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ウーラオスの入手・対戦【よくわかるポケモン解説】

 今回解説するポケモンはウーラオスです。

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目次

基本データ

 
全国図鑑No.892
分類:けんぽうポケモン
英語名:Urshifu
タイプ:かくとう/あく(いちげきのかた)・かくとう/みず(れんげきのかた)
種族値:H100 A130 B100 C63 D60 S97
高さ:1.9m
重さ:105.0kg
特性:ふかしのこぶし
性別比:♂:87.5% / ♀:12.5%
タマゴグループ:タマゴ未発見
 

進化

 
ダクマ → ウーラオス(十分懐かせた状態で"双拳の塔"のどちらかを挑み、塔の掛け軸を見せると進化。どちらを選ぶかでフォルムが決定。あくの掛け軸を見せるといちげきのかた、みずの掛け軸を見せるとれんげきのかたに進化する)
 

図鑑説明

 
 
いちげきのかた
いちげきひっさつが しんじょう。 あいての ふところに とびこみ きたえられた こぶしを たたきこむ。
 
いちげきのかた(キョダイマックス)
いかりのけしん と よばれている。 すさまじい ぎょうそうと おたけびで せかいの じゃきを はらうという。
 
れんげきのかた
ときに はげしく ときに おだやかな かわの ながれから かくとうわざの かたを あみだしたと いわれている。
 
れんげきのかた(キョダイマックス)
かたあしだちの かまえで ぴくりとも うごかず キョダイマックスパワーを ばくはつさせる ときを まっている。
 
 
いちげきのかた
とおい ちほうの さんがくちたいで くらす。 だんがいぜっぺきを はしり あしこしを きたえ わざを みがく。
 
いちげきのかた(キョダイマックス)
こぶしから はなたれた エネルギーが しょうげきはとなり ダイマックスした ポケモンを いちげきで ふきとばす。
 
れんげきのかた
たげきひっとうを しんじょうとする。 みずの ながれのように とぎれなく だげきわざを あいてに たたきこむ。
 
れんげきのかた(キョダイマックス)
いかりを ひめた めで にらまれた だけで よこしまな  こころの ものは いのちを うばわれてしまうという。
 

耐性

  いちげき(かくとう/あく) れんげき(かくとう/みず)
ばつぐん(4倍) フェアリー ----
ばつぐん(2倍) ひこう/かくとう でんき/くさ/ひこう/エスパー/フェアリー
いまひとつ(1/2) ゴースト/いわ ほのお/みず/こおり/むし/いわ/あく/はがね
いまひとつ(1/4) あく ----
こうかなし エスパー ----
 

容姿

 
 大柄な獣人の姿をしており、白と黒の『』を着込んだかのような屈強な肉体や、頭部から伸びた鉢巻きのようにたなびく毛という、熟練の武術家を思わせる出で立ちを持つ。
 アーゴヨンシルヴァディ等と同じく進化によって手に入る伝説で、彼ら同様公式大会に出られる準伝説相応のポケモン伝説としてはヒードラン以来と14年ぶりに進化前共々雌雄の性別がある。
 

概要

 
 ポケットモンスターソード/シールド』から新たに登場する伝説のポケモンDLC第一弾『鎧の孤島』のメインとなる存在で、ダクマが厳しい鍛錬の末に進化した姿である。粘り気の強いミツが大好物。
 ダクマ時に積み重ねてきた修行により、タイプが異なる二種類の「かた」を身につける。これはバージョン限定ではなく、ストーリー中に登場する建造物『双拳の塔』のどちらかを踏破するかの選択によって決められ、覚えられる専用技にも違いがある。
 ウーラオスに進化するには塔に挑む前に十分懐かせる事が必須。逃がすか、ポケモンホームポケジョブに移してストーリーを進行すると、悲しいイベントが発生する上に通信交換で貰ったダクマしか進化できなくなる。
 

二つの形態

 

 外見上は構えと毛の向きが違うだけでフォルムチェンジのように姿そのものが変わる訳ではない。非戦闘時やミニアイコンなどでは共通の立ち姿で、毛並みはどちらともつかない角度になっている。対人戦でのウーラオスは選出画面の段階で他のポケモン以上に戦術が読まれにくい

 

