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【よくわかるポケモン解説】アブソル編

 今回のポケモン解説はアブソルです。

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目次

[:contents] 


基本データ


全国図鑑  No.359
分類    わざわいポケモン
タイプ   あく
種族値   H65 A130 B60 C75 D60 S75
高さ    1.2m
重さ    47.0kg
特性    プレッシャー / きょううん / せいぎのこころ(隠れ特性
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 陸上

 

メガシンカ

 

アブソル→メガアブソル(アブソルナイトを所持)

 

図鑑説明


ポケットモンスタールビーオメガルビー
アブソルが ひとまえに あらわれると かならず じしんや つなみなどの さいがいが おこったので わざわいポケモン という べつめいで よばれた。

ポケットモンスターサファイアアルファサファイア
しぜんさいがいを キャッチする ちからを もつ。けわしい さんがくちたいに せいそくし めったに やまの ふもとには おりてこない。 

ポケットモンスターエメラルド
そらや だいちの へんかを びんかんに かんじ さいがいを さっちする のうりょくを もつ。100ねん いきる ちょうじゅの ポケモン

ポケットモンスターファイアレッド・リーフグリーン、Y
さいがいの よちょうを かんじると すがたを みせる ために わざわいを よぶ ポケモンと ごかいされていた。

ポケットモンスターダイヤモンド・パール
さいがいの よかんを かんじとる。きけんを しらせる ときだけ ひとまえに あらわれるという。

ポケットモンスタープラチナ、ブラック・ホワイト
ツノが わざわいを かんちすると うわさされ ねらわれたため やまおくに すがたを けした。

ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
しぜん さいがいの よちょうを キャッチする ちからを もつ。じゅみょうは 100ねんを こえる。

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ツノで さっちした わざわいを ひとに しらせようとして やまおくから すがたを あらわす。

ポケットモンスターX
さいがいを よかんする。きけんを しらせる ときだけ ひとまえに あらわれるという

ポケットモンスターサン
めいしんが はびこる むかし わざわいを もたらすと いみきらわれ やまの おくへと おいやられた。

ポケットモンスタームーン
わざわいを もたらすと いわれるが じっさいには おだやかな せいしつ。 さいがいの ききを ひとに しらせる。

ポケットモンスターウルトラサン
ふきつなのは みためだけ。 たはたを まもってくれたり いへんを ひとに つげてくれる ありがたい そんざい。

ポケットモンスターウルトラムーン
ろうじんは わざわいポケモンと よび いみきらうが さいがいを よち する ちからに かんしんが たかまっている。


耐性


4倍
なし

2倍
むし,かくとう,フェアリー

等倍
ドラゴン,どく,ノーマル,はがね,ひこう,こおり,みず,くさ,ほのお,じめん,いわ,でんき

1/2
あく,ゴースト

1/4
なし

無効
エスパー

 

容姿


 白い体毛に覆われたマズルの短い四足獣型のポケモン。「獣耳」らしい構造が外見から確認できず、体毛の中に隠れる程度の短いものであろう事も一層顔立ちを人間的にしている。 
 体色は通常顔、尻尾、角、爪が黒色で、それ以外は白い体毛に覆われている。角は顔の右側に偏って生え、かつ鎌のように湾曲している。反対の左頬にはボブヘアーのような形で体毛が垂れ下がっており、ポケモンでは珍しいアシンメトリーな顔立ちでもある。色違いは黒色部分が赤銅色に変化する。 

 

名前の由来


 顔のパーツ配置には太極図との類似性が指摘されており、名前もその概念を反映して「完全」を意味する英語形容詞absoluteが由来となっているという説がある。また、absoluteは「絶対的な」という意味もあり、未来に必ず起こる災害を知らせに現れるアブソルの生態を端的に表していると言える。あるいは後述の過去の歴史から、「冤罪」を意味する英語名詞absolutionが基となっているという説もある。 

 

概要

 

 初登場は『ルビー・サファイア』(第3世代)。恐らくモチーフは妖怪の件。人面、災害予知等辻褄が合う。長命のポケモンとして知られ、その寿命は100年に達する。 
 環境の変化を敏感に察知し、自然災害を察知する能力を持つ。しかし、それゆえに災害感知能力の源と噂された角を人間に狙われたために、山岳地帯へと姿を消してしまった。 
 災害の予兆を感じ取ると、周囲に危険を知らせるために山奥から麓まで降りてくるが、姿を見せると災害が起こる=災いを呼ぶポケモンであると誤解され、「わざわいポケモン」と呼ばれるようになったと言われている。 
 いつの時代も人間文化の犠牲となってきたポケモンであり、彼らにとっての「あくタイプ」は「レッテル貼り」や「悪堕ち」の結果という意味合いが強い。現在は能力が解析された為かポケモンレンジャーにとても重宝されている。 

