから、価値が暴落した。急所率や急所技の仕様変更も痛かった。

後年

 2018年のVC版第二世代オフ会環境では、ナッシーを抜けるじめんタイプである上につるぎのまいで火力を底上げできるため、わずかだが再評価された。
 ナッシー自体くさタイプの火力をほぼ持たない(せいぜいギガドレイン程度でにほんばれ+ソーラービームは昔と違いあまり使われていない)ので、くさ弱点はデメリットにならない。


第三世代


 特性すながくれを獲得したが、当時はまだ実用的でない。新規のじめんタイプとしてフライゴンが登場したことによって肩身が狭くなった。追加技はブレイククローときあいパンチ程度。
 ライバルのダグトリオはFRLGで特性ありじごくを得てロック性能が上昇。ガラガラはダブルバトルで有効な特性ひらいしんを得た。
 一方、XDのポケスポット産個体であるサンドは多くの場合、捕獲時のレベルから1レベルアップするだけでサンドパンに進化する。捕獲時点では手頃なスペックの進化ポケモン自体そう多くないため、XDの攻略要因としては一考の余地がある。


第四世代


 ストーンエッジ、くさ対策にどくづきやシザークロスなどを入手。前作のフライゴンのほぼ上位互換となるガブリアスの登場により冬の時代となる。


第五世代


 隠れ特性としてすなかきを獲得。そこにいわなだれなどを覚えさせてひるみを狙うことも可能になった。
 しかし、それなら同じ特性を持つポケモンムーランドドリュウズがおり、彼らよりも素早さが低いこともあってアタッカーとしてもサポーターとしても出遅れた。


第六世代


 状況は前世代と変わっていない。ただ、ドリュウズが覚えないはたきおとすが実用レベルまで強化され、ドリュウズとの差別化点を獲得。
 PGLレーティングバトル統計データを見るに、はたきおとす、がんせきふうじ、ステルスロックなどで起点を作ったり、つるぎのまいでメインウエポンのじしんの火力を底上げしたり、という運用法だったようだ。
 特性は出落ちを防ぐためのすなかきが好まれ、持ち物は起点役としての役割を遂行するためのとつげきチョッキやオボンのみ、ゴツゴツメットが需要を伸ばした。
 ただ、とつげきチョッキを持たせると、ステルスロックつるぎのまいは使えないことに注意が必要であった。性格はいじっぱりが最も数を増やし、次いでわんぱくが母数を伸ばした。


第七世代


 USUMではつめとぎがタマゴ技化。これにより、過去作禁止のフォーマットで行われるレーティングバトルやインターネット大会でももつめとぎ個体が利用できるようになった。リージョンフォルムを獲得したが、原種に強化点はない。


アニメのサンドパン

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 劇場版第一作目「ミュウツーの逆襲」で初登場。ソラオが所有していた。
 本編では第68話(総話数72)で初登場。ミヤザキやまにいた巨大イワークの隙間に挟まっていた。
 不思議のダンジョンでは逢坂力氏が声優を担当した。


ポケモンGO』のサンドパン

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 進化前であるサンドの出現率がやや低めなので、必然的にサンドパンの入手も少々困難な部類に入る。 


能力


 じめんタイプの中では中堅的なポジションであり、ダグトリオやガラガラよりかは強力だが、ゴローニャサイドンには及ばない…といったところ。
 それでも最大CPは2300前後とそこそこのところまではいくので、じめんタイプの数が足りない時の穴埋めとしては十分使える。
 技も通常技で出の早い「マッドショット」、ゲージ技で「じしん」「じならし」といったタイプ一致の強力な技を覚えられるので扱いやすい。 


レイドボス


 2017年11月5日以降はレイドボスとしても抜擢される。 
 ランクは★★なので、ソロでも攻略は可能。 防御力がやや高めだが、弱点を付けるみず・くさ・こおりタイプのポケモンを中心にPTを組めばそこまで苦労はしないだろう。 


主な使い手


グリーン……『ピカチュウバージョン』のみ

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 以上です。これで紹介を終えます。