いちげきのかた

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 一撃必殺が得意なスタイル。八極拳を思わせる構えをとり、所々の毛は逆立っている。の塔」を踏破したダクマはこの姿へと進化し、タイプはズルズキンゴロンダと同じ、あく・かくとう複合へと変化。
 情け容赦のない戦い方を好み、激情すると見境なく相手を追い詰め叩きのめす。直線的な動きが特徴で、離れた間合いから瞬時に相手の懐に飛び込むことで攻撃する。
 専用技はあんこくきょうだあくの技を極めたウーラオスのみが使えるわざで、必ず相手の急所に当たる。相手の能力変化などの影響を受けずに攻撃をすることができ、同じ効果の中では威力が最も高い。
 

れんげきのかた

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 連続攻撃が得意なスタイル。蟷螂拳を思わせる構えをとり、所々の毛は流れている。の塔」を踏破したダクマはこの姿へと進化し、タイプはニョロボンケルディオと同じ、みず・かくとう複合へと変化。
 冷静沈着で相手の敵意や攻撃をかわしながら様子を探り、実力を測って戦う。戦闘中は水のように緩やかな動きで相手の動きを受け流しつつ、怒涛の連続技で相手を圧倒する。
 専用技はすいりゅうれんだみずの技を極めたウーラオスのみが使えるわざで、必ず相手の急所に当たる。相手の能力変化などの影響を受けずに攻撃をすることができ、同じ効果の中で初の連続技となる。
 

キョダイマックス

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タイプ:かくとう/あく(いちげきのかた)・かくとう/みず(れんげきのかた)
高さ:29.0m~(いちげきのかた)・26.0m~(れんげきのかた)
重さ:???.?kg
 

概要

 
 ウーラオスがキョダイマックスした姿。キョダイマックスポケモンの中で伝説のポケモンは初となる。現実の仁王や狛犬等に見られる破邪・魔除けの様式である阿吽を思わせる部分もある。それぞれのかたによって、キョダイマックス時の姿や専用技が異なる。
 

ダイスープ

 
 ウーラオスのキョダイマックス可否を切り替える道具。ダイキノコだけではなく、ダイマックスしたミツハニービークインから取得できる『ダイミツ』が必要になる。マスタード曰く、ウーラオスはダイキノコの風味が苦手なためそのままでは飲めないのだとか。
 

いちげきのかた

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 全身が白とのカラーリングとなり、雄叫びを上げているかのような怒りに満ちた表情を浮かべている。その猛々しい表情から「怒りの化身」「怒りによって世界の邪気を払う神の使い」とも言われている。
 放たれる一撃はダイマックスしたポケモンを吹き飛ばすほどの衝撃波を発生させる凄まじい威力。このウーラオスが放つあくタイプの攻撃は「キョダイイチゲキ」へと変化し、相手のダイウォールを含むまもる系の技の効果を貫通して攻撃ができる。
 

れんげきのかた

 

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 全身が白とのカラーリングとなり、頭のハチマキのような毛は伸びた事で天衣の様に身体にたなびいている。常に片足立ちの静かな構えを崩さず、溢れるキョダイマックスのエネルギーを爆発させる時を待っている。
 怒りを秘めた鋭い眼光に睨まれると、心の奥底を見透かされたかのように感じ激しく動揺する者もいれば、邪鬼を浄化してもらったように感じる者もいるという。このウーラオスが放つみずタイプの攻撃は「キョダイレンゲキ」へと変化し、効果は「キョダイイチゲキ」と同じ。
 

対戦

 
 ダイアークはウーラオスの能力とミスマッチなため、いちげきのかたの場合はシングルならキョダイマックス一択。ダブルでは隣に特殊技を使えるポケモンがいる場合、通常ダイマックスも採用の余地がある。れんげきのかたの場合はダイストリームの雨による威力上昇も強力なため、構築次第では通常のダイマックスも候補になる。
 

対戦のウーラオス

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能力

 
 どちらのかたでも種族値は同じ。HP、攻撃、防御と共に高い水準。素早さもかのミミッキュを1上回り先手を取れる絶妙なライン。合計値は550と伝説としては控え目だが、特性や専用技が非常に強力で、まもるやダイウォールといった時間稼ぎ手段にとても強い。
 

