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【よくわかるポケモン解説】ゲンガー編

 今回のポケモン解説はゲンガーです。

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目次


基本データ


全国図鑑  No.094
分類    シャドーポケモン
タイプ   ゴースト/どく
種族値   H60 A65 B60 C130 D75 S110
高さ    1.5m
重さ    40.5kg
特性    のろわれボディ
性別比   ♂:50.0% ♀:50.0%
卵グループ ふていけい


進化


ゴース→ゴースト(Lv.25)→ゲンガー(通信交換)

 

メガシンカ

 

ゲンガー→メガゲンガー(ゲンガナイトを所持)


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターリーフグリーン
やまで そうなんしたとき いのちをうばいに くらやみから あらわれることが あるという。

ポケットモンスター青ポケットモンスターファイアレッド
まんげつのよる かげが かってに うごきだして わらうのは ゲンガーの しわざに ちがいない。

ポケットモンスターピカチュウバージョン
とつぜん さむけを かんじるとき ゲンガーが ちかくにいる。もしかして のろいを かけるかも しれない。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
まわりの ねつを うばっている。 とつぜん さむけが するのは ゲンガーが あらわれたからだ。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバー
いのちを うばおうと きめた えものの かげに もぐりこみ じっと チャンスを ねらっている。

ポケットモンスタークリスタルポケットモンスターY
よなか ひとの かげに もぐりこみ すこしずつ たいおんを うばう。 ねらわれると さむけが とまらない。

ポケットモンスタールビー・サファイアポケットモンスターエメラルド
まよなか がいとうの あかりで できた かげが じぶんを おいこして いくのは ゲンガーが かげに なりすまして はしって いくからだ。

ポケットモンスターダイヤモンドポケットモンスターX
ものかげに すがたを かくす。 ゲンガーの ひそんでいる へやは おんどが 5ど さがると いわれる。

ポケットモンスターパール
へやの すみに できた くらがりで いのちを うばう タイミングを ひっそりと うかがっている。

ポケットモンスタープラチナポケットモンスターブラック・ホワイトポケットモンスターブラック2・ホワイト2
くらやみに うかぶ えがおの しょうたいは ひとに のろいを かけて よろこぶ ゲンガーだ。

ポケットモンスターサン
とつぜん さむけに おそわれたら ゲンガーに ねらわれた しょうこ。 にげるすべは ないので あきらめろ。

ポケットモンスタームーン
にんげんの いのちを ねらうのは ゲンガーは ひとの なれのはてで みちづれを つくるためらしい。

ポケットモンスターウルトラサン 
わるいこの ところには ゲンガーが やってくる という いいつたえは せかいじゅうで きくことが できる。

ポケットモンスターウルトラムーン
じたくに いても キケン。 へやの すみに できた わずかな くらがりに ひそみ えものを ねらっている。


耐性


4倍
なし

2倍
エスパー,あく,ゴースト,じめん

等倍
ほのお,みず,でんき,いわ,こおり,はがね,ドラゴン,ひこう

1/2
くさ,むし,どく,フェアリー

1/4
なし

無効
かくとう,ノーマル

 

概要


 『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)から登場し続けている古参のポケモン。 
 影に潜み獲物を狙う幽霊のポケモンで、名前の由来はドッペルゲンガーから来たものと思われる(ちなみに「ゲンガー(ganger)」単体ではドイツ語で「歩くもの」を意味する)。 
 進化前と比べると手足のあるずんぐりとした体系に変化し、分類も「ガスじょうポケモン」から「シャドーポケモン」に変化している。 
 体重も400倍と大幅に増加したが、逆に身長はゴーストよりわずかに縮んでいたりする。 
 図鑑の説明が何かと怖く、明確に人の命を奪うと明記されてる危険な部類のポケモン。 
同世界において数々の都市伝説を持っており、影と同化して移動する、周囲の生き物の体温を奪うなど多彩な能力を持っている。


デザイン 


 初期のゲンガーはバラつきはあったものの、設定に準拠した狂気じみた形相で描かれる事が多かった。
 特にまだGB時代だった頃、二度目に描き直された公式イラストは怖い。 
 現在はやんちゃなイタズラっ子のようなデザインに統一され、黒っぽかった体色も紫にある程度統一されている。 


進化のネタ


 ゴーストを通信交換することによって進化する。そのため、かつては通信する友達がいないと手が届かない存在の一つであった。 
 今ではGTSのおかげで一人でも大丈夫…と思われたが、実はGTSを利用しなくとも「ダイヤモンド・パール」ならダブルスロットを利用してもりのようかんのある部屋に向かえばなんと野生のゲンガーが出てくる。 
 通信進化形が野生で出てくるのは大変珍しく、他にハガネールニョロトノ等しかいない。 