 

伝説のポケモン

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 アブソルの初登場はアニポケ(アドバンスアドベンチャー)のオープニング。ラティアスラティオスよりも後に登場し、自慢の角で技を振るっていた(恐らく「かまいたち」と思われる)ことから、その意味深な登場の仕方やフォルムのカッコよさに伝説のポケモンではないかと多くの人に勘違いされていた。実際は普通に草むらから飛び出す一般ポケモンだったのだが、その勘違いもあってアブソルとの出会い頭にマスターボールを投げる人までいたほど。 
 ちなみに劇場版第6作のポスターでもキーポケモンであるジラーチグラードンに負けない謎の優遇っぷりである。実際ジラーチの故郷へ案内するというそれなりに重要な役割を担うが、いかんせんアブソル自身の戦闘シーンがほとんど無いので目立ちにくい。


対戦のアブソル

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能力


 攻撃力が突出して高く、その他が並以下という非常に極端なステータスを持つ。弱点技はもちろん、一致等倍技でも受ければ致命傷になりかねない。ちなみにこの耐久性能はコジョンドと全く同一である。 

特性


 「プレッシャー」は技を受けた時、技のPPを2減らす。
 「きょううん」は急所ランクが1段階上がった状態となり、自分の攻撃が急所に当たりやすくなる。
 隠れ特性は「せいぎのこころ」。『あく』タイプの技を受けると、『こうげき』ランクが1段階上がる。

 

オススメ技


物理技


ふいうち
タイプ あく
威力  70(105)
命中  100
備考  優先度+1 先制技

じごくづき
タイプ あく
威力  80(120)
命中  100
備考  音技を封じる


おいうち
タイプ あく
威力  40(60)/80(120)
命中  100
備考  相手交代で威力倍増

はたきおとす
タイプ あく 
威力  65(97)/97(145)
命中  100
備考  相手道具排除 メガストーン・Zクリスタルには無効

じゃれつく
タイプ フェアリー
威力  90
命中  90
備考  相手攻撃↓10%

ばかぢから
タイプ かくとう
威力  120
命中  100
備考  自分攻撃・防御↓

しねんのずつき
タイプ エスパー
威力  80
命中  90
備考  相手怯み20%

サイコカッター
タイプ エスパー
威力  70
命中  100
備考  急所ランク+1+きょううん+ピントレンズで確定急所 

ストーンエッジ
タイプ いわ
威力  100
命中  80
備考  急所ランク+1+きょううん+ピントレンズで確定急所

いわなだれ
タイプ いわ
威力  75
命中  90
備考  相手怯み30%

フェイント
タイプ ノーマル
威力  30
命中  100
備考  優先度+2 先制技


特殊技


だいもんじ
タイプ ほのお
威力  110
命中  85
備考  相手火傷10%

れいとうビーム
タイプ こおり
威力  90
命中  100
備考  相手凍り10%

10まんボルト
タイプ でんき
威力  90
命中  100
備考  相手麻痺10%


変化技


つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  攻撃↑↑

めいそう
タイプ エスパー
効果  特攻・特防↑↑

つめとぎ
タイプ あく
効果  攻撃・命中率↑

みがわり
タイプ ノーマル
効果  みがわりを生み出す

ちょうはつ
タイプ あく
効果  相手の変化技を封じる
命中  100

おにび
タイプ ほのお
効果  相手をやけど状態にする
命中  85

ほろびのうた
タイプ ノーマル
効果  3ターン後全滅
備考  まもる・みがわり貫通かつ必中

バトンタッチ
タイプ ノーマル
効果  能力変化を引き継いで交代


テンプレート型


物理アタッカー型 

特性:きょううん/せいぎのこころ
性格:いじっぱり/ようき/やんちゃ/むじゃき
努力値:AS252
持ち物:こだわりハチマキ/きあいのタスキ/こだわりスカーフ/各種Zクリスタル/ラムのみ/ピントレンズ
確定技:つじぎり(きょううん)orはたきおとすorふいうち(両立可)
物理技:ストーンエッジ/ばかぢから/じゃれつく/おいうち/フェイント/しねんのずつきorサイコカッター
特殊技:だいもんじ/れいとうビーム
変化技:つるぎのまい/ちょうはつ/ほろびのうた/バトンタッチ

