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ポケモンについて様々なことを解説しています

【よくわかるポケモン解説】ミュウ編

 今回のポケモン解説はミュウです。

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目次

[:contents] 


基本データ


全国図鑑  No.151
分類    しんしゅポケモン
英語名   Mew
タイプ   エスパー
種族値   H100 A100 B100 C100 D100 S100
高さ    0.4m
重さ    4.0kg
特性    シンクロ
性別比   性別不明
卵グループ タマゴ未発見


図鑑説明


ポケットモンスター赤・緑ポケットモンスターファイアレッド
みなみアメリカに せいそくする ぜつめつしたはずの ポケモン。ちのうがたかく なんでも おぼえる。

ポケットモンスター青ポケットモンスターリーフグリーン
いまでも まぼろしの ポケモンと いわれる。そのすがたを みたものは ぜんこくでも ほとんど いない。

ポケットモンスターピカチュウ
けんびきょうで のぞいてみたら ひじょうに みじかくて ほそい こまやかな たいもうが はえていた。

ポケットモンスター金ポケットモンスターハートゴールド
きよらかな こころと つよく あいたいという きもちを もつと すがたを あらわすらしい。

ポケットモンスター銀ポケットモンスターソウルシルバーポケットモンスターY
いでんしには すべての ポケモンの じょうほうが ふくまれているので あらゆる わざが つかえるという。

ポケットモンスタークリスタル
すべての わざを おぼえるため ポケモンの せんぞ ではないかと けんきゅうを はじめた ひともいる。

ポケットモンスタールビー・サファイアポケットモンスターエメラルド
すべての ポケモンの いでんしを もつと いう。じゆうじざいに すがたを けすことが できるので ひとに ちかづいても まったく きづかれない。

ポケットモンスターダイヤモンド・パールポケットモンスタープラチナポケットモンスターブラック・ホワイトポケットモンスターブラック2・ホワイト2ポケットモンスターX
あらゆる わざを つかうため ポケモンの せんぞと かんがえる がくしゃが たくさん いる。


耐性


4倍
なし

2倍
あく,ゴースト,むし

等倍
ほのお,くさ,みず,でんき,じめん,いわ,こおり,はがね,ひこう,フェアリー,ドラゴン,どく,ノーマル

1/2
かくとう,エスパー,

1/4
なし

無効
なし


概要


 初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』(第1世代)。 南米・ギアナ高地で発見された幻のポケモン(最近は発見地についてはぼかされることが多い)。 
 自由に姿を消す事が出来るため、発見することは非常に難しいが、清らかな心と会いたいという強い気持ちを併せ持つ者の前にのみ、姿を現すとされている。 
 全てのポケモンのDNAを併せ持つことから、ポケモンの先祖なのではないかとの仮説がたてられ、ポケモン世界の科学者たちに研究されている。
 なお、同じように始原を象徴するアルセウスが宇宙を創造したという伝承は事実関係が不明の神話であるため、ミュウとアルセウスの共存に矛盾はない。 
 いつ生み出されたのかは不明だが、ポケモン屋敷の日記によると初めてその姿が確認された日付は7月5日で、ギアナのジャングルに生息していたとの記述がある。 
 ミュウと命名されたのは5日後の7月10日。なお、No.150:ミュウツーはミュウを遺伝子操作したものであり、コピーとされている。
  2016年6月7日に結果発表された「ポケモン総選挙720」では3位をとった。 


容姿


 体は薄い桃色で、足と尻尾が長く、頭に耳と思われる二つの小突起を持つ。色違いはピンクの部分が水色になっている。
 瞳は通常も色違いも青色。顕微鏡レベルで見ると、非常に短くて細い細やかな体毛がある。 キャラクターデザインから能力の設定まですべてを、ゲームフリーク森本茂樹氏が行っている。
 デザイン元は猫(特にスフィンクス猫)、ねずみ、胎児など諸説あり。語源は「ミュータント(mutant:突然変異)+ニュー(new:新しい。図鑑分類も「しんしゅポケモン」となっている)」だろうか。 


ゲームのミュウ

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 初代『赤・緑』においては、ROM内にデータが存在し、作中文書にもその存在が語られているにも関わらず、通常のゲームプレイでは入手不可能という特殊な存在であった。 
 もともとは初代「ポケットモンスター」の開発終了直前、デバッグ用のプログラムを抜くことで空いた300バイトの容量に入れられた存在。151匹目のポケモン。 
 『ハートゴールドソウルシルバー』発売前のインタビューで、デバッグ終了後に森本氏がポケモンの原作者・田尻智氏も含めていたずらとしてこっそり入れた、と答えている。 


