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【よくわかるポケモン解説】キングラー編

 今回のポケモン解説はキングラーです。

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目次

[:contents] 


基本データ


全国図鑑  No.099
分類    はさみポケモン
タイプ   みず
種族値   H55 A130 B115 C50 D50 S75
高さ    1.3m
重さ    60.0kg
特性    かいりきバサミ / シェルアーマー / ちからずく隠れ特性
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 水中3


進化



クラブ → キングラー(レベル28)

 

図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ファイアレッド、X
かたい ハサミは 1まんばりきの パワーを もっているが おおきすぎて うごきが にぶい。

ポケットモンスター青リーフグリーン
ハサミは 1まんばりきの スーパーパワーを ひめているのだが おおきすぎて うまく うごかない。

ポケットモンスターピカチュウポケモンピンボール、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
かたほうだけ きょだいか した ハサミは こうてつの かたさと 1まんばりきを もつが おもすぎる。

ポケットモンスター金ハートゴールド
あまりにも おおきくなりすぎた はさみは もちあげるのが やっとで ねらいなんか うまく つけられない。

ポケットモンスター銀ソウルシルバー
ぶかっこうに なった ハサミを いきおいよく もちあげると バランスがくずれ よたついてしまう。

ポケットモンスタークリスタル
はかいりょく ばつぐんの おおきな ハサミだが おもすぎるので たたかわないときは じゃまになる。

ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド、オメガルビーアルファサファイア
キングラーは きょだいな ハサミを ふって なかまどうしで あいずを おくりあっているが ハサミが おもすぎて すぐに つかれてしまう。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2
おおきいほうの はさみの パワーは 1まんばりき。しかし おもすぎるため ねらいを つけることが にがてだ。

ポケットモンスターY
ぶかっこうに おおきくなったハサミを いきおいよく もちあげるとバランスがくずれ よたついてしまう。


耐性


4倍
なし

2倍
でんき,くさ

等倍
じめん,いわ,エスパー,あく,ゴースト,むし,ひこう,どく,フェアリー,ノーマル,かくとう,ドラゴン 

1/2
はがね,こおり,みず,ほのお

1/4
なし

無効
なし


概要


 クラブがレベル28で進化。ごつい表情と片方だけ大きいハサミが特徴。青バージョンでは、なぜか両方のハサミが大きい。 
 モデルになっているのは片方だけ巨大になったハサミを持つカニの一種シオマネキ。進化前のクラブのモデルであるサワガニも片方だけ大きくなるため、それを極端にしたようなシオマネキがチョイスされたのかもしれない。
 ただし、サワガニの鋏の偏向肥大化は基本オスのみでしかも右側が大きくなることが多い。名前の由来はking crab(タラバガニ)からか。ちなみにタラバガニはカニではなく、ヤドカリの仲間である。そこに突っ込んだら、同じ名前の『大蟹超獣キングクラブ』もおかしい事になるが。(こちらはカブトガニである。見た目はどうみてもカニの怪獣だが。) 
 現実の生物にはタスマニアンキングクラブという巨大なカニがおり、こちらの方が姿も名前もキングラーらしい。 


対戦のキングラー

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能力


 圧倒的な攻撃と高い防御を持つがHPは低い。 A130以上で威力100以上の物理技を撃てるみずタイプはキングラーだけ。動きが遅いという設定だが、意外と素早さは高い。バタフリー等よりも速く活かしようのある数値。

 

特性


 「かいりきバサミ」は『こうげき』ランクが下がらない。
 「シェルアーマー」は相手の攻撃が急所に当たらなくなる。
 隠れ特性は「ちからずく」。追加効果のある技を使うと、追加効果が発動しない代わりに威力が1.3倍になる。また、追加効果がある技を使うと、道具『いのちのたま』の反動効果や『かいがらのすず』の回復効果を受けない。

 

