ラレツV2

ラレツV2!

ポケモンについて様々なことを解説しています

【よくわかるポケモン解説】メガスピアー編

今回のポケモン解説はメガスピアーです。

f:id:KOKUBANLEMON:20181201113039p:plain

目次

 


基本データ


全国図鑑  No.015
分類    どくばちポケモン
タイプ   むし/どく  
種族値   H65 A150 B40 C15 D80 S145
高さ    1.4m
重さ    40.5kg
特性    てきおうりょく
性別比   ♂:50% / ♀:50%
卵グループ 虫

 

進化

 

ビードル → コクーン(Lv7) → スピアー(Lv10)


メガシンカ


スピアー→ メガスピアー(スピアーナイトを所持)


耐性


4倍
なし

2倍
ひこう,ほのお,いわ,エスパー

等倍
じめん,あく,ゴースト,でんき,ドラゴン,こおり,はがね,みず,ノーマル 

1/2
どく,むし,かくとう,フェアリー

1/4
くさ,

無効
なし

 

概要


 どくばちポケモン・スピアーがメガシンカした姿。 高速で飛び回って相手を襲撃し、四肢の毒針が分泌する即効性の毒で敵の動きを止め、遅効性だがより強力になった尻の毒針で止めを刺す。 

 

外見

 

 全体的に鋭角的かつ機械的なフォルムとなり、メガシンカエネルギーによって両手と下腹部にあった毒針が大きく成長し、両足までも巨大な毒針へと変化した事で、一見4本腕になった様にも見える。 
 腕の毒針は巨大なランスの様な形状となり、下腹部には両足の針と合体するための窪みが発生。4枚羽の上側が分割されて、より素早い飛行を可能とする6枚羽となった。


対戦のメガスピアー

f:id:KOKUBANLEMON:20191119000939g:plain

能力

 

 メガシンカしたことによるタイプの変化は無い。 元が低種族値であるため、メガシンカポケモンの中では3番目に種族値が低い。 
 元々低かった特攻を-30することで、攻撃に+60・素早さに+70と爆発的な上昇を見せている。攻撃力150は他の火力重視のメガシンカと比べるとやや落ち着いた感じではあるが、下記の特性もあってその火力は圧倒的と言って良い。 
 素早さも145まで上昇する。メガスピアーが弱点を突ける相手でメガスピアーより早いのはメガフーディンデオキシス程度なので、弱点をつける相手に対しては相当優位に立てる。その反面、特攻は15と進化前のビードル(特攻種族値20)より低くなり、特殊型は完全にネタになっている。その火力は、特性を含めた一致技ですら通常スピアーの方が高い。  

 

特性

 

  「てきおうりょく」は自分の『タイプ』と同じ『タイプ』の技のダメージが1.5倍ではなく2倍になる。

 

オススメ技


物理技


とんぼがえり
タイプ むし
威力  70(105)[140]
命中  100
備考  使用後自分交代

どくづき
タイプ どく
威力  80(120)[160]
命中  100
備考  相手どく30%

ミサイルばり
タイプ むし
威力  25(37)[50]*2~5
命中  95

シザークロス
タイプ むし
威力  80(120)[160]
命中  100

ドリルライナー
タイプ じめん
威力  80
命中  95
備考  急所率+1

はたきおとす
タイプ あく
威力  65→97
命中  100
備考  相手道具無効化

かわらわり
タイプ かくとう
威力  75
命中  100
備考  相手壁破壊

とどめばり
タイプ むし
威力  50(75)[100]
命中  100
備考  相手を倒すと攻撃↑↑↑

がむしゃら
タイプ ノーマル
効果  相手のHPを自分と同じ数値にする
命中  100


変化技


どくびし
タイプ どく
効果  どくびしを撒く

つるぎのまい
タイプ ノーマル
効果  自分攻撃↑↑

おいかぜ
タイプ ひこう
効果  3ターン味方素早さ↑↑


テンプレート型


基本型 

性格:ようき(推奨)orいじっぱり
努力値:A252 S252 /耐久調整 残りAS
持ち物:スピアナイト
確定技:とんぼがえり/どくづき
優先技:ドリルライナーorはたきおとす(両採用可)
選択技:シザークロスorミサイルばり/みがわり

とどめばり採用型 

性格:ようき(推奨)orいじっぱり
努力値:A252 S252 /耐久調整 残りAS
持ち物:スピアナイト
確定技:とどめばり/どくづき
優先技:ドリルライナー/はたきおとす
選択攻撃技:シザークロスorミサイルばり/とんぼがえり

 

弱点

 

耐久面

 

 物理耐久は攻撃特化メガクチートの「じゃれつく」(半減)で軽く瀕死にされる程度。 他にも、天敵である先制「ブレイブバード」のファイアローはおろか、いのちのたまを持った攻撃特化ハッサムの「バレットパンチ」ですら確定1発にされる。物理方面に関しては、半減狙いの受け出しは考えない方がいい。
 特殊耐久は低くないがHPが低い為特殊技でも呆気なく落ちかねない。それでも、相手によっては受け出しは可能。多少特防に努力値を割いて、サイクルを回しやすくする型も存在する。尖り過ぎた能力のせいで補強が効きづらい。

 