都市伝説としてのミュウ


発端


 ミュウの特殊性は、出現のための操作手順をスタッフが意図的に仕込まなかったことである。そのため、販売元の任天堂にはミュウの存在はナイショだった。
 配信以外でミュウを入手する方法は、想定外のバグによってミュウが格納されているメモリ空間を参照してしまったときのみ。
 しかし、どういうバグが起こったときにどのメモリアドレスを参照するかはランダム要素があまりに強く、制作側もはっきりと出現手順を把握していない。 
 つまり、当時ミュウの出現は本当の意味で「偶然」に左右されたのだ。バグがきっかけなので、入手したプレイヤーもそれを再現することはなかなかできない。
 入手後のゲーム画面を見せてミュウの存在を友達に証明することはできるが、その友達が別の友達に「ボクの友達がミュウを入手したんだって!」って言っても、本当か嘘かわからない。 
 田尻智氏は、ミュウについて「都市伝説のように語られるポケモンになることを狙っていた」としている。ネット時代が到来していない当時だからこその仕掛けである。 


問題の発生


 本来ならゲーム未使用のメモリ空間にアクセスしようとした場合は例外処理として扱われなくてはならない。
 しかしミュウがそこに存在するおかげで例外処理としては扱われず、そのせいで初代作品にはあまりに大量のバグが発生することになった。ミュウが入手されるはずが先にバグが発生してフリーズという状況が多発したのだ。 
 制作側の意図通り、ミュウの噂が都市伝説のように広まったたが、入手方法を求めてファンたちは普通のプレイでは行わないような様々なバグをわざと起こすようになった。
 その結果、ミュウではなくけつばんをはじめ多数のバグポケが生み出されるという想定外のことが発生。 
 バグポケたちは、セーブデータはもちろん、最悪の場合ゲームのデータ自体を破壊しかねない危険な存在であったため、任天堂ゲームフリークは対応を迫られた。 
 結局イベントなどにおいて専用の機材を用いてデータを解放するというサービスを行うことを決めた。こうして、今に至るまで行われているイベント限定配布ポケモンという概念が誕生したのである。 


ミュウの配布


 最初の幻のポケモンだけあって、配布についても幾度にわたって行われている。 
 96年4月に行われた最初のプレゼント企画において、当選者20人に対し7万8000通が来た逸話は有名。 
 GBA以降の環境になっても、2005年の映画特別前売り券、2007年ポケモンフェスタ、2010年のポケモン金・銀10周年記念プレゼントなど何かと配信の出番が多い。 

 

『プラチナ』では


 また、Wiiウェアみんなのポケモン牧場(「プラチナ対応版」含む。800Wiiポイント)」で、「ポケモンを999匹以上集める」とユカリが連れてくるという形で登場する。このミュウをもらうには、ポケモンのタマゴ(なんでもいい)を交換する必要がある。 
 これにより、ミュウはDSソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』とWiiと当該ソフトがあればいつでも入手できるようになった。 
 ただしポケモンを1000匹預けるにはかなりの時間を要する上に、この方法も隠し要素なので、これでミュウをゲットした人はほんの一握り。
 なお、Wiiポイントの取り扱いは2018年3月27日をもって終了したため、「ポケモン牧場」の新規購入はできなくなった。 

 

VC版など


 ポケモン20周年にあたる2016年2月には初代VC購入特典として翌年2月まで第6世代にミュウが送れるシリアルコードが配布されていた。 
 そして何と、初代VC自体にミュウがやってくる配布チケットが初代VC同梱版2DS購入者のみに配布された。 
 更に、このミュウを『サン・ムーン』に持ってくる事を想定してか、2017年1月25日のポケモンバンクのサン・ムーン対応に合わせ「ミュウZ」という専用Zクリスタルが登場。サイコキネシスを「オリジンズスーパーノヴァ」というZワザにすることが出来る。 
 このZクリスタルは『サン・ムーン』では現在配信が終了しているが、次作『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではミュウを連れていればゲーム内で手に入る。 
 翌年には夏の映画キャンペーンとしてセブンイレブンポケモンセンターで計2回の配布が行われていた。また『金・銀』のVCも登場したため、上記の初代VCにミュウがいれば『金・銀』に送ることもできるようになった。 