特性

 
 『ふかしのこぶし』は直接攻撃の技を使うと、相手の『まもる』『みきり』『たたみがえし』『トーチカ』『キングシールド』『ニードルガード』『ブロッキング』の効果を受けない(『ダイウォール』を除く)。
 

オススメ技

物理技(共通) タイプ 威力 命中 効果 解説  
インファイト 120(180) 100 BD↓ タイプ一致技。火力・命中共に申し分ないが、耐久が下がる。  
ドレインパンチ 75(112) 100 体力吸収1/2 タイプ一致技。居座り重視。  
かわらわり 75(112) 100 壁破壊 タイプ一致技。専用技が確定急所なので恩恵は薄いか。  
アイアンヘッド 80 100 ひるみ30% 対フェアリー。怯みも狙える。ダイスチルとしても。  
どくづき 80 100 毒30% 対フェアリー。アシレーヌカプ・レヒレあたりを意識するなら。  
とんぼがえり 70 100 使用後交代 有利不利がはっきりしているので使いやすい。  
つばめがえし 60 - 必中 ほぼダイジェット用。  
クロバット 55/110 100 - アイテムによってはこちらも候補に。  
あなをほる 80 100 溜め技 じしんは覚えない。ダイマックス対策になる。  
ほのおのパンチ 75 100 火傷10% ナットレイハッサム  
かみなりパンチ 75 100 麻痺10% 主に対ギャラドス
一撃の型が苦手なトゲキッスマリルリにも刺さる。
 
れいとうパンチ 75 100 凍り10% 対竜、ランドロス。ただしドラパルトにはあんこくきょうだ、
ランドロスにはすいりゅうれんだが刺さるので優先度は低め。
パーティ単位で上記のポケモンや氷4倍のドラゴンなどが重いなら。
 
カウンター - 100 優先度-5 物理技を倍返し。
タスキと合わせてエースバーンゴリランダーなど、
上から殴ってくる相手を強引に突破する。
 
攻撃技(いちげき) タイプ 威力 命中 効果 解説  
あんこくきょうだ 80(120) 100 確定急所 タイプ一致技。威力80でありながら確定急所と言う破格の性能。
実質威力120(180)。
 
ふいうち 70(105) 100 優先度+1 タイプ一致技。相手が攻撃技選択時のみだが、威力の高い先制技。  
うっぷんばらし 75/150
(112/225)
100 - タイプ一致技。そのターンに能力ランクが下がっていると威力2倍。
だがあんこくきょうだの方が使いやすいか。
 
バークアウト 55(82) 95 相手全体
C↓100%
タイプ一致技。身代わり貫通。  
攻撃技(れんげき) タイプ 威力 命中 効果 解説  
すいりゅうれんだ 25(37)*3 100 確定急所 タイプ一致技。3回連続攻撃でありながら確定急所と言う破格の性能。
実質威力112(168)。
 
たきのぼり 80(120) 100 怯み20% タイプ一致技。怯み狙い。  
アクアジェット 40(60) 100 優先度+1 タイプ一致技。安定した先制技。  
ダイビング 80(120) 100 溜め技 タイプ一致技。ダイマックス枯らしに。  
ねっとう 80(120) 100 火傷30% タイプ一致技。火傷狙いの他、凍らされても使える。  
うずしお 30(45) 85 拘束技 タイプ一致技。拘束用。  
変化技 タイプ 命中 解説  
ちょうはつ 100 相手の補助技を封じる。  
ビルドアップ - 積み技として。タイプ上流せる相手は多い。  
てっぺき - 一応てっぺき+ボディプレスも可能。  
コーチン - ダブル用。相方のサポートに。  
みきり - ダブル用。相手のウーラオスには無効化されやすいので注意。  
みがわり - 補助技読みで使えば1ターンの猶予を生める。  
 

ダイマックス技

ダイマックス技 元にする技 威力 効果 解説  
ダイナックル きしかいせい
けたぐり
100(150) 味方:A↑ 一致技。反動を踏み倒せるが元より威力が下がる。
耐久型の強引な突破などに利用すると効果的。
 
インファイト 95(142)  
ドレインパンチ
かわらわり
90(135)  
キョダイイチゲキ あんこくきょうだ
うっぷんばらし
130(195) ダイウォール貫通 いちげきのかたの一致キョダイマックス技。
追加効果を考えるとダイアークよりもこちらを優先したい。
 