 

対アブソル 


注意すべき点


 特性マジックミラーにより、メガシンカポケモンとしては珍しく状態異常に強い。高速物理アタッカーなのにでんじはもおにびも効かない。
 攻撃すればふいうちを撃たれるが、交代すればつるぎのまいを積まれる。はたきおとす・おにびでの妨害、特殊技での役割破壊にも注意が必要。総じて行動が読みあいになりやすく、安直な行動は付け入る隙を与える恐れがある。


対策方法


 メガシンカしても耐久は低いため、一致等倍技でも確1を狙える。フェアリーには有効打がアイアンテールしか無く、悪技を半減で受けられる。特殊アタッカーならおにびも怖くない。
 スカーフカプ・テテフならふいうちを無効化しつつ上から叩ける。数は多くないとはいえ悪技で受け出される危険性もあるため、メガシンカ前の特性せいぎのこころの存在も留意しておこう。


アブソルの歴史


第三世代


 当時はあくタイプの攻撃技がすべて特殊技扱いであったので、130という攻撃の種族値は宝の持ち腐れであった。当時のメインウエポンがシャドーボールであったことからも技面での冷遇されようが分かるだろう。
 この世代ではピチューのタマゴ技にねがいごとがあったが、ルビー・サファイア期にはなぞのタマゴ産のアブソル、ピチュー系統以外からは遺伝できなかった。


第四世代


 攻撃技の物理・特殊の分離により一致物理メインウエポンのふいうち、つじぎりを獲得。サブウエポンとしてはサイコカッター、しねんのずつきを覚えた。
 プラチナで第三世代のなぞのタマゴ産限定技であったうらみが教え技化。HGSSのタマゴ技としてメガホーンを獲得。環境的にはゴウカザルの存在が痛かった。
 くろいまなざしも覚えてほろびのうた+くろいまなざしのコンボもできるようにはなったが、実践を意識するととてもアブソルの耐久では決まらなかった。

大会実績

 WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上入賞を1つ記録している。それは長野県準優勝を果たした、おいうちによるサイクル崩壊、ふいうちによる先制攻撃、マジックコートによる変化技メタ、といった構成であった。


第五世代


 しっぺがえし仕様変更により、交代際の威力が100から50に。これにより、最も安定性が高いと言われていたHPと攻撃に最大限努力値を振ったしっぺがえし型を中心に、火力が軒並み減少。
 一方でフェイントが強化によって実用性を帯びるに至った。この世代ではウルガモスなど新規のむしタイプが台頭しておりローブシンなどのかくとうタイプも強力であったため、第四世代よりも立場が悪くなった。


第六世代


 メガシンカを獲得し、ようやく環境でもそれなりに使われるようになった。ただ、タイプ一致技であるふいうちがタイプ不一致であるメガクチートのふいうちに火力で劣るのが難点であった。
 メガシンカしない型としてはきょううん型が強化された。レーティングバトルORASリーグでの主要な技構成は、ふいうち、はたきおとす、つるぎのまい、ばかぢからorじゃれつくの4つ。
 性格は物理一刀型に向いたいじっぱりがメイン。2015年1月に開催されたホウエン図鑑限定戦の「Battle of Hoenn」では各カテゴリで使用率ベスト30選外。


第七世代


『SM』期

 メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さを参照するという強化を受けた。これによりみきりを覚えさせる必要が無くなったため、サブウエポンの豊富なアブソルにとっては好都合である。
 一方でカプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及、ふいうちの威力下方修正、Zクリスタルの登場に伴うはたきおとすの運用性の低下など、総合的に見れば寧ろ弱体化したと言える。
 相性補完に優れていたファイアローが弱体化によって環境で戦っていけなくなったため、相方を失ったという意味でも逆風が吹いた。

『USUM』期

 サンダーやランドロスがアブソルの相性補完を務めるひこう枠として利用されるようになる。
 れいとうビーム、ふいうち、ばかぢから、おにびorはたきおとすが主流技構成となっており、性格はむじゃきがメイン。第六世代のいじっぱり型は若干下火になった。れいとうビーム両刀型がメインになったのは、それだけランドロスボーマンダが環境で使われていることの表れである。
 単体では微妙だがドリュウズで特殊を受け、サンダーで物理を受け、エースにメガアブソルを据えた「アブドリサンダー」がアブソル入りの構築としては1つの主流となった。