色違い


 色違いは微妙にトーンを落とした様なかなり分かりづらい体色だが、その反動かメガシンカでは一気に様変わりする。
 似た境遇としてガブリアスがおり、時々話に上がったりもする。 
 2014秋にはハロウィンの企画として「白いメガゲンガーキャンペーン」が実施されたことがあり、全国のイトーヨーカドー、イオン系列の店舗、ポケモンセンターなど全国800店舗にて、色違いのゲンガーが配布された。  
 企画名通りメガシンカさせることで白いメガゲンガーとなる。しかも、この個体は通常では覚えられない「ヘドロウェーブ」を覚えた個体である。 

 

ゲームのゲンガー

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 バトル施設ではとても使いやすく強いことで有名。交代をあまりせず、攻撃一本道のCPU相手には「みちづれ」が非常に成功しやすいからだ。 
 タスキで耐えながら2回以内に落とす→2体目を「みちづれ」で葬る→2対1と有利な状況からそのまま勝つというパターンが非常に作り易い。 


対戦のゲンガー

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能力


 初代(FRLG含む)プレイヤーならお馴染み、タイトル前デモに後ろ姿として登場している黒いポケモンこそゲンガーである。 
 特攻・素早さが高く、アタッカーとして初代から人気があり、現在でも使用する人は多い。ただしそれに対してHP・防御・特防が低めなので、素早さ負けすると一撃で沈むこともしばしばある。 

 

特性

 

 「のろわれボディ」は相手から技を受けた時、30%の確率で3ターンの間、その相手の技を『かなしばり』状態にする。技が無効化された場合や、自分が『みがわり』状態の場合は発動しない。

 

オススメ技


特殊技


シャドーボール
タイプ ゴースト
威力  80(120)
命中  100
備考  相手特防↓20%

たたりめ 
タイプ ゴースト
威力  65(97)→130(195)
命中  100
備考  状態異常の相手には最大火力

ヘドロばくだん
タイプ どく
威力  90(135)
命中  100
備考  相手毒30%

ヘドロウェーブ
タイプ どく
威力  95(142)
命中  100
備考  相手毒10%※PDW・配布限定

きあいだま
タイプ かくとう
威力  120
命中  70
備考  相手特防↓10%

マジカルシャイン
タイプ フェアリー
威力  80
命中  100

こごえるかぜ 
タイプ こおり
威力  55
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

サイコキネシス
タイプ エスパー
威力  90
命中  100
備考  相手特防↓10%


変化技


みちづれ
タイプ ゴースト
効果  相手を道連れにする。連続で使うと失敗する

おにび
タイプ ほのお
効果  相手をやけど状態にする
命中  85
備考  たたりめと併用推奨

どくどく
タイプ どく
効果  相手をもうどく状態にする
命中  必中

さいみんじゅつ
タイプ エスパー
効果  相手を眠り状態にする
命中  60

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを作る

ほろびのうた
タイプ ノーマル
効果  3ターン後全滅
備考  タマゴ技。みがわり貫通で必中

かなしばり
タイプ ノーマル
効果  技を封じる
命中  100
備考  タマゴ技・PDW

ちょうはつ
タイプ あく
効果  変化技を封じる
命中  100

まもる
タイプ ノーマル
効果  相手の攻撃を防ぐ
備考  ほろびのうたやかなしばりと併用


テンプレート型


きあいのタスキ型 

性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
優先技:シャドーボール
攻撃技:こごえるかぜ/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/きあいだま/マジカルシャイン
変化技:おにび/みちづれ/ちょうはつ


火力アイテム持ちアタッカー型 

性格:おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252 防御4
持ち物:こだわりメガネ/各種Zクリスタル/いのちのたま
確定技:シャドーボール/ヘドロばくだんorヘドロウェーブ
優先技:きあいだま
選択攻撃技:マジカルシャイン/こごえるかぜ/エナジーボール
選択補助技:おにび/みちづれ/ちょうはつ/みがわり/さいみんじゅつ/トリック


【ダブル】Zみちづれ型 

性格:おくびょうorむじゃき
努力値:CS252orHS252
持ち物:ゴーストZ
確定技:みちづれ
優先技:シャドーボール/いたみわけorだいばくはつ
攻撃技:ヘドロウェーブorヘドロばくだん/きあいだま/マジカルシャイン/こごえるかぜ/ふいうち
変化技:まもる/おにび/ちょうはつ