オススメ技


攻撃技


クラブハンマー
タイプ みず
威力  100(150)
命中  90
備考  急所ランク+1

アクアブレイク
タイプ みず
威力  85(127)
命中  100
備考  相手防御↓20%

ばかぢから
タイプ かくとう
威力  120
命中  100
備考  自分攻撃・防御↓

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  壁破壊

シザークロス
タイプ むし
威力  80
命中  100

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

がんせきふうじ
タイプ いわ
威力  60
命中  95
備考  相手素早さ↓100%

じだんだ
タイプ じめん
威力  75→150
命中  100
備考  技失敗で威力↑

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  相手持ち物排除

おんがえし
タイプ ノーマル
備考  102 
命中  100

じたばた
タイプ ノーマル
威力  ~200
命中  100

ふぶき 
タイプ こおり
威力  110
命中  70
備考  相手凍り10%

ハサミギロチン
タイプ ノーマル
威力  一撃必殺 
命中  30


変化技


つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  攻撃↑↑

こうそくいどう
タイプ エスパー
効果  素早さ↑↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す


テンプレート型


スカーフ型 

特性:かいりきバサミorちからずく
性格:ようき(推奨)orいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:クラブハンマーorアクアブレイク
優先技:ばかぢから/いわなだれorがんせきふうじ/ハサミギロチン
選択技:はたきおとす/シザークロス/おんがえし

物理アタッカー型 

特性:かいりきバサミorちからずく
性格:いじっぱり/むじゃき/ようき/やんちゃ
努力値:攻撃252 素早さ調整 残りHP
持ち物:Zクリスタル/きあいのタスキ/いのちのたま/カムラのみ
確定技:クラブハンマーorアクアブレイク
攻撃技:ばかぢから/いわなだれ/シザークロス/じたばた/ハサミギロチン/ふぶきorれいとうビーム/はたきおとす/じだんだ
変化技:つるぎのまい/みがわり

こうそくいどう型 

性格:いじっぱり/やんちゃ
努力値:攻撃252 素早さ252or調整
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/チイラのみ
確定技:クラブハンマー/こうそくいどう
選択技:ばかぢから/シザークロス/いわなだれ/おんがえし/じたばた/じだんだ
/はたきおとす/ふぶきorれいとうビーム/ハサミギロチン/みがわり

 

キングラー 


注意すべき点


 シザリガーに比べ物理耐久と素早さが高い。いのちのたま+ちからずくのコンボでの爆発的火力は勿論、
 こだわりスカーフとの相性がよく、耐久型もハサミギロチンの試行回数を稼がれると危険。またかいりきバサミではいかくが無効な点にも注意したい。


対策方法


 足が遅く特防が低いので等倍以上の特殊技1~2発で落ちる。麻痺火傷にも弱い。威力の高いサブはばかぢから程度。個別ポケモンでの対策としてはエアームドや、ハサミギロチン無効の物理受けが有効。
 しかし、ブルンゲルデスカーンなどの物理受けゴーストははたき落とすのせいで絶対有利とは言い切れない。スカーフやこうそくいどう型の存在も記憶にとどめておくとよい。


キングラーの歴史


第一世代


 種族値130を誇る攻撃、つるぎのまいクラブハンマーのおかげで攻撃性能自体は高かった。しかし当時ワーストクラスの特殊や攻撃技の乏しさが祟って99カップを含めて高い攻撃を活かすことはできなかった。
 攻撃のレパートリーは少なかったが、のしかかりでまひさせハサミギロチンで一撃必殺を狙うという戦法も存在した。
 つるぎのまいを覚えるポケモンの中で最も攻撃の種族値が高いという差別化点が存在したが、10まんボルトが飛び交う環境で積む隙があったのかどうかは甚だ疑問。
 仮に積んでもノーマル技しかその恩恵を受けなかったためゲンガーに交代されればそれまでで、積む意味は乏しかった。不一致であるノーマル技の火力指数はプクリンで一致技として放った場合とほぼ同じであり、そう考えると一致物理技が存在しないことの酷さが分かるだろう。
 物理アタッカーとしてはケンタロスに、特殊アタッカーとしてはスターミーに軽く劣り、大会での活躍はなかった。環境的にはサンダース、マルマインなどの高速のでんきが跋扈しており、役割対象となるほのおは通常のフォーマットの対戦に皆無で、みず技が刺さるのもゴローニャダグトリオ程度なものと、とことん冷遇されていた。
 共に理想個体という前提なら、レベル54マルマイン10まんボルトはレベル50キングラーに当てると217/255と218/255以外確定で落ちる37/39の高乱数1発。サンダースの場合レベル54個体がレベル55キングラーを確定1発に仕留める。