ポケモン不思議のダンジョン

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 第3世代ポケモンなので、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズは初代『救助隊』シリーズから登場している。 
 樹氷の森・奥地にてフリーザーを倒した後に仲間になってくれる。 
 ダンジョンの突破を重視しすぎてレベルがあまり上がっていなかったプレイヤーにとっては非常に頼もしい存在である。 
 『ポケモン超不思議のダンジョン』にも登場。 
 キュウコンの依頼をクリアすることで一緒に仲間になる。なお、クリアした時に元人間のポケモンについて発言するので、赤・青の時に仲間になったアブソルと同一の個体であることが分かる。 


ポケモンGOのアブソル

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 2017年12月8日に実装された第3世代最初の50匹の1つ。 

 

入手


 野生では一切出現せず、不定期にジムにレイドボスとして襲来してくる個体を倒さないと入手ができないという非常に厄介な仕様になっている。もちろんタマゴからも孵化しない。 
 同様の仕様はクチートにも当てはまるが、あちらはそれなりの頻度で出現しかつソロでも比較的容易に攻略できる★★であるのに対し、こちらは出現率が非常に低く、複数人で挑まないとクリアできない★★★★からの出現となっているため、入手および育成はかなり困難を極める。 
 ジムの数の比較的多い都市部を重点的に当たるなどしない限り、入手や育成は厳しいと考えた方が良いだろう。ボスとして登場した時のCP値はおよそ21000と、同ランクのボスの中ではやや低め。5~6人程度で相手の弱点を突く攻撃で畳みかければそこまで苦労せずに倒すことができる。 
 出会う機会が限られているためなのか、捕獲成功率は木の実やカーブ・エクセレント等の補正抜きで50%と同ランクのボスの中では抜きん出て高く、普通のズリの実を与えるだけでも捕獲成功率を一気に引き上げることができる。もちろん、頑張ればパイルの実でアメの個数を荒稼ぎしつつゲットしていくことも可能なので、自身があるなら狙っていきたい。  
 なお、低確率ながら色違いの個体が出現することがある。もし運よく遭遇出来たら、確実に捕まえておこう。 
 2018年6月からは遂にフィールドリサーチの報酬としても入手が可能となったため、入手・育成の難易度が若干ではあるが改善された(ちなみに、タスクの内容は「カーブボールのエクセレントスローを1回投げる」というもの)。しかし残念ながら7月をもってフィールドリサーチの報酬からは外れてしまった。 


性能


 原典同様、攻撃力がとてもに高い反面、耐久性が紙という極端な性能になっている(既存のポケモンで言えばゲンガーに近い)。
 このため、ジムの防衛には不向き。素直に攻略用のアタッカーとして運用しよう。レイドボスにはあくタイプが優位を取れるエスパータイプやゴーストタイプのポケモンがいるため、入手できれば優秀な戦力として活躍してくれるはずだ。 
 意外に色々な技を覚えることができ、あく技の他にもエスパーわざの「サイコカッター」、むし技の「メガホーン」、でんき技の「かみなり」等を覚えることができる。
 現状では、アクタイプ以外の技の使いどころはほぼないに等しいため、通常技・ゲージ技共にあく技で固める技構成にしておくのが無難である。ただ、あくタイプの通常技である「バークアウト」は技の出が遅いため、使いこなすには少々慣れがいる。
 アブソル自身の耐久性の低さもあり、無計画に乱発していると逆にこちらが体力をゴリゴリ削られてあっという間にやられてしまう。相手の攻撃をかわしつつうまく当てていこう。 

 

アニメのアブソル

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• AG編第107話にてアニメ本編で初登場。野生のアブソルが登場。

• 映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」において登場。声優は林原めぐみ

• ポケットモンスター アドバンスジェネレーションの初期オープニングに登場。

• ハルカのライバルのシュウが所持。

• 『ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ 〜Act I〜』ではアヤカのポケモンとして登場。メガアブソルへとメガシンカさせた。


主な使用トレーナー



・カゲツ/四天王(ホウエン)

・ゲン/タッグパートナー

・カリン/四天王(ジョウト)※『HGSS』強化後

クチナシ/しまキング

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 以上です。これで紹介を終えます。