色違いの入手方法


 正規の手段で色違いが入手可能なポケモンの中で、現状もっとも入手難易度が高いポケモンの一匹でもある。 
 色違いミュウを手に入れるには、第3世代のエメラルドバージョン限定で配布されたアイテムふるびたかいずを手に入れることで行くことができる特殊ダンジョン「さいはてのことう」でシンボルエンカウントできるミュウで粘るしかない。
 4世代以降の配布では全て「色違いブロックルーチン」が施されているため入手不可であるからだ。 
 ふるびたかいずは2005年7~8月に全国各地で開催されたイベント「ポケモンフェスタ2005」と、同年9月に名古屋市で展開された「Pokémon The Park 2005」でしか配布されておらず、事実上配布期間は3ヶ月弱、場所も極めて限定的という超が付くほどのレアアイテムである。 
 今から正規の色違いミュウを手に入れようとするならば、中古ゲーム店などで「ふるびたかいずを受け取っていてミュウを未捕獲、なおかつセーブデータが無事で改造などの曰くがないROM」を引き当てる必要がある。
 配布から10年以上が経過した今、そんなROMの現存数が極めて少ないであろうことは想像に難くない。
 また、エメラルドは現在でも中古価格が高めであることが多いため、本気で手に入れようとするならば相応の出資は避けられない。 
 ネット対戦で絶対に使わないことを誓えるのであれば、改造で作ってしまった方が建設的であろう。


対戦におけるミュウ

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能力


 ステータスはオール100で、後継ぎの幻の小型ポケモンも第5世代までこれを踏襲していた(セレビィジラーチマナフィシェイミ(ランドフォルム)、ビクティニ)。
 レベル100までに要する経験値は意外にも105万タイプで、これは最初に選べる御三家と同じである。 


特性


 「シンクロ」は相手のわざでどく、まひ、やけどになったとき、相手も同じ状態異常になる。


主な技


 全てのマシン技と教え技(一部の固有技除外)を覚えられるのが最大の特徴。 
 体が岩でもないのに「ロックカット」が使えたり、羽がないのに「はねやすめ」や「はがねのつばさ」が使えたり、メタモン以外で唯一「へんしん」を自力で覚えられる。
 『ポケモンXD』などを駆使すれば覚える技のレパートリーはさらに増え、幻組で唯一となる「ねこだまし」を使えることもある。 
 そのため、対戦で使用する際は型が読まれにくいという大きな利点がある。


専用Zワザ

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 攻撃と共に場を「サイコフィールド」に変える「オリジンズスーパーノヴァ」。 エスパー技ゆえにあくタイプに無効となるが、決まれば先制技無効・タイプ一致技強化とかなり有利。ただし、特殊技なので物理主体で戦うミュウの場合使いづらいのがネック。 


テンプレート型


場作りサポート型 

性格:ずぶといorわんぱくorおくびょうorひかえめ
努力値:HP252 素早252or防御252or特攻252
持ち物:メンタルハーブ/きあいのタスキ/だっしゅつボタン/レッドカード/ひかりのねんど/ミュウZ
場作技:トリックルーム/おいかぜ/ステルスロック/天候技/リフレクター/ひかりのかべ
選択技:だいばくはつ/いかりのまえば/ちきゅうなげ/おにび/でんじは/さいみんじゅつ/サイコキネシス(ミュウZ)

剣舞物理型 

性格:ようきorいじっぱり
努力値:攻撃252 素早さ252
持ち物:ラムのみorいのちのたま
確定技:つるぎのまい
攻撃技:しねんのずつき/じしん/ゆきなだれorれいとうパンチ/ふいうち/ドレインパンチ など
変化技:はねやすめ/バトンタッチ/へんしん/ちょうはつ/どくどく/ワンダールーム

スカーフへんしん型 

性格:せっかちorむじゃきorおくびょう
努力値:HS252 
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:へんしん
攻撃技:イカサマ/いかりのまえば/ちきゅうなげ/上記の一覧から選択
変化技:トリック

バトン型 

性格:ようきorおくびょうorわんぱくorずぶといorしんちょうorおだやか
努力値:HP/防御/特防/素早さ調整
持ち物:オボンのみ/メンタルハーブ/じゃくてんほけん
確定技:バトンタッチ
積み技:バリアー/ドわすれ/ビルドアップ/めいそう/つるぎのまい/わるだくみ/ロックカット/つめとぎ/ふるいたてる/
選択技:さいみんじゅつ/でんじは/はねやすめ
攻撃技:イカサマ/いかりのまえば/ちきゅうなげ など