ふいうち 120(180)  
キョダイレンゲキ すいりゅうれんだ
たきのぼり
ダイビング
130(195) ダイウォール貫通 れんげきのかたの一致キョダイマックス技。
ダイマックス同士の打ち合いに強い反面、
ダイストリームの雨を捨てることになる。
 
アクアジェット 90(135)  
ダイアーク あんこくきょうだ
うっぷんばらし
130(195) 相手:D↓ 追加効果がウーラオスと噛み合わないので、キョダイイチゲキ推奨。  
ふいうち 120(180)  
ダイストリーム すいりゅうれんだ
たきのぼり
ダイビング
130(195) 天候:雨 一致技。雨による火力上昇が期待できるためこちらの選択肢もあり。  
アクアジェット 90(135)  
ダイロック ストーンエッジ
いわなだれ
130 天候:砂嵐 対虫飛行。スリップダメージに注意。  
がんせきふうじ 110  
ダイジェット つばめがえし
クロバット
110 味方:S↑ すばやさ上昇で全抜きを狙える。  
ダイバーン ほのおのパンチ 130 天候:晴 ナットレイハッサム。味方の水タイプや相手の炎タイプに注意。  
ダイアイス れいとうパンチ 130 天候:霰 対龍、飛。れんげきのかたで。  
ダイサンダー かみなりパンチ 130 場:EF ギャラドスマリルリトゲキッスカプ・レヒレ
フィールド展開で催眠予防。
 
ダイスチル アイアンヘッド 130 味方:B↑ 対妖。追加効果がシンプルに優秀。  
ダイアース あなをほる 130 味方:D↑ 対電気・毒。格闘技と範囲が被りがち。通常使用にやや難があるか。  
ダイウォール 変化技 - まもる 相手のダイマックスのターン切れを狙う。  
 

テンプレート型

 
いちげきのかた
 
物理アタッカー型
 
特性:ふかしのこぶし
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252orHA252
持ち物:いのちのたま/ラムのみ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ/きあいのタスキ
確定技:あんこくきょうだ/インファイト
優先技:ふいうち/カウンター
攻撃技:かわらわりorドレインパンチ(インファイトと選択)/とんぼがえり/アイアンヘッド/つばめがえし/3色パンチ
補助技:みがわり/ちょうはつ/ビルドアップ
 
れんげきのかた
 
物理アタッカー型
 
特性:ふかしのこぶし
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま/とつげきチョッキ/ラムのみ
確定技:すいりゅうれんだ/インファイト
攻撃技:ドレインパンチorかわらわり(インファイトと選択)/とんぼがえり/アクアジェット/アイアンヘッド/つばめがえし/3色パンチ
補助技:みがわり/ちょうはつ/ビルドアップ
 

対ウーラオス

 
注意すべき点
 
 破格の性能を持つ専用技。一致技の火力も高くサブウエポンも非常に豊富。特性ふかしのこぶしによりまもる・みきりによる時間稼ぎが通用しない。防御ランク上昇やリフレクター・オーロラベールも専用技の確定急所によって無意味になる。
 物理特化のエアームドクラスの耐久力であっても、努力値振りや持ち物次第では後出しが安定しない火力も持つ。加えて物理耐久もかなり高く生半可な物理技では削れにくい。キョダイマックス技はダイウォールをも無視して攻撃してくる。
 
対策方法
 
 どちらの型にしろ物理アタッカー1本なので鬼火が有効。だがそこそこ素早く鬼火持ちは水・悪技で弱点を突かれやすいため出来れば上から撃ちたいが、いちげきの型にはいたずらごころの鬼火が通用しないので注意。
 トゲキッスなどのダイジェットも有効。ギャラドスはかみなりパンチを持つので厳しい。また物理耐久に比べ特殊耐久が薄いため、特殊技なら等倍でもある程度押していける。サザンドラの無補正252振りりゅうせいぐん@1.1倍以上強化アイテムで無振りウーラオスを確1。素早さも丁度1抜いている。
 
共通
 
 
 素早さで上回っており上から特殊ダイジェットを撃てる。ダイマックスすればスカーフすいりゅうれんだも耐える。
 
 
 サブウエポンでしか弱点を突かれず物理耐久もそこそこあり、フェアリー技も飛行技もどちらも致命傷になり得る。
 
 
 両方の型の一致技半減。アシレーヌマリルリは対面前提。襷で耐えられてもアクアジェットで追撃可。カプ・レヒレは先制技は無いが、HPに振れば後出しからの処理が可能な程に高い耐久力を持つ為安定。積み技からのダイサンダーには注意。
 