技構成


 物凄く覚えている技が偏りやすいという点も難点。特性を活かす為に必須であるタイプ一致技「シザークロス」・「とんぼがえり」・「どくづき」。はがねタイプに有効打が無い為の補完技「ドリルライナー」・「はたきおとす」。 
 つまりメガスピアーはやりたい事がモロバレなのである。そして、この超火力がほぼ特性・「てきおうりょく」に頼っている点も気をつけたい。 
 浮いているどくタイプやはがねタイプ、特にマタドガスエアームドテッカグヤなどに来られたら泣くしかない。地を這っているどく・はがねには「ドリルライナー」があるが、技の威力不足が祟って物理耐久が高いメガクチートドラピオン等を倒しきれない。 
 技の通りが悪いと感じたら、「とんぼがえり」で撤退するなどして上手くフォローしていこう。 

 

まとめ


 総括すると、メガスピアーはその見た目に違わず、攻撃面・防御面・戦闘面全体が非常に尖ったポケモンである。 その尖り具合を活かしきるだけの技量もまた、トレーナーに求められていると言えるだろう。 

 

対スピアー 


注意すべき点


 高いASと特性てきおうりょくによる一致技が強烈。序盤はとんぼがえり、有利対面ではどくづき、疲弊した相手にはとどめばりを撃ち分けて攻めてくる。相性補完のドリルライナー・はたきおとすにも注意が必要。


対策方法


 攻撃範囲は狭く、倒せないと判断した相手からはとんぼがえりで退くことが多いので、一致技に強く、後続にも一貫する技を持つポケモンなら流しつつ負荷をかけられる。
 代表例がテッカグヤ。サブのドリルライナーも無効で、やどりぎのタネやヘビーボンバーを撃てる。物理耐久が非常に低く先制技も有効だが、サイコフィールドなどで対策されやすい。
 とどめばりが決まると全抜きされかねないため、削れたポケモンを迂闊に鉢合わせさせないように。


スピアーの歴史

 

第六世代


 『ORAS』でメガシンカを獲得。相手を選ぶがようやく環境に対抗するレベルの力を手に入れた。上位互換の存在によって実戦から退いたバタフリーとは対照的である。
 レート戦ORASリーグではどのシーズンでも技の搭載率1位がどくづきであり、同リーグではシーズン7、シーズン9を除いてどのシーズンも採用された技の順位が1位から4位まで順にどくづき、まもる、とんぼがえり、ドリルライナーとなっていた。
 同時に手持ちに入れられているポケモンとしては、XYリーグではスピアー自体耐久力に優れない関係上ゲッコウガガブリアスなどの速攻向けのポケモンが好まれる傾向にあった。ORASで準伝説が普及するようになるとサンダーのボルトチェンジとスピアーのとんぼがえりでサイクルを回す構築が主流となった。
 性格はメガシンカ後の素早さの種族値145を活かせるようにようきが主流化。特性は元々メガシンカせず居座ることがほぼ有り得ないため、隠れ特性にこだわらず通常特性のむしのしらせを採用するケースがメインであり、ようき、むしのしらせ共におよそ9割の採用率であった。


第七世代


『SM』期

 メガシンカの仕様変化、はやてのつばさの仕様変更によるファイアローの弱体化、とどめばりの強化やフェアリータイプの大量増加により、強化を果たす。ただ、サブウエポンの火力が乏しく相手を選ぶ点については前世代と全く変わらない。
 相方としてはサイコフィールドでスピアーが手を焼く先制攻撃技に対処できるカプ・テテフが登場。
 何と言っても、むしタイプの速攻型としては火力指数も速度も上回るフェローチェが登場。攻撃特化でも両刀可能な上に何よりメガシンカ枠を消費しないフェローチェと比較すると総合力では太刀打ちできないため、フェローチェが覚えないはたきおとす、ミサイルばりで差別化する必要がある。

『USUM』期

 初期のシーズンではどくづき、ドリルライナー、とんぼがえり、はたきおとすorとどめばりが主流技構成であった。しかし一致ウエポンの一貫性が低く全抜きに向かないことが浸透したシーズン11あたりからはとどめばりが廃れ、かわりにみがわり対策になるミサイルばりが選択枠に入った。
 2017年9月に行われたメガシンカ可能なポケモンのみによる限定戦『メガランブル』ではジュニアカテゴリで使用率30位を記録。
 43体が出場可能というポケモンの選択肢が狭いレギュレーションであったため、メガシンカポケモンの中でもどちらかというと下層に位置することを証明してしまった。

対戦以外の変化

 元々進化前のビードルがタマゴ技を一切覚えないことや孵化歩数が15サイクルと手軽であることもあって、孵化厳選界隈ではそこそこ人気のあるポケモンとなった。
 また、USUMでどくびしをタマゴ技に追加されたチョボマキに遺伝させる手段としても活路が開けた。スピアー系統は他人産を考慮しなければ入手するために木曜日にアーカラじまでしまスキャンする必要があるが、孵化歩数の都合上孵化余りは嫌というほど発生するため、GTSでそうした個体が出回ったのを調達するのは簡単である。
 その上で、レベルアップ技としてどくびしを覚えてそれを直接チョボマキに遺伝させることができるスピアーは遺伝元としても中々美味しい。


余談


 メガピジョット同様、今まで知名度の高さやそのデザインから密かな人気を誇りつつも、対戦では不遇な面が目立っていたスピアー。 そんなスピアーが遂にメガシンカを果たしたことに驚愕すると同時に歓喜したファンも多い。 
 驚異的なまでの素早さ上昇によって、今まで散々苦渋をなめさせられてきた多くのエスパータイプ達に先制できるようになったため、スピアーファン達からは「『エスパータイプ絶対殺すマン』になれるか?」と期待がかかっている。 しかし、最速スカーフカプ・テテフには殺される。

─────────────────────

 以上です。これで紹介を終えます。