【ダブル】へんしん型 

性格:ようき
努力値:HP252 素早さ252
持ち物:オボンのみ/ラムのみ/メンタルハーブ/ノーマルZ
確定技:へんしん/ねこだまし
優先技:まもる/マジックコート
選択技:いかりのまえば/フリーフォール/しんぴのまもり/てだすけ

【ダブル】ひるみ型 

性格:ようき
努力値:HP252 素早さ252
持ち物:おうじゃのしるし/メンタルハーブ
確定技:いとをはくorこごえるかぜ/いわなだれ
選択技:まもる/いかりのまえば/てだすけ/スキルスワップ


対ミュウ 


注意すべき点


 全てのわざマシンの技・ほぼ全ての教え技を習得可能。加えて自力で豊富な補助技を習得するため、非常に型が多く、初見ではまず何をしてくるかはわからない。
 積み技も多く覚えるので、アタッカーとしても脅威を発揮することがある。ミュウZが追加され、火力もサポート能力も大幅に向上した。


対策方法


 補助技を全く有していない個体は希少であり、ちょうはつが有効。アタッカーといえども積み技がなければそれほど脅威にならないことが多い。
 ダークライボルトロスなどでちょうはつしてしまえば、マジックコート持ち以外は機能をほぼ封じることができる。
 特にこの2体はみがわりも入ってきやすいので、マジックコート持ちでみがわりを貼れれば圧倒的優位に立てるだろう。


ミュウの歴史


第一世代


 幻のポケモンミュウツーの親で、かなり高い種族値を持ち、その数値は全て100。
 全てのわざマシンを使えることによるバリエーションの多さから、その特徴を最大限に活かし、豊富な型による読みづらさが強み。稀にだいばくはつやへんしんもあると、本当に何をしてくるのか分からないという怖さがあった。
 しかし、単純に特殊フルアタやセミフルアタにしてしまうとミュウツーの劣化になってしまったため、ミュウだけが覚える技でうまく差別化する必要がある。
 構成を工夫しないとミュウツーより弱くなりがちなポケモンだが、これは「ミュウの遺伝子を操作したら手に負えない凶暴なポケモンになった」というミュウツーの設定を印象付けるために、敢えて開発者がごり押しでは個性を発揮できないスペック調整した、という考察もある。
 『ポケモンスタジアム2』ではウルトラカップの決勝で登場。ミュウのタイプであるエスパーは当時事実上弱点無しだったことも手伝い、そのあり得ない耐久力で多くのプレイヤーを苦しめた。


第二世代


 種族値オール100なのは流石なのか、とくこうととくぼうに分かれるという特殊分割の影響は受けなかった。
 第二世代では、あくタイプ登場及びむし・ゴーストタイプの技の強化でエスパータイプ全体が弱体化、勿論ミュウもその影響を受けた。
 全てのわざマシンを習得できる点は変わらず、第二世代のわざマシン入れ替えで更にバリエーションが増す。めいそうの無かった当時は特殊型よりも、つるぎのまいやのろいができる物理型の方が決定力を得やすい。
 持ち物の登場で耐久型がやりやすくなり、その耐久力でのねむる+ねごとの一撃必殺型も強力。流石に単純な特殊アタッカーではミュウツーの劣化でミュウツーに無い技での差別化は変わらなかった。
 火力面(特殊)ではやや弱体化しているが、耐久面では弱点を突かれるようになったとは言え十分硬い。弱点増加で相対的な弱体化とは言え、恵まれた種族値と万能さでまだまだ強かった。


第三世代


 努力値が仕様変更されたが、種族値オール100のミュウに関しては他の連中に比べると影響が小さかった。
 とくせいはシンクロで、状態異常を仕掛けるのが得意な相手に対しある程度強くなった。ただ追加された攻撃技で有用なのはヘラクロスハッサムなどの苦手対策になれるオーバーヒートぐらい。
 XD技としてではバトル山でミュウにさいみんじゅつ(他には配信限定)、だましうち、でんじほうナイトヘッド、なりきり(当時はXD限定)、ねこだましを習得可能であり、このうち有用性が高いのはねこだましである。
 ただし、質問に答えることで96あるXD技の内からランダムに4つが決まり、技を教えると技の欄が全てその4つに置き換わるシステムとなっている。