 
 サイコフィールドで先制技無効。C252ムーンフォースで確1。いちげきのかたはフェアリー4倍なのでダイマックスをされても確1を取れる。
 ただし、素のすばやさではウーラオスが上で、H4振りがA252すいりゅうれんだで4.6%の乱数1、A252あんこくきょうだで31.3%の乱数1。A252ダイマックス技も75%の乱数1になるので、持ち物がスカーフ以外の場合や後出しは不安定。
 
いちげきのかた
 
エースバーン
 
 リベロにより対面では一致飛行or格闘技で上から叩ける。リベロA252とびひざげりで無振りを確1。いのちのたま持ちならH252振りまで確1。
 ただし、現在はタスキ+カウンター持ちのウーラオスが増えているため、迂闊に突っ込むと返り討ちに遭う危険性が高くなった。
 
れんげきのかた
 
ゴリランダー
 
 グラスフィールド下ならグラススライダーで縛ることができる。A252GF+珠グラススライダーで無振りを確1。こちらも現在タスキ+カウンター持ちが増えているため、迂闊に突っ込むと返り討ちに遭う。
 
 
 ウーラオス側からの有効打はほぼ無く安定しやすい。積み技を入れるスペースも少なく、受け出ししても十分対処可能。ただし、いちげきのかたは受けられない上に選出画面では判別不能ドヒドイデにのみ頼るのは危険。
 

いちげきのかた

 
 環境に蔓延るゴーストタイプを「あんこくきょうだ」で次々屠ってゆける。いたずらごころで上から出鼻を挫かれる心配もない。ギルガルドに対しても「キングシールド」を恐れず突っ込めるあくタイプの技は等倍範囲が広いために一貫性が高く、あんこくきょうだは確定急所なのでいかく等での誤魔化しも利かず受けられにくい。フェアリータイプには4倍を取られるため弱い。
 

れんげきのかた

 
 4倍弱点が無く半減できるタイプも多い。「すいりゅうれんだ」でばけのかわやタスキ等の小細工を許す事なく屠ってゆける強みを持ち、リベロ持ちエースバーンに対しても、スカーフで上を取れれば有利となる。
 あくタイプの技を一切覚えることが出来ない為、ゴーストやエスパーへの対策が厳しい。一致技を両方半減するドラパルトや、連続技が仇となってしまうナットレイ・ゴツメ持ち等の受け出しが鬼門で、「グラススライダー」持ちのゴリランダーも苦手としている。ただし、ゴリランダーに対しては現状物理型しかいないことを逆手に取り、きあいのタスキで耐えてカウンターで強引に落とすという戦法も散見されるようになってきている。
 

ウーラオスの歴史

 
第8世代
 
共通
 
 登場以降環境の中心に立ち、特に鎧の孤島期はウーラオス素早さ種族値を上回るかどうかが素早さ調整の基準になるほどであった。
 
いちげきのかた
 
 当初は4倍弱点持ちであることから評価が低かった。これは、登場時点でサザンドラが環境から消えていたのが大きい。ところが登場すると高耐久低火力ポケモンへの対処となる上に、ハッサムが相性補完要員といちげきウーラオスの手が回らない高速高火力低耐久ポケモンへの対処になるため、たちまちランクバトルで活躍。
 いちげきウーラオスギャラドスに対して有利である。ギャラドスは基本的に耐久に努力値を無振りかそれに近い型が多く、さらにあんこくきょうだがいかくを貫通するためである。
 
 
 当初は評価が低かったが、いかくを無視できるあくタイプの物理アタッカーであること、「ポケモン日本一決定戦」のマスターカテゴリでいちげきウーラオスの使い手が優勝したことから注目が集まり、急激に使用率が伸びていった。
 環境にエスパータイプ・ゴーストタイプが多くいるため、あんこくきょうだの大ダメージや先制技ふいうちの縛り性能を買われ、シリーズ5の時点でいちげきがれんげきを使用率で上回った。
 