 

対ゲンガー 


注意すべき点


 メガゲンガーの火力と特性は強力で、交代受けはかなり厳しい。かげふみによって1:1交換を強いられ、相手の構築への対抗手段を持っていかれることもザラ。
 無補正C252きあいだまは、HD特化とつげきチョッキバンギラスを確2、HD特化しんかのきせきポリゴン2を低乱2。
 しかもみがわり+ほろびのうたやおにび、必中のどくどく、かなしばりにいたみわけなど耐久型を狩る補助技もある。みがわり+かなしばりもある。


対策方法


 耐久はあまり高くないので、高火力技で殴るのが手。ボルトチェンジやとんぼがえり等があれば、はめられる事はない。
 タスキカウンターやおにびもあるので、できれば特殊で相手をするのが望ましい。いたずらごころ持ちのでんじはで機能停止させて、後続のポケモンに処理を任せる。
 いばる+イカサマ(みがわり)のコンボも有効。やはりかげふみ対策にとんぼがえりは欲しい。


具体的な対策ポケモン


 サザンドラを除いて、タイプ相性面で勝るバンギラス等の悪タイプのポケモンはおにび、きあいだま、みちづれ等への不安が大きいので、そこまで有利でも無い。

 

ゲンガーの歴史


第1世代


 現在と比べると扱いがかなり微妙だった。当時のゴーストタイプの攻撃技はしたでなめるとナイトヘッドのみ。
 仕様のミスでしたでなめるがエスパータイプに無効だったためだ。実質ゲンガーは他のタイプの特殊技に頼ったり「だいばくはつ」する位しかなかった。 
 だが、それでも当時からゲンガーは強かった。

火力

 すばやさととくしゅも高く、サイコキネシス10まんボルトナイトヘッドなどを使用。不一致のため火力はやや低い。
 だいばくはつを覚えるため、攻撃は低いが意表を突くのには最適。サイコキネシスの通りが悪い相手を攻め切るために、あえて物理技のはかいこうせんをサブウエポンに採用するケースもあった。
 当時の仕様では全ステータスの努力値を極振りでき、そこに急所の仕様も加わったため、ゲンガー程度の攻撃種族値でもはかいこうせんで十分なダメージを与えることができたのだ。
 採用の背景には、当時ルージュラダグトリオといったような、極端に物理耐久が脆いポケモンが環境入りしていたこともある。

耐久

 当時は実質的に特防が130もあった。しかしエスパーの独壇場だったので弱点も突かれやすかった。ところが、努力値の仕様から全ステータスを極振りすることが可能であったため、フーディンサイコキネシスすら耐えた。長期戦の天敵であるどくどくを無効にできるのも美味しい。
 物理耐久はないが、はかいこうせんが効果なしなので交代出しがしやすい。だが、じしんを覚えたケンタロスが来てからは低い物理耐久が大きく響いた。共に理想個体の場合、レベル55ケンタロスのじしんはレベル50ゲンガーに確定2発。急所が出やすかったため、安心はできなかった。

変化技

 ねむりは初代では最大7ターンも行動不能。しかもさいみんじゅつを最速で使えるためである。だが、さいみんじゅつ+ゆめくいのコンボは上級者同士では決まりにくい。

その他
 
 97カップでは決勝戦進出者15人中3人が、98カップでは決勝進出者7人中6人が使用していた。
 厳選するなら、エンカウント時の乱数消費を行わない都合上個体値が4か所すべて最大のいわゆる「4F」が実現可能なハナダシティのゲーム内交換(青のみ)が推奨。

番外編:ゴーストの第一世代

起用の背景

 ニンテンドウ99カップで使用不可能になったゲンガーの役割をそのまま受け継いた。さいみんじゅつを使える出場ポケモンでは一番素早く、とくしゅは序列3位と高水準だが、物理は火力、耐久共に低い。

欠点

 ゲンガーと違い先制できないポケモンが多いため地位は低下。更にスタジアムのルールによるねむり自体の弱体化も痛い。眠らせてのゆめくいは強力だが、対人戦では成功しにくい。
 エスパー優遇環境においてどくタイプが邪魔。さいみんじゅつも外れれば、サイドンサンドパンニドキングにはじしん1発で退場とされてしまった。

活躍

 ノーマル技無効(ついでにどく状態も)を活かし、対ペルシアン特化型として確立。主力技きりさくは無効、10まんボルトも5発入れないと沈まない。結果、対ペルシアン特化型としての需要が高まっていた。
 技の方はゲンガーと殆ど変わらずで、こうげきは低いがだいばくはつはユンゲラーやエレブーには十分脅威となっていた。