第二世代


 とくこうととくぼうに分かれたがどちらも強化されなかった。急所技の仕様変更によるクラブハンマーも弱体化したが、一撃必殺技の仕様が変更されたためハサミギロチンの前にまひさせる作業が不要になった。
 この世代の環境ではカビゴンなどの重火力系が流行したためハサミギロチンで逆転を狙える可能性もあったが、その目的ではじわれとつのドリルの両方が使え、より汎用性に富むケンタロスに劣る。
 つるぎのまいを積むことができる中では攻撃種族値No.1であった点もハッサムに譲った。ハッサムはニンテンドウカップ2000決勝大会でも使用された実績があるため、見向きもされなかったこちらとあちらとでは雲泥の差である。
 一応タマゴ技にあなをほるが追加された。つるぎのまいとは両立可能なのでこれは強化と言えよう。


第三世代


 特性かいりきバサミとシェルアーマーを獲得し、前者の方が実戦向けである。


第四世代


 クラブハンマーの物理化、プラチナではばかぢからの獲得などを受け、物理技のレパートリーも充実した。特にクラブハンマーの物理化によってキングラーのみず物理火力は全みずポケモンカイオーガマリルリに次いで第3位となった。
 こだわりスカーフによって難点であった素早さもある程度克服。きあいのタスキによって特殊技で沈む点もカバーできるようにはなった。
 補助技ではHGSSでタマゴわざとしてこうそくいどうを獲得、つるぎのまいと併用することで3体抜きも現実的になった。対戦環境で一線級とまでは行かないが活躍の可能性は増したと言える。
 そんな中、WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上の実績を1つ残す。かいりきバサミでいかくに対処できるポケモンとして実力を一定程度証明した。
 ただ、活躍したかと言えばそうではない。というのも、素の火力指数が微妙なクラブハンマーではメタグロスバンギラスなどの後出し可能な高耐久の重火力系ポケモンを崩し切れず、環境に積み技に頼らなくとも高い火力を出せるラティオスゴウカザルガブリアスなどがおり、あえてキングラーを使う理由がなかったからである。
 そもそもみずの物理アタッカーという役割としても、安定性ではギャラドスなどに劣っていた。ちなみに、いじっぱりキングラークラブハンマーの火力指数27000はようきゴウカザルフレアドライブの28080に劣る。


第五世代


 クラブハンマーの命中率が上昇し、隠れ特性ちからずくを獲得した。ただし、同じくクラブハンマーを覚えるシザリガーりゅうのまい隠れ特性てきおうりょくを得たことにより、みずタイプ物理アタッカーとしての立場はシザリガーに譲る形となった。
 そもそも、この時点ではちからずくが活きる物理技がいわなだれ、のしかかり程度しかなかった。


第六世代


『XY』期

 ワイドガードとサイドチェンジを獲得。だが特殊耐久面に不安のあるキングラーでは微妙なところ。クラブハンマーの威力も強化されたが、レーティングバトルではエレザードメガライボルトなどが流行していたため、採用率は低かった。
 PGL統計データによると、技構築はクラブハンマー、はたきおとす、ハサミギロチン、ばかぢからが主流。性格はいじっぱりがメインで、持ち物はちからずくシナジーを持ついのちのたまが一番手であった。

ORAS』期

 リーグの同時エントリーランキングを見ると、ハサミを持ったポケモン統一や第一世代統一などの趣味パで使われていたと推測される。


第七世代


シングルバトル

 タイプ一致の物理技としてアクアブレイクを習得。隠れ特性ちからずくの場合、キングラーの最大火力となる。
 PGL統計データでは、技構成はハサミギロチン、クラブハンマーいわなだれこうそくいどう、はたきおとす、アクアブレイクなどが上位を占め、過去の標準技となっていたばかぢからは8位。上位の技はいずれも40%~60%弱の採用率なので定まったテンプレートはないようだ。