大会実績
 
 2020年7月下旬にヨロイじま図鑑限定戦のシングルバトルとして開催されたインターネット大会『ヨロイビギニング』では使用率5位を記録。「上位禁止縛り」として行われたシリーズ6ではトップクラスの活躍を果たし、シーズン10は使用率5位を、シーズン11は7位を記録。そしてダブルでは共に1位であった。同環境ではリザードンドサイドンホルードラプラスウルガモスウインディ辺りに有利であった。
 
冠の雪原
 
 役割の被るポケモンがおらず、れいじゅうランドロスのいかくに強気に出ることができ、メタグロスダイスチルによるバフにもあんこくきょうだで対処可能になり相対的に強化。さらにレジエレキの狭い技範囲を補完することができることから需要が高まり、シーズン12でシングル使用率3位を記録。シーズン13にはシングル使用率1位に君臨。
 新顔のブリザポスレイスポス、復帰組のメタグロスなど、一致で弱点を突ける有利が追加されたのが大きい。ただ、ガオガエンガラルファイヤーを並べてあく半減の包囲網を敷きつつガオガエンのいかくであんこくきょうだ以外のウエポンの火力を下げることで、いちげきウーラオスの対策はできる。
 シリーズ8の竜王戦ルールではカウンターがあるため無警戒のザシアンに刺せば有利・不利関係を引っ繰り返せる。ただ、シーズン15終盤における上位層同士の戦いでは簡単に見透かされることが多かった
 
れんげきのかた
 
 登場前からすいりゅうれんだの存在により期待されていたが、登場後も期待に違わぬ活躍を果たした。単体でも強力だが、れんげきウーラオスパッチラゴンのどちらかにこだわりスカーフを持たせて高速高火力低耐久ポケモンに対処しつつ両者の技範囲を活かす構築も環境で使える。『ヨロイビギニング』では使用率3位を記録。
 「上位禁止縛り」として行われたシリーズ6ではトップクラスの活躍を果たし、シーズン10は使用率3位を、シーズン11は2位を記録。同環境ではドサイドンラプラスゲンガーギルガルド辺りに有利であった。
 
冠の雪原
 
 カプ・レヒレが解禁。みず枠を取られることが多くなった。レジエレキゴリランダーカミツルギカプ・レヒレボルトロスイエッサンなど冠の雪原期のトップメタに不利が目立つのも痛い。
 それでもランドロスの追加により、ナットレイランドロスの両方に一致で抜群を取れる唯一の環境ポケモンという独自の立ち位置を築く。この頃はランドロスなどのこおり4倍弱点持ちに刺すためのれいとうパンチを覚えた型が増加。
 

備考

 
 名前の由来はラテン語で「クマ」を表すUrusと、ギリシャ神話の天の神ウーラノスが関係していると思われる。キョダイマックスにも、「邪気を払う神の使い」という説明がある。または、ローブシンにも似ているが、中国語での「武老子」の可能性も否定できない。
 根拠として、英語表記の「Urshifu」が、ラテン語で「クマ」を表すUrusと、中国語で「師匠」を表す「師父」のShifuの組み合わせの可能性がある。単純に武術の掛け声である「ウラァッ!」と「押忍!」という可能性もあるが。マスタードの道場にズルッグニョロボンが居たのはウーラオス二形態の複合タイプを意識していた演出と思われる。
 

裏モチーフ?

 
 モチーフになったかは不明であるが、それぞれのかたが『北斗の拳』のラオウ剛の拳の使い手)とトキ柔の拳の使い手)を彷彿とさせるという指摘も一部である。「キョダイイチゲキ」は拳から暗黒のエネルギーをぶっ放して敵を攻撃するという技で、どこからどう見ても北斗剛掌波にしか見えないと一部で話題になっている。また、いちげきのかたがバーチャファイター結城晶に似ているという声も一部存在する。
 

アーサー王

 
 キョダイマックスの姿やその性質等も含め、どちらかといえば東洋的な要素が多く、『剣盾』のストーリーの元になった『アーサー王伝説』の「アーサー」という名前自体が「クマの王」という意味の単語に由来するという説がある。
 イギリスには少なくとも11世紀中ごろまではヨーロッパヒグマが生息していた(現在は絶滅)ので、イギリスとクマという組み合わせは必ずしもミスマッチというわけでもなかったりする。
 
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 以上です。これで紹介を終えます。