第2世代


環境の変化

 はがねとあくの新タイプ及び技が追加。あくの追加により天敵のエスパーは減少。どくタイプのデメリットが少し緩和された。しかし、あくタイプは弱点にもなっており一長一短。
 タイプ一致のゴースト技が普及。しかしメイン技になるはずのシャドーボールは当時物理技のため、ゲンガーには使いこなせなかった。エスパー対策として多くのポケモンがサブ技に持ったため、逆に弱点をつかれてしまう。

ゲンガーの変化

 ステータスの仕様変更に伴い、高かったとくしゅがとくこうととくぼうに分断。その結果、とくぼうは大幅に減少した。
 ミュウツーサイコキネシスですら二発分の耐久だったものが、ナッシーのサイコキネシスですら最悪一発で落ちるようになった。
 攻撃技を新たにほのおのパンチ、れいとうパンチ、かみなりパンチなど獲得。不一致なので火力は並程度。変化技ではうらみ、くろいまなざし、みちづれなどが追加された。当時はヘドロばくだんを覚えられなかった。 
 他のポケモンの覚える技も変更。第一世代最速のさいみんじゅつ使いの座は、第二世代ではペルシアンに明け渡すことになった。

戦術

 ねむる+ねごとのコンボの大流行により、さいみんじゅつに頼った型では勝てなくなった。
 しばらく経つと、くろいまなざし+ほろびのうた+みちづれの型が登場した。素早さ110からのみちづれは脅威であった。カビゴン対策にもなったが、カビゴンはじしんを覚えるので、返り討ちされるケースも多かった。
 
大会実績

 ニンテンドウカップ2000全国大会では決勝進出者11人中1人が使用している。ゲンガーをエントリーしたそのプレイヤーは同大会準優勝の成績を収めてきた。
 もし決勝戦でそのプレイヤーがゲンガーを選出していれば、実際の決勝戦では大逆転劇を見せた相手のヘラクロスの頼みの綱であったきしかいせいを流せる状況となったと思われる。

後年

 VC版第二世代が発売すると、ばくれつパンチやれいとうパンチ、10まんボルトなどの攻撃技の追加効果をアテにしつつ、いざとなったらだいばくはつで退場するフルアタック構成が成立。
 ばくれつパンチは命中率と火力の低さが難点だが、当たった時は1ターンの密度が非常に高くなる。そのうえ、カビゴンポリゴン2への役割破壊としては十分であったため、導入化が進んだ。
 耐久戦法がニンテンドウカップ2000期よりもさらに普及。ムウマとはどくどくが無効である点で差別化できるようになった。ばくれつパンチシャドーボールで全ポケモンに等倍以上を取れるのが売りである。


第3世代


『FRLG』期

  とくせい「ふゆう」を習得。弱点の1つであるじめんタイプの攻撃を無効化できるように。無効が3タイプと多くなったので若干倒されにくくなったが、努力値の仕様変更で耐久は大きく落ちた。 
 シャドーボールを自力習得可能、シャドーパンチヘドロばくだんも手にしたが、物理技だったため実用性に欠けた。他にはよこどり、おにびなどを習得。

『エメラルド』期

 教え技が解禁。以降は豊富な補助技を活かせるようになり、みがわり、カウンター、みちづれ、おにびと通常火力を一切放棄した型まで成立した。
 そうした型の場合火力に振る必要が無い分だけ耐久と素早さに努力値を集中させることができ、これならゲンガーの微妙な殲滅能力と脆い耐久を最大限補える。
 元々この世代は物理寄りの環境なので、防御と素早さに全振りした型も珍しくなく、おにび型物理受けの方がプレイヤーの手に馴染むまであった。
 ダブルバトルでは、ゴーストタイプを活かして自爆技を流しつつおにびで味方をサポートし、10まんボルトギャラドスなどを処理する役目が与えられた。


第4世代


『DP』期

 技の仕様変更により一致技のシャドーボールヘドロばくだんが特殊化。どくがヘドロばくだんの特殊化によって明確な意義を持つようになる。第三世代から大幅に強化されて再び採用率が上昇した。
 三色パンチは失ったが、エナジーボールきあいだま、こごえるかぜ、あくのはどうなども入手。補助技にはトリックも追加された。
 初代で流行っていたさいみんじゅつ+ゆめくいのコンボが再度流行した。ムクホークトゲキッスメガヤンマなど、流行していたポケモンの中にはでんきタイプが弱点のひこうタイプがいくらか見られたため、10まんボルトがサブウエポンとして比較的人気であった。
 乱数調整、最新世代の教え技、フラットルール解禁前の環境では、特攻と素早さの個体値さえ粘ればそこそこ使える上に、教え技無しでレベル50までに覚える技でフルスペックを発揮できるゲンガーは、相対的に極めて強力で、DP期環境では最強と言われた。