第四世代


 この世代からバトンタッチを習得し、積み型が大幅に強化。特殊技はきあいだまはどうだん、物理ではプラチナからしねんのずつき、ふいうちなどを手に入れ、物理型と特殊型、いずれも全てのタイプの技を使えるようになった。
 主にバトン要員や伝説・幻では貴重な先制技で小回りの利きやすさを活かした立ち回りが主流となる。


第五世代


 わざマシン一新により、レベルアップで覚えるミラータイプを含め新たに25種類の技を使えるようになった。
 ブラック2・ホワイト2からだがおしえ技の増加でレパートリーの増加は未だに留まらない。尚、この世代で登場した隠れ特性は、残念ながらミュウ含め幻のポケモンには得られなかった。
 2012年末に開催された禁止級伝説・幻解禁のダブルバトルとして行われたインターネット大会『クリスマスカップ』では、アルセウスとのコンビ「ミュウセウス」で活躍。
 ミュウのねこだましで起点を作りアルセウスつるぎのまいを積んでから、ミュウのへんしんでアルセウスに変身しつつアルセウスのランク補正をコピーし、そのまま2体のしんそくで制圧するというのが「ミュウセウス」の必勝パターンであった。


第六世代


 ミュウ自身には特に大きな変更点は無し。しいて言うならマジカルシャイン追加であくタイプに対抗しやすくなったことぐらいか。


第七世代


 Zワザを習得。威力185になるオリジンズスーパーノヴァは、使用後にサイコフィールドになるというもの。
 サイコキネシスでないと発動できないことと単純にサイコフィールドを出すならカプ・テテフに軍配があるという難点はあったが、それでもなお長い年月の中で初めてミュウだけにしかない強化を得たと言える。
 当時このZワザを出すのに必要なミュウZはポケモンバンクへのログインが必要な故期間限定品であったのだが、USUM発売後はカンタイシティのホテルしおさいの一室にいるおじさんにミュウを見せると貰えるようになっている。
 PGLでスぺシャルバトルの統計データを見るに、シングルバトルのアタッカーにするならサイコキネシス、わるだくみ、はどうだんれいとうビームが主流技構成で、性格はおくびょう、持ち物はミュウZがメイン。
 ただ、技スペースがギリギリであること、および使用プレイヤーが低年齢層中心で差別化戦略が浸透していないことから、バトンタッチの採用は非主流。
 ダブルバトルで使用するならへんしん、ねこだまし、おいかぜ、サイドチェンジが主流で、性格はねこだましの火力と速度を追求したようきがメインとなり、持ち物はへんしんとシナジーのあるノーマルZ。


ポケモンGO』のミュウ

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概要


 長らく未実装であったが、リリースから約1年半後となる2018年3月31日(日本時間)に満を持して登場。 
 ミュウが登場したことにより、カントー図鑑全151匹のコンプリートという偉業を達成することもできるようになった。  


入手方法


 3月31日から実装された「フィールドリサーチ」により、与えられたミッションをこなすことでもらえる報酬の1つとなる。
 ミュウに出会うためには「スペシャルリサーチ」を最後まで達成する必要があるが、達成方法は次の通り。 

• トレーナーレベルを25以上にする
• メタモンを1匹捕まえる
• ゴーストタイプのポケモンを10匹捕まえる
• レイドバトルを10回行う(※昔は1ヶ所のレイドでも時間切れで1回とカウントされたが、現在は修正され正規に10ヶ所のレイドをやらないといけない)
• コイキングのアメを400個確保した上で、コイキングギャラドスへと進化させる

 普通のカジュアルプレイヤーでは長い時間を費やしそうな課題が所々に現れる。各課題に時間制限は無いので、自分に合ったペースでのんびりと進めることもできる。 


性能


 一流には程遠い。伝説のポケモンはジムの防衛に使用できないため「こうげき」のパラメータが重要視されるが、ミュウの「こうげき」は他の伝説のポケモンと比べてもかなり低い(もちろん平均から見れば十分すぎる性能を持っているので、全く使えないということではない)。
 また、CPの高い個体が手に入るかどうかが完全に運任せ。ミュウは一度しか出会うことができないため、「遭遇回数を増やしてより強い個体を厳選する」という手段が使えないのだ。
 そして、覚える技の候補が恐ろしく多い。ノーマルアタックは10種類以上、スペシャルアタックに至っては20種類以上。
 技を厳選するつもりなら貴重なわざマシンを数十個(運が悪ければ数百個)単位で消費することを覚悟しなければならない。
 無理に育てる必要はないので、あくまでも「スペシャルリサーチを完遂した証」と割り切った方が無難だろう。 