ダブルバトル

 ペリッパーあめふらしとおいかぜによってサポートされるため比較的だが使い勝手は良く、一部の好事家が「ペリルンパキングラー」を組むようになった。
 実際のところ、『USUM』リーグシーズン9WCSルールでは同時エントリー率1位にペリッパー、2位にルンパッパが入る結果となっている。素で攻撃の種族値が130であること、いかくメタのかいりきバサミを持っていることが「ペリルンパキングラー」が発祥した背景にある。


アニメでの活躍


サトシのキングラー

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CV:愛河里花子


概要


 無印編第13話でクラブのときに捕まえられたポケモン。現在ではキングラーに進化している。
 旅にはほとんど同行していないが、重要な大会では呼び出されることがあるなど、その強さをサトシに信頼されている。 


サトシとの出会い


 無印編第13話でクラブのとき登場。「全部のポケモンを捕まえると言っておきながら全然捕まえてない」とカスミにおちょくられたことが原因で、サトシが勢いで捕まえた
 このときサトシは、ポケモンを繰り出すことなく、棒切れで注意を引いた隙にモンスターボールを投げてゲットしている。 


オーキド博士との出会い


 しかしこのとき、サトシは既に6匹のポケモンを所持していた。そのため、モンスターボールはオーキド研究所へと転送された。
 この際、アニメ版における手持ちポケモンの入れ替え方法(ポケモン図鑑の白いボタンを押す) が説明されている。 
 なお、このクラブは通常のクラブより小さい個体なので、オーキド博士は鍋料理を食べているときに「あまりに小さすぎて食うところがない」「シゲルのクラブの方が大きいぞ」とサトシを電話でからかい、煽った。


キングラーオーキド博士


 当初は辛辣に評価されつつも、お茶汲みをこなしたりとオーキド博士の助手として活躍し、気づけば川柳を嗜むほどの仲になっている。
 クラブはハサミで器具などを斬らないように掴んでいる辺り、相当器用な個体である事がうかがえる。
 その後も、ベトベトンが仲間になるまでは、オーキド博士に連絡を取ると一緒に映っており、サトシも気にかける描写があった。 


バトルの活躍


セキエイリーグ

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 無印編第75話で、セキエイ大会の初戦、コームとのバトルで初めて使用された。対戦する水のフィールドに合わせて急遽登板することに。 
 今まで活躍がなかったため、少なくとも視聴者はほとんど期待していなかった。しかしながら、クラブはコームのナッシーを倒し、キングラーへと進化した。
 その後、マンジの残りのポケモンシードラゴルバットを退け、初戦を勝利に導いた。三回戦では、氷のフィールド上でありながら、セイジのパルシェンを破ったが、その後強力なウインディに敗れた。
 このダークホースっぷりにサトシも大喜びで、以降は「旅では使っていなかったポケモンを大会でぶっつけ起用する」というパターンが染み付いた。 


うずまきカップ


 ジョウト編では、無印編第217話でサトシがうずまきカップに出場した際に使われた。カスミとのバトルでニョロトノコダックを相手にした。
 ハサミを勢いよく振り下ろすと同時にそこからきあいだまのような謎の球形のエネルギー波を発射して遠距離への攻撃を行い、更にそのハサミを水面に打ち付けた衝撃で巨大な渦潮を4つも発生させて水中にいる相手を攻撃するという、近距離・遠距離・水中への攻撃を同時に兼ねた驚異の性能の「クラブハンマー」を披露した。 


シロガネ大会


 この大会でもサトシは使おうと考えていたが、キングラーは逃げ出したビリリダマの大群を助けたときに負傷し、トーナメント出場を果たせなかった。


その後


 放送局第4話では、他のポケモンにヤマトとコサブロウについて話す姿が登場した。AG編第133話では、サトシのヘイガニと仲良くなった。DP編ではサトシの元に呼び戻される描写はなく、スズラン大会にも出場しなかった。


使った技


• あわ
• かたくなる
• クラブハンマー
• にらみつける
• はかいこうせん
• はさむ
• ふみつけ
• みずでっぽう

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 以上です。これで紹介を終えます。