『プラチナ』期

 さいみんじゅつ+ゆめくいのコンボはピークが過ぎてしまった。
 くろいヘドロを持たせてみがわり+かなしばり(HGSSでタマゴ技に追加)、あやしいかぜ、ふいうち、きあいのタスキからのカウンターなども手にし、ますます器用になった。

バトレボ

 2009年頃の環境ではメタグロスを呼ぶようになった。これは、最速ゲンガーがあまりに普及したため、特攻と素早さをベースに努力値振りしたゲンガーに対して後手で動いてもコメットパンチ+バレットパンチのセットで対面勝ちできるからだ。
 それに対して、メタグロスに強い防御と特攻を中心に努力値振りした型が成立。世代末期ではガブリアススイクン、サンダー、バンギラスメタグロス、ゲンガーという最も安定した勝率を叩き出せるとされたパーティ「結論パ」が成立した。
 そのパーティおけるゲンガーは主流技構成がシャドーボール、さいみんじゅつ、おにび、みがわりとなっており、持ち物はくろいヘドロがメインであった。

大会実績

 2007公式リーグ全国大会小学生の部決勝トーナメントでは6人中2人が使用しており、技構成はさいみんじゅつ、シャドーボール、まもるが共通していた。


第5世代


『BW』期

有利点

 ゲンガー自体への強弱の変動は小さい。だいばくはつが仕様変更で弱体化したことぐらいか。相手が状態異常のときに与えるダメージが増えるたたりめ、ベノムショックが登場。
 第二世代から覚えていたギガドレインは強化され、ポケモンドリームワールドではヘドロウェーブも手に入れた。
 特性「イリュージョン」を持つゾロアークとはタイプの相性がキッチリ補完で来ているので相性は良好。 地面にいないどくどく無効のほろびのうた使いなので、この世代から登場したポイズンヒールグライオンにも滅法強かった。

不利点

 対戦環境にインフレ化の波が押し寄せたため、採用率は以前と比べて低下。素早さも110以上のポケモンが増え、ゴースト1位の特攻はシャンデラに追い抜かれた。 
 環境で流行していたドラゴン対策のはがねがそのままゲンガーの一致メインウエポンを受けてしまったのが痛く、攻撃性能を活かしづらくなった。

『BW2』期

 ノーマル、かくとう、じめん、どくどくへの無効耐性と速度を活かしたみがわり、かなしばり、おにび、シャドーボール型がゲンガーの主流となった。
 この型自体は第四世代のHGSS期に既に存在していたが、かくとうが蔓延していることからBW2期になって流行に至ったのである。
 脅威の耐久で前線に復帰したラッキーに対しても主力技のちきゅうなげ無効、どくどくも効かないことから一方的に優位に立ちまわる事ができる。 
 ちょうはつでみがわりを張らせず、くろいまなざしで「しぜんかいふく」を封じ、おにびやどくどくを撒けば簡単に倒すことができる。 


第6世代


 メガシンカを獲得。フェアリータイプの追加に伴いマジカルシャインを習得可能となった他、どく技がフェアリータイプに抜群を取れるようになっている。
 その他、はがねタイプの相性変更により、攻撃範囲が広くなった。反面、サブウェポンとしての採用率が高かった10まんボルトなどの威力が低下している。
 バトルハウスでメガガルーラガブリアスと組んで挑戦すると効率よく連勝数を稼げるとまで言われた。この場合しばしばきあいのタスキを持ち、みちづれを搭載している。

『XY』期

 シーズン5、シーズン6にシングルバトルバトル使用率2位を記録。レート戦ではシャドーボールorたたりめ、みちづれ、ヘドロばくだん、おにびの技構成が多く、シングルバトルであれば性格はおくびょうが割合の低いシーズンでも90%には確実に達していた。
 ただ、きれいなぬけがらを持っておりサイコキネシスを覚えたハピナスなど徹底的にメタを張った型にはどうしようもない。こだわりスカーフ持ちや先制攻撃技にも弱いなど、対策自体はそこまで難しくはないポケモンであった。