余談


 なお、クエスト中に依頼主であるウィロー博士から「ミュウはかつて南米で発見された」という台詞が聞ける。 
 今となっては殆ど忘れられているに等しい設定であり、この台詞を目にした際、「そういえばそんな設定あったっけ」と思い出した古参のポケモンファンも多かったことだろう。 
 原作とは異なり、拡張現実のシステムを用いた本作だからこそ、不自然さを出さずに言及することができたのだろう。 


外伝での活躍


ポケダン』シリーズのミュウ

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 『救助隊』シリーズでは「地底遺跡」に潜むが、仲間になる条件が非常に厳しい。手順は以下の通り。 

1. 道中にいるレジロックレジアイスレジスチルを倒し「ロックパーツ」「アイスパーツ」「スチルパーツ」を集め、「オルゴール」にする

2. 「オルゴール」をバッグに入れた状態で36~98Fのどこかに出現することがある

3. フロアに入った瞬間に出現判定があり(モンスターハウスに潜んでいる場合も含む)、同じ階層にい続けても追加出現で現れることはない

 別のポケモンに「へんしん」することがあるので、メッセージを見逃すと大変なことになる。そして、仲間になる確率が少し低い
 出会うだけでも相当な運と根気が必要なのに仲間になりにくいので、加入は非常に困難。
 『探検隊』シリーズでは7つの秘宝ダンジョンの1つ「ミステリージャングル」の最奥部に潜む。口調が安定しないらしく、ボスとして戦う時には「われは ミュウ!」と大変威勢がよいが仲間になると幼い口調になる。 


スマブラ』シリーズのミュウ

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 初代以降の全作品に登場している皆勤賞。 初代とDXでは登場しても「そらをとぶ」で飛び去っていくだけだが、X以降はCDやカスタマイズパーツなどを落としていく。 いずれも滅多に出現しないため、遭遇したらかなりラッキー。 


アニメにおけるミュウ

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 各地方でもめったに見られない。幻のポケモンであることから劇場版、特別編に登場する。


ミュウツーの逆襲」のミュウ

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CV:山寺宏一

 自分のコピーである「ミュウツー」を察知してニューアイランドにやってきた。
 コピーである自分達の方が優れていると主張するミュウツーに対して、体でぶつかり合えばコピーより本物が強いと主張する。
 ニューアイランドにやって来た理由は「コピーであるミュウツーを縄張りから消しにきた」という、可愛らしい容姿からは想像のつかない残虐な理由である。
 また最初は台詞があり、ミュウツーに「所詮お前はコピーにすぎない」と言葉責めするシーンもあったらしい。自身のコピーであるミュウツーを倒すため、激しいバトルを行なった。


ミュウと波導の勇者ルカリオ」のミュウ

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CV:こおろぎさとみ

 普段は世界のはじまりの樹に住んでいるが、イタズラが大好きでオルドラン城へよく遊びに来ている。
 「ミュウツーの逆襲」のミュウと「波導の勇者」のミュウは違う個体なため、ミュウが複数存在していると判明した。 

 

「戦慄のミラージュポケモン」のミュウ

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 データ化されたミラージュポケモンの中で唯一心を持っており「ミュウ」そのものであった。


その他


 人間には姿を見せないがポケモンたちは何回かミュウを普通に目撃しているということを「コロタン」のずかんでニャースが語っている。
 「ポケットモンスター THE ORIGIN」ではラストシーンに少しだけ姿を見せている。
 アニメ本編への登場はOPには何度かあり、初期の総集編にも出演していたが長らく出てくることはなかったが、『サン&ムーン』42話にて放送20年目で本編初登場を果たした。 
 この回はカスミやタケシが久しぶりに再登場した記念すべき回で、サトシと顔を合わせることはなかったが、まさかのミュウのサプライズ登場となった。 


マンガにおけるミュウ


 「ポケットモンスターSPECIAL」では第1話に早々登場。物語が始まるきっかけになったポケモンの一つである。

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 以上です。これで紹介を終わりにします。