ORAS』期

 シーズン7を除いて全てのシーズンでシングルバトル使用率ベスト3入りを果たしている。
 ゲンガー (ハロウィン)がORAS以降産地マークなしのポケモンが互換切りによりレーティングバトルに参加できなくなった中で唯一使えるヘドロウェーブ個体であるという長所がある。
 ただし、この世代の展開期には配達員乱数が確立されていなかったため、厳選によって完全ランダムの個体値と性格を粘るしかなかった。

結論パ

 遅くともシーズン12には成立。その結論パはガブリアス、ガルーラ、ゲンガー、けしんボルトロススイクンバシャーモという構成であった。実際同シーズンでは使用率1位から6位(順同)がそれらのポケモンであったことから裏付けられている。

大会実績

 WCS2016は禁止伝説級の出場を解禁した「GSルール」であったが、メガゲンガーがかげふみでサイクルを崩壊させることができる点が重宝され、ベスト8進出者の内4人に使用された。


第7世代


『SM』期

 特性がのろわれボディに変更となった。この特性自体は有用だが、HPが低く耐久型ではないゲンガーとの相性は悪い。
 これによって第二世代までと同様にじめんわざが効果抜群で刺さるようになってしまった(その代わりどくびしを踏んで無効化できるようになった)。
 みちづれが連続では成功しなくなった上、初登場のミミッキュに対してはばけのかわが剥がれていない状態に対して対応し辛くなったため弱体化した。それでもカプに対する相性の良さやメガシンカの強力さなどからメジャーどころの地位を保っている。
 単体構成としてはみちづれ読みで補助技を撃つ相手に対する流しとしてみがわりが採用率を伸ばしており、かわりにみちづれは相対的に見ると採用率に陰りが見え始めた。
 この通常ゲンガーの弱体化により、前世代ではゲンガナイトの採用率が7割台であったものが、今世代では9割前後とほぼメガ型で占められるようになった。

『USUM』期

シングルバトル

 ランドロスカバルドンなどのじめんタイプがトップメタ化。使用率が10位台半ばまで落ち込むシーズンも見られるようになった。
 努力値は耐久振りが一般的。おにび込みでれいじゅうランドロスのじしんを確定耐えできるように調整するケースがそこそこ見られるようになった。
 前世代で定番であったメガガルーラガブリアスとの組み合わせ、通称「ガルガブゲン」は、メガガルーラのおやこあい弱体化、フェアリーの普及やメガシンカの素早さ仕様変更によるガブリアスの使用率低下により、環境から姿を消した。
 代わりに、れいじゅうランドロスのいかく、とんぼがえり、ステルスロックを活かして場を整えたり有利体面を作ったりして、ゲッコウガメガゲンガーで攻めるという「ゲコランドゲンガー」がU成立。
 じめんタイプの蔓延によって不利対面に出くわすことが多くなったこの世代のゲンガーにとって有利体面を作るのに適した「ゲコランドゲンガー」は非常に合理的である。

技構成

 初期はヘドロばくだんシャドーボール、みちづれ、たたりめが主流であったが、シーズン10あたりからみちづれをこごえるかぜに入れ替えるケースが多発。シーズン10あたりからは上からゲッコウガを叩けるようにときあいだまが投入されるケースが増えた。
 シーズン13にはまもるの採用率が4位に到達。恐らくだがほろびのうた、まもる、みがわり、シャドーボールorヘドロばくだんという構成が流行していたのだと思われる。
 シーズン16で最終レート2172(1位)を記録したパーティにはさいみんじゅつ型のゲンガーが投入されていた。これによってさいみんじゅつ型はシーズン17で流行し出した。

ダブルバトル

 シーズン8までの間ギルガルドに押されて使用率25位を上回ることができなかったが、いかくガオガエンが解禁されていかくサイクルが全盛になると使用率10代前半から半ばが定位置となった。
 いかく二大巨頭であるランドロスガオガエンに一致技で抜群を取られるにもかかわらず使用率が伸びた。
 努力値は耐久ベースのメガゲンガーが多い。一方のポケモンを倒しても残ったポケモンで返されやすいためだ。
 例えば、メガゲンガーをおくびょうにした上で素早さの努力値を44振ると実数値171になり最速ウツロイドを抜けるため、素早さはそこまで抜けるように調整して後は耐久に回すという考えがこの世代では比較的に一般的。


ポケモン不思議のダンジョンにおけるゲンガー


 「ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊・青の救助隊」では チーム「イジワルズ」のリーダーとして登場している。口癖は「ケケケッ!」。 
 既存のゲンガーのイメージに近い性格のキャラであり、主人公に対して何かとちょっかいを出したり意地悪をしたりする事が多い。 
 主人公がまともに生活出来なくなるような悪事を働いた事もあったが根っからの悪者ではなく、シナリオの終盤では霊界で生死の境を彷徨っていた主人公を生の世界に連れ戻し、命を救う等の活躍もしている。
 しかし性格からか素直になれないようで、本人は主人公に対して「死の世界に連れ込む」と嘘をついていた。 
 ED後には更に彼の良心、そして正体に迫るイベントも存在する。 


ポッ拳POKKENTOURNAMENTにおけるゲンガー

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タイプ:テクニック 
バーストアタック:奈落落とし 

 全キャラで体力が一番低く、また共鳴ゲージの溜りが遅くはじめのうちは扱うのが難しいキャラ。また、このゲームの中ではコマンドが多く覚えるのに一苦労するやや上級者向けのポケモン。 
 遠距離攻撃のシャドーボールや見切るのが難しいシャドーパンチ(溜めでブロック貫通)をはじめ、同じく読みが難しいおどろかす(キャンセル可)や、無敵時間があるリーチの長いさいみんじゅつなど変則的な技を持つ。 
 おどろかすキャンセルを使った空中攻撃や、ダウンを取った後の起き攻めの置きシャドーボールなどが使えるようになると心強い。 


共鳴


 メガゲンガーへと変化する。 
 通常時では体力面で心細いポケモンであるが、このポケモンは共鳴が本番と言っても過言ではない非常に強力なキャラになる。 
 フィールドフェイズではシュート攻撃にブロック貫通が付き大幅に火力が上昇。デュエルフェイズでは軌道が変化する攻撃を持ち、回避が困難になることが多い。 
 また、バーストアタックは掴み属性であるため実質ガード不可。(ジャンプまたは構え強攻撃を出すなど空中にいれば回避可) 
 さらにこのバーストアタックは全キャラ中最大火力で、ヒットすれば逆転になりやすい。特にサポートのジラーチ(攻撃力上昇、現在は入手不可)を使用した場合、その火力はとんでもないことになる。 
 稼動当初は(通常時が)弱キャラポジションであったが、アップデートでニアの応援に「共鳴特化型」(試合前に勝敗にかかわらず共鳴ゲージが20%上昇)が追加。ゲンガー使いには追い風となった。 
同キャラ(ミラー)戦では、通常・共鳴時共に体が赤紫へと変化する。 


ポケモンGOにおけるゲンガー

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 概要


 最強のゴーストポケモン。最近は新たにジュペッタというライバルが出てきてしまったが。
 特に攻撃の種族値はエーフィと並んで全ポケモン中5位と非常に優れている。逆にHPと防御は低い。相手の大技は確実に回避したい。 
 ゴースト技でこうかばつぐんを取れる相手がエスパータイプか同じゴーストタイプのみ。エスパー・ゴーストタイプへの対策はあくタイプのポケモンが採用されやすいことからわざわざゲンガーを育てるという人は少なかった。 
 どく技にしてもくさタイプならほのおタイプでよく、フェアリータイプも環境上位がいないため事実上対策不要と全く出番がなかった。 


再評価


 2017年9月にEXレイドバトルでミュウツーが実装。「きあいだま」および「はかいこうせん」持ちのミュウツーに対する対抗策の1つとして利用されるようになった。 
 どくタイプとの複合なので通常わざであるエスパーわざにはばつぐんを取られてしまうが、ゲージ技の「きあいだま」と「はかいこうせん」はそれぞれかくとうわざ、ノーマルわざなので、ゴーストタイプであるゲンガーは威力を半減させることができる。
 これは、同じくエスパー対策として利用されるあくタイプやむしタイプにはできない芸当である。 
 ゲンガー自身も相手のミュウツーの弱点を付けるあくわざやゴーストわざを覚えられるため、実は相性自体はそこまで壊滅的に悪いわけではない(あくまできあいだまはかいこうせんを繰り出してきた場合のみを想定した話だが)。 
 耐久性が低いため、さすがに長時間の戦闘は厳しいが、それでもゲージ技が飛んでくるまで一時的に足止めしてダメージを稼ぐくらいの活躍は期待できる。 
 今後、EXレイドバトルに招待された時のことを踏まえて、1匹くらいは満足に戦えるレベルまで育成しておくのもいいだろう。


レイドボス 


 野生での出現率は低いが、救済措置としてレイドボス(★★★)にも選ばれている。 
 こちらの出現率もそこまで高いわけではないが、同ランクのレイドボスの中では比較的御しやすいので、これを利用するのも手である。 
 また、(他のゴーストタイプにも言える話だが)ハロウィンの時期になるとイベントが開かれゴース系列の出現率が上がるので、その機会に集めるのも手。 


アニメでの活躍

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 初登場は第23話(声優:鈴木清信)。実は第1話でサトシが見ていたテレビにゲンガーとニドリーノが勝負するシーンが映っているが。
 劇場版ポケットモンスター『水の都の護神 ラティアスラティオス』では無印第1話冒頭でサトシの部屋のTVで流れたゲンガーのバトルの続きを見ることができる。
 またシオンタウンのポケモンタワー、ポケモニア文明の超古代ポケモン、おばけカーニバルなどにも出没。
 ポケモンタワーの頃はまだ何も解ってなかったらしく、図鑑を開いても「ゲンガー。全ては謎」と言われ、まともな説明もされなかった。
 その後に出逢った超古代ゲンガーは普通に説明していたが。
 超古代で超巨大なゲンガーの体には水色の模様があり、手を上に掲げると辺りは闇に包まれ、巨大な体で木々をなぎ倒しながら進む。胸にあるダンベルのようなものの中に人間やポケモンを吸い込んで閉じ込めることが可能。
 黒い光線(多分ナイトヘッド)を放つ。超古代フーディンとの死闘の末、超古代プリンの「うたう」で眠らされた挙句、顔に落書きされる。
 BWシーズン2デコロラ諸島編では勇者ウッデートがバトルを繰り広げていたバトルフィールドの遺跡で3匹登場した。
 オレンジリーグのヘッドリーダー・ユウジ、エンジュジムのジムリーダー・マツバ、トキワシティのジムリーダー・キクコなどが使用。


ゲンガーの都市伝説


 2008年4月7日、ゲンガーに関する噂話が流布された。


概要


 クチバシティでは、サントアンヌ号でいあいぎりをもらうイベントが存在する。通常であれば、イベントを済ませるとサントアンヌ号は出航してしまうのだが、「壁抜き」と言われるバグ技や、特殊な手順でレポートを書くと、出航させずにサントアンヌ号の脇道に侵入できる
 脇道へ進むと、謎のトラックが設置されていまる。そこである機械を用い、画像効果反転+21色彩度という操作をするとGENGA WA NAKAHASHIKOUYOUと表示されるという。


『なかはしこうよう』とはその1


 トラックに書いてある文字は『ゲンガーはなかはしこうよう』と読める。
 なかはしこうようというのは、ゲンガーをデザインした人物である。しかし、ゲームをクリアしたときに表示されるエンディングでは、彼の名前は見られない。
 というのも、彼は何らかの事件によって、ポケモン開発に多大な貢献をしたのにも関わらず、存在を抹消されたという。それを不憫に思った他のスタッフは、こうした形で彼の名前を残したのだ。


『なかはしこうよう』とはその2


 トラックに書いてある文字は『原画はなかはしこうよう』と読める。
 なかはしこうようというのは、ポケモン赤・緑において原画を担当した人物である。しかし、ゲームをクリアしたときに表示されるエンディングでは、彼の名前は見られない。
 というのも、彼は何らかの事件によって、ポケモン開発に多大な貢献をしたのにも関わらず、存在を抹消されたという。それを不憫に思った他のスタッフは、こうした形で彼の名前を残した。
 さらに、彼をモチーフにしたポケモンである『ゲンガー』を作ったとされる。


真相


 まったくのデマである。決して信じないように。


証拠


・再現できない


 この都市伝説はあまりにも有名であるが、再現している動画が一つも存在しない。
 挑戦した人は数多くいるが、成功例はひとつとして存在しないのが実情である。


・デザインした人物


 ゲンガーをデザインしたのは、杉森健という人物である。
 反論として、何らかのトラブルによって、名義がなかはしこうようから杉森氏に変わったという意見もあるが、その証拠はもちろんない。


・情報元


 これが最大の証拠といえるだろう。
 これらの噂は判明しているだけでえめるとYUIの2人の人物によって作られたものである。
 しかし、2人とも追い込まれた末に醜態を晒している。特にYUIと名乗っている方は、親が任天堂の社員でポケモン赤緑の開発に関わった事や、バグリピーターという謎の機械が出てきたりと、子供だましのような詭弁を展開した。


その後


 しかし、現在まで信じている人は多い。動画サイトや掲示板などで爆発的に広まった影響であろう。 


主な使用ポケモントレーナー


歴代のゴースト使いはフヨウとアセロラ以外、ゲンガーを使う機会がある。 


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 以上です。これで紹介を終わります。